2017-10-05 Thu

2016年制作 香港
監督:ジョニー・トー
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
警察との銃撃戦で頭部に被弾した強盗団のメンバーであるチョン(ウォレス・チョン)が、救急病院に搬送されてくる。チャン警部(ルイス・クー)らは一味の情報を聞き出そうとし、医師トン(ヴィッキー・チャオ)は手術の準備を進めるが、チョンは人権を盾に手術を拒否する。やがてチャン警部は彼から一味につながる電話番号を聞き出し、トンも手術の同意が得られる。しかし、チョンは彼らの裏をかき、仲間と連絡を取ろうと画策。各者の思惑が交錯する中、チョン奪還を狙う強盗団が病院に迫ろうとしていた。
≪感想≫
大好き、ジョニー・トー監督最新作。
ひっさしぶりのジョニー・トー作品。
「名探偵ゴッド・アイ」「エグザイル/絆」等々、素晴らしい作品ばかり。
さてさて。
ちょっと変わった作品でしたが堪能させて頂きました。
演出について。
設定が病院の中での出来事だったんですが、これが今まで見たことない
感じでとてもフレッシュ。
医者と刑事と犯人と患者が入り乱れる感じ。
登場人物も混沌としていて、ストーリーも何となくぼんやり混沌としていて。
多くを語らずふわりと進んでいくので、不思議な感じで観ておりました。
クライマックスの銃撃戦もジョニー・トー印で何度でも観たいシーンでした。
ワンカットでスローを多用してクラシカルな音楽を流す。
ちょっと「X-MEN:フューチャー&パスト」のクイック・シルバーのシーンを思い出したり。
ちょっとジョニー・トーの「PTU」を思い出したり。
話の持っていきかたもアクションの演出も流石でした!!
あと、本作って病院が主なシチュエーションだったので、手術シーンが
たくさんあって。
これがまた、結構グロかったりもしたんです。
これもまた、ジョニー・トー印と言いますか。
そのシーンもあまり本筋とは関係ないし。
こういったシーンが先に書いた「ぼんやり」に繋がるんですよね。
登場人物について。
本作の登場人物たちはちょっとトンチンカンというか、情けないというか。
病院に運び込まれる強盗団の犯人は知的でかっこよかったのですが、逆に警察、
お医者さんは何とも情けなかったです。
警察も犯人を仕立て上げるためにインチキするし、医者は医者で真っ直ぐすぎて
犯人に騙される始末。
これがまたちょっとイラっとするぐらいダメダメなんですよね。
あと、警察たちが全体的に無能だったのもねぇ。
あの、おデブのラム・シューが演じたダメ刑事っぷりが何とも。
逆にチャーミングに見えたり(苦笑)
とにかく、登場人物にはイラっとさせられっぱなしでした。
総括。
演出やストーリー展開は流石のジョニー・トー。
ただ登場人物たちは少し嫌いより。
さぁ次はどんな作品を撮ってくれるのかな。
今後も追い続けたい監督の一人です!!
≪点数≫
7点
(17.08.15鑑賞)

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