2018-03-02 Fri

2017年制作 米
監督:アンディ・ムスキエティ
≪キャッチコピー≫
『子供が消える町に、“それ”は現れる。』
≪ストーリー≫
とある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次ぐ中、おとなしい少年ビルの弟が大雨の日に出掛け、大量の血痕を残して姿をくらます。自分を責めるビルの前に突如現れた“それ”を目撃して以来、彼は神出鬼没、変幻自在の“それ”の恐怖に襲われる。彼と同じく“それ”に遭遇した人々とビルは手を組み、“それ”に立ち向かうが……。
≪感想≫
ホラー映画。
スティーブン・キングの長編小説を映画化。
初めて本作のCMを見た時に
「どこかで見たことあんだよなぁ・・・。」
なんて思ったら、1990年に一度映画化されているんですね。
僕は未見ですが、当時小学生だった僕は友人がレンタルビデオ屋さんで
借りているのを見て、
「よく、こんな怖そうなものを借りるもんだ。」
と思ったものです。
あのピエロのルックとかがとっても怖そうだったんですよね。
未だに鑑賞していませんもん。
そんなこんなで先に新作を鑑賞。
しかも映画館で観てきましたよ。
何気に映画館で本格的なホラー映画を観るのは初めてかも・・・。
さてさて。
なるほど素晴らしい作品に仕上がっておりました!!
本作って、2つのジャンルが混在している作品でして。
1つはホラー。
そしてもう1つは少年冒険活劇。
この2つのジャンルがどちらも見事にバランスが取れていて。
観終わったあと、怖さと懐かしさが同時にこみ上げる感じがとっても良くって。
「うぅ・・・もう一回観たいよう・・・でも、怖いよう・・・。」
みたいな。
とても素晴らしかったです。
良かったところはたっくさん。
まずはホラー部門について。
肝である「怖さ」ですが、ベタな驚かせ演出がたっくさんありましたが、
決して単調になるわけではなく、いろんなアイディアで驚かせてもらいました。
静かなシーンから突然のドン!!的な聴覚を刺激する怖さもあったり。
あと、本作のモンンスターである謎の恐ろしピエロのペニーワイズ。
このペニーワイズが色んな登場の仕方、あの手この手で怖がらせてくれて。
彼の一挙手一投足が視覚的怖さ爆発で◎。
冒頭のジョージーとの会話のくだりからもうすでに怪しさ爆発で怖かったですもん。
そこからのバイオレンス描写もすごかったです。
あとは、中盤の倉庫でOHPみたいなものを使って写真に混ざり込みながら
現れるシーンとか、そのあと巨大化して牙むき出しで襲いかかってくるシーン。
愛嬌あるダンスからの襲い掛かりとか、緊張と緩和をうまく使っていて、
とにかく怖かったです。
僕は本作を一人で鑑賞。
しかも夜の上映を観たので帰るのが怖くって、部屋に帰った後も暗いところを見ることが
できなかったくらい(苦笑)
上映時間は2時間超えていたかと思うんですが、最後の最後まで怖さが
持続できていたのも素晴らしかったです。
あと、本作の怖い対象(ペニーワイズ)は何かわからないんだけど、頑張れば
太刀打ちできるというバランスも素晴らしかったです。
なんとなく、ホラー映画って怖い対象に対して何もできないまま、やられるだけ、
驚かされるだけの作品ばっかり観ていたので、こんな感じの作風もとても良くって。
ひたすら拳をギュッと握りながら鑑賞していましたよ。
鑑賞後に色々調べたんですが、このペニーワイズってモデルがいたんですね。
実在した殺人鬼ジョン・ゲイシーというお方みたい。
写真を見たんですが、本当にピエロの格好をしていたようで。
こえぇぇぇ・・・。
次に少年冒険活劇について。
この作風がまた素晴らしくって。
いじめられっ子の少年達が色んな困難を乗り越えて成長していく。
僕もいじめられっ子とまではいきませんが、どちらかというとこっち側の
少年だったので、見ていてすっごいグッときたし、応援しまくりでした。
あと、この少年達がチャリに乗って並走しているシーンが多々あったんですが、
このシーンが僕の大大大好きな映画「グーニーズ」を彷彿とさせて最高なんですよね。
キャラクターについてもしっかりと立っていたし、それぞれが素敵なキャラで
本当に応援したくなる。
弟が行方不明になった主人公のビルや親父から性的虐待を受けているベバリー。
マザコンのエディに黒人のマイク、ノッポのスタン。
僕的にはおデブのベン、メガネのリッチーあたりが好きでしたね。
特におデブのベンの好きな子に近づくも報われない感じがなんともね。
わかるぅ〜〜〜〜〜(笑)
頑張れ男の子!!!!
あとは本作って、ピエロのペニーワイズも怖かったんですが、
彼ら彼女らを取り巻く大人達やいじめっ子達も残酷で怖かった。
過度に子供に依存する親ばっかりですっごい恐ろしくって腹立たしくってね。
この状況が先に書いたホラー展開と上手くバランスが取れていて、
見応えがありましたよ。
総括。
ホラーと冒険活劇。
怖さと懐かしさ。
見事に融合できていた傑作。
映画館で観たというのも大きいかも。
充分に堪能させていただきました!!
おススメです!!!
本作は今回が子供編で、その27年後を描いた大人編の
制作が決定しているとのこと。
彼らのその後が見れるのかぁ。
楽しみです!!!!
≪点数≫
9点
(17.12.16鑑賞)

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