2018-02-02 Fri

2015年制作 米
監督:ダニー・ボイル
≪キャッチコピー≫
『口先ひとつで、世界を変えた男。』
≪ストーリー≫
1984年、アップル社の新製品発表会本番を40分後に控え、スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は部下のアンディ(マイケル・スタールバーグ)ともめている。今回ジョブズはどうしてもMacintoshに「ハロー」とあいさつさせたかったが、当の主役は沈黙したままだ。マーケティング担当者のジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)は諦めるよう説得するが……。
≪感想≫
誰もが知っている、iPhoneやiPod、iPadやMacintoshのアップル社。
その共同設立者であり、こちらも誰もが一度は聞いたことであろうお方。
スティーブ・ジョブズ。
その彼の伝記的作品。
スティーブ・ジョブズの映画はもう一作品あって。
僕は本作の方を観たかったのですが、間違って、もう一作の方(2013年版)を
観てしまって。
まぁ、それはそれで楽しめたんですが、せっかくなので観たかった方をと思い、
さっそく鑑賞しましたよ。
さてさて・・・。
うんうん、やっぱ2013年版も観ていて良かったぁ・・・。
2013年版もそうですが、ある程度、アップルの歴史とジョブズの歴史を知っていないと
わからない作りで。
特に本作は変わった作りになっていて。
本作の構成は3部構成。
1部は1984年のマッキントッシュ発表会の前。
2部は1988年のNeXTcube発表会の前。
3部はiMac発表会の前。
ひたすら続く会話劇。
ジョブズが一人一人と会話しながら論破していく流れ。
その中で見え隠れしているジョブズの人間性と周りとの距離間。
2013年版でもそうだったんですが、とにかくジョブズは人間的には
クズなんですよね。
唯我独尊、独裁者、頑固者。
そんな感じのイメージ。
本作もそうですが、純度何%くらいの話なのかな。
本作を観たジョブズの周りの方達はどう思ったのかな。
さすがにデフォルメしすぎなんだろうなぁ・・・。
色々な商品を世に送り出し、もれなく僕もその恩恵を受けている一人で。
iPodやiPhone、これを書いているPCもMacBookだったり。
本当にお世話になっております!!
ただねぇ・・・。
本作で描かれているスティーブ・ジョブズは本当にやな奴に見えたんですよね。
確かに天才肌で策略家ですごい人なんだけど、関わりたくはないと言うか・・・。
自分で言うのも何ですが、僕自身、特に才能があるわけでもなく、どちらかというと、
周りの人と支え合ってこれまで頑張ってきたタイプなので、ジョブズのように、
独裁的にされると一緒にいるこっちの心が持たないというか。
ジョブズは結果を伴っているから、良いのですが、これで、結果が出ていなかったら
地獄の職場ですよ!!!!
特に本作の作りはそういうジョブズの人間性を色濃く描いていたので、
余計にジョブズという人間を身近に感じれたというか。
あと、ひたすら続く会話劇。
情報量も多くて、観ているこっちの頭はパンクしそうに。
しかも、穏やかな会話でもなく罵り合いとまではいかないですが、
お互いの主張のしあいなので、ちょっとこうスピーディーな格闘技を見ている感じ。
喧嘩しては、論破。
また喧嘩しては論破。
それが、最後まで続くので個人的には萎えちゃってね。
心がどんよりとなりましたよ。
最後は、ハッピーエンドというか良さげな着地をしていましたが、
よく考えると
「そうでもないよなぁ・・・」
なんて思ったりね。
兎にも角にも。
2013年版と合わせて観ても僕の中でジョブズの魅力は落ち込むばかり。
確かに凄い人なのは分かるけどさ・・・。
ほんの少し良い部分も見えたんですけど、それまでがダメダメな男だったので、
信頼は回復せず・・・。
もう少し変わった角度で彼のことを調べてみよっと。
本作の監督は、「スラムドッグ・ミリオネア」のダニー・ボイル。
この方は「トレイン・スポッティング」も撮っていますね。
なるほど、テンポの良い感じはこれらの作品に通づるものがありますね。
≪点数≫
5点
(17.11.23鑑賞)

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