2018-05-21 Mon

2016年制作 米
監督:ケリー・フレモン・クレイグ
≪キャッチコピー≫
『誰もがこじらせて
大人になった』
≪ストーリー≫
恋愛に関する妄想を膨らませては何かと騒動を起こし、情緒不安定気味の母親(キーラ・セジウィック)や教師のブルーナー(ウディ・ハレルソン)らを翻弄(ほんろう)している高校生ネイディーン(ヘイリー・スタインフェルド)。親友クリスタ(ヘイリー・ルー・リチャードソン)と一緒にいるときだけ安らげると思っていたが、彼女が人気者でエリートの兄ダリアン(ブレイク・ジェナー)と恋仲になり……。
≪感想≫
イッタいイタい青春ガールズムービー。
17歳の女子高生のネイディーン。
子供の頃から周りと馴染めず、陰々鬱々な日々。
ある日、唯一の親友で心の拠り所のクリスタが反りの合わない
兄貴と寝ているのを見つけてしまい・・・。
イタタタタ・・・。
痛いよう。
若人特有の世界は自分中心に回っている感が半端ない。
悪いのは自分のこじらせた考え方なのに、あたかもそれを分かってくれない
周りのせいにして。
観ているこっちはいいオジさんになっているので、ネイディーンを見ていて
「いやいや、それはさすがにダメでしょ!!」
「いやいや、そりゃそうなるよ・・・(号泣)」
なんて呆れながら思ったり。
ただね・・・。
僕も若かりし頃、それこそ10代後半の頃はこんな感じだったよなぁって。
僕もみんなの人気者タイプではないし、どちらかというと、そういう人たちを
羨ましいなぁなんて思っているのに、それを隠すために
「けっ!!あんなチャラい生き方は硬派じゃないぜ!!」
なんて思っていたし(苦笑)
もしかしたら、今も少しこじらせ気味っちゃあこじらせ気味だし(再苦笑)
そんなダメダメ女子高生を見ながら、痛みを感じながらおじさんは鑑賞。
そんなダメダメ女子も最後の最後では成長する。
これまでは、自分のことばっかり考えてたネイディーン。
色々とおイタを経験して、自分を受け入れ家族を受け入れ、自分だけの世界じゃないことを知る。
やっぱりこの頃特有のイタさの修正って経験がそうさせるんですよね。
この時代にどういう経験をしているのかが、大人になっての人間力に差が
出てくるのかなぁって、ふと思いました。
ネイディーンを演じたのは「トゥルー・グリッド」で凛とした逞しい少女を演じた、
ヘイリー・スタインフェルドさん。
以前観た良作「はじまりのうた」にも出ていましたね。
とても大好きな女優さんの一人です。
本作でも、イッタいイタい女子を見事に演じていました。
内容もそうですが、本作を観ているとエレン・ペイジ主演の
「JUNO/ジュノ」を思い出したり。
顔の感じとかも似てるんだよなぁ。
とにもかくにも。
とても大満足の一作。
本作はおそらく女子が観て楽しい作品かもね。
10代、20代、30代、40代と様々な世代が観てどう感じるか感想を聞いてみたい。
共感なのか、反発なのか、今の自分、過去の自分に投影しながら
ニヤニヤチクチク。
オススメです!!
≪点数≫
8点
(18.02.18鑑賞)

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