2018-02-28 Wed

2013年制作 米
監督:カール・リンシュ
≪キャッチコピー≫
『参戦せよ。』
≪ストーリー≫
大石(真田広之)率いるサムライたちは、吉良(浅野忠信)とミステリアスな女ミヅキ(菊地凛子)のたくらみによって主君を殺され、自然が豊かな赤穂の領地を追われてしまう。さらなる謀略を企てる吉良の野望を阻止し、主君の敵を討つべく集まった47人の浪士たちは、はぐれ者の混血青年カイ(キアヌ・リーヴス)と手を組むことに。わずかな人数の彼らは、明らかに戦力差のある敵の軍勢の戦いに命を賭して身を投じる。
≪感想≫
恐らく誰もが知っているであろう日本の時代劇「忠臣蔵」をハリウッドが映画化。
初めてその情報を仕入れた時
「おお!!凄いなぁ。」
「楽しみだなぁ・・・。」
なんて思っていました。
日本を舞台にした海外時代劇と言えば。
トム・クルーズ主演の「ラストサムライ」的な。
最近観たマーティン・スコセッシ監督の「沈黙 -サイレンス-」的な。
さてさて・・・。
ん??少し思っていたのと違ーーーう。
「忠臣蔵」というよりかは、「ロード・オブ・ザ・リング」のようなファンタジー映画でした。
日本を舞台にしていますが、その世界観はツッコミどころ満載。
ただ、それはツッコんでもしょうがないのかなぁって。
だって、先に挙げた通りファンタジー世界でのお話なので。
実は日本らしさとかには重きを置いていないのかな。
「忠臣蔵」という根っこの部分だけ押えてあとは好き勝手やりますみたいな。
その世界観は冒頭からしっかりと線引きされていて。
冒頭、いきなり、浅野内匠頭らが謎の動物?化け物??の狩りを行っている。
この化け物的なやつのフォルムがもうこの世のものではなくって。
文字通り「化け物」だったんです。
ここでもう、
「なるほど、こういう世界観ね。」
なんて事を知らされる。
あとは、別に「忠臣蔵」をどう描こうか日本をどう描こうかは自由に
描いてもらえればOKてなもんで。
そこは特に気にならなかったです。
キャラクターについて。
「忠臣蔵」をモデルにしているので有名どころの登場人物は何となく一緒。
先に書きました浅野内匠頭だったり、吉良上野介や大石内蔵助等々。
あとは、タイトルにもなっている四七士なんですが、こちらは本当に47人いるのか
分からないような扱い。
キャラについては全体的に少々弱めだったかな。
主人公のカイもそこまで立っていなかったように感じました。
演じたのはキアヌ・リーブス。
殺陣やアクションは頑張っていましたが、最近同氏の「ジョン・ウィック」の
ガンフ-アクションを観ているので少し物足りないなって。
唯一僕的に魅力的に映っていたのが大石内蔵助。
演じたのは真田広之さん。
「ラストサムライ」でもめちゃくちゃカッコ良かった真田さんは本作でもイケていましたよ。
序盤のカイに対する接し方はちょっとだけイラッとしましたが、中盤からは外国人が
好きそうな「サムライ」像を見事に演じられていました。
あと、出島に出てくるキャラ達もちょっとマッドマックスっぽくって良かったかな。
あとのキャラはまぁまぁまぁ。
中盤に出てくる天狗とかはもっとカッコ良く描けそうなのに、ブサイクだったのにはも
ったいなかったです。
アクションについて。
殺陣は全体的にカッコ良かったのですが、物足りないと言うのが正直な所。
ただ、天狗からもらった剣を使ってのアクションは映像的にもカッコ良かったです。
剣の残像が残っている感じがちょっと幻想的で◎。
ストーリーについて。
先に書いた通りツッコミどころ満載だし、演出に勢いも感じなかったので
途中途中で眠くなっちゃったり・・・。
お金がかかっているはずなのに全体的に安っぽく感じちゃったんですよね。
エンタメとして観れば良いのですが、薄っぺらいと言うか・・・。
残念無念。
とにもかくにも。
楽しめた部分もありますが、不満足な一作。
「忠臣蔵」という大きなテーマは忘れて観ると良いかも!?
≪点数≫
5点
(17.12.13鑑賞)

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