2017-04-28 Fri

2015年制作 米
監督:アダム・マッケイ
≪キャッチコピー≫
『世界経済の破綻を予測した
4人のアウトローがいた』
≪ストーリー≫
2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……。
≪感想≫
リーマンショックの裏側でいち早く経済破綻の危機を予見し、ウォール街を出し抜いた4人の男たちの実話。
なんて謳い文句に惹かれて観賞。
出演者も豪華。
ブラッド・ピットにクリスチャン・ベール、スティーブ・カレルにライアン・ゴズリング。
トップスターの競演ですね。
本作、CMもスタイリッシュでカッコいいし、「華麗なる大逆転」なんて副題も付いているので
スカッとした作品なのかなと思いきや・・・・。
ちきしょーーーーー!!
なんともモヤモヤが残る重めの作品でした。
(良くも悪くも。)
お話について。
本作って実話を基に作られているんですよね。
僕はその世界の事は正直、無頓着で経済用語等も全然わからないのですが、
リーマンショックぐらいは聞いた事もあるし、そこでいろんな人が犠牲になった的な
事実も知っていて。
ただ、ここまで腐敗したシステムの中でアメリカの経済は回っていたのかと思うとゾッとします。
確かに、本作の主人公達は、この経済破綻を察知し、それに乗っかって儲かる事ができたんですけど、
その裏ではたくさんの人が哀しい目にあっている。
嬉しいんだけど虚しい。
その対比があるので素直にスカッと喜べないんですよね。
儲けた奴らへの羨ましさより、国のシステムの矛盾に対しての怒りや憤りの方が大きくって。
演出について。
本作、経済のお話だけに小難しい用語や会話がでてきたり。
めちゃくちゃ、頭をフル回転しながら鑑賞。
日本語字幕を流しながら日本語吹き替えで観ると言う荒業を試してみる始末。
おかげで、良い頭の体操にもなりました(苦笑)
ただ、本作親切な事に、コメディタッチで時折、分かりやすい解説を差し込んだり、
登場人物達が、観客に向けて話しかけてくれたんですよね。
なので、全てを理解したかと言えば自信がないですが、最低限の事は分かったつもりです。
そこら辺はとても巧い演出だなぁって。
全体的にもやっとするお話を演出のおかげでわかりやすくわかりやすく。
いいですねぇ・・・。
ただ、やっぱりその世界のことは少し調べておいた方がより楽しめたかも。
そこら辺は残念無念。
うむむ・・・もう一回観よっかなぁ・・・。
≪点数≫
8点
(17.01.14鑑賞)

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