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No.1357 『イット・フォローズ』
No1357 『イット・フォローズ』
2014年制作 米
監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル

≪キャッチコピー≫
『“それ”は ずっとずっと憑いてくる』

≪ストーリー≫
ある男と熱い夜を過ごす19歳のジェイ(マイカ・モンロー)だったが、彼は突如として彼女を椅子に縛り付けて奇妙な告白をする。それは性行為をすることで、ほかの者には見えない異形を目にするようになり、彼らに捕まると殺されてしまう怪現象を相手にうつすことができるというものだった。さらに、その相手が異形に殺されたら怪現象は自身に戻ってくるという。信じられないジェイだったが……。

≪感想≫
ホラー映画。

謎の何かに追いかけられるという現象。
その「何か」は人間の形をしていて変幻自在で捕まったら殺されてしまうというルール。
速度はノロノロゾンビ並みなんだけど、どこへ逃げても「何か」は向かってくる。
それから逃れるためには他人と性行為をして移さなければいけない。

なるほど、見たことのない設定でフレッシュなホラー作品でした。

この「何か」は最後まで正体を明かさなかったんですが、この設定がなかなか怖くって。

徐々に近づいてくる感じとか、とても不気味で、拳銃で撃ったり、椅子で殴りかかっても、
当たっている感覚や視覚はあるのに全然ものともしない。

ただただ、不気味に近づいてくる。

ぞぞぞ・・・・って。

あと、本作ってちょっと映像もとても綺麗だったんですよね。
街並みや景色もガチャガチャしていなくて澄んでいるというか。
そこがまた、本作の世界観とマッチしていたのかなと。

さてさて。

気になるのが、つまるところ、この「何か」は一体何だったんだと。
一つ思ったのが、病気のメタファーか?なんて思ったりもしたんだけど・・・。
鑑賞後、いろいろ調べてみると、どうやら監督がその説は違うって
言ってしまったんだってさ。

なるほどねぇ・・・残念。

じゃあ、なんなんでしょう。

終わりかたもスッキリしないといえばスッキリしなかったし。

終わり方と言えば、あのあと彼女たちはどうなったのかな。

僕的には、あのヘナチョコ野郎のポールがすっごい好きだったので、
幸せになってほしいなぁと強く感じたり。

ヘナチョコポール目線で観ると、ちょっとこう、青春映画っぽさもあったかな。

好きな子がなかなか振り向いてくれないあのもどかしさが何ともね。

そう考えると。

ホラーと青春が上手い具合に融合された本作。

怖くって甘酸っぱい良作でしたとさ。

≪点数≫
  6点
                                           (17.06.28鑑賞)

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No.1356 『ロブスター』
No1356 『ロブスター』

2015年制作 アイルランド/英/ギリシャ/仏/オランダ/米
監督:ヨルゴス・ランティモス

≪キャッチコピー≫
『ここでは、45日以内にパートナーを見つけなければ、
あなたは動物に変えられます――。』

≪ストーリー≫
独身者であれば身柄を確保され、とあるホテルへと送られる世界。そこでパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまう。そのホテルにシングルになったデヴィッド(コリン・ファレル)が送られ、パートナー探しを強いられることに。期限となる45日目が迫る中、彼はホテルに充満する狂気に耐え切れず独身者たちが潜んでいる森へと逃げ込む。そこで心を奪われる相手に出会って恋に落ちるが、それは独身者たちが暮らす森ではタブーだった。

≪感想≫※大いにネタバレあり
なんともヘンテコな作品。

とある男が施設に入れられる。

45日間以内にパートナーを見つけられなければ、好きな生き物に変化
させられるとの事。
男はロブスターを選ぶ事になるが・・・。

私も独身貴族。

独身の僕には何とも痛いお話でした。

この世界では0か100かの世界。
一生、一人でいるのがいいんだという世界と、パートナーを作らないと
ダメダメだという世界。

この極端な世界観がデフォルメされているとはいえ、まぁそいう事なんだろうと。

物語の大オチ。

これもとても極端なお話で。
パートナーと添い遂げるという事は、同じ運命を、同じ思いを、同じ境遇にならなければ
ならないというお話。
彼は、盲目になった彼女のために自分も盲目になるためにトイレにて自分の目を傷付けにいく。
昔の僕ならこれを観て、何とも美しいお話だなんて思いそうなものですが・・・。

うーーーん、少しずれてんだよなぁって。
もし、一番に相手を思うのなら、盲目になった彼女の代わりに自分が
目となり支えてあげる事が一番なんじゃあないかって。

それとも、この世界、社会が、必ずパートナーは同一の世界観、環境を
持っていないといけない社会なのかな。

結構、そこを強く打ち出していたし。

それでも、もっと他のやり方もありそうなものですが。

だって、パートナーに同じ感性、感覚を求めるのってナンセンスだし、そんな人間なんて、
限りなくゼロに近い、いや、ゼロといっても良いでしょう。
だからこそ、たまに見つかる共通点とかに一喜一憂して、違う部分も擦り合わせて
擦り合わせて、共存していくんでしょう。


世界観、キャラクターも個性爆発でした。
本作の登場人物ってあえてなのでしょうが、感情が全然読み取れないんです。
全体的に無表情というか。
機械のような人間ばっかり。
そのなかで、人間の持つ普遍の感情である「愛情」を描く。
だからこそ、ヘンテコなんだけど余計に浮き彫りになるデーマ性。

これはこれで巧いのかなぁと。

演じた俳優さんたちは、何気に豪華。
コリン・ファースやレイチェル・ワイズ。
レア・セドゥ、ジョン・C・ライリーにベン・ウィショー。
僕的にはレア・セドゥがクールで良かったな。
性格はえげつなかったですが(苦笑)

とにもかくにも。

独身男には何気に痛い本作。
だけど、今後、パートナーを持つ事になる時がくれば、何となく本作の事は
思い出すのかなぁ。
パートナーだけでなく、他人との共存についてぼんやりと考えさせられる、
ヘンテコな良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (17.06.24鑑賞)
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No.1355 『ザ・ギフト』
No1355 『ザ・ギフト』

2015年制作 米
監督:ジョエル・エドガートン

≪キャッチコピー≫
『何度も届く、恐怖(ギフト)。』

≪ストーリー≫
転居先で幸せな生活を送っている夫婦サイモン(ジェイソン・ベイトマン)とロビン(レベッカ・ホール)の前に、サイモンの高校時代の同級生だというゴード(ジョエル・エドガートン)が現れる。再会を祝いゴードは1本のワインをプレゼントし、その後もたびたび二人を訪ねては贈り物をし続ける。次第にその内容がエスカレートしていき、二人が違和感を抱くようになると、周囲で異変が生じ……。

≪感想≫※ネタバレふんだんにあり

なるほど、ぞぞぞとこわぁい復讐劇に仕上がっておりました。

オチを書いてしまうと、カリフォルニアに引っ越してきた夫婦が
偶然、旦那の方の昔の友人と出くわす。
実はその友人が旦那によって人生を狂わせれていて、復讐を受けるっつーお話。

大オチは流石に書きませんが、色々と復讐を受けるこの夫がこれまた
すっご嫌な奴なんですよね。

だから、結構、復讐者を同情的に見ていたり。

だって、この夫。

昔のことなんて1ミリも反省していないし、むしろ、今もその上っ面の性格は
変わってもいない。
奥さんもよくこんなやつと結婚したなぁなんて・・・。
反省するチャンスだっていくらでもあろうに。

ここまで憎たらしいやつもなかなかいないんじゃあ。

だから大オチを知った瞬間、奥さんは完全なる被害者なので、なんとも申し訳ないですが、
旦那の方には
「やっぱりバチが当たったんじゃい!!」
なんて思ったり。

とにかく、いじめはいかん!!

無意識だったのなら気づいた時に謝るべし!!

少なくとも自分がやったことは受け入れ反省すべし!!

なんて強く思いましたよ。

演出について。
この謎々しい雰囲気。
テーマ的にも漫画版の「オールド・ボーイ」を思い出したり。

あと、以前観た謎の訪問者を描いた「ザ・ゲスト」とか。

どちらも良作です。

あと、ところどころの細かい伏線というか、物語のヒントが
結構、ちりばめられていて。
しかもそれが、僕的にいい感じにわかりやすかったので、
よかったなと。

もちろん、それもあってか大オチには途中で気づいてしまって、
そこまで驚きませんでした・・・。

それでも、ぞぞぞっと身震いしましたが(苦笑)

とにもかくにも。

ストーリー、演出ともに一定のクオリティの保った本作。
満足の1作に仕上がっておりました!!

≪点数≫
  7点
                                           (17.06.18鑑賞)

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No.1354 『パディントン』
No1354 『パディントン』

2014年制作 英
監督:ポール・キング

≪キャッチコピー≫
『きっと見つかる、
   もっといいこと。』

≪ストーリー≫
ある日、大都会ロンドンのパディントン駅に、真っ赤な帽子がトレードマークの小さなクマが降り立つ。南米ペルーの奥深いジャングルから長旅の末ようやくイギリスまでたどり着いた彼は、右も左もわからない状態だった。思い切って丁重な態度で通行人に語りかけるものの、言葉を話すクマに反応してくれる人はおらず……。

≪感想≫
ペルーの山奥に住むクマのパディントンが昔、この地を訪れたイギリス人の
探検家を探しにイギリスに旅立つっつーお話。

ほっこりほくほく、楽しい家族向け作品でした。

おしゃべりクマの映画といえばやっぱり「テッド」でしょう。
あれもとっても楽しい作品ですが、いかんせんお下劣極まりないネタの
応酬に子供は絶対ダメ!!
本作はスラップスティック調でドタバタしてんだけど、暖かく観れる作品。

テッドも絶妙なルックですが、本作のパディントンはテッドのぬいぐるみ感とは違って
リアル熊ちゃん。

これがすっごいリアルなんだけどとっても可愛らしかったんですよね。

ずっと見ていられるというか。

実は、このパディントンくん。
人間社会になれてないせいか、結構ドタバタとやらかすんですよね。
家を破壊したり街を破壊したりとガチャガチャっとね。
いわゆるトラブルメーカー的な。
正直、その天然向こう見ずな性格にちょいとイラっとしたりもするんだけど、
いかんせん先に書いたキュートなルックなので許せちゃう。
思わずふふふと笑っちゃう楽しさがありましたよ。
例えば、バティントンがスリを追っかけるシーンで傘をパラシュート代わりに街中を
ドタバタやるシーンとかちょっとワクワクしましたもんね。
基本、このパディントンのルックが精巧に描かれていたので一つ一つが違和感なく
楽しむことができたんです。

CG技術も本当に進化しましたよねぇ・・・。

あと、ルックで言えば景色とか街並み、お家のデザインとかも絵本的で
良かったですね。

ちょっと夢のある可愛らしい感じが◎。

少し、ウェス・アンダーソン監督の作品を観ているような。

眺めているだけでも楽しかったな。

あとは、お話についても実はしっかりしていて。
これって、恐らく移民問題にも少し焦点を置いているんじゃないかな。
よそ者に対しての接し方とかさ。
ラストの街並みで流れる歌とか色んな国の名前が出ていて、そんな色んな国の人たちも
混ざって一緒に踊ろうぜ、それがイギリスさ的な歌は、物語のトーンとあっていて、
これまたgood!!

キャラクターについて。

パディントンを迎え入れる家族の成長も良かったですね。
特におねぇちゃんとお父さんは良かったな。
心根がとっても綺麗な家族に、これまたほっこりほくほく。
とても素敵な家族でした。

あと、パディントンを剥製にしようとするボスキャラをニコール・キッドマンが
演じていました。

不覚にも後に気づいたのですが、あの宙吊りシーンって、
ミッション・インポッシブル」じゃん!!

トム・クルーズじゃん!!

元旦那じゃん!!

ふふふ(笑)

粋な演出!!天晴れ!!

総括。
家族向けの良作。
なんとなくだけど、昔観た「ホーム・アローン」を少し思い出したな。
ドタバタ感とか、ほっこり感とかね。

うん、良作。

いつか、家庭を持ったらもう一度、みんなで観ようっと。

≪点数≫
  7点
                                           (17.06.11鑑賞)


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No.1353 『LOGAN/ローガン』
No1353 『LOGAN/ローガン』

2017年制作 米
監督:ジェームズ・マンゴールド

≪キャッチコピー≫
『少女と刻んだ、
最後の爪跡。』

≪ストーリー≫
近未来では、ミュータントが絶滅の危機に直面していた。治癒能力を失いつつあるローガン(ヒュー・ジャックマン)に、チャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)は最後のミッションを託す。その内容は、ミュータントが生き残るための唯一の希望となる少女、ローラ(ダフネ・キーン)を守り抜くことだった。武装組織の襲撃を避けながら、車で荒野を突き進むローガンたちだったが……。

≪感想≫
大人気マーヴェルコミック「X-MEN」シリーズの最新作。
しかも本作は「X-MEN」シリーズのスピンオフ「ウルヴァリン」シリーズの3作目。

もちろん前2作品は鑑賞。
もっというと、「X-MEN」シリーズはすべて鑑賞。
マーヴェルのもう一つの人気コンテンツ「アベンジャーズ」には
劣りますが、こちらも毎回、楽しみにしているシリーズです。

さてさて。

今までの「X-MEN」シリーズとは毛色の違った良作でした。
これまでの「X-MEN」の楽しみ方って、色んなミュータントが出てきて
どんな能力を見せてくれるのかが楽しかったりしたんです。
例えば、サイクロップスの目から光線だったり・・・。
例えば、ストームの天候を操ったり。
クイックシルバーの超高速移動もかっこよかったな。
多種多様なミュータントの能力は、人気少年漫画の「ワンピース」の悪魔の身の能力を彷彿とさせます。

そんな現実では起こり得ない、ワクワクな能力を見るのが楽しみだったシリーズですが、
本作は打って変わってちょっと現実よりの作品に仕上がっていました。

ミュータントも絶滅寸前で、最低限の人数しか出てきません。

本作では、ウルヴァリン、キャリバン、ローラ、プロフェッサーX。
あとは、新種のミュータントの子供たちが出てきたけど、そこまで
能力を駆使することはなかったかな。

ウルヴァリンやローラは、能力と言っても鉤爪と治癒能力だけなので、派手さは
ないし、キャリバンに関してもミュータント探索能力なので、見た目的には、
あまりパッとしないし。

この部分に関しては少し物足りなかったかな。

あとね。

アクションについて。
本シリーズは先の多様な能力も相まってアクションもド派手な印象だったり。
ただ、本作は肉弾戦ばっかり。
もちろんこれまでもウルヴァリンのアクションってあって、カッコよかったんですけど、
本作はもう少しカッコ良く撮ってくれてもよかったのかなって。
特にローラは「キック・アス」のヒット・ガールを彷彿とさせる素敵なキャラクターだったので、
もっとイカしたアクションをね。

ちょっと物足りない的な発言が続きましたが、もちろん、良いところもたっくさん。
むしろ、前作までのシリーズと一線を画した作品に仕上がっていたんじゃないでしょうか。

全体的に重めの雰囲気。

不死身と思われていたウルヴァリンの最期の旅。

孤独な立ち位置だったウルヴァリンが娘(ローラ)と父親代わりだったプロフェッサーXと繰り出す旅路。

ちょっとロードムービーテイストの作品に仕上がっていて。
これがまた全体的に物悲しげでワクワクというかどんよりといった感じ。
これが新鮮に感じたんですよね。

演出もそう。
本作はシリーズ初のR15+作品。
バイオレンス描写が結構えげつなくって。
首チョンパのシーンや鉤爪で顔面グサッとかふんだんに盛り込まれていました。
先に書いた、重めの雰囲気も相まって結構、観ているこっちも痛みが伴ってきて
なるほどねぇと。

あと、中盤ウルヴァリン達がお世話になる農場の家族の末路も悲惨だったな。
だって、あれはチャールズが泊まりたいなんて言わなければあの悲劇は
免れたわけで。
あの家族は、どう考えても巻き込まれた感がハンパ無くすっごい痛々しかったです。

ただ、このエグいバイオレンス描写が本作の重めのトーンをより引き立てて、

これはこれでアリだったのかなと。

キャラクターについて。
本作はウルヴァリンとローラ。
この二大キャラがあってこそ!!
僕は初期作品から観ているので
「ウルヴァリンも年を取ったなぁ・・・。」
と感慨深く感じ、終わりが近づいていくのがよりリアルに感じることができました。
本作ではアウトロー的立ち位置のウルヴァリンが、娘という存在を最後に
受け入れる。

ラストは本当にグッときましたよ。

そして、何といってもニューヒロインのローラ。
先にも書きましたが、大好き「キック・アス」のヒットガール(クロエ・グレース・モレッツ)を観たときを思い出しました。
動けるし、キュートだし言うことないです。
キャラ的にも今後は人間たちとどう接していくのか。
ぜひ彼女を主人公に続編を撮ってほしいです!!

とにかくこの2人のキャラクターに釘付けでした。

敵キャラで言うと、敵を統率するリーダー的な男も良かったですね。
初めてみましたが演じたのはボイド・ホルブルックというお方。
ちょっと、トム・ハーディーに似ていて、カッコ良かったです。

とまぁ、全体的に重めのテイストな本作。

本作でウルヴァリンのお話は終了となります。

今後、復活することも恐らくないであろう綺麗な着地でした。

十分に満足!!!!

お疲れ様でした!!!!

≪点数≫
  7点
                                           (17.06.09鑑賞)


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No.1352 『サンドラの週末』
No1352 『サンドラの週末』

2014年制作 ベルギー/仏/伊
監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ/リュック・ダルデンヌ

≪キャッチコピー≫
『月曜日、見つけ出すのは
          自分が生きる証』

≪ストーリー≫
体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……。

≪感想≫
ベルギーのダルデンヌ兄弟監督作品。
ダルデンヌ兄弟の作品は「ある子供」「少年と自転車」と鑑賞しました。
両方ともテーマ的には重々しい作品でしたが、どちらも良作。
特に「少年と自転車」は好きな作品です。

さて本作。
いやはやこれまた、重めなテーマ。
主人公のサンドラは突然職場から解雇を言い渡される。
それを回避するためには同僚たちがボーナスの支給を諦めなければならないという状況に、
サンドラは、同僚たち一人一人を訪問しお願いをすることにするのだが・・・。

サンドラがクビになった一つの理由は鬱を患い長期休暇を取っていたから。
完治したと言っているが、基本的にサンドラは少し心が弱い。
すぐに泣くし、諦めそうになるし、抗鬱剤らしい薬を多量に摂取する。

彼女と同僚との会話の中で浮かび上がるそれぞれの事情。

ある人は生活がかかっている。

ある人は仕事を掛け持ちをしている。

ある人は契約社員だから会社には逆らいたくない。

たくさんの人に無下にされるサンドラ。
ただ、やっぱりそれぞれの事情があるから、一概に責めることができないんだよなぁ・・・。

それでもサンドラに同情して復職を願う同僚もいて。
そこで、サンドラが積み上げてきたものを知ることになる。
基本的に、サンドラは助けてもらえるような頑張りをしていたんだなぁって。
そこまでは語られていませんでしたが、そんなこと思いました。

やっぱり普段の仕事への取り組み方って大事なんだなって。
いずれ訪れるかもしれないアクシデントのために、日々誠実に取り組まなければと
思った次第。

さて、ネタバレになりますが結局、サンドラは過半数の同僚たちの同意を得られず、
クビになっちゃいます。

その後、社長が
「君が同僚を説得していくというガッツに免じて、派遣社員を切る代わりにもう一度復職させよう。」
なんて提案を受けます。

ただ、サンドラはそれを受けることはありませんでした。

やっぱりサンドラは良き人だったんですね。

この同僚たちを説得していくうちに彼女自身は色々な人たちの事情を知り、
成長し、逞しくなったんだなと。

ここはすっごいグッときました。

ダルデンヌ兄弟の作品はこれだから素敵なんです。

明日に希望の光が差し込む感じがね。

だって、サンドラは明日から何事にも諦めずにきっと新しい職をゲットするはずですもん!!

人生は七転び八起きではありませんが、きっとこの状況が彼女の強さを生み出したんですよね。

やはり人間って逞しく生きることができるんだと再確認。

本当にグッときました。

一人の女性の成長譚として素敵な作品でしたよ。

少しだけ不満を。

それは、この会社がブラックすぎるということ。
いくらなんでも、社員をクビにするかしないかを同僚に決めさせるのはいただけません。
きっとこの会社はいつかクーデターに合うことでしょう。
だって、サンドラが去った後の同僚たちはきっとギクシャクするし、今度は自分の番じゃないかって
ピリピリするはず。

とんだダメダメ会社だよ、本当に!!!!

≪点数≫
 7点
                                           (17.06.04鑑賞)

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No.1351 『ライト/オフ』
No1351 『ライト/オフ』

2016年制作 米
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ

≪キャッチコピー≫
『電気を消したら、“それ”は来る』

≪ストーリー≫
電気を消して暗闇になると現れるという不気味な何かに恐怖を抱く弟マーティン(ガブリエル・ベイトマン)を守るため、レベッカ(テリーサ・パーマー)は久々に実家に帰ってくる。二人はたくさんのライトを用意して夜を迎えるが、次々に明かりが消え暗闇からえたいの知れない何かが迫ってくる。狙われる理由もわからぬまま不安な時を過ごす中、レベッカの一家に隠された秘密が明らかになり……。

≪感想≫
ひっさびさのホラー映画。
短い尺ながらも楽しい作品に出会いました。

本作はYou Tube的な動画サイトで公開されたショートムービーが
人気になって、それじゃあこれを基に映画をっつーことで作られた
作品みたい。

なるほど、いろんな方法があるもんですね。

良かった所。
ホラー演出が良かった。
本作のオバケは暗い所のみ現れるオバケ。
冒頭、暗くなったり明るくなったりのシーンで、点滅している映像で
少しずつ少しずつ近づいてくる感じとかすっごい不気味で怖くって◎。

お話がとてもコンパクト。
本作の上映時間は90分くらいかな。
その割にはお話もしっかりしていて。
本作のオバケが出てくる理由もちゃんと確立されていて。
最後の着地の仕方もあっさりしているけど、理にはかなっていました。

キャラクターもコンパクトでしっかりとそれぞれが立っていたし。
僕的お気に入りはレベッカのボーイフレンドのあいつ。
途中、逃げ出した時には思わず
「えっ!!それはないだろ!!」
なんて思いましたが、そうではなくって。
これまた、理にかなった行動でいい奴でしたね。

とまぁ、全体的に楽しませてもらいました。

お話がコンパクトだけに感想もコンパクトに!!

以上!!

≪点数≫
  6点
                                           (17.05.28鑑賞)

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No.1350 『ラスト・ナイツ』
No1350 『ラスト・ナイツ』

2015年制作 米
監督:紀里谷 和明

≪キャッチコピー≫
『今、日本の心が世界に羽ばたく。』

≪ストーリー≫
狡猾(こうかつ)な政治家が台頭し、戦士たちが追いやられようとしている帝国。ある日、強欲な大臣から賄賂を要求されるも、それを断った上に彼に刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)が反逆罪に問われるという事件が起きる。その後死刑判決が下され、自身のまな弟子であった騎士ライデン(クライヴ・オーウェン)の手で斬首されてしまう。1年後、ライデンは酒に溺れる毎日を送り、ほかの騎士たちも刀を捨てていた。だが、その裏で彼らは主君バルトークの敵を討ち、堕落した権力者たちへ報復する計画を進めていた。

≪感想≫
監督は紀里谷 和明。
紀里谷監督はこれまで「CASSHERN」「GOEMON」と
撮っていまして。
僕はどちらも未見ですが、結構、酷評が漏れ聞こえています。
ただ、僕的にはCM等で見た感じだと、ビジュアルがとても
スタイリッシュでカッコ良いなぁなんて思っていたんです。
いずれ観たいなぁと思いつつ先に本作から鑑賞。

さてさて。

・・・んんーーーまぁまぁまぁ。

まず、日本人監督がこういう有名ハリウッド俳優を起用して
映画を撮るということがとんでもなく凄いなぁととにかく尊敬。
だって、モーガン・フリーマンやジェラルド・バトラーって、
いろんなハリウッド大作に出てる方々でしょ!?
本当に凄いですよねぇ・・・。

ストーリーは時代劇の定番とも言える「忠臣蔵」をモチーフした作品。
実は私、「忠臣蔵」は見たことがなくって。
亡くなった主のために部下が悪代官を叩く的なお話という印象。
それの西洋版と言いますか。
正直、このお話自体にピンとこなかったんですよね。
モーガン・フリーマン演じる主の行動にピンとこなかった感じ。
悪代官は悪代官なんだけど、もっとはむかい方を考えられなかったのかなって。
芯の強いのは認めるし、素晴らしい人間なのはわかるんですが、
一国一城の主として、もっと長〜い目で見て行動をしてほしかったなって。
その行動は分かるんだけど、ちょっとザラつきが・・・。

それはジェラルド・バトラー演じるライデンの行動もそう。
復習を企てるのは良いのですが、結果、主を自らの手で殺してしまう時に、
悪代官を殺してしまえば良かったのになって。
だって、結果は同じじゃないのかな。
悪代官の悪評はそれまでもあっただろうし。
結果、自らも処刑されてしまうのですから。
なんだかなぁと。

あと、サブキャラ達にもスポットライトをあててほしかったです。
どうにか副長的なやつは頑張っていましたが、他の部下達も
もっと活躍させてほしかったな。
全体的にだらっとしていたので、もう少しコンパクトに話運びをして、
キャラに色付けしてほしかったです。

アクションももっと頑張れたのにと思える惜しいアクション。
殺陣をもっとカッコよくしてほしかった。

もちろん良いところもありました。

例えば、ライデンたちがずーっと悪代官の目を欺いて復習の準備をしていて、
いざ、それが明らかになる時は、やっぱりカッコよかったし。
クライマックスのお城に乗り込む件とかもカッコよかった。
このカッコよかった部分をもっと活かしてほしかったです。

とにもかくにも。

全体的には野暮ったく平板な印象。
「忠臣蔵」という定番の作品なので、入り込みやすい分、
それだけでは物足りなかったです。

もったいないない。

でもまぁ、先に書いた通り日本人がハリウッド俳優と映画を作るという
ことはとても素晴らしいこと。

もし次回作もあるなら、頑張って欲しいです!!

≪点数≫
  5点
                                           (17.05.27鑑賞)

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No.1349 『ファインディング・ドリー』
No1349 『ファインディング・ドリー』

2016年制作 米
監督:アンドリュー・スタントン/アンガス・マクレーン

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
カクレクマノミのニモの大親友であるナンヨウハギのドリーは、すぐに何でも忘れてしまう。ある日、子供のころの思い出がよみがえり、一念発起して家族を捜す旅に出ることを決意する。おっちょこちょいなドリーを心配したニモは、父親マーリンを説得してドリーの旅に同行する。

≪感想≫
先日、鑑賞した「ファインディング・ニモ」の続編。
前作が制作されたのが2003年。
14年も前なんですね。
長年たっての続編制作とはなかなかですねぇ・・・。

さてさて。

いつも書いておりますが、安定のピクサー印。
一定のクオリティを保たせた良作に仕上がっておりました。
特にアニメーションいついては、技術も大幅にアップしたのでしょう。
すっごく綺麗でしたよ。
映画館で観たかったな。
キャラの造形も素敵だったし。
ドリーの父親のフォルムがいかにもオヤジフォルムで僕的には◎!!

演出も相変わらずの楽しい仕上がり。
クライマックスの「What A Wonderful World」を流しながらの
スローシーンは、映像の綺麗さも相まって心震えました。

ストーリーについて。
本作のテーマは障がいを持ったドリーが周りとどう共生していくのか。
そして、周りもどのように接していくのか。
そんな感じをテーマに置いていました。

これは実社会の僕らにも置き換えられますよね。
障がいならずとも、少し変わった人というのはどこにでもいるもので。
もっと言うと、変わった人、だとか普通の人だとかの線引きは僕ら自身で
区別している訳で・・・。
好きな人、嫌いな人、得意な人、苦手な人。
そういう人たちとどのように接していくのか、受け入れながら過ごしていくのか、
なんてことを漠然と考えさせられましたよ。
ここら辺のにじませ方はさすがピクサーだなぁ何て思ったり。

以前観た傑作アニメ「ズートピア」もそうでしたね。
他の生き物との共存の在り方を描いていました。

ただね・・・ちょっとノリきれなかった部分もあったり。
それは、ファンタジーとリアルのバランスが悪かったかなと。
もう少しイキきっても良かったのかな。
中途半端にリアリティ寄りにするからファンタジーの部分に違和感を
覚えたり。
例えば、クライマックスのタコのハンクが車を運転する件とか、そんなのないことは
わかっているのに、なんかどこかでいくらなんでもと思ってしまう自分がいたり。
恐らく、それまでがもっともーーーっとイキきっていたら引っかからなかったと思うんですよね。
ちょっとザラつきを感じてしまいました。

とにもかくにも。

一定のクオリティをクリアしている本作。
姪っ子と甥っ子と一緒に鑑賞したのですが、僕も含めみんな楽しんで鑑賞していました。
さすがに続編はないでしょうが、今後ともピクサー作品は要チェックや!!

≪点数≫
  6点
                                           (17.05.21鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)

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