2017-02-01 Wed

2013年制作 邦
監督:三谷 幸喜
≪キャッチコピー≫
『これは、会議という名の戦である。』
≪ストーリー≫
本能寺の変によって織田信長が亡くなり、筆頭家老の柴田勝家(役所広司)と羽柴秀吉(大泉洋)が後見に名乗りを上げた。勝家は三男の信孝(坂東巳之助)、秀吉は次男の信雄(妻夫木聡)を信長亡き後の後継者として指名し、勝家は信長の妹・お市(鈴木京香)、秀吉は信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方にする。そして跡継ぎを決めるための清須会議が開催されることになり、両派の複雑な思惑が交錯していく。
≪感想≫
三谷幸喜作品。
今回のテーマは時代劇。
監督の一個前の作品「ステキな金縛り」はイマイチな印象でした。
何気に色々な作品を鑑賞していますが、そこまで良い印象はない・・・かな。
さて本作はいかに。
うーーーん、まぁまぁまぁ。
良かった所。
これはいつも言える事なんですが、豪華なキャスト!!
本作は、役所広司、大泉洋、佐藤浩市、鈴木京香、妻夫木聡等々。
数えあげるとキリが無いくらい豪華なキャスト。
三谷監督の何かの作品でも思ったんですが、この豪華なキャストの方々の普段のキャラクターを
何となく知っているからこそ面白いと部分も多々あって。
本作でもそれは良い具合に活かされていて。
めちゃくちゃキャラが立っている訳ではないですが、やっぱり知っている役者さん達だからこそ
面白さが倍増している部分もあったんですよね。
例えば、妻夫木君演じるバカ殿(信雄)とか最高に笑えましたもん。
他にも鈴木京香さんや中谷美紀さんも良かったですねぇ。
浅野忠信さん(前田利家)の砂浜でのグダ走りも面白かったなぁ。
ちょっといききったぐらいのシーンは素直に楽しませてもらいました。
良かった所はこのぐらい。
あとは、ダメダメ。
と言うか、あまり印象に残らない感じで終わってしまった感じ。
なんだか、全体的に平板だったような。
先に書きました、三谷的いききった笑いはこれまでの作品に比べて少なかったような。
確かにあの手の笑いってすべる時はとんでもない事態になるんですが、
そこが良い部分でもあったりもするんです。
バランスが大事ですが、本作はちょっといききった部分が抑えられていて、そのせいで
面白みも減ったのかなと。
物足りなかったのが本音ですな。
それならそれで、もう少しリアル寄りにしてほしかったかな。
中途半端に現代風の言葉使いや、演出は何だかノリきれなかったんですよね。
あとね、細かい所なんですが風景がやけに綺麗だったんです。
特に青空が異常に綺麗に見えて。
あれって、CGなのかなぁ・・・。
最初の方の秀吉が清州に帰ってくるシーンとか違和感があり過ぎて気持ち悪かったんですよねぇ。
なんかもっと、上手な見せ方があったのでは・・・?
お話自体も正直つまんないというか・・・。
史実に基づいているとはいえ、いくらなんでも柴田はバカすぎやしないかい??
さっきはいききっていたら面白いと言いましたが、大事な部分はしっかり描いてくれないと、
やっぱりノリきれないんですよね。
世継ぎを決める大事な場面なのに、女にうつつを抜かすのもちょっとなぁって。
しかもそれを面白げに描いている部分もちょっとなぁって。
正直、柴田のキャラクターに関しては嫌いでしたよ。
とまぁ、全体的にノリきれなかった本作。
三谷監督作は豪華キャストが売りなので、そこには満足。
ただ・・・・それだけ!!的な作品でした!!!!
≪点数≫
5点
(16.11.13鑑賞)

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