2018-10-12 Fri

2016年制作 米
監督:エリオット・レスター
≪キャッチコピー≫
『飛行機同士の衝突事故。
上空で何が起こったのか?』
≪ストーリー≫
アメリカのオハイオ州、コロンバス。建設現場の現場監督ローマン・メルニック(アーノルド・シュワルツェネッガー)は、妻と妊娠中の娘が搭乗する旅客機の到着を空港で待っていた。だが彼は、空港の管理会社から二人の乗った航空機がほかの航空機と空中で衝突したと言われる。その後、残骸が散らばる現場で娘の遺体を発見し、悲しみに打ちひしがれるローマン。表面的な補償で済ませようとする航空会社に怒りを覚えた彼は、責任の所在を執拗(しつよう)に追及する。やがて、ある航空管制官(スクート・マクネイリー)が事故に関与していることを知るが……。
≪感想≫
大好きアーノルド・シュワルツェネッガー主演最新作。
なんとなくの前情報で、妻子を飛行機事故で亡くしたシュワちゃんが
事故の原因を探って真犯人を探し当てるというサスペンス作品かと思いきや・・・。
全く違う実話ベースのお話でした!!
まず最初に
「この物語は実話です。」
的なタイトルが・・・。
それすらも分からなかった僕は、
「なるほどねぇ・・・じゃあ「ハドソン川の軌跡」的なお話かな・・・。」
と思いきや。
観終わってみると、まったく違う内容でびっくり。
序盤、中盤と二人の男を軸に話が進んでいく。
1人は飛行機事故の加害者である管制官のジェイク。
そしてもう1人は飛行機事故で妻と娘を亡くした被害者のシュワちゃん演じるローマン。
ジェイクはジェイクで普通に仕事をしていたんだけど、偶然が重なって
今回の事件が起こった感じなので、彼は彼でちょっとかわいそうな立場で。
しかも、世間はジェイクを犯人に祭り上げ周りからは「人殺し」だの「殺人鬼」だの
言われる始末。
心は疲弊し壊れて、妻や息子にも出ていかれるという散々な行く末。
シュワちゃんはシュワちゃんで妻子を失って立ち直る事も出来ずに
毎日、二人のお墓の前で寝泊りを繰り返す。
観ていて、この二人が再生していくお話かなぁなんて思いきや。
これまた全然違うお話でした。
観ていて、この二人が協力して事件の原因を探っていくお話かなぁなんて思いきや。
これまた全然違うお話でした。
時折、航空業界の人たちでめちゃくちゃ嫌な感じの奴とか出てきたんですよ。
こいつら、何か証拠を隠ぺいしているんじゃなかろうか・・・なんて思っていたのに。
結局、そこら辺の真相は明らかにされず。
だってさぁ、ジェイクに落ち度があったようにも思えなくって。
本当に不慮の事故っぽかったし。
それなのにジェイクへのあの仕打ちは観ていてつらかったです。
それであのオチだもん。
シュワちゃんがサクッといっちゃったシーンは思わず、
「ウワッ!!」
って言っちゃいましたもんね。
とにかくオチには驚かされました。
それまで淡々と語られていく二人の男の虚無な生活。
最後の最後まで救われない二人の男。
どよよ~~~んと・・・。
鑑賞後。
実話に基づいたお話と言う事で色々とお勉強。
「ユーバーリンゲン空中衝突事故」という項目でWikipediaを読んでみると、
なんとびっくり、結構、純度の高いお話だったんですね!!
僕的に事故だけが本当の事であとはフィクションなのかなぁと思っていました。
これが事実だとして思い返すと、さらにどんより・・・。
なかなかショッキングです・・・。
そんな感じで。
思っていたお話とまったく違っても。
観たかったシュワちゃんが観れなくっても。
どんよりしちゃったけど。
期待を裏切ったという事で。
これはこれで良し!!
という感想でした。
≪点数≫
6点
(18.08.02鑑賞)

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