2017-12-27 Wed

2015年制作 米
監督:ギレルモ・デル・トロ
≪キャッチコピー≫
『絢爛豪華な心霊屋敷が、人の心を狂わせる。』
≪ストーリー≫
10歳のとき、死んだ母の幽霊と遭遇したイーディス(ミア・ワシコウスカ)。それ以来、彼女は亡霊を目にするようになる。トーマス(トム・ヒドルストン)と運命的な出会いを果たした彼女は、自分の父親が謎めいた死を遂げたのを機に彼と結婚。赤粘土の影響で雪が赤くなることからクリムゾン・ピークと呼ばれる山頂に立つ豪邸に、トーマスの姉ルシール(ジェシカ・チャステイン)と共に移り住むことに。三人での生活にも慣れてきたころ、体を真紅に染めた亡霊たちがイーディスの前に現れ奇妙な警告をする。
≪感想≫
「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロ監督作品。
舞台は20世紀初頭のお話。
古びた建造物や中世的な衣装等々。
こういう作風をゴシック作品と言うんですって。
それで、テーマ的にはホラー映画と位置付けられているので、ゴシックホラー作品。
映像はとても美しかったです。
まず幽霊映像は、相変わらずのデル・トロ印。
「パンズ・ラビリンス」の時もそうだったんですが、クリーチャーのフォルムが
とっても良くって。
あと、グロ映像も良くって。
顔面にナイフを突き付けたり、ザックザックと切りつけたりと結構えげつないシーンが
あったんですが、なんでしょう、少し綺麗に写っていたんですよね。
特に、ラストのトーマスの霊となって現れるシーンは、あの血が霧状になっている感じとか
とっても幻想的で。
役者さんたちが素敵。
まずは大好き、ミア・ワシコウスカ。
彼女はこの時代の女性の役どころが似合っていますね。
「アリス・イン・ワンダーランド」もそんな感じでした。
中世時代の衣装がとても似合っていて◎。
「マイティー・ソー」では愛すべきダメ弟のロキを演じた
トム・ヒドルストン。
彼も、この時代の役どころが似合っている、ちょっとこう絵本の中から
出てきた感じ。
そして、本作で狂気的な姉、ルシールを演じたジェシカ・チャスティン。
本作ではMVP的活躍で、めちゃくちゃ怖かったです。
弟に対するドロッドロとした感情が何とも恐ろしくってね。
クライマックスのタイマンバトルも見応えたっぷりでしたよ。
本作の幽霊の立ち位置は、本当に物語に味付けする程度の存在。
この立ち位置は、僕的にはとても良い塩梅でした。
基本はイーディスとシャープ姉弟の愛憎劇で、そこに
補足的に加わる幽霊たち。
これはこれでありなのかなと。
総括。
ホラー映画として観るなら物足りない本作。
ただ、デル・トロ監督は本作をゴシック・ロマンス作品と
位置付けているようなのでそれなら、これで満足!!
≪点数≫
6点
(17.10.23鑑賞)

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