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No.1399 『宇宙兄弟』
No1399 『宇宙兄弟』

2012年制作 邦
監督:森 義隆
 
≪キャッチコピー≫
『夢の続きを、始めよう。』

≪ストーリー≫
子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互いに違った道を進んでいた兄弟だったが、弟からの連絡をきっかけに兄はかつての夢を実現させるべく再び宇宙飛行士という目標に向かって進み始める。

≪感想≫
小山宙哉の人気同名マンガの実写化。

僕はこのマンガの大ファンで。
それこそまだ、始まったばかりの時に見つけてずーーーっと読み続けています。
とにかく良い言葉がたくさんあって、じんとくるんですよね。
最近は週間ではなく隔週なのでペースが落ちていますが、
新刊がとても楽しみな作品の一つです。

そんな大好きな作品が実写化。
楽しみ半分、不安半分でいざ鑑賞・・・。

・・・うーーーん、なんかおもてたのと違う。
と言うか、ノリきれないなぁ・・・。

まずは良かった所。
主演の南波六太を演じた小栗旬がしっかりと六太になっていた。
見た目的にも醸し出す空気感もバッチリハマっていました。
あの、少し情けないんだけど芯はしっかりしていて、やっぱりカッコいい感じとかね。
クルクルパーマも似合ってましたよ(笑)
キャストに関しては六太と宇宙飛行士を争う面々もマッチしていたかな。
麻生久美子、濱田岳、新井浩文等々。
中でも真壁ケンジ を演じた井上芳雄は一番マッチしていたかも。
全体的にルックは原作に合わせようとしていたのではないでしょうか。
観ていて
「あぁーー、っぽいぽい。」
なんて楽しみながら鑑賞する事ができました。

良かった所はこのくらいかな・・・。
あとは、パッとしなかったです。

まず、邦画でこの注文をするのは申し訳ないのですが、
やっぱり映像にチープ感が・・・。
恐らく予算の問題が往々にしてあるのでしょうが、宇宙のシーンとか
シャトル内のシーンとか全体的に安っぽく感じました。
これまで、「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」、最近で言えば「パッセンジャー」を観ている事もあって、
やっぱり比べてしまうとねぇって感じ。
それを、見せ方でカバーできていれば良かったんですが、それもできていなくって。
例えば、日々人が月を闊歩するシーンとか、見せ方によっちゃあ、もっと感動的で
ワクワクするシーンにする事も出来たのに、それが全然なかったんですよね。
もったいないなぁって・・・。

演出が平板。
本作を観ていて思ったのですが、これ、原作を読んでいない人たちには
どう映ったのかなぁって。
原作を読んでいる僕的には、キャラの掘り下げや、そこに至るまでの背景が分かるので、
楽しめた部分もあるのですが、全体的に盛り上がりに欠けているように思えたんです。
マンガで感じたあの感動を実写で感じる事ができなかったというか。
ずーーっと盛り上がらないまま終わってしまったように思えて。
確かに、起こっている事はとんでもない事なんですが、スッと流れていく感じがしてね。

演出的にも引っかかる点が多々。
例えば、六太が試験の中でとある質問をされます。
「このメンバーの中で宇宙飛行士に1番向いているのは誰だ??」
的な。
そしたら六太は、それぞれの良い部分を答え始めて、
全員が向いているんじゃないか的な回答プラス
「でも、一番、宇宙飛行士になりたいのは・・・僕です!!」
的な答えるシーン。
あそこのシーンはマンガでもあって。
めちゃくちゃグッときたシーンでもあったんです。
ただ、それがいざ実写となるとなんだかさらっと流されていて。
ものすごーーーくもったいないなぁってね。
もう少し、ベタでも良いので素敵に撮って欲しかった。
それとは、逆に六太が日々人を心配し月へ向かって走るシーン。
これはマンガではなかったと記憶しているけど、ここは、
逆にベタに感動させようとするがあまり、
暑っ苦しく感じちゃったんですよね。
そもそも、このマンガって、人間の想いや情熱がふんだんに
盛り込まれている作品なんですが、それと同時に様々な理屈や
知識も盛り込まれているんです。
六太も基本的には頭の良い奴なので、一つ一つの行動や発言も
やっぱりしっかりしているんですよね。
だから、このシーンってなんか理にかなっていないというか。
六太がこんな行動に走るかなぁって思っちゃったんですよね。
ちょっと肩透かしを食らわされた感が。
そして、クライマックスの日々人の件もそう。
結局、根性論だけで助かってしまった感があって。
あれが、マンガだと、もっと紆余曲折あって助かるんですけどねぇ・・・。

確かになっがいながいマンガを、2時間のお話にするのは大変かと思いますが、
もっと巧くまとめて描けたんじゃないかなぁって・・・。
ちょっと散漫だったかなと。

残念無念。

とにもかくにも。
全体的に物足りなかった印象。
もっとお金があればなぁ・・・。
ただ、もう少しコンパクトに、そして盛り上がりをみせてほしかった。

やっぱ原作漫画が一番!!!!
まだ連載中ですが、未読の方は一度読んでみてくださいな。

≪点数≫
  3点
                                           (17.11.03鑑賞)


こちら原作漫画。
最高!!!!

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)