2018-08-31 Fri

1992年制作 米
監督:デヴィッド・フィンチャー
≪キャッチコピー≫
『1979年、人類はエイリアンと遭遇。 1986年、それは永遠に去った。 1992年、今度は人類が危ない。
あいつが戻って来た。』
≪ストーリー≫
惑星LV426から離脱したスラコ号は突発事故に見舞われ、リプリーたちは救命艇で惑星フィオリーナ161へ不時着。ひとり生き残り労働矯正施設に収容されたリプリーは、その星が過酷な環境にある監獄星である事を知った。事故の原因を究明しようとするリプリー。実は救命艇内部にはエイリアンが潜んでおり、囚人の飼い犬の体を借りて新たな姿へと成長していたのだ。逃げ場もなく、武器すらない状況下でエイリアンとリプリーの最後の死闘が始まろうとしていた……。
≪感想≫
今更ながら「エイリアン」シリーズを1作目から鑑賞。
1作目の監督は「ブレード・ランナー」のリドリー・スコット。
2作目の監督は「ターミネーター」のジェームズ・キャメロン。
そして本作の監督は・・・。
デビッド・フィンチャー!!
またまたビッグネーム!!
デビッド・フィンチャーは「セブン」や「ファイト・クラブ」「ゴーン・ガール」等々。
有名な作品を多数輩出。
本作はそんなフィンチャー監督の長編映画デビュー作のようで。
さてさて。
なるほど、またもや毛色の違うエイリアンに仕上がっておりました。
1作目はホラー。
2作目はアクション。
そして本作はサスペンス。
それぞれ監督の色が出ていたような。
本作はどちらかというと1作目に近かったのかな。
だって、本作で出てくるエイリアンは1体だけ。
そのせいかどうしても迫力がねぇ・・・。
世界観としては、未来のお話で監獄惑星ともあって、沈んだ空気感。
出てくるキャラクターも退廃的でこれまた沈んだ感じ。
演出もそう。
グラッグラのカメラワーク。
サスペンス色の強い演出も本作の特徴でした。
アクションもあったにはあったんですが、先に書きました数の迫力が
なかったので、見せ方の工夫で緊張感を持たせていましたよ。
エイリアンのルックについて。
1作目から2作目、そして本作。
だんだんエイリアンのルックがクリアになっていましたね。
フィギュアとかにしやすそうなルック。
僕のイメージするエイリアン像はこのくらいから確立されていたのかな。
とにもかくにも。
1作目、2作目がとても素晴らしい作品だっただけに、本作は
ちょっと物足りなかったな。
特に前作の素晴らしさは群を抜いていたので、あまりにも違う毛色に
ちょっと肩透かしを食らってしまって。
それでもフィンチャー節はしっかりと堪能させていただきましたよ。
さて次回作はいかに・・・。
≪点数≫
5点
(18.06.24鑑賞)

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2018-08-29 Wed

1986年制作 米
監督:ジェームズ・キャメロン
≪キャッチコピー≫
『今度は戦争だ』
≪ストーリー≫
ノストロモ号事件唯一の生存者、二等航海士リプリーが眠るシャトルは57年の後にようやく発見されゲッタウェイ・ステーションに回収された。エイリアンの存在と危険性を会社に訴えるリプリーを驚愕の事実が襲う。今やアチェロンと名付けられたあの惑星LV426は数十家族が移り住み植民惑星となっていたのだ。そしてアチェロンからの連絡が途絶え、リプリーの危惧は現実のものとなった。宇宙海兵隊と共にアドバイザーとして宇宙船スラコ号に乗り込んだリプリーは再び悪夢の星へと旅立つのだが……。
≪感想≫
今更ながら「エイリアン」シリーズを1作目から鑑賞。
前作はSFホラー作品として素晴らしい作品でした。
監督は、「ブレード・ランナー」のリドリー・スコット。
その世界観はやっぱりスッゲェなぁって・・・。
とても満足できる一作でしたよ。
そして2作目となる本作。
監督はジェームズ・キャメロン。
おっとまたもやビッグネーム!!
ジェームズ・キャメロンといえばやっぱり「ターミネーター」のイメージが強くって。
調べてみると他にも「アバター」やら「タイタニック」やら。
すっごい作品を多数輩出している監督さん。
そんなジェームズ・キャメロン監督が撮った「エイリアン」・・・。
なるほど、これはSFホラーじゃなくってSFアクション映画だ!!
しかも極上の!!!!
前作は一体のエイリアンが迫ってくる恐怖感、ホラー感が強かったんですが、
本作は山ほどのエイリアンとバトルアクションが豊富!!
ちょっと戦争映画っぽいなぁと思ったり。
人間ドラマも豊富で。
例えば、本作はエイリアンが敵なんですが、それを取り巻く人間も
めちゃくちゃ嫌な奴がいたり、正義感の塊みたいな奴がいたり、
アンドロイドがいたり。
友情、裏切り何でもありのドラマはこれまた見ごたえたっぷりで。
キャラクターも豊富。
特に女性キャラクターが最高にカッコいい!!
主人公のリプリー。
ダメ上司を押しのけてみんなのためにバトルをする。
本作では強さプラス母としての優しさも兼ね備えて、さらにパワーアップ!!
あいも変わらずカッコ良かったです。
そしてそして。
恐らく本作を観た誰もが惚れるであろう女性キャラ、バスクエス。
ちょっと、大好きミシェル・ロドリゲス姉さんを彷彿とさせるルックのキャラ。
しょっぱなから男気溢れる発言や、懸垂しながらウォーミングアップしているシーンとか
観てるとシビレまくり!!
彼女の最期もグッときたなぁ・・・。
最後の最後までカッコ良くって素敵なキャラクターでした。
アンドロイドのビショップもニヒルキャラで良かったなぁ。
前作ではロボット型のあいつが裏切り者だったのもあって、
本作での活かし方は素敵でした。
彼の最期もグッとくるものがありましたよ。
彼の初登場シーンのナイフアクションは有名なシーンですね。
他にも、超悪党のバークや海兵隊の面々。
それぞれがしっかりとキャラ立ちできていてこれまた見ごたえたっぷり。
素晴らしかったです!!
ふと思ったんですが「ターミネーター」もそうだったのですが、ジェームズ・キャメロン監督の
作品って戦う女性を描いているような。
カッコ強い女性キャラクターが多いような。
なるほどねぇ・・・。
アクションについて。
本作はドッカンバッカン何でもありの作品。
序盤、中盤にかけてのガンアクションたっぷりのエイリアンとのバトルシーン。
極め付けはクライマックスでリプリーが操縦するメカ対女王エイリアン。
これは、監督は違いますが「ロボコップ」シリーズを思い出したな。
「ターミネーター」の匂いもほのかに感じたりね。
こちらも見応えたっぷりしました。
兎にも角にも。
先に書きましたが前作はホラーとして傑作。
本作はアクションとして傑作。
どちらも見応えのある傑作。
十二分に堪能させていただきました!!!!!!
≪点数≫
9点
(18.06.23鑑賞)

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2018-08-27 Mon

1979年制作 米
監督:リドリー・スコット
≪キャッチコピー≫
『宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない』
≪ストーリー≫
地球への帰途についていた宇宙貨物船ノストロモ号は、謎の救難信号を受けて未知の惑星に降り立つ。そこには異星人の船があり、船内には無数の奇怪な卵が存在していた。卵から飛び出した奇妙な生物が顔に貼り付いた航宙士ケインを回収し、ノストロモ号は再び航海につくが、彼の体内にはすでに異星生物の幼体が産みつけられていたのだ。ケインの腹を突き破り姿を現したエイリアンは脱皮を繰り返し巨大に成長、一人また一人と乗組員を血祭りにあげていく……。
≪感想≫
誰もが知るSFホラー映画の金字塔「エイリアン」シリーズ。
1作目が上映されたのが1979年。
そして、現在、1作目の監督であるリドリー・スコットがこの続編を製作中。
実は私、このシリーズをきっちりと観たことがなくって・・・。
土曜ロードショーでよくやっていたんですが、怖い作品は苦手でいつも
チャンネルをかえていたんですよね(苦笑)
ただ、やっぱり映画鑑賞を趣味と謳っているからにはいつかは観なきゃなぁと思いつつ。
最新作が公開されている今日、
「観るなら今でしょう!!」
なんて意気込みつつ1作目から鑑賞することに相成りました。
さてさて。
なるほど、思った通りの緊張感溢れる良作でしたよ!!
本作って1979年製作なんですよね。
僕が生まれる前にもうこんな作品が撮られていたんですね。
調べてみると、本作を撮ったリドリー・スコット監督は「ブレード・ランナー」も
撮った監督さん。
本当にSF作品を撮らせたら右に出るものはいないと言っても過言ではないかも。
世界観がとにかく凄いんです。
本作も宇宙船空間の描き方は、今では当たり前の映像も、
1970年代に描かれたと思うと、とてもフレッシュ。
何より、本作の肝であるエイリアン描写。
まずこのルックがめちゃくちゃ怖くって気味悪くって。
あのトンガリ後頭部とか、口の中から口が出てくるところとかすっごい怖かったっす。
あと、本作ってこのエイリアンがあまり出てこなくって、かつ、映らないのも良かったな。
暗闇を上手く使ったり、フラッシュを上手く使ったり。
ここら辺は演出の妙ですね。
「ブレード・ランナー」もそうでしたが、全体的に淡いというか沈んだというか。
とにかくこのエイリアン描写や扱い方が素晴らしかったです。
グロ描写も怖かった。
あの、お腹からエイリアンが出てくるシーンも衝撃的だったなぁ・・・。
ミニエイリアンは見た目はちょっと可愛らしかったりもするんだけど、
あの登場の仕方はエグかったですね。
バトルシーン。
本作は緊張感を煽る演出が多く、暗闇やフラッシュを多様。
直接的なバトルシーンはそこまでありませんでした。
予算や技術の問題もあるのでしょうか。
確かにクライマックスのエイリアンを宇宙の彼方へ葬るシーンは
少し安っぽく感じちゃいましたもん。
それを考えると、演出力で怖さや緊張感を補い保たせたのは
やっぱり監督の手腕なんでしょう。
すごいなぁ・・・。
とにもかくにも。
1970年代に撮られた事を考えると、やっぱり素晴らしいSFホラー作品。
今更ながら鑑賞して良かったなぁと少し反省・・・。
さぁ、次、次!!
≪点数≫
8点
(18.06.17鑑賞)

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2018-08-23 Thu

2015年制作 伊
監督:ガブリエーレ・マイネッティ
≪キャッチコピー≫
『街のゴロツキか? 救世主か?
日本カルチャーへのリスペクトから生まれた
イタリア発のダークヒーロー・エンタテインメント!』
≪ストーリー≫
テロが頻発するローマ郊外。チンピラのエンツォ(クラウディオ・サンタマリア)は、ひょんなことから人知を超えた力を手に入れる。ある日、エンツォが慕う“オヤジ”が殺害されてしまう。オヤジの娘のアレッシアは、エンツォを日本製アニメ「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙に重ね、二人の距離は少しずつ近づいていく。そんな中、闇の組織のリーダー・ジンガロ(ルカ・マリネッリ)の脅威が迫り……。
≪感想≫
タイトルにあるのは永井豪原作のロボットアニメ「鋼鉄ジーグ」。
放映されていたのは1975年とのこと。
僕が生まれる前なのでもちろん未見なのですが、イメージ的には
「マジンガーZ」「ゲッターロボ」的な感じかな。
興味があります。
本作の製作国はイタリア。
「鋼鉄ジーグ」はイタリアでも放送されていたようで。
そんな日本のアニメをリスペクトして取り入れた本作。
こういう日本の作品を取り入れた作品と言えば以前観た「マジカルガール」という
作品を思い出したり。
あれはスペイン製作で日本のアニメ「魔法少女ユキコ」という作品が
好きな少女が出て来ていました。
さて本作。
ちょいと暗めのヒーロー誕生物語となっていました。
主人公のエンツォはならず者でコソ泥をしては生計を立てていた。
警察との追っかけっこで川に逃げ込んだ時にそこに沈められていた不法投棄物(放射能物質?)に
まみれて謎の力を手に入れることに。
エンツォは謎の力を武器にさらなる悪行を繰り返すが・・・。
先に書いた通り本作はこのエンツォが闇を払拭し光の道へ進むというお話。
基本、このエンツォはダメなやつ。
口下手であまり他人とも相容れないためこのようなやさぐれた人間になったんでしょうね。
それが妙な力を手にいれて守る女性が現れて、戦うべき相手が現れる。
その段階を経てラストのあのワンカットに着地する。
僕的にこのラストシーンが大好きで。
あの手縫いのマスクを被って街に飛び出すカット。
あれで一気に本作のことを大好きになっちゃいましたよ!!
あと、キャラでいうと本作のヴィランであるジンガロ。
こいつもまたカリスマ性もないダメダメ男。
大物になりきれない感が半端ないんだけど自己顕示欲の量はとんでもなくあって、
自分をバカにしていると感じたら、暴力の嵐で。
そんなジンガロが最終的にエンツォと同じく謎の力を手に入れる流れとか、
物語として良くできているなぁって。
このジンガロがいい味出した悪役だったのも好印象でした。
アクションについて。
本作は恐らく低予算で作られたのでしょう。
アクションについては肉弾戦のみ。
ただ、見せ方のせいかこの塩梅がとても絶妙で。
妙にリアリティがあって良かったんですよね。
ボッコボコに殴る感じとか、タックルして敵を吹っ飛ばしたりとか、
あり得るはずもないのに、臨場感があって素晴らしかったです。
バイオレンス描写も意外とエグかったかな。
エンツォの足の小指ポロリシーンとか、ジンガロが火炎放射器で火だるまになるシーン。
ジンガロの部下が犬に食い殺されるシーンとかエグくて◎。
何度も書きますが全体的に暗めな雰囲気。
キャラにしろお話にしろ。
ただ、この世界観がとても見応えがあって。
ストーリーの流れ方とかも良くできていて素晴らしかったです。
そしてこれまた何度も書きますがラストの終わり方がとっても大好き。
エンツォの今後がとっても楽しみですな!!!!
今年のベストエンディング賞です!!!
≪点数≫
8点
(18.06.17鑑賞)

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2018-08-20 Mon

2016年制作 英/仏
監督:ベン・ウィートリー
≪キャッチコピー≫
『交渉決裂!
乱闘勃発!』
≪ストーリー≫
拳銃の密売取引をしようと、2組のギャングが場末の倉庫にやって来る。張り詰めた空気の中で取引を進める彼らだったが、思いも寄らないトラブルが起こってしまう。それを機に交渉はこじれ、銃撃戦が発生し……。
≪感想≫
とある倉庫で武器の密売取引を行う二組のならず者たち。
二組はある事をきっかけに銃撃戦へ発展。
さぁどちらが、いや誰がこの場所から生き残れるか・・・。
的なお話。
お話の作り、設定的に昔観た大好きタランティーノ監督の
「レザボア・ドックス」や誰が出ているのかも忘れてしまいましたが
「unknown アンノウン」という作品を思い出したり。
さてさて・・・。
本作の登場人物たちはとにかくダサい。
プロフェッショナル感漂うスター的キャラクターが全然いなくって。
そこが逆に銃撃戦や会話、そして行動等にリアリティを持たせていたような。
もちろん欲を言えばもっとカッコよくスタイリッシュなキャラや演出を
観たかったんですが、これはこれでなるほどなぁと。
結構派手にバンバンやっている割には、標的にあたらなかったり、
当たったとしても、肩に当たったり、かすったりと一発で仕留めてくれない。
そのせいで、やられた奴も死ぬに死ねなく這いずりながらバトルを繰り広げる。
チンピラ通しの戦いってこんなもんなんだろうなぁって。
キャラ的にもダメダメなやつが多かったしね。
戦いのきっかけとなったのも、みんながみんな、冷静じゃなかったからだし。
冒頭から小競り合いの応酬。
ここら辺は会話劇としてとても巧みで、こいつら絶対、喧嘩に発展するんだろうなぁって
心がざわざわっと。
案の定、1人がキレるとそこから派生してみんながキレて、てんやわんやの
銃撃戦に発展。
もう、こいつら本当に馬鹿なんだからなぁって。
キャラ的にもだっさい奴らばっかりでしたよ。
本作はバイオレンス描写も結構過激でしたね。
僕的にはクライマックスでゆっくり車に顔面を轢かれるシーン。
あそこは思わず目をそむけちゃいました・・・。
あとは、音楽が良かったな。
ちょっと昔風のスタイリッシュな感じで。
それこそ、タランティーノ作品を思わせるようなね。
とはいえ、全体的に消化不良感も否めなくって。
先に書いた、ヒーロー的キャラもいなく、派手なんだけどカッコ良さみたいなものも
無かったのでちょっと途中で飽きがきちゃって。
あと、キャラのルック的にも少し似ている印象もあったし、
中盤ぐらいからバトルのせいで汚れてきたので、少し
誰が誰だかわからなくなったりもして・・・。
う~~~ん、ちょっと残念無念。
まぁ、頭カラッポでも観れる作品なので、お時間がある方、
もしくは出演者のファンの方は観てもいいかも。
作品と同様、感想も中途半端ですいやせん!!
≪点数≫
5点
(18.06.15鑑賞)

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2018-08-17 Fri

2015年制作 邦
監督:長井 龍雪
≪キャッチコピー≫
『ずっと、ずっと、
伝えたかった。』
≪ストーリー≫
活発な少女だったものの、ある事を話したことで家族がバラバラになった上に、玉子の妖精にしゃべることを封印された成瀬順。そのトラウマが心に突き刺さり、隠れるようにして生きていく。ある日、通っている高校の地域ふれあい交流会の実行委員会のメンバーになり、さらにそこで上演されるミュージカルの主役を務めることに。困惑する順だったが、メンバーの坂上拓実、田崎大樹、仁藤菜月と行動を共にするうち、自分の中の変化に気付きだす。
≪感想≫
アニメ作品。
私とアニメ。
僕的にアニメと言えば大好きピクサー作品とか、
そこまで楽しめていませんがジブリ作品があったり。
実は本作のようなアニメアニメした作品はあまり観たことがないかも。
そんなこんなで。
とある事をきっかけに失語症になってしまった女の子が、
同級生との交流をきっかけに言葉を取り戻していくというお話。
う〜〜〜〜〜ん・・・。
僕的にはちょっと嫌いよりの作品でした。
まず引っかかった部分。
これがもうめちゃくちゃ嫌だった部分なんですが、本作に出てくる
大人がとっても不快な奴らで・・・。
まず主人公成瀬 順の父親。
順が言葉を発せられなくなるのはこの父親の一言がきっかけで。
この一言がまぁ信じられないぐらいひどい一言で。
愛する我が子に発する言葉かね!!
見た目は気の良いお父さんっぽいのに、やっている事はとってもクズで。
100歩譲って浮気は置いておきましょう。
1000歩譲って離婚も置いておきましょう。
けど、我が子に対するあの仕打ちは本当にひどい!!!!
このシーンが冒頭にあったおかげで怒りがワナワナと・・・。
次に順の母親。
これまた順に対する仕打ちが・・・。
こいつらネグレクトかよって思うくらいひどい仕打ちで・・・。
100歩譲って自分が大変なのは分かります。
1000歩譲ってこのお母さんも被害者だというのも分かります。
けど、我が子に対するあの仕打ちはひどい。
う〜〜ん、なんでしょう。
この両親の子供に対する接し方っていくら何でも感があったんですよね。
言葉を発しなくなった我が子に対して、高校生になるまで放置しますかね。
放置だけでなくそれを疎ましく思いますかね。
娘との距離がめちゃくちゃ離れているような気がして。
しかも、それが当然のようで、縮めようともしない。
その感じがリアリティがなさすぎて、逆に腹が立ったんですよね。
この描き方はなんじゃい!!って。
最後に、順たちの担任であるしまっちょ先生。
こいつもなんでしょうかスカした3枚目的な人なんですが、僕からしてみれば
ただのデリカシーのないやつで。
あたかも全部わかっていて、かっこいい風に言っているんですが、結局のところ
問題を解決しているのは子供たちで先生は特になんのアドバイスもないし、
ただ、勝手にひっちゃかめっちゃか決めているだけ。
もう少し、子供達に対してフォローやアドバイスをして欲しかったなぁ。
この人に関しては、まず順に対する対応がこれまた酷いんですよねぇ・・・。
これまたいくら何でもな教師でした。
とまぁ、本作には上記三人の嫌な大人が・・・。
一気に萎えちゃいましたよ。
良かったところもあったんです。
基本的に子供たちは良かった。
主役級の四人は置いといて、それ以外の子達。
名前も分かんないあいつらあのこらにもほんの少しだけスポットをあてていて。
そこが、ちょっと
「あぁ、学校ってこんな感じだったなぁ。」
って。
まぁ、僕は男子校出身なのでちょっと雰囲気は違ったので
「羨ましいなぁ・・・」
も入ったり(苦笑)
この子供たちの成長は観ていてとても清々しかったですよ。
そんなこんなで。
上記の良いところも、上記のダメなところで一気にかき消された本作。
残念無念!!
≪点数≫
4点
(18.06.10鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-15 Wed

2009年制作 米
監督:ローランド・エメリッヒ
≪キャッチコピー≫
『2012年12月21日
マヤの予言通り、世界は終わる──。』
≪ストーリー≫
2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。この危機から逃れる手はないものかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め……。
≪感想≫
2012年マヤ文明の終わりの予言通り地球上では
あらゆる天災が起こり始める・・・。
とにかくいろんなことが起こって火山爆発、地震による津波発生。
これ以上ない、それこそ何でもありの天災が人々を襲う。
その中で、人類はどう生き延びていくのか的な・・・。
良かったところ。
やっぱり映像がとんでもなくド派手。
あらゆる天災を描いているので迫力満点。
ただ、これは映画館で観たら本当にすごかったんだろうなぁって。
もっと言うと3Dとかで観たらすごかったんだろうなぁって。
そこはもったいないない。
あと、次から次へとパニックが巻き起こるとことかは緊張感が
持続できていて良かったかな。
う〜〜〜ん、良かったところはこのくらい。
あとはむむむな感じ。
まず、ストーリーとか、その展開があまりにも酷すぎて。
まず、人がどんどん死にすぎ・・・。
何でしょう、軽く主要な人物が死んでいくんですよね。
まぁ、こういうディザスタームービーにはつきものなんですが、あまりにも
あっけなく無機質に死んでいくからちょっとなぁって。
なんか、それならそれで描き方もあったんじゃないかって。
何だか、とりあえずもう用無しだから殺しちゃえ的な感じを受けて
すっごい不快でね。
映画を盛り上げるための無意味な死に感じてちょっと萎えちゃいました。
あとね・・・。
これはネタバレになるんですが、最終的に一部の人間は生き残るんです。
それはいいとして、こいつらって結局、お偉いさんプラス大金持ちの人たちだけなんだよなぁ・・・。
とんでもない額のチケットを購入して箱舟に乗ることのできた奴らだけかと考えると、
今後の世界は再生の道を辿っていけるのかなぁ・・・。
なんか殺し方が本当に悪い意味であっけなくってね。
何の効果も生み出していないというか・・・。
ちょっとここら辺は観ていて不快でしたよ。
クライマックスの展開もあまり好きじゃないかな。
いつのまにかジョン・キューザック演じるジャクソンがみんなのヒーロー的存在に
なっているのも何だかなぁって。
いろんな登場人物がいて、結構、いろんな人たちの背景を描いているのに、
結局、なんか収まるところに収まった感じが本当に都合良く描いているような気がして。
先に書いたことにまた通じるんですが他の登場人物に愛情がない!!
とにかくストーリーや登場人物の描き方は不快でしたよ・・・。
ド派手な演出メガ盛りな作品でしたが、ストーリーがむむむな本作。
ちょっと嫌いよりな作品でしたとさ。
≪点数≫
3点
(18.06.09鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-13 Mon

2017年制作 邦
監督:湯浅 政明
≪キャッチコピー≫
『君の“好き”は僕を変える』
≪ストーリー≫
両親が離婚して東京から寂れた港町・日無町に越してきた中学生の少年カイは、父親と祖父の三人で暮らしている。両親に対する複雑な思いを胸に日々を過ごす彼にとって、自ら作曲した音楽をインターネットにアップロードすることが唯一の楽しみだった。そんな中、人魚の少女ルーと出会い交流を深めていくうちに、カイは少しずつ周囲に心を開いていくが……。
≪感想≫
先日観た良作「夜は短し歩けよ乙女」の湯浅政明監督作品。
湯浅監督の作風は少しぶっ飛んでて好き勝手やっているんだけど、
それが観ているこっちも楽しくって気持ちよくなっちゃうという感じ。
「夜は短し〜」はもちろんのこと、その前に撮られた「MIND GAME マインド・ゲーム」も
そうでした。
どちらも大好きな作品。
さて本作。
・・・ん?
・・・んん??
どこかで観たことあるなぁ・・・。
なんて思ったら、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」だ!!
人間の言葉を喋る人魚が人間の少年と交流する。
本作は高校生の少年なのでポニョとは少し違うんですが、大きなプロット以外にも
似ている部分が多くって。
実は「崖の上〜」はそこまで楽しめなかった私。
そこに気付いた瞬間いやぁな予感が・・・。
と思ったらきっちり楽し楽しい湯浅印の良作に仕上がっておりましたよ!!
良かったところ。
まずは、いつも通りのいききった演出。
本作でいうと、音楽に乗せてみんなが踊り出すシーン。
普通は、いくらなんでも感がありありでノリきれないんですが、湯浅監督の
作品なら許されるというか。
なんか、観ていてこっちも楽しくなるというか。
クライマックスのおじいちゃんと母親が再会するシーンも、
少し勢いがあって素晴らしかったです。
なんだかわかんないけど、グッとさせられたと言うか。
湯浅監督のこういう演出が好きなんですよね。
ただ、本作に関してはこういうぶっ飛んだ演出は少し抑えていたようにも感じました。
ちょっとストーリーに重きを置いていたような気がして。
湯浅監督のあのぶっ飛んだ作風が好きだったので、そこは少しもったいなかったですね。
まぁまぁまぁ。
あとは、人魚であるルー。
ルーの親父。
ルーが噛み付いて人魚(犬魚?)になっちゃった犬軍団。
ここら辺のキャラはもれなく可愛らしかったです。
楽しかったと言った方が適切かな。
あんなに人間に嫌なことをされているのに、盲目的に人間に協力するあたりは
観ているこっちも申し訳なく思ったり。
ルーの親父の立ち位置とかよくわかんなかったですもん(苦笑)
いくらなんでも人間に肩入れしすぎでしょう(苦笑)。
人間たちで言えば、主人公カイのじいちゃん、人魚のことを嫌っているばあちゃん辺りが
好印象でした。
全体的にめちゃくちゃ悪い奴が出ないのも良かったですね。
先に書きましたが、本作は少しストーリーにも重きを置いていたようにも感じました。
だからかどうかわかりませんが、ちょっとこう歪な展開に引っかかりを感じちゃったんですよね。
基本楽しいんですが、時折、いくらなんでも感がでてきたり。
ちょっとそこは残念でしたよ。
とは言え。
やっぱり楽しい湯浅監督作品。
先に書いた似ている作品「崖の上のポニョ」よりも僕的にはこちらの方を激推しします。
大満足の作品でした!!
≪点数≫
7点
(18.06.09鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-09 Thu

2017年制作 米
監督:ヨアヒム・ローニング/エスベン・サンドベリ
≪キャッチコピー≫
『ジャックVS海の死神』
≪ストーリー≫
ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、過去に伝説の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と旅をした父のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の呪われた運命を、何とかしたいと考えていた。そこで海にまつわる伝説を調査したところ、呪いを解くには伝説の秘宝“ポセイドンの槍”が必要なことがわかる。その後、英国軍の水兵になったヘンリーが船に乗っていたところ、“海の死神”サラザール(ハビエル・バルデム)の襲撃に遭い……。
≪感想≫
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズ第五弾。
巷で大人気の本シリーズ。
今更ながら1作目から鑑賞中。
これまでの作品は全てにおいて
まぁまぁまぁまぁ・・・。
可もなく不可もなく。
もちろん楽しめる部分もあるんだけど、僕的にはそこまで刺さらなくって・・・。
みんな大好きジャック・スパロウというキャラクターも
僕的にはそこまで刺さらなくって・・・。
そんなこんなで5作目となる本作。
今のところ、こちらが最新作。
・・・うぅ〜〜〜ん。
これまた、まぁまぁまぁ。
やっぱり僕的には刺さらなくって・・・。
良かったところ。
本作の敵である、ハビエル・バルデム演じるサラザールが良かった。
あの不気味なルックがね。
髪の毛のゆらりうねり具合とか。
顔面半分が空洞になっている感じとか。
サラザールの部下たちもそんなルックで良かった。
とにかくビジュアルにワクワクさせられて◎。
結局、見た目だけだったのは残念ですが。
いつも書くんですが、本シリーズはもっと派手にドッカンドカドカやってくれても
良いのになって・・・。
そこがちょっとねぇ・・・。
アクションシーンに関しては1ヶ所好きなシーンが。
序盤のジャック・スパロウが銀行強盗からの逃亡ワチャワチャ劇は
楽しかったです。
あとは、昔出ていた、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンが少しだけ
出演してくれたのは良かったかな。
本作の終わり方的にまだまだ続きそうなシリーズなので、今後もこの二人は
出演してほしいです。
むむむ、良かったところはこのくらい。
あとは、いつも通り。
めちゃくちゃ盛り上がるわけでもなく、お話についても
ツッコミ所満載。
しばらくたったら、忘れてしまいそうなストーリー。
まぁ観て損はしないんですけどねぇ・・・。
そんなこんなで。
一応、本作はシリーズの中でもまだ楽しかった作品かな。
先にも書きましたが今後も続いてもよさそうな作り。
う〜〜ん・・・観なきゃなぁ・・・。
・・・けどなぁ。
≪点数≫
6点
(18.06.08鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-06 Mon

2018年制作 米
監督:ウェス・アンダーソン
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
近未来の日本で、伝染病の犬インフルエンザが大流行し、犬たちは「犬ヶ島」に隔離される。12歳の少年アタリは、捕らわれた愛犬スポッツを捜すため、メガ崎市からたった一人で小型飛行機を操縦し犬ヶ島へと降り立つ。島で出会った5匹の犬とアタリは、心の距離を少しずつ縮めていき……。
≪感想≫
大好きウェス・アンダーソン監督最新作。
僕はこの監督さんが大好きで。
彼が監督した作品はほぼ観ているかな。
どれもこれも楽しくって素敵な作品ばかり。
洒落た画作りはストーリー云々は分からなくっても、
観ているだけで楽しめる感じ。
そんなこんなで本作。
本作はストップモーションアニメ作品。
ウェス・アンダーソン監督のストップモーションアニメ作品と言えば
「ファンタスティックMr.FOX」という作品がありました。
あれも素敵な作品でした。
本作の舞台は近未来の日本。
と言うことで、ウェス・アンダーソン監督がこれ以上ない日本への愛情を詰め込んだ
素敵な作品に仕上がっておりましたよ。
本作はとにかく情報が豊富で。
観ている私はもちろん日本人。
そこに移る文字や映像、言葉は僕らの母国の情報ばかり。
だから細かい部分まで気になっちゃって気になっちゃって。
もちろん細部にいたるまで色んな日本愛が詰め込まれているもんだから、脳みそフル回転で
鑑賞していました。
僕的に少し失敗したなぁと思ったのが、本作を字幕で観ちゃったこと。
本作は、声優陣がとっても豪華で。
スカーレット・ヨハンソンやエドワード・ノートン、ビル・マーレイ、ティルダ・ウィンストン、
ハーヴェイ・カイテル、グレタ・ガーウィグ等々。
エンドロールで知ったのですが、日本の俳優さんたちも多々ゲスト出演されていたようで。
あと、私の住む沖縄では吹き替え版が上映されてないと言う悲劇もあったり。
そんなこんなで鑑賞中は字幕を読みながら細かい日本の世界観を追っかけるのが
少し追いついていかなかったんですよね。
ここは残念無念、とほほのほ・・・(悔涙)
キャラについて。
主役の犬ちゃんたち。
結構たくさんの犬ちゃんが出てくるんですが、犬種が違うから見た目的にしっかりと
色分けされていて◎。
こちらもウェス・アンダーソン印と言うべきか、細部にまでこだわっていて、
もふもふ感のある犬ちゃんや荒くれ者感漂う犬ちゃん、迫害された感たっぷりの犬ちゃん達。
ルック的にも最高でした。
僕的には人間の主人公であるアタリ少年も素晴らしかったな。
アタリ少年に関しては僕的には声が素晴らしかった!!!!
あの澄んだ感じの声と微妙にネイティブじゃないイントネーション。
僕的にはとんでもなくハマりましたよ。
調べてみると、アタリ少年の声優はコーユー・ランキン君という少年。
アメリカ人の父と日本人の母を持つハーフのようですね。
とにかく素晴らしかったです。
人間で言えばアフロ女子のトレイシーも素敵だったな。
快活で猪突猛進な感じがとってもキュートでした。
犬ちゃんに戻りますが、アタリ少年と一緒に冒険する5匹の犬ちゃん達。
主役級のチーフは素晴らしかったのですが、欲を言えば、残りの4匹ももっと活躍させて欲しかったな。
ちょっとしりすぼみ感があったような・・・。
音楽について。
どれもこれも最高だったなぁ。
あの和太鼓の
ドンドコドコドコ・・・・って流れの純和風的音楽が描いている日本描写に
リアリティを吹き込んでくれていて。
ウェス・アンダーソン監督の日本愛をここでも感じることができました。
あと、中盤に流れるポップな音楽も楽しかった。
これぞウェス・アンダーソン印と言いますか。
ちょっと心が軽くなって楽しくなる感じ。
これまた素晴らしかったです。
演出について。
派手なドタバタは無かったので少し地味目に感じたのは少し残念でしたが
問題ないない。
鑑賞後のお勉強で知ったのですが、本作は故黒沢明監督の多数の作品を
オマージュしているシーンもたっくさんあったみたい。
ウェス・アンダーソン監督の日本への愛情をいつもの小洒落た世界観で
描いてくれていて大満足。
とにもかくにも。
ウェス・アンダーソン監督最新作、充分に堪能させていただきました!!!!
これからも新作が発表されるのを楽しみにしております!!
≪点数≫
8点
(18.06.03鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-03 Fri

2015年制作 メキシコ/仏
監督:ホナス・キュアロン
≪キャッチコピー≫
『正体不明の襲撃者。
水なし、武器なし、逃げ場なし。
希望はあるか――。』
≪ストーリー≫
メキシコとアメリカの国境地帯で、モイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)と仲間がアメリカに密入国しようと灼熱(しゃくねつ)の砂漠を歩き続けていた。突如何者かに次々と狙撃され、訳もわからぬまま逃げ惑う一行は銃撃だけでなく、摂氏50度の過酷な環境にも苦しめられる。水も武器も逃げ場もない絶望的な状況で、アメリカを目指す彼らの運命は……。
≪感想≫
メキシコからアメリカへ不法移民を目指す男女15人。
砂漠を越えるために歩く彼らだったが突如何者かに襲われてしまう。
不法移民の国外脱出で思い出したのが以前観た「闇の列車、光の旅」という作品。
あれもホンジュラスからメキシコを辿ってアメリカへ渡るというお話でした。
内容的には例えば国境警備隊みたいなやつらとのせめぎあいや、
そこに出てくる人間たちの悲喜交々のドラマが描かれているのか
と思いきや・・・。
まさかの、人間狩り的作品に仕上がっておりましたよ!!
先にあらましで何者かに襲われてしまうと書きましたが、その何者というのが
不法移民者を忌み嫌う老人Xで・・・。
凶暴な犬を引き連れライフルを武器に遠くからバンバン彼らを
撃ち殺していくんです。
こぇ~~~!!!!
「凶暴な犬」「殺人マシーンの老人」
この二つのキーワードで思い浮かぶのは昨年ベスト級の作品に
挙げた「ドント・ブリーズ」。
あれも、退役軍人じじいが自分の家に泥棒に入った犯人たちを
追いつめるという作品でした。
こちらは、自分の愛国に不法に入ってくる移民を追いつめるというお話。
・・・・うん、似ている!!!!
「ドント・ブリーズ」も緊張感あふれる良作でしたが、
こちらもまた緊張感あふれる作品に仕上がっておりました。
まず、舞台設定が素晴らしかった。
砂漠地帯でむき出しの岩山や渓谷等々、自然、地形を上手く活かした
追いかけっこがとっても素晴らしくって。
サボテンが生い茂っている地形を活用してのバトル。
岩山の凹凸を利用しての追いかけっこ。
何も無い平野でライフルの的になるあの絶望感・・・。
追いかけてくるじじいとの戦いだけでなく過酷な地形との戦い。
どの場面をとっても緊張感が溢れていて、思わずグッと握りこぶしを
作りながら鑑賞してましたよ。
バイオレンス描写も良かったな。
バッタバタと容赦なく惨殺されていく不法移民者たち。
すっごい痛々しくって、あっけなく殺されていく人間達を観ていると、
逆に突然訪れる恐怖感と絶望感が半端無く伝わってきて、
これまたグッと握り拳が・・・。
じじいと犬の名コンビっぷりが恐ろしかった。
阿吽の呼吸で不法移民者を追いつめていく。
犬笛を使って指示を出したり、会話でも成り立つ主従関係。
へたすりゃ会話なんか必要ないぜ的なコンビワーク。
あの凶暴犬の犬種はなんだろう・・・。
めちゃくちゃ凶暴で、人間の首根っこに噛みついては
これまた惨殺していく殺人マシーン犬。
最後のやられっぷりはちょっとかわいそうでしたが、
とっても良い存在感で、こ・こ・こ・こぇ~~~よぅ・・・。
総括。
自然を武器にした巧みな演出。
サイコジジィと愛犬の名コンビっぷり。
持続する緊張感。
十二分に堪能させていただきました!!
≪点数≫
7点
(18.05.31鑑賞)

満足ならクリック!!
2018-08-01 Wed

2016年制作 英/米
監督:デヴィッド・イェーツ
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始するが……。
≪感想≫
大人気小説「ハリー・ポッター」シリーズのスピンオフ的作品。
僕と「ハリー・ポッター」シリーズ。
巷で大人気の本シリーズ。
僕は本を1冊読んでは映画を鑑賞。
そして次回作を読んでは映画を鑑賞・・・という方式で全巻読破の全作鑑賞。
あらびきストーリーの映画を小説で補填。
文字だけの情報の小説を映画で補填。
どちらも楽しく鑑賞、そして拝読させて頂きました。
コンプリートした時はちょっと感動しましたもん。
そんな人気シリーズのスピンオフ的作品。
本作は原作本はないのかな。
ハリー・ポッター1作目に少し言及されているくらい。
本作の主人公であるニュート・スキャマンダーが書いた「幻の動物とその生息地」という本が
ハリー達が通う学校の教科書として使用されているという設定。
こちらは実際に販売されているみたいですね。
読んでみたいなぁ・・・。
そんなこんなで本作。
うん、やっぱり楽しい「ハリー・ポッター」の世界観。
重くもなく軽くもなくフラットな気分で鑑賞できる。
老若男女全ての人にオススメできる作風。
まず出てくるクリーチャー(幻の動物)達が良い感じ。
いろんな種類のクリーチャー達はブスキャラがいたり可愛らしいキャラがいたり、
カッコイイキャラがいたりと豊富なクリーチャー達は観ていてとっても楽しかったです。
僕的には序盤でニュート達を引っ掻き回すハリネズミみたいなやつが良かったなぁ。
登場人物達も良い感じ。
主人公のニュート・スキャマンダーは最初は頼りなくって何を考えているのか分からなかったので、
少しイラッとしましたが観ていくうちに
「あぁ、こいつはちょっとしたコミュ障なんだな。」
と気づいてからは優しく見守ることができましたよ。
柔らかく暖かいキャラクターでした。
ヒロインのティナ。
彼女も序盤は猪突猛進的なキャラに
「おいおい、もう少し落ち着いて行動してくれよ!!」
なんて思いましたが、観ていくうちに彼女も根っこはとっても良い人なんだなと
気づいてからはやけに魅力的に見えたり。
ティナの妹のクイニーも良い子だったし。
あとは、僕的MVPの人間であるおデブちゃんのジェイコブ!!
彼とクイニーの甘い恋物語も最高にグッと来ました。
見た目は冴えない中年オヤジっぽいんですが心はさいっこうに清いヤツで。
彼は最後はああなっちゃいますが、今後も活躍してほしいなぁ・・・。
敵キャラについては、ちょっと物足りなかったな。
こちらはもう少し派手さがあっても良かったかなって。
特にエズラ・ミラー扮するクリーデンスとコリン・ファレル扮するグリンデルバルドに関しては
関係性やなぜこうなったのか的なことをもう少し描いて欲しかった。
キャラ立ちができていなかったのでもったいないない。
映像については、「ハリー・ポッター」シリーズに比べて見応えがあったような。
本シリーズはなんと5部作の予定らしくって。
この調子でどんどん進化していって欲しいものです。
とにもかくにも。
やっぱり大好き「ハリー・ポッター」の世界観。
存分に堪能させて頂きました!!
次回作は映画館で観てみようかなぁ・・・。
≪点数≫
7点
(18.05.27鑑賞)
こちら原作本。
面白そう・・・。

満足ならクリック!!