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No.1421 『僕達急行 A列車で行こう』
No1421 『僕達急行 A列車で行こう』

2011年制作 邦
監督:森田 芳光

≪キャッチコピー≫
『ココから
   世界のどこだって行ける!!』

≪ストーリー≫
会社員の小町(松山ケンイチ)と鉄工所2代目の小玉(瑛太)は、鉄道という共通の趣味をもつ友人同士。九州に転勤になった小町は、くせものの地元企業社長(ピエール瀧)と鉄道をきっかけに盛り上がる。ところが、恋愛となると小町も小玉も趣味や仕事のように順調とはいかず、悩みを抱えていた。

≪感想≫
鉄道オタクの青年二人が、友情を育んでいくお話。
監督は森田芳光さん。
家族ゲーム」やら「間宮兄弟」やら撮った監督さんで。
有名な監督さんですが、2011年に病に倒れてしまってお亡くなりに。
本作が遺作となったようです。

さてさて・・・。

あぁ、好きかもこの作品。

まず、全体的にやわらかい世界観。
ゆるやかなお話と会話。
その会話自体も成り立っているような、成り立っていないような。
出てくる人たちも、実際にいそうな、いなさそうな。
起こっているお話もありそうな、なさそうな。

ちょっと、都合良くお話が進んでいくんだけど、観ていて
全然不快にならないし、気にならない。

ほろ苦い思い出や出来事も前向きにとらえて歩き出す。
この二人の事をどうしても見捨てられないと言うか、応援したくなると言うか。
とにかく、見ていてほっとけなくなっちゃうくらい好きなキャラクター達でした。

お話についても好きな感じ。
本作の主人公二人は鉄道オタク。
オタクと言うとやっぱりちょっと変わり者で風変わりな印象。
周りに無碍にされようとも自分の好きなものに情熱を傾け、生活の糧とする。
可笑しいんだけど羨ましくもあって。
そして、彼らがその共通の好きなもので出会い、また新しい出会いがあり
新しい成功が生まれる。
この課程が、ご都合主義的と言われようとも、ありえないと言われようとも、
見ていてすっごく気持ちが良かったんです。
ちょっとこう、「寅さん」シリーズを思い出したり。
ちょっとこう、「釣りバカ日誌」シリーズを思い出したり。
老若男女、安心して観られる的な。

鉄オタについて。
僕は生まれも育ちも沖縄で、鉄道の無い県で育ちまして。
モノレールはできたものの、僕の住んでいる地域までは延びていないため
あまり鉄道とは縁遠い生活をしている今日この頃。
ただ、大学の時に福岡へ渡って電車で移動や旅行を繰り返していると、やっぱり
楽しかったりしたんですよね。
だから、僕も本州で生まれていれば鉄道好きになっていたかもなって。
そういや、仕事を辞めて沖縄に帰る事が決まった時も、記念に山口県下関から
横浜まで寝台列車「あさかぜ」に乗ったなぁ。
あれもとても良い旅でした。
他にも、大学の友人と青春18切符をつかって九州旅行したりもしました。
とにかく、ある程度、青年になってからの初めての電車旅行と言うのはとても
新鮮で楽しかったのを覚えています。
この作品に出てくる彼らは本当にプロフェッショナルですが、毛色の違う僕でも
見ていて懐かしいと言うか心がほっこり、にやにやとしてしまったんです。

とにもかくにも。
とても不思議な世界観の作品でしたが、僕的には大ハマリの良作でした。
森田監督の他の作品でも観てみようかな・・・。

≪点数≫
  8点
                                           (17.12.18鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)