2017-11-30 Thu

2016年制作 米
監督:モルテン・ティルドゥム
≪キャッチコピー≫
『乗客5000人
目的地まで120年
90年も早く
2人だけが目覚めた
理由は1つ――』
≪ストーリー≫
近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向かうべく地球を出発。到着までの120年、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)だけが、予定より90年も早く目覚めてしまう。絶望的な状況を打破しようとする二人は、次第に思いを寄せ合うものの、予期せぬ困難が立ちはだかり……。
≪感想≫
※思いっきりネタバレします!!
鑑賞する方は読まない方が良いですよ!!!!
・
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・
さてさて。
地球から120年かけて新しい惑星への移住をしようと旅立つ。
乗客は皆、冬眠していて到着の4ヶ月前に起きるという設定のはずだが、
アクシデントで一人の男・ジムが目を覚ましてしまう・・・。
と、そんな第一幕がありーの。
ジムは、当然、起きているのが一人だけ、しかも、新しい惑星に到着するまでは
生きれないという現実を知り右往左往・・・。
1年数ヶ月もの間、一人で過ごすことに。
そんなジム。
孤独を耐えられず、なんと、一人の女性・オーロラを意図的に冬眠から目覚めさせる事に!!!!
ぎゃーーー!!!!
・・・それは、ないでしょ!!!!
ちょっとこの行動に、一気に冷めてしまった私。
もっとできる事はあるんじゃないか。
もっとしなければいけない事はあったんじゃないか。
募るジムへの怒り。
例えば、以前観た「オデッセイ」のワトニーのように、不屈の男として
頑張って欲しかったです!!
とにかく観ていて怒りがワナワナとね・・・。
その事実を知ったオーロラは、もちろん怒り狂ってジムをボッコボコにしたり。
そりゃそうだよなぁ・・・もっとやっちゃえ!!なんて思いましたよ。
あと、実はもう一人不慮の事故で目覚めてしまうのがガス船長。
船長の扱いもちょっと可哀想。
もうちょっと活躍させても良かったのに。
あまりにも不憫でね。
オーロラが、結果、ジムを許してしまう件も正直、納得できないしさ。
とにかく、このジムの行動、そしてそれが許されていく過程には納得いきませんでしたよ。
なし崩し的になっている感とか何ともね。
恐らく、観ている人が誰もが考える自分ならどうするか問題。
例えば、僕なら、やることやってどうにもこうにもいかなかったとしたら・・・。
100歩・・・いや1,000歩・・・いやいや10,000歩譲って、起こすならオーロラではなく、
他のエンジニア。
それこそガス船長とか、この宇宙船について知っていそうな人、もしくは、
一緒にこの問題を解決しそうな方を選ぶけどな。
実際、ガス船長が目覚めたことによって、宇宙船のセキュリティ問題もクリアして、
色々なデータを変更できるようになっていたしさ。
一人だけは、生き残る事もできそうなところまで行ったしさ。
その理論でいくと、あと何名か起こせば、ローテーションで、順繰り寝たり起きたりを
繰り返せば、少しだけ歳を取るだけで、全員が生き残れたんじゃないかいってね。
まぁ、全員が善人であることが条件ですが・・・。
むむむ・・・。
とにかく、ジムのこの行動については本当に許されない行為なのではないでしょうか。
もちろん、良かったところもあったんです。
例えば、宇宙の映像はやっぱりイケていたし。
宇宙ものと言えばやっぱり「ゼロ・グラビティ」なんて傑作がありましたが、
本作もそこには及びませんがとても良かったと思います。
映画館で観ておけばなぁとも思ったりね。
あの、プールが無重力になっているシーンとか。
あと、メカの設定等も良かったですね。
僕的にはバーテンアンドロイドのアーサーもキャラ的に愛らしい奴だったしね。
映像的にはとても良かったです。
あとは、主演の2人も良かったですね。
ジムを演じたのはクリス・プラット。
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」「マグニフィセント・セブン」。
最近、よく見るなぁ。
オーロラを演じたのはジェニファー・ローレンス。
彼女は「ウィンターズ・ボーン」「アメリカン・ハッスル」そして
「Xーメン」シリーズにも出演。
どんな役でもこなすアカデミー主演女優賞も撮った事のある実力派。
この二人の演技合戦も見応えあって◎。
そんな、良いところもたっくさんあったんです。
ただ、それを打ち砕くかのごときあのお話。
うーーーん、残念無念!!!!
≪点数≫
3点
(17.10.01鑑賞)

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2017-11-27 Mon

2013年制作 米
監督:コディ・キャメロン/クリス・パーン
≪キャッチコピー≫
『空から降った食べものが、
おかしな動物になっちゃった!?』
≪ストーリー≫
水を食べ物に変える「食べ物マシーン」を発明したものの、巨大ミートボールなどが空から落ちてくる異常気象を引き起こして町をパニック状態にしてしまった青年フリント。何とか町を救った彼だったが、思わぬ事態が新たに発生していたことを知る。何と壊したはずのマシーンが再び作動してしまい、マンゴーとフラミンゴが一緒になったフラマンゴーといった、食べ物と動物の融合生物フード・アニマルたちが生み出されていたのだった。
≪感想≫
以前観た「くもりときどきミートボール」の続編。
前作を観た時、こりゃ、大画面で観た方が楽しそうだなぁなんて
思ったのですが、本作ももれなくそういう作りになっていました。
内容に関しては、まぁまぁまぁ。
とにかくアニメーションがとっても素敵で。
カラフルな色使いとダイナミックなキャラクター。
今回は、フードアニマルということで、食べ物が動物とドッキングしたキャラクター達が
どんどん出てきます。
イチゴちゃんやピクルス集団、マシュマロちゃんのような可愛らしいキャラクターや、
ハンバーガーのスパイダーやタコス風のワニのようなダイナミックなキャラクター。
次はどんなキャラが出てくるのかなぁなんて楽しみながら観ることができましたよ。
キャラクターについては、前作からのキャラ達も出てきて。
今回は警察官のアールが良かったですねぇ。
アールの涙がブルーベリーにかかって、胸毛が生えてくる件とか、
笑っちゃいましたもんね。
あと、前作の僕的MVPのカメラマンのマニー。
何でも屋の彼の活躍がかっこよかったのですが、
本作はそれがあまり発揮できなかったような。
もったいないない。
本作は、ストーリーはまずまずな分、アニメーションで楽しめた印象。
最後のエンドロールまでワクワクしながら鑑賞。
ってなわけで、本作も映画館で観れば良かったこと間違いなし!!!!
直近で観たアニメが「ATOM」だったからさらにアニメが映えたとさ(笑)
≪点数≫
5点
(17.10.01鑑賞)

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2017-11-23 Thu

2008年制作 米/独
監督:ブライアン・シンガー
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
第二次世界大戦下のドイツ。戦地で左目を負傷した将校・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)は、祖国の平和のためにヒトラー暗殺計画を思いつく。過去に40回以上の暗殺計画をくぐり抜けてきたヒトラー(デヴィッド・バンバー)とその護衛たちを前に、大佐たちの計画は成功できるのか……。
≪感想≫
実話を基にしたお話。
第二次世界大戦下のナチスドイツ。
誰もが知る悪代官・ヒトラー暗殺計画を描いた物語。
歴史を勉強する上でふと、ヒトラーってよく暗殺されなかったなぁなんて思ったりもしたりしたんだけど、
やっぱりそういう暗殺計画は山ほどあったみたいですね。
それが、運やらタイミングやらで結局は成功されないままだったみたい。
そんな、暗殺計画の中で最後の計画と言われた本作の「ワルキューレ」作戦。
それを、詳細に映画化したのが本作。
監督は「X-MEN」シリーズのブライアン・シンガー。
主演はトム・クルーズ。
緊張感溢れる作品に仕上がっておりました。
正直、派手さには欠けたんです。
アクションがあるわけじゃないし、ドッカンバッカン爆破があるわけでもない。
動きもほとんどなくってさ。
終盤なんて、ほとんど電話や通信でのやり取りばっかり。
確かにドキドキはするんだけど、ちょっと盛り上がりに欠けると言いますか。
史実なのでしょうがないか。
トム・クルーズは相変わらず抜群のカッコ良さでしたよ。
彼が出ている作品は、もうそれだけで少し満足的な。
ただねぇ・・・。
トム・クルーズ演じる大佐(名前が長くって忘れちった・・・(苦笑))なんですが、
ちょっと計画がずさんだったんじゃぁないかい?って思っちゃったり。
もちろん、周りの奴らのノロマさや自己保身に走る奴らのせいもあったり、
その日のスケジュールに変動があったりと色々、運が悪かったのもあるのですが、
二の手、三の手をもう少し考えていても良かったのではなんて思ったり。
まぁ、実際はもっとも〜〜〜っと緊張感溢れていたので、そういうことも言えなかったんでしょうが。
描き方のせいもあって、ちょっとなんだかなぁ感もありましたよ。
全体的に地味な印象の本作。
良いところもあったんですが、もう少し感も多々。
史実を知ることができたのは良かったのですが、もう少し、人間を掘り下げて描いてくれても
良かったなぁって。
登場人物も多かったし、もう少し粒立てて描いてくれても良かったなぁって。
あと、もちろん知っているのですが、もっとヒトラーの悪役として描いてくれも
良かったなぁって。
つらつらと不満を書きならべていますが、一定のクオリティは保っていたし
相変わらずのトム・クルーズ印が観れたので良しとしましょうかね。
≪点数≫
6点
(17.09.24鑑賞)

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2017-11-20 Mon

2009年制作 香港/米
監督:デヴィッド・バワーズ
≪キャッチコピー≫
『ぼくは負けない──
だって父さんの子どもだから。』
≪ストーリー≫
空中都市メトロシティで暮らしていたが、事故で帰らぬ人となった少年トビー。テンマ博士は息子トビーをロボットとしてよみがえらせておきながら、もとのトビーとは違うからという理由で捨ててしまう。地上にやって来たトビーは、旧型ロボットや人間たちと触れ合ううちに、ここでアトムとして新しく生まれ変わることになる。
≪感想≫
誰もが知る手塚治虫先生の漫画「鉄腕アトム」。
同名アニメが放映されていたのが昭和38年~。
本アニメは日本で初めての国産テレビアニメなんですって!!
すごいなぁ・・・。
僕はリアルタイムでは見ていないし読んでいませんが、その偉大なる
存在はもちろん知っていて。
最近、「20世紀少年」等の作者である浦沢直樹さんが「鉄腕アトム」に出てくる
キャラクター、プルートゥをテーマにした『PLUTO』が連載していて。
それは最後まで楽しく最後まで読ませていただきました。
そしてそして。
ハリウッド版CGアニメと銘打った本作。
一体、どういった仕上がりになったのでしょうか!?
・・・んん〜〜〜まぁ、まぁ、まぁ。
僕は原作を読んだことがないので分からないのですが、こんなお話なのかな。
誕生した経緯とかこれで間違い無いのかな。
世界観とかもこれで合っているのかな。
なんだか、ノリ切れなかったんですよねぇ・・・。
例えば、アトムは元々トビーという少年だったんです。
それがアトムと名付けられる経緯とか安直だったし。
地上で暮らしている少年達のこれまでとかも、あまり描かれていなかったし。
女の子(コーラ)の両親との件も中途半端だったし。
悪役は悪役で上っ面なキャラクターだったし。
CGのアトムもルックス的にあまりカッコよくなかったし。
何もかもが、ピンとこなかったんですよねぇ・・・。
唯一、良かったのは旧式ロボットのゾグ。
ちょっとこうボトムズ的な。
ちょっとこうアイアンジャイアント的な。
そんなフォルムが良かったです。
もう少し活躍させてくれても良かったな。
クライマックスのバトルも少し物足りなかったな。
最近は「ベイマックス」とかかっこいい作品も増えているので、
どうしてもなんだかなぁ感がね・・・。
チャレンジ精神は買うのですが、安直な作りではなく、もっと原作を
リスペクトした作り、もしくはチャレンジングな作品に仕上げて欲しかったです。
残念!!!!
ただ、原作を読んできた、アニメを見てきた人たちにはどう映ったのかな。
気になりますねぇ・・・。
≪点数≫
5点
(17.09.24鑑賞)

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2017-11-16 Thu

2017年制作 米
監督:ジョン・ワッツ
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
15歳の高校生ピーター・パーカー(トム・ホランド)は、まるで部活動のようなテンションでスパイダーマンとして活動していた。まだ若い彼の才能に気付いたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、ピーターを真のヒーローとして育てようとする。スタークに新しいスーツを新調してもらったピーターは、意気揚々と街へ乗り出し……。
≪感想≫
大好きマーヴェルシリーズ最新作。
今回はなんと!!!!
スパイダーマン!!!!
スパイダーマンはこれまでサム・ライミ監督シリーズが3作品。
そしてそれをリブートした「アメイジング・スパイダーマン」シリーズが2作品。
今回はさらにそれをリブートして作られた作品。
しかもしかも。
今回は、配給会社がソニーに移ったと言う事で大好きなアベンジャーズの
仲間入りができまして!!
以前観た「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」ですでにお披露目されていたスパイダーマン。
本作はソロでの作品となりました。
(しかも本シリーズは3部作の予定なんですって!!)
さてさて。
いやー、これまでのスパイダーマンシリーズとは毛色の違った楽しい作品に仕上がっておりましたよ!!
マーヴェルはやっぱり最高です!!!!
そもそも。
僕的に以前の「スパイダーマン」シリーズ、「アメイジング・スパイダーマン」シリーズが
あまり好きじゃなかったんですよね。
なんか、ちょっと暗めと言うか。
主人公のピーター・パーカーのウジウジ甘えん坊っぷりが何とも辟易しちゃって。
それが本作のピーター・パーカー君は打って変わって、まだまだ少年の楽しい奴でして。
これまでのシリーズの設定より若返ったのかな。
以前までは大学生だっけ??
本作は高校生だったので、まだまだ無邪気で何でも楽しめるお年頃。
悩みは抱えているんだけどそこまで重たく描いてないせいか、イライラせずに応援できたんです。
脇を固めるキャラ達も気の良い奴らで最高。
ピーターの相棒のおデブちゃんも良い奴。
今後も、良い形でサポートしてほしいな。
彼からの電話がかかってきた時の着信音とモニターに映る顔面は◎。
クスリと微笑んでしまいました。
そして、気になったのがヒロインじゃないんだけど何気に登場したジェシカという娘。
彼女のツンデレっぷりはこれまた◎。
後に、気づいたんですが、彼女こそ正統なヒロインなんですね。
これまでのシリーズのヒロインとおんなじMJと名乗っていたし。
今後、どうやってピーターを距離を縮めていくのかが楽しみです。
あとは、本作の登場人物達って基本的に他民族でした。
アジア人っぽい学生もたくさんいて、例えば、ピーターをイジリまくる少年・フラッシュは
インド人っぽかったし、終盤で出てくるチェス部の子たちも韓国系っぽかったな。
こいつらの面構えがとっても良くって、微笑ましく観ていましたよ。
敵キャラも良かったな。
本作のヴィラン(悪役)はバルチャー。
演じたのは、マイケル・キートン。
マイケル・キートンは昔、「バットマン」シリーズでバットマンを演じ、
最近、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を演じた。
そして今回は翼の生えたヴィランを演じて・・・。
なるほど、なかなか面白いですね。
歴史の流れを感じます。
このバルチャーがまた怖くって良い表情するんですよね。
冷酷な感じが観ているこっちもゾッとしてしまいましたよ。
おっと、そうそう。
忘れちゃいけないのが、トニー・スターク(アイアンマン)でしょう。
相変わらず、ちょっといけすかない感じが最高なんですよね。
今回は脇役なので、そこまで活躍しませんでしたが、押さえる所はしっかりと押さえていてこれまた◎。
最後の方には、ペッパー・ポッツさんも出ていましたしね。
とにかく、キャラクターはみんな立っていて素晴らしかったです。
演出について。
まずは音楽。
とってもポップで軽めの世界観にマッチした楽しい音楽。
ラモーンズの「Blitzkrieg Bop」が最高にイカしていて、ノリノリで鑑賞する事ができました。
ここら辺の音楽のチョイスも、この世界観や作品の質感と見事にマッチしていて、巧いなぁと。
アクションについて。
アクションは、確かにカッコ良かったんですけど、時折、展開が速すぎて、何がどうなっているのかが
分かんなかった所もあったり。
ちょっとガチャガチャっとね。
そこは、もったいなかったなぁと。
もう少し分かりやすい演出でも良かったなと。
あとは、ルックスについて。
スパイダーマンのフォルム、スーツがまたカッコ良かった!!!!
特にラストのスーツ―に関しては今後の展開も含めてワクワクでしたもんね。
バルチャーのフォルムもカッコ良かったな。
メカメカしている感じが◎。
敵集団の武器も何気にイケていたし。
ちょっとこう、「ゴーストバスターズ」のリブート版で出てきた武器的なね。
アイアンマンも相変わらず良い感じでしたし、全体的にルックはとっても良かったです。
総括。
やっぱり大好きマーヴェルシリーズ。
何度も書きますが、僕的には、以前までの「スパイダーマン」があまり好みではなかったので、
今回のリブートはとっても成功したと思います。
軽めのタッチで、今後も楽しみ!!
さぁ、これからアベンジャーズとどうからんでいくのか。
そして、独立したシリーズとしてどう展開していくのか。
早く次回作が観たい!!!!!
マーヴェル作品。
次は「マイティ・ソー」シリーズ最新作。
こちらも楽しみ!!!!
≪点数≫
8点
(17.09.18鑑賞)
2017-11-13 Mon

2016年制作 米
監督:アントワーン・フークア
≪キャッチコピー≫
『俺たち7人の流儀で、裁く。』
≪ストーリー≫
悪漢バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)によって牛耳られ、絶望を感じながら生きているローズ・クリークの町の人々。住民の一人であるエマ・カレン(ヘイリー・ベネット)は、賞金稼ぎのサム(デンゼル・ワシントン)、ギャンブラーのジョシュ(クリス・プラット)、流れ者、拳銃の達人といった7人の男を雇って、バーソロミューの手から町を救い出すように頼む。金のためと割り切って戦いに身を投じるサムやジョシュだったが……。
≪感想≫
大好き「イコライザー」「トレーニング・デイ」のアントワン・フークア監督&
デンゼル・ワシントン主演作品。
日本が誇る黒澤明監督の「七人の侍」。
それをリメイクした「荒野の七人」。
その作品をさらにリメイクした本作。
実は私、とんでもないことに上記2作品を鑑賞していなくって・・・。
名前は良く聞くし、名作だとも聞きながら、なんとなくスルーしておりまして・・・。
お恥ずかしい・・・。
いつか観ようとは思っているんですけどね。
それが、タイミング的に今だったような気もしますが・・・。
さてさて、本作について。
最高にカッコいい男たちが描かれた作品でした。
ならず者の7人が、弱いもののために立ち上がり、完璧なる悪を
叩き潰す!!
勧善懲悪とはまさにこのこと。
気持ちの良い作品に仕上がっておりました。
キャラクターについて。
主要キャストの7人。
賞金稼ぎのチザム(デンゼル・ワシントン)。
馬を乗りこなしながらのガンアクションは最高にカッコよかったな。
ギャンブラーのファラデー(クリス・プラット)。
減らず口を叩いてばかりだけど腕はとんでもなく確か。
クライマックスの最期の件はシビれましたよ。
メキシカンのバスケスとのやり取りも楽しかったですね。
スナイパーのグッドナイト。
演じたのはイーサン・ホーク。
彼は、「トレーニング・デイ」でもデンゼル・ワシントンとタッグを
組んでいましたね。
PTSDに悩まされる役どころで少し情けなかったですが、クライマックスの
シーンにはグッときました。
暗殺者のビリー(イ・ビョンホン)。
バリッバリのナイフ使いでバッタバッタと敵をなぎ倒していく姿は圧巻。
クールな表情がまたカッコ良かった!!
グッドナイトとの最期がまた何ともねぇ・・・。
あとは流れ者メキシカンのバスケスと熊みたいなハンターのジャック。
そしてインディアンのレッドハーベスト。
以上7人。
正直、本作はこいつらのPVなんじゃないかっつーくらいに、カッコ良かったです。
とにかく、無敵感がハンパ無い。
銃を1発撃てば、敵は死に絶え、怒涛のごとく敵をやっつけていく。
最初の、街で敵集団を一掃するシーンとか、カッコ良すぎでしょう。
7人のキャラ立ちもしっかりできていたし、本当に素晴らしかったです。
だからこそ、クライマックスのファラデー・グッドナイト・ビリー・ジャックの
最期にはグッときましたよ。
そしてそして、紅一点、ヒロインのエマ。
彼女がまた素敵だったんですよね。
大人になった「トゥルー・グリッド」のマティ(ヘイリー・スタインフェルド)みたいな。
銃の腕前もハンパ無かったし、ルックスもとっても綺麗でカッコ良かった。
人物描写に関してはとっても良かったです。
敵ボスのボーグの情け容赦ない悪党っぷりも観ていて、本当に
腹が立ったし、そしてそいつが制裁を受けるのは、やっぱり
スカッとしましたもんね。
アクションに関しても、西部劇なのにドッカンバッカン、派手な爆破シーンも
あって見応えたっぷり。
ちょっと、今風にアレンジされた感がありますが、それはそれで良しというところでしょうか。
欲を言えば。
もっともっと無敵感があっても良かったかも。
個々のアクションを増やしたり、バトルシーンを増やしたり。
今のままでも良かったのですが、少し物足りなかったかなと。
あと、アクションやバトルを抑えるのであれば、もう少し
人間ドラマを描いても良かったかも。
例えば、街の住人との交流をもう少し描いたり。
仲間同士の交流を描いたり。
確かにキャラ立ちはできていたんですが、彼らのこれまでとかを
もう少し描いてほしかったかなと。
インディアンのレッドハーベストやハンターのジャック。
メキシカンのバスケスあたりをね。
レッド・ハーベストとジャックのやり取りとか楽しかったですもん。
とはいえ、とっても楽しめた本作。
この冒頭に書きましたこのコンビの作品に間違いない!!
次はどんな作品を撮ってくれるのでしょうか。
個人的には「イコライザー」の続編が観たいなぁ・・・。
おっとそうそう。
本作、エンドロールがまたカッコ良かったですね。
あれも、リメイク的な感じなのかな。
スタイリッシュなのに、昔風でシビれましたよ!!
≪点数≫
8点
(17.09.17鑑賞)

満足ならクリック!!
2017-11-09 Thu

2016年制作 米/スペイン
監督:カルレス・トレンス
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
動物保護センター勤務のセス(ドミニク・モナハン)は、同級生のホリーを見掛け声をかけるが冷たくあしらわれ、SNSで彼女のことを調べ上げて執拗(しつよう)に追い回す。その後セスは帰宅した彼女をさらい、自分が働く動物保護センター地下のおりに監禁する。下着1枚でとらわれたホリーの姿を見て、飼い主気分に浸るセスだったが……。
≪感想≫
先日、「エミリー 悪夢のベビーシッター」を勧めてくれた、
職場の方よりまたもやヘンテコな作品を紹介。
今回の作品も、ジャケットでもなんだかB級感が漂う、サスペンス作品。
内容は、ストーカー男が久しぶりに会った高校時代の後輩女性を
拉致監禁するっつーお話。
うーーーん、同僚の方はどうしてこれを鑑賞しようと思ったのでしょうか(笑)
この方と映画のお話をする際は、なかなか僕の目の届かない作品を
鑑賞しているのでとっても新鮮です。
さてさて。
冒頭、見るからにオタク気質なもやし男のセスがヒロインのホリーに出会い、
付きまとっていく過程が描かれる。
これがまぁ、気持ち悪くって。
言動もそうだし思考もそう。
とにかく身勝手な考え方でホリーの思いはお構いなし。
ちょっと不快になりました。
僕も見た目的にはこのセスのようなもやし君なので、日頃の行動には
気をつけなくちゃなぁと自分に照らし合わせてみたりして(苦笑)
そんなこんなで、セスの気持ち悪い行動に辟易しだしたころ。
新たな展開が!!
ホリーが監禁されてセスと会話をしていくうちに新たな真実が明らかにされます。
思いっきりネタバレしちゃいますが、実はホリーの方もサイコパスで
連続殺人犯だったんです。
それを知っているセスが、止めようとして監禁したっつーカラクリ。
この事実が、明らかになったとき、観ているこっちは
「おっと!!なんだこの展開!!」
なんてググイと引きつけられてしまいました。
ただねぇ・・・。
そっからが、ちょっと中途半端。
そこからホリーがセスを操りだすのですが、これまでの言動、行動と
イマイチマッチしていなくって、ピンと来なかったなと。
セスもあっさり、ホリーの言うことを聞きはじめるしさ。
クライマックスまでの疾走感は良かったのですが、
無理やり終わりにしようとしていないかいってね。
終わり方も、まぁ嫌いじゃないんですが、物足りなかったかな。
演出について。
R15作品なのでグロテスクシーンはたくさんありました。
セスの同僚のおデブガードマンを殺す件とか、その死体を保護している
犬に与えて処理をする件とか。
ホリーが、自分の彼氏を寝取った親友に対する制裁もエグかったな。
ここら辺は、一定の見応えがありましたね。
総括。
なんだかんだで、楽しめた部分もあった本作。
ストーリー的にもう少しヒネリを加えても良かったかな。
もうひと押しの作品でした!!
さて、同僚は次にどんな作品を紹介してくれるのでしょうか。
ワックワクです。
≪点数≫
5点
(17.09.12鑑賞)

満足ならクリック!!
2017-11-06 Mon

2016年制作 米
監督:シェーン・ブラック
≪キャッチコピー≫
『史上最高の凸凹コンビとキュートなヒロインが、巨悪を暴く!?』
≪ストーリー≫
1970年代のロサンゼルス。シングルファーザーの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)は腕っ節の強い示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)に無理やりコンビを組まされ、行方不明になった少女捜しを手伝うハメに。さらにマーチの13歳の娘ホリー(アンガーリー・ライス)も加わり捜査を進めていくが、簡単に終わるはずだったその仕事は、とある映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす陰謀へとつながっていき……。
≪感想≫
「グラディエーター」「3時10分、決断の時」のラッセル・クロウ。
「ラ・ラ・ランド」「ドライヴ」のライアン・ゴズリング。
2大スターの共演作。
ドタバタコメディタッチの良作でした。
ダメダメ探偵のマーチ(ライアン・ゴズリング)と無骨な示談屋のヒーリー(ラッセル・クロウ)が
ひょんなことから同じ女性を探すことになり大きな事件に巻き込まれる。
まぁ、ありきたりなお話ではあるんですが、これがとても愉快に仕上がっておりまして。
基本的には、マーチがとってもダメダメなボケ役。
ヒーリーがツッコミ役ってな立ち位置。
そこに、キュートで天使のような性格のマーチの娘ホリーが加わる。
この凸凹+1のやりとりが気持ち良くってね。
ちょっとだけ苦言を言わせてもらうと、マーチのダメっぷりが半端なかったんです。
時折、奇跡的に活躍するんですけど、あくまでも奇跡的なので、
基本であるのクズっぷりがちょっと回復するには至らなかったんです。
ちょっとクズすぎたので、もう少し、「善」なる部分を描いてくれても良かったのになって。
根っこは良いやつというのはわかるのですがそこをもう少し前面にね。
まぁ、これはこれで愛らしくって良かったのかなとも思ったり。
一方のヒーリーは腕っ節も強く、正義の男。
敵を一人殺ってしまいましたが、基本的にはナイスガイ。
最後の最後にホリーによってより「善」なる男に成長しましたもん。
そしてそして。
何と言っても本作のMVPはホリーでしょう。
凸凹コンビに彩を付けて、しっかりとカバーしてくれる存在。
良い塩梅の性格でちょっと抜けてんだけど根っこがめちゃくちゃ綺麗な感じ。
一気にファンになってしまいましたよ。
名前を忘れてしまいましたが彼女の友達のあの子(敵の殺し屋にぶん投げられちゃう子)も
良い味出していましたね。
続編があるなら、彼女も出て欲しいな。
基本的にキャラクターがとっても愉快だった本作。
世界観もとても素敵で。
時代は1970年代。
写る景色もとってもポップでレトロで良かったなぁ。
パーティーシーンとかも楽しかったですもんね。
音楽も良かった。
いかにも70年代テイストの曲調。
聞いたことのある曲もあったし。
ちょっとサントラが欲しいかもなんて思いましたよ。
なんだかんだで楽しめた本作。
続編もできそうな本作。
またこの3人のやり取りを見たいですねぇ。
続編希望!!!!
≪点数≫
7点
(17.09.10鑑賞)
こちらサントラ。
ちょっと欲しいかも・・・。

満足ならクリック!!
2017-11-02 Thu

2015年制作 米
監督:マイケル・セリン
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
結婚13周年を祝おうと結婚記念日、ダンとジョイスの夫妻は友人の紹介でアンナという若い女性ベビーシッターを雇い、11歳の長男ジェイコブ、9歳の長女サリー、4歳の次男クリストファーを自分たちの自宅で預け、レストランに向かう。だが出発後、アンナは夫妻の持ち物を物色したり、ペットのハムスターをやはりペットであるヘビに食べさせる光景を子どもたちに見せるなど異常な行動を取り始める。果たしてアンナの正体は……。
≪感想≫
タイトルからしてB級臭漂う本作。
職場の方に勧められて鑑賞。
この手の作品はいっつもこの方に勧められて鑑賞。
「レイプ・オブ・アナ・フリッツ」や「デビル」等々。
中々手に取ることのない作品ばかりでとっても刺激的です。
まぁ、いっつも大当たりになる事はないんですけどね(笑)
さてさて。
むむむ・・・今回はちとハズレの方でしたね(苦笑)
タイトル通りベビーシッターが変なやつだったというお話。
こちらはレンタルショップ「GEO」で借りたんですが、パッケージを見た時に
たくさんネタバレしていまして。
真の姿はサイコパス的なキャッチコピーに、
「おぉ!!どんなイキきったキャラが登場してくれんだろう」
なんてすっごいハードルを上げてしまった訳なんです。
例えば「ノーカントリー」のシガーのような。
例えば「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターのような。
例えば「悪の経典」の蓮見のような。
蓋を開けてみると、そこまでサイコパスじゃなかったように感じて。
このエミリーというベビーシッターは一応、この行動を取るには理由があったんですよね。
だから、一挙手一投足に彩がついちゃってね。
それが、ちょっとノイズになったと言いますか。
それならそれで、この理由についてももう少し掘り下げて人間ドラマに仕上げて欲しかったなぁと。
ちょっと中途半端だったかな。
サイコパス演出にも無理矢理感が溢れていて。
例えば、蛇にハムスターのくだりとか・・・。
例えば、両親の性行為ビデオのくだりとか・・・。
その理由があるせいか、この行動の意味が分からずにただただ、不快に感じちゃったんです。
むむむ・・・。
あと、本作って、これは良い所でもあるんですが作品時間が90分足らずと、とてもコンパクトな
仕上がりで。
そのせいもあってなのか、着地もすっごいあっさりしていたんです。
もう少しクライマックスに盛り上がりを持ってきても良かったのになって。
終わり方は好きなんですけどねぇ・・・。
兎にも角にも。
全体的に物足りなかった印象。
タイトルや内容から、ちょっと「エスター」という良作を思い出したのですが、
まだまだまだ。
さぁ、同僚は次はどんな作品を勧めてくれるのでしょうか。
楽しみで仕方ありません!!
≪点数≫
4点
(17.09.09鑑賞)

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