fc2ブログ
 
■プロフィール

ゆず豆

Author:ゆず豆
映画のレビューをつらつらと・・・。

■最新記事
■最新コメント
■最新トラックバック
■月別アーカイブ

■カテゴリ
■カウンター

■検索フォーム

■RSSリンクの表示
■リンク
■ブロとも申請フォーム
■QRコード

QR

No.1453 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』
No1453 『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』

2017年制作 邦
監督:石井 裕也

≪キャッチコピー≫
『透明にならなくては息もできないこの街で、きみを見つけた。』

≪ストーリー≫
2017年東京。看護師の美香(石橋静河)は病院に勤める傍ら夜はガールズバーで働き、漠然とした不安や孤独の中で日々過ごしていた。一方、工事現場での日雇い仕事に従事する慎二(池松壮亮)は、常に死の気配を感じながらも何とか希望を見いだそうとしていた。排他的な都会で生きづらさを抱えつつも、懸命に生きるすべを模索する二人が出会い……。

≪感想≫
原作は最果タヒさんの同名詩集。
詩集が原作なのでストーリー自体はオリジナルなのかな。
監督は「船を編む」「川の底からこんにちは」等の石井裕也監督。
どちらも好きな作品です。

さてさて。

心にじわりと幸せが滲んでくる良作でした。

生い立ちや環境のせいで、日々に不安を抱えている二人の男女が、徐々に
近づいて惹かれ合うと言うお話。

何といっても主役の二人が素晴らしかった。

特に美香を演じた石橋静河さんがとんでもなく素晴らしかった!!!!
めちゃくちゃ美人さんと言う訳ではないのですが、佇まいが凄い素敵で。
本作のキャラクターは世の中を斜めから見て不安だらけの感情を、見ないふりをして強がる。
その辺の繊細な感情を見事に演じられていて。
何でしょう、この応援したくなる感じ。

一方の慎二も良かったですね。
演じたのは池松壮亮くん。
彼はこの手のキャラクターを演じると安定の素晴らしさ。
影のある佇まいとか、ちょっと何を考えているのかわからない感がプンプンしていて
良かったです。

この二人が本当に徐々に近づいていく過程がまた良い感じで。
しかも、本作は詩集を基に作られているので、言葉や演出もどこかポエティックで。
ちょっと難解なんだけど、分からせたい部分はとても直球。
ラストシーンは本当に素晴らしかったな。

どんなにつまらくっても、くだらなくっても、悲しくっても、腹立たしくっても、
生きていると良い事が起こるかもしれない。
とてつもない悪い予感がしても。
とてつもない良い予感がしても。
この二人を見ているととても応援したくなるし、まだまだ生きる事に希望を
感じる事ができたというか。

周りのキャラや環境を観ていると、重たく感じそうな作品なのに、
どこか希望を感じる作品。

おススメです!!

≪点数≫
  7点
                                           (18.02.25鑑賞)


こちら原作。
詩集なんて読んだことないかも・・・。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
満足ならクリック!!

スポンサーサイト



映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)