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No.1285 『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』
No1285 『WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜』

2014年制作 邦
監督:矢口 史靖

≪キャッチコピー≫
『少年よ、大木を抱け。』

≪ストーリー≫
大学受験に失敗し高校卒業後の進路も決まっていない勇気(染谷将太)は、軽い気持ちで1年間の林業研修プログラムに参加することに。向かった先は、携帯電話が圏外になるほどの山奥のド田舎。粗野な先輩ヨキ(伊藤英明)のしごき、虫やヘビの出現、過酷な林業の現場に耐え切れず、逃げようとする勇気だったが……。

≪感想≫
ハッピーフライト」「ロボジー」の矢口史靖監督作品。

原作は三浦しをんさんの小説「神去なあなあ日常」。
僕はこの原作本を読んだことがあって、とても好きな作品の一つ。
神去村と言うド田舎に都会暮らしで高卒の少年が林業に就くというお話。
タイトルにもあるなあなあな空気感がとても大好きで。
てんやわんやしている都会とは違ってやることは丁寧にやって、あとはドンと構える田舎の方々の
雰囲気がとても素敵に感じたんです。
田舎暮らしも悪くないよなぁって・・・。
まっ、沖縄に住んでいる僕がいうのもアレですが(苦笑)

さてさて映画について。

思っていた通りの作品でしたが、それがまた良い!!ってな感じ。

良かった所。
林業と言う特殊な仕事を知ることができた。
林業なんてどんなことをやっているのかイマイチ想像もつかないし、僕らの日常とは
密接ではないので想像すらする事も無かったり。
そんな、林業と言う職業を細かい描写で有名な矢口監督が描く。
なるほどねぇと唸る場面も多々。
例えば、木をチェーンソーで切り倒すシーンとか。
倒す方向を決めて、片方に切れ込みを入れて、もう片方から押し出す的な作業は
観ていてなるほどなって。
例えば、木の枝を切り分けていくシーンや植え木をするシーン。
一つ一つが新鮮で良かったですよ。
何より、林業をしている方々の心意気が素敵だったんです。
中村林業の親方が勇気にお話する。
今、自分たちが植えた木が売れる頃は自分たちが死んだあとだ。
過去の方々から受け継いで未来の子供達へ繋いでいく。
なるほどねぇ・・・。
林業とは紡ぐ仕事でもあるんだなぁとグッときました。

キャラ・そして演者も最高でした。
主役の勇気くん。
後に書きますが、冒頭はとんでもなくチャラくって嫌なヤツ丸出しでしたが、
物語が進むにつれて、ドンドン山の男に成長していく感じがとっても良かったです。
急激に成長せずに、冒頭の都会っぽい色も少し残しつつ、本当に少しずつ
成長していく過程がなんともねぇ・・・。
演じたのは染谷将太くん。
激ハマリだったんじゃないでしょうか。
あのちょっとヌボッとしている雰囲気で、コメディタッチの部分も難なくこなす良い俳優さん。
そしてそして。
本作のもう一人の主役であるヨキ!!
THE山男!!
男の中の男!!
ジャイアン的な性格で男気の塊のようなキャラクター。
演じたのは伊藤英明さん。
めちゃくちゃハマっていましたね。
これは誰にも異論されないぐらいハマっていました。
あの最後の勇気との別れのシーンは最高にグッときましたね!!

さて、ここからはダメな所。
これは非常に気になったところなんですが、都会の若者像のいくらなんでも感が・・・。
例えば冒頭の勇気のろくでもない感じとか。
いくらなんでもチャラチャラし過ぎているし、失礼極まりなさすぎるでしょう。
例えば勇気の元カノジョとスローライフ研究サークルの面々。
すっごい失礼でいくらなんでもこういう子供達っていないんじゃ??
都会の子ってむしろもっと人との距離をとりがちだから、もっと礼儀には
しっかりしていそうだけどなぁって。
この都会の若者の描き方がすっごい不愉快で腹が立ちました。

とにもかくにも。
とてもほっこりとさせてもらった本作。
実は原作は、シリーズ化されていて続編も出ているんです。
映画も続きがあっても全然おかしくない着地。
ぜひ続編を出してほしいなぁ。
また彼らに会いたいです!!

余談。
長澤まさみさん演じる直紀が乗りこなすバイク250TR。
どこかで見たことあるなぁなんて思ったら、僕の愛車と一緒!!!!
すっごい嬉しかったです。

≪点数≫
  8点
                                           (16.11.20鑑賞)


こちら原作。
良作でしたよ。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)