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No.1452 『君の膵臓をたべたい』
No1452 『君の膵臓をたべたい』

2017年制作 邦
監督:月川 翔

≪キャッチコピー≫
『ラスト、きっとこのタイトルに涙する。』

≪ストーリー≫
高校の同級生・山内桜良(浜辺美波)がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕(北村匠海)は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、桜良が亡くなってから12年後、教え子と会話をしていた際に、桜良と過ごした数か月を思い出す。一方、結婚を控えた桜良の親友・恭子(北川景子)も、桜良との日々を思い返し……。

≪感想≫
住野よる氏の人気小説を実写化。
原作は未読ですがめちゃくちゃ良い評判を聞いていて。
テレビでも芸能人の方が紹介しては「感動した」とか
「目玉がもげるほど号泣した」との感想を述べていました。

原作に興味はあったのですが、なかなかこの手の作品とは縁遠くって。
イメージ的に「世界の中心で愛を叫ぶ」的な。
確実に泣かせにきている作品ってちょっと身構えてしまうんですよね。

そんなこんなで原作は未読。
実写版の本作もスルーしようと思っていたら。

なんと、まさかの職場の同僚からのご推薦。
その方はいつも変った映画を見つけては僕に推薦してくれる方で、
これまでも「ペット 檻の中の乙女」やら「エミリー 悪夢のベビーシッター」やら
マイナーな作品を推薦してくれて。
それが、今回はまさかの王道作品。
これはと思い、さっそくレンタルしてまいりました。

さてさて・・・。

なるほど、澄んだ作品ですなぁ・・・。

不純物を全て取っ払ったような作品。
先日「ケンとカズ」という、アンダーグラウンドで蠢く人間を描いた作品を
観たからか、本作とのギャップがえげつなくって(苦笑)

登場人物について。
主人公の男の子「僕」と病にかかって余命いくばくもない少女・桜良。
この二人がまた純粋でひたむき。
正反対の性格の二人が惹かれあうのは当然っちゃあ当然。

ただ、本作は、二人の恋愛話と思いきや、どちらかというと「生きる」事に対しての
お話だったのかなと。
「死」は不意に訪れる。
「今」を誠実に生きる事が人生を豊かにする。
人との繋がりが人生に彩りを与える。
二人の生き方、想いを観ていてそんな事思いましたよ。

本作の構成ですが、大人部分と高校生時代とを上手に入り混じった作りにしていて。
特徴的だったのが、高校生時代のシーンについて。
基本的には桜良と「僕」、そして周りの人物も高校生ばっかりで大人があまり
見受けられなかったような。
そこが先に書いた不純物を除いたという感想に。
主役級の2人に濁りがないため、とても綺麗に見えたんです。
その交流が初々しくって、途中、あれ?この子たちって中学生ぐらいだっけか??と思っちゃうくらい。

もちろん引っかかる部分も無かった訳ではなくって。
桜良が死にいたる原因になった通り魔の被害を受ける件はやっぱり、唐突過ぎるなって思ったし。
桜良が死んで十数年も「僕」は成長できていないんじゃないかって思ったし。
だって、桜良との交流や死をきっかけに「僕」は成長していたと思うんです。
それが、大人になってからの「僕」はあまり成長しているように見えなかったんですよね。
そこは少し引っかかったかな。

とにかく無垢な世界の無垢な二人の澄んだお話といった感想。
リアルとは程遠い作品ですが、こういうまっすぐな「清い事」を訴える作品も悪くないなと。

原作本も興味あるので読んでみようと思います!!

≪点数≫
  7点
                                           (18.02.24鑑賞)


こちら原作。
いずれ必ず。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)