2018-01-19 Fri

2016年制作 邦
監督:内村 光良
≪キャッチコピー≫
『ザセツの数は、一等賞!』
≪ストーリー≫
1964年、東京オリンピックの開催に向けて日本中が沸き立つ中、秋田泉一という男が長野県塩尻市に誕生する。ごく普通の少年として育っていた彼は、小学校の運動会で行われた徒競走で一等になる。一等賞というものが与えてくれる、いいようのない幸福感のとりこになってしまった彼は、それをきっかけにさまざまな分野で一等賞を取ろうと決意。書道、絵画、火起こし、大声コンテスト、マスのつかみ取りなど、大会やコンクールに片っ端から参加しては一等賞に輝くが……。
≪感想≫
大好きウッチャンナンチャンの内村光良監督最新作。
僕とウッチャンナンチャン。
僕はバリッバリのお笑い第3世代の申し子で。
ダウンタウン、ウンナン、とんねるず等々。
彼らのテレビ番組は毎週楽しみにして観ていました。
ウンナンの番組も「ウリナリ」とか「やるやら」とか。
映画「七人のおたく」では出演者として頑張っていましたね。
とにかく大好きな芸人さんです。
そして内村監督の作品は「ピーナッツ」「ボクたちの交換日記」と鑑賞。
どちらもウッチャン印たっぷりの作品に仕上がっていて。
どちらも好きな作品です。
そんな内村監督最新作。
う〜〜〜〜〜〜ん・・・・。
大好きな内村印爆発な作品でしたが・・・。
映画としては、むむむむむ・・・。
良かったところ。
先に書きましたが、安定の内村印。
何でしょう、誰も不幸にならない感じがもう素敵でね。
出演者も豪華で、これも内村監督の人柄なのかな。
みんな少ない出演時間なのによく出てくれたなぁと思う方々。
良かったところはこのぐらいかな。
そしてここからはちょっとなぁな所。
ストーリーがちょっとなぁ。
まず、この作品は主人公の泉一を通して何を伝えたかったのかなぁって。
おそらく、
諦めずに生きていればどうにかなる的な。
今までやってきたことは全て無駄にはならない的な。
誰にだって何らしかの才能は持っているんだ的な。
そんなメッセージ性を感じ取ったんですが、その描き方がちょっとなぁって。
例えば、クライマックスで泉一はカメラの大賞を受賞して、また一等賞になることが
できたんですが、それって、たまたまですよね。
もっと言うと、本作って、泉一が練習や努力をするシーンがあんまりなくって。
挫折するシーンはあったんですが、そこからどうやって立ち上がって行くのかを
意外にスッと進めていて。
負け犬がどんだけ壁にぶち当たっても、そこに何くそ根性で立ち上がって行くのが
分かった方がグッとくるのにそれがないせいか、ただ、どんな時も偶然、
救われている感が半端なくって。
もっと頑張れよって思っちゃったんですよね。
周りにも結構、迷惑かけているし・・・。
結局、千一はそこまで考えず、努力もせずに行き当たりばったりで成長してきたのかなって。
それこそ、何でも一等賞になりたいと言う夢があるのであれば、逆を返せば、どんな生活からだって
その種目や競技や分野、部門は言ったもん勝ちでしょ。
それなら、その考え方を生かして自分の生活に落とし込めばもっとより良い生活に
繋がるはず。
物語の中盤に、寿司屋でアルバイトをしている時に
「何で、寿司の一番を目指さないんだろう・・・。」
なんてシーンがありましたが、すっごい分かるんです。
その、自分が一等賞になりたい、分野や競技を選んでいる基準が
全くピンと来なかったんですよね。
だから、正直、全体的にノリきれなかったのも事実。
ただねぇ・・・。
それでも嫌いになれないのは内村光良監督のこれまでのテレビでの佇まいとか
を観ているからか、どうしてもグッと肩入れしてしまうんですよね。
先に書きましたが内村印の暖かい空気感は充満していたし、やっぱり僕は
ウンナン世代なんだよなぁって。
なので、やっぱり今後も映画を撮り続けて欲しいし、それを観てみたい。
そんなこんなで、本作については酷評しましたが、観て損はしなかったです。
次回作もあれば必ず観るでしょう。
期待しております!!!!
≪点数≫
5点
(17.11.05鑑賞)
こちら文庫本。
興味あります。

満足ならクリック!!
スポンサーサイト