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No.1430 『アシュラ』
No1430 『アシュラ』

2016年制作 韓
監督:キム・ソンス

≪キャッチコピー≫
『この修羅の果ては、
        闇か光か。』

≪ストーリー≫
アンナム市の市長という立場を利用し、利権をむさぼろうと犯罪を繰り返すパク・ソンべ(ファン・ジョンミン)。刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、末期ガンに侵された妻の治療費稼ぎを理由にその処理を請け負っていた。市長検挙に燃える検事キム・チャイン(クァク・ドウォン)と検察捜査官ド・チャンハク(チョン・マンシク)は、彼を脅迫して捜査への協力を迫る。市長と検事たちの間に立たされたドギョンだが……。

≪感想≫
韓国ノワール作品。
これぞ僕が思ってる韓国映画。
バイオレンスたっぷりの激アツ作品に出会いましたよ。

クズだらけ、悪人だらけの本作。

悪い奴が悪い奴に虐げられ、また別の悪い奴に追い詰められ、
四面楚歌の悪い奴。

そして最後の最後で悪い奴大爆発!!!!

えげつないですねぇ・・・。

キャラについて。
主人公のドギョンは汚職刑事で、悪徳市長の犬として暗躍していた。
それが、ある事件をきっかけに、市長を捕まえようとする検事サイドに
利用されることに。
行き当たりばったりのドギュン。
まずは市長にクンクンと尻尾を振り、次に検事たちに尻尾を振り。
しかもそれが、心までは落ちぶれちゃいないぜ的な強気の行動なだけに
見ていて痛々しい。
ドギュンもタフな奴だから、何度も立ち上がろう立ち上がろうとするんだけど、
その度にさらなる圧力で屈服させられる。

「くぅ〜〜〜〜〜〜・・・痛いよぅ。」

悪徳市長のパク。
こいつが、近年稀に見る悪党ぶり。
サイコパスと言っていいほどの唯我独尊ぶり。
最後の最後までクズっぷりを発揮。
こいつに心をボッキボキに折られていくのを見ていると、こっちも握りこぶしをギュッとね。
特にクライマックスのキム検事に対するあの仕打ちは、半端なく憎たらしかったですよ。

パク市長をしょっぴきたいキム検事。
こいつもなかなかの悪党。
一応、正義の男なんですけど、クズに対する仕打ちがもう嫌な奴でね・・・。
ドギョンの弱みを握って良いように操ろうとする感じは嫌ぁな気分。
あと、この人はルックも素晴らしかったですね。
クライマックスのあの心折られてからの行動する感じとか、

「くぅ〜〜〜〜〜〜・・・痛いよぅ。」

ルックの良さでいえば、パク市長が雇っている蛮人軍団も良かったですね。
あの、ならず者感が素晴らしく恐ろしかったです。
以前観た韓国映画の傑作「哀しき獣」のあいつらを思い出したり。
お金さえもらえれば、平気で人を殺す感じとか、見るからにやばい奴らな感じとか
最高でしたよ。

あと、あいつ。
あのドギュンの犬として裏の仕事を受け持っていたヤク中のじじぃ。
あいつも良いキャラでしたね。
すっごいやな奴なんだけど、あいつはあいつで上手く立ち回ろうとしている。
結局、ドギュンもパク市長やキム検事を前にしたら、じじぃと同じなんじゃねぇかってね。

改めて、本作の作り(強き者に飼い慣らされる弱き者)を色濃く映し出してくれた
名キャラクターでしたよ。

アクションについて。
本作はバイオレンスたっぷりでアクションもたっぷり。
ひたすら流れる血・血・血。
拳銃パンパン、車で人を轢き殺すわ、鉈で人をぶっさすわで血みどろの争いが
繰り広げられていました。

カーアクションも凄かったです。
ちょっとリアリティラインを越えてしまっていましたが、とても見応えのある
シーンに仕上がっておりました。

殴り合いとかも生々しくってめちゃくちゃ痛かったなぁ。
クライマックスの壮絶全殺しバトルはもう、口あんぐりの世界。
人が死ぬわ死ぬわ・・・・。

クライマックスの大量死と言えばなんとなくタランティーノ作品を
思い出したり。

まぁ、タランティーノ作品はそこがスカッと観れるんですが、本作の場合は
陰惨で痛々しいから少しげんなり。

ボディにくる感じ・・・。

とにかく、本作のバイオレンス演出は、僕の思う韓国映画をしっかりと描き出しておりました。

とにもかくにも。

ひっさしぶりに大満足の韓国映画。

クズ・クズ・クズのオンパレード。

だけど骨のある奴らなので観ていて不快にはならない感じ。
だけど得意のバイオレンス描写でしっかりとゲンナリさられる・・・。

少し北野映画の「アウトレイジ」シリーズを思い出しました。

大満足の一作です!!!!

オススメは・・・・しませんけどね(笑)

≪点数≫
  8点
                                           (17.12.30鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)