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No.1469 『セールスマン』
No1469 『セールスマン』

2016年制作 イラン/仏
監督:アスガー・ファルハディ

≪キャッチコピー≫
『ある夜の闖入者――
     たどり着いた真実は、
       憎悪か、それとも愛か――。』

≪ストーリー≫
共に小さな劇団に所属する夫婦(シャハブ・ホセイニ、タラネ・アリドゥスティ)は、ちょうど劇作家アーサー・ミラーの戯曲「セールスマンの死」の舞台に出演していた。教師として教壇にも立つ夫が家を空けた隙に、転居したばかりの家で妻が何者かに乱暴されてしまう。その日を境に二人の生活は一変し……。

≪感想≫
イラン映画。
僕的イラン映画といえば「オフサイド・ガールズ」とか「ベルセポリス」とか。
女性が抑圧されている作品という印象。

あと、「ペルシャ猫を誰も知らない」では、これまた抑圧された若者が
こっそり自由に向かって歩みだすというお話。
イラン文化というのがまだ少し閉鎖的なのかな。
宗教的な側面もあるのでしょう。
教務深い国です。

そんなイランのサスペンス映画。

本作でも少し男性が強く女性が弱い存在として描かれていました。
そこら辺の社会性も描いていたのですが、何よりサスペンス作品として
とても素晴らしい作品でした。

とあるアパートに引越してきた夫婦。
ある日、旦那が留守にしている間に妻が何者かに乱暴されてしまう。

冒頭は通常の何気ない日常が描かれている。
特に何が起こるわけでもなくとりとめのないシーンばかり。

正直、ここら辺は観ていて少し退屈だなぁと思ったり。

そして、事件が起こってからの展開。
徐々に徐々に不穏な空気が流れる。
旦那は犯人探しに躍起になるんだけど、ここら辺から少しずつ夫婦間にも
ズレが出てくる。
これがまた痛々しくってね。
どちらも被害者で向いている方向は一緒のはずなのに、どこかすれ違っていて
憤りを感じている。
ここにもイランの文化や社会が反映されているのかなぁと。
どこか男性上位な感じに見受けられました。

終盤、事件は急転直下。
犯人がまさかの人物で。
そしてそこから旦那の復讐劇が始まる。
ここら辺はサスペンス作品として抜群。

最後の最後まで息をのむ展開でググッと握り拳を作りながら鑑賞していました。

最後の展開について。
許そうとする妻と、絶対に許さない夫。
加害者に詰め寄っていく姿は夫の方が悪い奴に見えてくる。
ただ、やっぱり悪党には制裁を!!なんて考える僕にはその行動が
正当に見えつつもモヤモヤモヤモヤ・・・。
「そうだ!!もっとやっちまえ!!」
と思いながらも、
「いや、もう許してやれよ・・・。」
とモヤモヤモヤモヤ・・・。

そして最後の終わり方。

モヤモヤモヤモヤ・・・。

決して後味が良い終わり方とはいえない着地。
これはこれで巧いなぁと。

演出についてですが、本作、音楽があまり使われていなかったような。

それが、物語、映像にリアリティを植え付けていて。
冒頭のとりとめのないシーンも、ドラマティックではなくって、
本当に日常をざっくり流している感じ。
この描き方も巧いなぁと。

とにもかくにも。

ひっさしぶりのイラン映画。
監督は、アスガー・ファルハディというお方。
結構、有名なお方で以前撮った作品「別離」ではアカデミー外国語映画賞を
受賞したんだって。

要チェックや!!

本作も十分に堪能させて頂きました。

≪点数≫
  7点
                                           (18.04.29鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)

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