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No.1483 『夜明け告げるルーのうた』
No1483 『夜明け告げるルーのうた』

2017年制作 邦
監督:湯浅 政明

≪キャッチコピー≫
『君の“好き”は僕を変える』

≪ストーリー≫
両親が離婚して東京から寂れた港町・日無町に越してきた中学生の少年カイは、父親と祖父の三人で暮らしている。両親に対する複雑な思いを胸に日々を過ごす彼にとって、自ら作曲した音楽をインターネットにアップロードすることが唯一の楽しみだった。そんな中、人魚の少女ルーと出会い交流を深めていくうちに、カイは少しずつ周囲に心を開いていくが……。

≪感想≫
先日観た良作「夜は短し歩けよ乙女」の湯浅政明監督作品。

湯浅監督の作風は少しぶっ飛んでて好き勝手やっているんだけど、
それが観ているこっちも楽しくって気持ちよくなっちゃうという感じ。

「夜は短し〜」はもちろんのこと、その前に撮られた「MIND GAME マインド・ゲーム」も
そうでした。

どちらも大好きな作品。

さて本作。

・・・ん?

・・・んん??

どこかで観たことあるなぁ・・・。

なんて思ったら、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」だ!!

人間の言葉を喋る人魚が人間の少年と交流する。
本作は高校生の少年なのでポニョとは少し違うんですが、大きなプロット以外にも
似ている部分が多くって。

実は「崖の上〜」はそこまで楽しめなかった私。

そこに気付いた瞬間いやぁな予感が・・・。

と思ったらきっちり楽し楽しい湯浅印の良作に仕上がっておりましたよ!!

良かったところ。
まずは、いつも通りのいききった演出。
本作でいうと、音楽に乗せてみんなが踊り出すシーン。
普通は、いくらなんでも感がありありでノリきれないんですが、湯浅監督の
作品なら許されるというか。
なんか、観ていてこっちも楽しくなるというか。

クライマックスのおじいちゃんと母親が再会するシーンも、
少し勢いがあって素晴らしかったです。

なんだかわかんないけど、グッとさせられたと言うか。

湯浅監督のこういう演出が好きなんですよね。

ただ、本作に関してはこういうぶっ飛んだ演出は少し抑えていたようにも感じました。
ちょっとストーリーに重きを置いていたような気がして。
湯浅監督のあのぶっ飛んだ作風が好きだったので、そこは少しもったいなかったですね。
まぁまぁまぁ。

あとは、人魚であるルー。
ルーの親父。
ルーが噛み付いて人魚(犬魚?)になっちゃった犬軍団。
ここら辺のキャラはもれなく可愛らしかったです。
楽しかったと言った方が適切かな。

あんなに人間に嫌なことをされているのに、盲目的に人間に協力するあたりは
観ているこっちも申し訳なく思ったり。

ルーの親父の立ち位置とかよくわかんなかったですもん(苦笑)
いくらなんでも人間に肩入れしすぎでしょう(苦笑)。

人間たちで言えば、主人公カイのじいちゃん、人魚のことを嫌っているばあちゃん辺りが
好印象でした。

全体的にめちゃくちゃ悪い奴が出ないのも良かったですね。

先に書きましたが、本作は少しストーリーにも重きを置いていたようにも感じました。
だからかどうかわかりませんが、ちょっとこう歪な展開に引っかかりを感じちゃったんですよね。
基本楽しいんですが、時折、いくらなんでも感がでてきたり。
ちょっとそこは残念でしたよ。

とは言え。
やっぱり楽しい湯浅監督作品。
先に書いた似ている作品「崖の上のポニョ」よりも僕的にはこちらの方を激推しします。

大満足の作品でした!!


≪点数≫
  7点
                                           (18.06.09鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)