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No.1281 『ちはやふる 下の句』
No1281 『ちはやふる 下の句』

2016年制作 韓
監督:小泉 徳宏

≪キャッチコピー≫
『きみがくれた情熱
今、きみのために戦う』

≪ストーリー≫
高校で再会した幼なじみの太一(野村周平)と一緒に競技かるた部を作った千早(広瀬すず)は、創部1年にして東京都大会優勝を果たす。自分をかるたに導いてくれた新(真剣佑)に優勝報告をした際、新の衝撃的な告白に動揺する千早だったが、全国大会のために仲間たちと練習に打ちこむ。そんな折、千早は同い年で日本一となった若宮詩暢(松岡茉優)のことを知り……。

≪感想≫
大人気漫画原作の作品。

2部作となっていて、前回観たのが前編。
そして今回が後編。
これで終了なのかな。
と思いきや、原作はまだ終わっていないし、実は続編の制作が決まったとの記事を読んだような・・・。

映画について。

前作も楽しめた本シリーズ。
本作も引き続き、と言うか前作よりもさらに楽しめました。

んんーーーなんでしょう。
本シリーズって少女漫画が原作だからか、とても健全で悪いやつが
全く出てこないんですよね。
起こる事件も、大変なんだけど想定内と言うか。
世界の良い部分だけを描いていると言うか。
見たいものだけをしっかりと見せてくれている感じ。
それがとても素敵で心洗われたりして。

キャラ達も若々しくて瑞々しくて爽やか。
キャラ立ちもしっかりできていて、それぞれが魅力的で可愛らしい。
それこそ、わが輩、子供はいませんが娘、息子がこんな風に育ってくれればなんて思ったり。
前作からのキャラはまぁ相変わらず。
僕的メガヒットのかなちゃん、机君は◎。
机君はもういっぱしのカルタ人に成長していましたね。
チームの一員として、仲間たちと頑張っていました。
本作から登場のクイーンの若宮詩暢。
彼女はライバル的ポジションなので、もっと悪く描かれてもおかしくないのに、
そんな事もなく適度に良い距離感を持っていて。
強くってクールなんだけど、チャーミングな一面も持っていたり。
千早とは良きライバルになりそう。
演じたのは松岡茉優さん。
・・・素晴らしい!!
もともと、凄い役者さんで素敵だななんて思っていましたが、本作でさらに好きになりましたよ。
あと、前作で出てきていた北央高校のドS主将も出ていましたね。
ルックも良い感じで笑えるんですよね。
参謀っぽいひょろいキノコっぽい頭の彼も最高でしたよ。
こういうサブキャラもきっちり立たせている所も好感持てました。

演出について。
前作でも書きましたが、競技カルタの事はある程度、前作で説明済みなので、
試合のシーンはとても緊張感があってシビれました。
特にクライマックスのクイーンとのバトルは緊張感もマックス。
あの二人が楽しみながら戦っている姿。
笑いながら極限状態で戦っている姿。
時折、スローに映す演出はさいっこうにカッコ良くってキラキラしていて可愛かったです!!

全体的に楽しめた本作。
もちろん漫画が原作なだけにツッコミ所もあったりもしたんです。
キャラ達の行動がありえないほど純朴だったりするのも実は、
現実的では無かったり。
あと細かいことかもしれませんが、我らが机君。
机君の事を仲間達も机君って呼び続けるのはどうなんだろう・・とか。
肉まん君はあのキャラだからオイシイんですが、机君は孤独に生きてきた子なんだから、
ちょっとねぇって。
そもそも、太一君はこんなにも千早が好きなのに、高校に入るまで千早とあれだけ
疎遠だったのはなぜ??だとか。
他にも諸々、引っ掛かりはあったりも。

ただね・・・。
それにも勝る勢いとキラッキラのキャラが映し出されているのを観てると、許せちゃうんですよねぇ。

良作の青春部活映画に仕上がっていたと思います!!!

さて、続編はどうなる事やら・・・。

その前に原作漫画を読まなくっちゃ!!!

≪点数≫
  8点
                                           (16.11.06鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)
No.1280 『ちはやふる 上の句』
No1280 『ちはやふる 上の句』

2016年制作 邦
監督:小泉 徳宏

≪キャッチコピー≫
『強くなる――
   青春ぜんぶかけて』

≪ストーリー≫
同級生の千早(広瀬すず)、太一(野村周平)、新(真剣佑)は、いつも仲良く競技かるたを楽しんでいた。小学校卒業を機に彼らはバラバラになってしまうものの、千早は単独で競技かるたの腕を磨く。高校に進学した千早は再会を果たした太一と一緒に競技かるた部を立ち上げ、この世界に導いてくれた新を思いながら全国大会を目標とする。

≪感想≫
大人気漫画原作の作品。

本当に、ここんところ漫画原作の作品が増えてきていますね。
ブームなのでしょうか。

本作は少女マンガが原作なので読んだことはないですが、その人気は
何となくは知っていまして。
読んでみたいなぁとは思っていましたが、なかなか機会がなくってね。
とりあえず、映画を先に鑑賞してみましたよ。

本作って2部作品なんですね。
これまた、最近の作品って2部作だ、3部作だと分割されている作品も多いですね。
続きがあるのは嬉しい事ですが、続きありきで作られるのはあんまり好きじゃないなぁ・・・。

さてさて。
先日、「私たちのハァハァ」というリアルな青春女子高生作品を観た訳ですが。
本作は真逆の青春映画になっていました。

本作は漫画が原作なだけにお話も青臭く、清々しいほどにピッカピカだ。
これはこれでとても気持ちが良いんですよね。

出演者たちも美男美女ばっかりのザ・エンターテイメント。
旬の若手俳優さん達がキラキラと青春を謳歌している。
可愛らしいったりゃありゃしないってなもんですよ。

キャラ的にもとても清らかで素敵だったんですよね。
純粋でまっすぐで淀みが無い。

僕的お気に入りキャラは、呉服屋の娘で、古典好きの奏さん。
演じていたのは上白石萌音さん。
彼女はこの手のキャラが良く似合っております。
どこか古風で純朴な感じ。
舞妓はレディ」とうい作品でも田舎者の娘を好演していて、一気に
応援したい女優さんになったんですが、本作でもさらに好きになりましたよ。
キャラ的にも素朴でとっても良かったんですよねぇ。
彼女の活躍をこれからも期待しております!!

もう一人ヒットキャラが。
これまた奏さんと一緒で競技カルタ初心者の「机」君こと勉。
これまで誰にも相手にされず一人で過ごしてきた彼ですが、初めて人に頼られる嬉しさを知り、
仲間と切磋琢磨する。
それでも初めてできた仲間と言うものに戸惑いながらも成長していく。
どうせ僕なんて的考え、誰にでもあるよねぇ・・・なんて観ながら感じてしまいました。
彼は何となく、周りのまっすぐな子たちとは違ってちょっとネガティブな男の子。
世の中、こういう奴の方が多かったりもするんじゃないかな。
とにかく応援したくなるキャラクターでした。
ちょっとにくったらしいんですけどね(苦笑)

お話について。
本作は競技カルタの話。
競技カルタのルールは全く分かりませんでしたが問題ないない。
作品の中でしっかりと説明されており、キッチリと理解して観る事ができましたよ。
それもあってか、試合の緊張感もしっかりと伝わってきてとても良かったです。
最後の試合の終わり方も、ちょっとトリッキーでしたがルールを理解しているからか
とても合点がいきました。

お話の進め方はとても丁寧で良かったと思います。

全体的にワクワクと楽しい作品に仕上がっていて満足の一作。
さて、続編でも観ましょうかねぇ・・・。

≪点数≫
  7点
                                           (16.11.06鑑賞)
こちら原作漫画。
読んでみたいなぁ。

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No.1279 『私たちのハァハァ』
No1279 『私たちのハァハァ』

2015年制作 邦
監督:松居 大悟

≪キャッチコピー≫
『走れば届く気がした。』

≪ストーリー≫
福岡県北九州市の田舎町に暮らす女子高生4人組は、ロックバンド「クリープハイプ」が大好き。福岡のライブを観に行き出待ちした際、「東京のライブにも来て」と言われたことから東京に行くと決める。こうして高校生活ラストの夏休みに、自転車で東京を目指す彼女たちの旅がスタートし……。

≪感想≫
北九州に住む女子高生4人組。
好きなバンド・クリープハイプに会うために自転車で東京に行く事に・・・。

私ごとですが、大学の4年間は北九州に住んでおりまして、懐かしい景色や
風景が映し出されるのかと思い鑑賞。
・・・そんな事はありませんでした(苦笑)

クリープハイプと私。
以前「百円の恋」という傑作邦画を鑑賞した際に主題歌を担当していたのが
このクリープハイプというバンド。
クセのある歌声なんだけどとても良い曲で、You Tubeで聴きまくった記憶があります。

さて、作品について。
何とも痛くてイタくて瑞々しい青春映画なんでしょうか。

これ女子が観たらどうなんでしょうねぇ。
えらいリアルなんでしょうか。
とても興味があります。

ノリで家出をして大好きなバンドに会いに行く。
ちょっと成長した「スタンド・バイ・ミー」的な。

彼女達はこの経験を通して成長していく・・・。
と思いきや、それはそうでもなかったり。
それをどんな思い出にして糧にして、笑い話になるのか苦い思い出になるのかは
今後の彼女たちの生き方だったりもする。
それに気づくのはまだもう少し先のお話なんでしょうね。

ただ、その瞬間を切り取った本作はやっぱり瑞々しくって素敵な作品なんだと感じました。

主要メンバーは4人という少数というのもあって、きっちりとキャラが出来上がっており、
それぞれがキラキラしていましたよ。
彼女達って演技自体がはじめての子も多く、どちらかというとリアル感がハンパなく
ドキュメンタリー映画を観ているようでした。

序盤はワクワク仲良くやっている彼女達。
徐々に壁にぶち当たり、疲労困憊でそれぞれの自我が溢れだす。
その頃の若人は視野や世界が狭い中で生きていて、またそれが自分を中心に回っているものだから
なかなか他者や社会との折り合いが付きにくかったりするもの。
他人や友人、家族との距離感も曖昧なまま自分本位で生きている。
中盤の喧嘩のシーン。
そこが本作の白眉ともいえるシーンで、それぞれの自我が溢れだして、誰彼構わず、傷つける。
若者特有のものだなぁと、自分自身の過去に照らし合わしたり。
とんでもなくイタくて痛い名シーンでしたよ。

本作の主役は女子高生達。
男性の僕としてはやはりどこか遠いお話。
しかも僕も高校時代なんて20年ぐらい前のお話なわけで。
なので、少し自分の娘がこんな子たちのように育ったらと考えると・・・。
まぁ、往復ビンタものですね(苦笑)

あと、ひとつ引っかかったのが、ツイッターのお話。
この流れで行くと、彼女達は停学、退学は免れないんだろうなぁって。
だってここまでさらしものになってしまったんだもん。
怖い世の中になったもんだと、少し身震いしました。

先に書いたようにどこかドキュメンタリー映画を観ている気分。
彼女達は今頃、どこで何をやっているのでしょうか。
そんなことふと思える、良作でした。

≪点数≫
  8点
                                           (16.11.05鑑賞)


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No.1278 『ボーダーライン』
No1278 『ボーダーライン』

2015年制作 米
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ

≪キャッチコピー≫
『その善悪に
境界(ボーダー)はあるのか――』

≪ストーリー≫
優秀なFBI捜査官のケイト(エミリー・ブラント)は、メキシコ麻薬カルテルの全滅を目的とした部隊に入り、特別捜査官(ジョシュ・ブローリン)のもとで極秘任務に就く。ケイトは早速、謎めいたコロンビア人(ベニチオ・デル・トロ)と共に国境付近の捜査を開始。人が次々と亡くなる現実を突きつけられたケイトは……。

≪感想≫
メキシコの麻薬組織とアメリカのCIA・FBIの戦いを描いた作品。

なんとも緊張感あふれる作品。
めちゃくちゃシビれました。

良かった所。
出てくる奴らのクセモノ感がハンパなかった。
まずはアレハンドロという男。
今はアメリカの手下となって働いているが、元はコロンビア麻薬組織の元締めで
殺し屋だった男。
妻と娘をメキシコの麻薬組織に殺され、ナワバリごとやられてしまって、復讐を誓う男。
私、俳優のベニチオ・デル・トロが好きでして。
ユージュアル・サスペクツ」や「スナッチ」「トラフィック」等々。
あの渋い感じがとってもイカしているんですよねぇ・・・。
この闇を抱えたキャラクターをこれまた、闇を抱えていそうな空気を醸し出すデル・トロが演じてくれたんです。
いや、もう最高に痺れあがりました。
正直、正義だけではやっていけないんだ的なアンチテーゼで、やっている事はとんでもなく
あくどい事だったりするので気分が高揚する事は無かったのですが、
ズンと痺れあがるカッコ良さがあったんです。

次にもう一人のクセモノ野郎、マット。
彼も初登場から大事な会議にラフな格好+サンダル履きという舐めた出で立ちで
いかにもクセモノっぽくて良かったですよ。
演じたのはジョシュ・ブローリン。
どこかで見た事あるなぁと思ったら「トゥルー・グリット」や「ノーカントリー」にも出ていました。

紅一点、本作の主役である捜査官のケイト。
彼女は本作の正義の象徴。
どんな悪い事でも愚直に正そうとし、曲がった事を許しません。
それが故に様々な悪に巻き込まれ、世界の本当の姿を見せつけられる。
麻薬戦争の裏側はこんなにもどす黒くって気持ちが悪い所なのかと。

ストーリーについて。
本作はなかなかのバッドエンディングで後味の悪いものに仕上がっていました。
勧善懲悪なんぞではなく、この世界、必要悪はあるんだぜ的な。
もちろんそれも分かるんですが、それはさらなる悪を呼ぶ恐れがある事も否めなくって。
だって、復讐の連鎖はこれからも続いていくぞ、きっと。
少し、リーアム・ニーソン主演の「96時間」シリーズを思い出したり。
とにかく、この生ぬるくって重たいストーリー。
手放しでウッヒョーってな感じにはなりませんでしたが、色々と考えさせられるお話。
実際にメキシコの麻薬組織ってこんな感じなんですってね。
あまりにも遠いお話なので、凄く興味があります。
いつもなら僕ならどうする?とか物語に入り込みながら観る事も多いのに、本作は
想像つかない世界のお話だったので、ひたすら歯を食いしばって、
緊張感を保たせつつ鑑賞していました。
序盤の、メキシコから悪党を搬送するシーンなんてたまりませんでしたよ。

とにもかくにも。
最初は、「ゼロ・ダーク・サーティ」的な作品かなと思いきや全然違いました。
あれも重たくって決して後味が悪かったりもしたのですが。
本作もなかなかのもの。
それでも良い作品と思えるのは出演者の魅力と、お話が持つ魅力。
そして実際にこういうことが起こっているという事実とそれに対する興味なのでしょう。
おススメです!!

≪点数≫
  8点
                                           (16.11.04鑑賞)

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No.1277 『くもりときどきミートボール』
No1277 『くもりときどきミートボール』
2009年制作 米
監督:フィル・ロード,クリストファー・ミラー

≪キャッチコピー≫
『おなかがすいてもだいじょうぶ 食べたいものは、みーんな空からふってくる。』

≪ストーリー≫
偉大な発明家にあこがれながらも風変わりな発明で街の人々に迷惑をかけているフリント(ビル・ヘイダー)は、朝から晩までイワシ料理を食べている街の人々に美味しい物を食べさせるため、“食べものマシーン”を発明する。コップの水がミートボールやチーズバーガーに変わり、変人扱いだったフリントは街のヒーローとなるが……。

≪感想≫
アニメ作品。

何となくタイトルが楽しそうだったので借りてみました。
そういや、昔、「はれときどきぶた」っていう本があったような。
とても楽しく拝読させていただいた記憶が・・・。

さてさて。
思った通り楽しい作品でしたよ。

キャラクターも活き活きしていたし、ストーリーも荒唐無稽なんだけど、言いたい事は
しっかりと伝わるし、分かりやすいっちゃあ分かりやすい。
老若男女楽しめる作品に仕上がっていました。

ただね・・・。
これって大画面で観たほうが楽しめる作品だったのでは。
しかも3Dで・・・。

だって、空から色んな食べ物が降ってきたりとか、食べ物の巨大化。
そんなものがドンドン画面に現れたりしているのを観ると、やっぱり自分ちの小さい画面では
少し物足りなく感じてしまったんです。
と言うか、派手さを感じなかったというか。
とにかくもったいないなぁって。

この部分が本作の大きな魅力の一つだと思うのでちょっと残念でした。

本作のもう一つの魅力。
キャラクターの楽しさ。
主役級のキャラも楽しかったんですけど、僕的にはサブキャラ達が光っていて。
まずは、街の警察官のアール。
嫌な予感がすると胸毛が疼きだす正義の警察官。
これまた可愛らしいルックの息子を溺愛し町の平和を守り続ける。
クライマックスのサンドイッチシップを担いで海に渡るシーンは楽しくもカッコ良かったです。
フリントの父親も無骨な感じで良かったですね。
これまたクライマックスのアナログな感じが最高でした。
そしてそして。
僕的メガヒットキャラはヒロイン・サムのカメラマンを務めていたマニー。
飛行機の操縦はできるは、医者の免許を持っているはで八面六臂の大活躍。
いぶし銀のキャラクターでめちゃくちゃ最高でした。
サムのキャラも素敵だったな。
ホントはガリ勉なんだけど、周りにバカにされるからってイケイケのふりをしている。
それでも最後は成長して自分を受け入れ活きてくる。
そういう事なんですよねぇ・・・。
根暗だろうが、ガリ勉なんだろうが好きなものは好きで良いんですよ!!
最高じゃぁないですか。
肝心の主役のフリントだけはちょっとはた迷惑な猪突猛進型でしたが、
そこはまぁ許容範囲。
それぞれいい味出していました。

キャラ、お話、何だかんだで楽しめる作品。
あとは大画面で!!
本当にもったいなかったなぁ・・・。

続編も作られているみたい。
興味ありますが、同じ感想にならないだろうか・・・。
まぁ、気が向いたら観てみましょうかねぇ・・・。

≪点数≫
  5点
                                           (16.11.03鑑賞)


こちら、「はれときどきぶた」
懐かしいーーーー!!

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No.1276 『スター・トレック BEYOND』
No1276 『スター・トレック BEYOND』
2016年制作 米
監督:ジャスティン・リン

≪キャッチコピー≫
『未来を超えろ。』

≪ストーリー≫
カーク船長(クリス・パイン)率いるエンタープライズ号は、未踏の星に不時着した探査船を捜索していた。すると突然、謎の異星人・クラール(イドリス・エルバ)がエンタープライズ号を襲撃。カークたちは脱出するも、艦は墜落し、クルーは散り散りになってしまう。不時着した見知らぬ惑星で、カークは約100年前に消息を絶ったエディソンが乗艦していたフランクリン号を発見。そこには、あるものが残されていた。

≪感想≫
大好きスター・トレックシリーズ最新作。

前作を観た時、SFアクション大作だったのもあって映画館のでっかいスクリーンで
観ればよかったなと後悔したので、今回はしっかりと劇場にて鑑賞してきました。

思った通りでっかいスクリーンで観て良かったです!!

アクションについて。
ちょっと、ぐりんぐりんがきつくって酔うかなと思ったりもしましたが、基本的には
ドッカンバッカン宇宙空間で異星人たちとバトルを繰り広げていました。
クライマックスのロックンロールに乗せた派手な爆破シーンは気持ちが良かったです。
これぞ映画館で観る醍醐味ですね。

愛おしいキャラ達について。
本シリーズの良い所ってエンタープライズ号のクルー達、それぞれにキャラがついていて、
しっかりと活躍させてくれるところだと思うんです。
もちろんその中でも主役級の奴らはいるんですが、結構均等にそれぞれを描いてくれているんですよね。
なので、とても愛着が湧くというか。
本作でもその傾向が色濃くなっていて。
例えば、エンタープライズが不時着し、バラバラになったクルー達。
カーク船長はチェホフと。
スコットは新しいキャラのジェイラーと。
スポックはマッコイと。
ウフーラはスールーと。
それぞれがそれぞれの色を出し物語を紡ぐ。
少しずつですが、楽しい時間を見せてくれました。
スポックとマッコイは新しい名コンビになりそうでしたね(笑)
ニューキャラのジェイラーもカッコ良かったです。
格闘センスがあるのかとても動けて、シビれましたよ。
後に知ったのですが、ジェイラーを演じたのはソフィア・ブテラ。
なんと、以前観た「キングスマン」の女殺し屋じゃあありませんか!!
通りで動けると思いました・・・。
彼女はクルーとして今後も活躍してくれそう。
楽しみですね!!
あと、本作って前作までに比べるとより一層チーム色が強くなっていて。
前作のレビューでも書きましたが僕の大好きなシリーズ「ワイルド・スピード」シリーズのチーム感を
思い出すんです。
それもそのはず、本作の監督はジャスティン・リン。
ワイルド・スピード」シリーズを4作も監督したお方。
これまた通りでねぇ・・・。

ストーリーについても前作に比べ細かくなっていたように思います。
それぞれの出来事にしっかりと前フリが効いていて、後に活きるみたいな。
例えば、スポックがウフーラに送ったペンダントの件とか。
例えば、カークがマッコイと誕生日の話をしていた後にラストのパーティーの件とか。
分かりやすいんですが、嫌いじゃなくって粋ですねぇって感じ。
とても好きな演出でした。

総括。
やっぱり大好き、本シリーズ。
まだまだ続くであろう本シリーズ。
楽しみにしております!!

追伸:本作のチェホフ役のアントン・イェルチンさんが不慮の事故で先日亡くなり、
本作が遺作との事。
   まだまだお若いのにとても残念です。
    チェホフはとても良いキャラクターだったのに、寂しい限り。
    合掌。

≪点数≫
  8点
                                           (16.10.30鑑賞)

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No.1275 『マジカル・ガール』
No1275 『マジカル・ガール』
2014年制作 スペイン
監督:カルロス・ベルムト

≪キャッチコピー≫
『魔法少女ユキコは悲劇のはじまり。』

≪ストーリー≫
失業中であるうえに、娘のアリシアが白血病で余命いくばくもないという過酷な状況に置かれているルイス。ある日、彼は日本製アニメ「魔法少女ユキコ」の大ファンである娘が、キャラクターのコスチュームを着て踊りたいと願っているのを知る。父親としてアリシアの望みをかなえるべく、高価なコスチュームを手に入れようと奔走するルイス。しかし、そんな彼の決意と行動が、元教師ダミアン(ホセ・サクリスタン)と心に闇を抱えている女性バルバラを巻き込み、悲愴な事件を招くことになる。

≪感想≫
むむむ・・・なんともへんてこな作品に出会ったぞ。

本作は自体が二転三転と転がり落ちていく作品。
やはりネタバレは禁物の作品なので、まだ観ていない方は読まない方が良いですよ。

さてさて。

なにから語れば良いのか。
本作って、とにかく説明が少ない。
観ているこっちがどう受け取るか、どう読み取るかが肝となっております。

この登場人物たちの間には何があったのか。
過去には何があったのか。
そもそも、こいつらの人間性、性格ってどんな感じ??
等々。
色んな部分が端折られていて、必要最小限で物語が進んでいく。
普通なら、それが単に引っかかって不快で怒りに感じる事が多いのですが、
本作はそれが無くって、逆に物語に深みが増すと言いますか。
与えられる情報や時間軸の使い方がとても巧みなんですよね。
最後の最後まで前のめりで観る事ができましたよ。

登場人物も最小限。

余命わずかと思われる白血病の少女アリシア。

ボーイッシュで凄く愛くるしい少女。
日本アニメの「魔法少女ユキコ」のファンである彼女の夢はユキコの衣装を着て踊る事。

父であるルイスは娘の夢をかなえるために奔走する。
このルイスがちょっとどうしようもない男。
後に出会う謎の美魔女バルバラと一夜を共にしたあと、彼女に対し恐喝を行います。
動機はアリシアのためとはいえ、いくらなんでもねぇ・・・。
何となくですが、彼の悪事がさらなる悪事を生みだす事になったのではとね。
動機が動機なだけに、強く言えませんが、それでもダメなもんはダメでしょうよ。

謎の美魔女、バルバラ。
彼女はなんだか闇を抱えている様子。
彼女は彼女でかなり変なんですよね。
深くは描かれていませんが、彼女もちょっとわるそな雰囲気で、業を背負っている感じ。
後に彼女の学生時代の先生であるダミアンに対する所業もすっごい悪いんですよね。
被害者のようで加害者でもある。
まさに魔女と言った感じ。

バルバラに憑りつかれたダミアン。
ある意味彼が一番の被害者。
バルバラに人生を狂わされて最後の最後にはあの行動ですよ。
やっている事や結果はサイコな輩なんですが、彼に関してはある程度、
深めに描かれていたので、彼が変わっていく過程が今思い起こすと哀しい。
あの、バルバラのために決意し、ルイスをとっちめようと準備するシーン。
バックに流れる歌と相まってちょっとシブかったです。

キャラ立ちもしっかりしていたし、何より物語が展開してく演出が凄く良かったです。
悪い方へ悪い方へとごろごろと落ちていく感じ。
これ以上罪を重ねないでと言う気持ち。
そして、その想いには乗ってやれんと言わんばかりの負の連鎖は続いていくあの重苦しさと痛み。
クライマックスのあの所業。

少しひいちゃいました(苦笑)

先に書いた通り少ない情報量で、観る者を考えさせ圧倒する作品。
もう一度観たい気持ちもあるが、最後の展開がちょっとねぇ・・・なので止めとこっと(苦笑)

≪点数≫
  7点
                                           (16.10.29鑑賞)

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No.1274 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
No1274 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
2007年制作 米
監督:ポール・トーマス・アンダーソン

≪キャッチコピー≫
『欲望と言う名の黒い血が 彼を《怪物》に変えていく・・・。』

≪ストーリー≫
石油ブームに沸く20世紀初頭のカリフォルニア。鉱山労働者のプレインビュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、石油が沸く源泉があるという情報を耳にする。息子(ディロン・フリーシャー)とともに石油採掘事業に乗り出したプレインビューは、異様なまでの欲望で富と権力を手にしていく。

≪感想≫
時代は19世紀末。
ダニエル・デイ=ルイス演じるダニエル・プレインビューと言う男が石油王になっていく一代記。

とにかく濃厚で重厚な作品でした・・・。

一つ。
音楽が素晴らしかった。
とにかく不穏な空気を醸し出す音響。
本作のプレインビューは自分の成功のためには何でも犠牲にして、
とにかく己の成功のために突き進む男。
ただ、隣には常に危うさも潜んでいて。
その危うさを見事に音で表現していました。
音楽と言うか効果音と言うかノイズと言うか。
バランスの悪い音楽は、本作の世界観や内容と見事にマッチしていましたよ。

一つ。
演出が素晴らしかった。
序盤、十数分間くらいかな、ひたすら台詞が無く、プレインビューが石油を掘り起こす作業を
黙々と映し出す。
これが、別になんてことない姿なんだけど、彼の性格みたいな物をしっかりと
映し出されていたような気がするんですよね。
寡黙な感じが。

一つ。
キャラクターが素晴らしかった。
主役のダニエル・プレインビュー。
サイコで極悪非道かと思うとそうでもない。
時折、見せる身内への愛情や、後悔や嫉妬や強欲。
色々、人間味あふれる男だったんですよね。
あとは神をも信じないプレインビューに対しエセ宗教家のポールの存在も良かった。
彼もなんてことない、小賢しい悪党っちゃあ悪党だったんですよね。
演じたのはポール・ダノ。
これまた面構えがいかにもっぽくてとても良かったですよ。

ラスト。
ストーリーがたまらなかった。
何度も書いているかもしれませんが、このプレインビューと言う男が、
色んなものに立ち向かっていく姿。
例えば、自分の事を馬鹿にするライバルたち。
例えば、自分の事を騙そうとする男。
果ては神様にだって反吐を吐く始末。
流れている映像や音楽、そして人間性はとてもダメダメな感じなのに、
その一貫性のある行動には少しカッコ良さが見え隠れするから何とも言えない。
やっている事は本当にクズなのになぁ・・・。
どこかコイツの生き方には筋が通っているんですよねぇ・・・。
クライマックスのポールとの対峙も良かったです。
少しスカッと・・・・はしていないか(苦笑)

とにかく、おもっくるしくて濃厚な作品。
観た後に色んな解釈や考えが思い浮かんでくる。
あれ??思い返すととても凄い作品を観たのでは!?
なんて、点数がグイグイ上がってくる始末。
上映時間は158分と少し長尺でしたがとても良い作品でした!!

≪点数≫
  9点
                                           (16.10.23鑑賞)

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No.1273 『10 クローバーフィールド・レーン』
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2016年制作 米
監督:ダン・トラクテンバーグ

≪キャッチコピー≫
『奴らはあらゆるフォームでやってくる。』

≪ストーリー≫
ミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)は目覚めると、自分が見ず知らずの2人の男性とシェルター内にいることに気付く。その日を境に、彼女を助けたと主張するハワード(ジョン・グッドマン)とエメット(ジョン・ギャラガー・Jr)との奇妙な共同生活がスタートする。ミシェルは、外は危険だという彼らの言葉を信じるべきかどうか悩んでいた。

≪感想≫
J・J・エイブラムス監督作品。
同監督の以前観た「クローバーフィールド/HAKAISHA」と言う作品。
タイトルが似ていますねぇ・・・。
続編か!?と思いきやそうでもないのかな。

ただ、テイスト的にはとても似ていて、しかも前作よりもとても楽しめました。

まず、最初に・・・。
本作はまったくの事前情報を入れずに観てほしい作品。
CMすらも観てほしくないくらい。

なので、本作を観ていない人は、この後は読まないでくださいね。

さてさて・・・。

本作、まず設定、展開がとても楽しくって。

序盤、主人公のミッシェルは車を走らせていると突然事故にあい、気を失ってしまう。
目を覚ますと謎の男に監禁されている。
謎の男(ハワード)は、外にはウイルスがまき散らされていて、今、外に出ると死んでしまうので、
君を匿っているんだとの事。
ミッシェルはこの謎々しいおっさんのいう事を信じるのか、はたまた・・・。

まず、ここまでのお話が面白い。
ハワードが言っている事は本当なのか・・・
かなり胡散臭い匂いがぷんぷん。
観ているこっちも、すっごい疑わしくって。
しかも前作っぽい「クローバー~」は怪獣パニック映画だったしなぁ・・・。
また、あんな感じのモンスターパニックなのかも・・・。
なんて、ひたすら思考の繰り返し。
徐々に明らかになっていく真実。
やっぱりハワードは悪い奴じゃん!!
いやまてよ・・・。
これの繰り返し。

中盤、終盤までひたすら考えっぱなし。
そしてそして、終盤。

まさかまさかのジャンルの転換。
これまではサスペンス作品だったのが、ここからは単純明快のSFアクション作品に。

監禁場所の外はやっぱり地球外生命体に襲われていたんです。
窮地に立たされたミシェル。
ミシェルのサバイバル能力の覚醒!!
普通の女性のはずなのになぜにこんなに強いんだ!!
逞しいんだ!!
めちゃくちゃカッコいいじゃないですか!!
この危機的状況を打破していく感じがとても観ていて気持ちが良かったですよ。

それまでのサスペンス的展開、ちょっと心理戦的な展開に重々しくなっていた心が、
スカッと一気に解放された気分。

一つの作品で2つのジャンルを楽しめる。
そういや「クローバー~」もそんな感じだったっけ。
序盤はひたすら続くつまらないパーティーシーン。
そっから、一気に加速してパニック映画になってたような。

本作は、前半も後半もひたすら緊張感があって楽しめる。
僕的にはとても大好きな作品でした!!!

おススメです。

流れ的には続編も作れそうな感じ。
楽しみにしています!!

≪点数≫
  9点
                                           (16.10.22鑑賞)

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No.1272 『太陽』
No1272 『太陽』

2015年制作 邦
監督:入江 悠

≪キャッチコピー≫
『人は選ぶのか、
    選ばれるのか』

≪ストーリー≫
バイオテロによって人口が激減してしまった21世紀初頭の世界で、ウイルスへの抗体を持った新しい人類が誕生する。優れた知能と若く健康な肉体を誇る彼らは、自分たちをノクスと呼んで社会を支配するように。しかし、紫外線に耐えることができずに夜間しか活動できない弱点があった。一方、ウイルスの感染を免れた旧人類はキュリオと呼ばれ、ノクスから見下される存在になっていた。キュリオの青年・鉄彦(神木隆之介)はノクスに憧れるが、幼なじみの結(門脇麦)はキュリオの復権を願っていた。

≪感想≫
大好き「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江悠監督最新作。

基は劇団イキウメによって上演された舞台劇なんですって。

これまでも舞台を映画化した作品はありましたね。
パコと魔法の絵本」「曲がれ!スプーン」「サマータイムマシン・ブルース」あたり。
あまり良いイメージは無いかな。

さてさて・・・。

うーーーん、ちょっと嫌いよりかな。
作り手としては良いことなのでしょうが、とても不快なシーンがいくつかあったんです。

一つは、中盤の結が拓海に強姦されるシーン。
これがとんでもなく長く感じてしまって、ずーっと居ても立っても居られない不快な気持に・・・。
やっぱりこの手のお話は嫌いだし見たくないです・・・。

もう一つは、村を出て行った鉄彦の叔父、克哉の行動や言動の一つ一つ。
これがまた、鬼のようなクズっぷり。
モラルのかけらも一切なくって外道極まりないんですよね。
本人の中に正義は有るのでしょうが、ちょっとピンと来なかったり。
こいつがやっている事、全て裏目裏目になっているし、そもそもこの村が
排他的になっているのもこいつのせいだし。
かと言って、反省するでもなく飄々と帰ってきてはトラブルを巻き起こす。
なんじゃこいつは!!ってね。

そもそも、本作って展開が速すぎたのかな。
立て続けにいろんな出来事が起き続けてちょっと食傷気味に。
もう少し丁寧に描いてくれればなって思ったりもしました。

重いお話なだけに色々考えさせ垂れる事も多々。
例えば本作の世界感。
ノクスとキュリオという人種について。
現代で言う所の過疎化した村と都会の町みたいなものなのかなとか。
ノクスの人々が悪く描かれるお話なのかなと思ったらそうでもなかったり。
むしろ、キュリオの人々がめちゃくちゃクズに見えたりも。
ちょっと、以前観た韓国映画「黒く濁る村」を思い出したり。
ただね、やっぱりピンとこなかった部分も。
ノクスは何をしたいのか。
キュリオは何をしたいのか。
そもそも共存できるんじゃないのかなって。
だって、キュリオの勝彦とノクスの森繁があんなに簡単に仲良くなれたんですよ。
こんな単純なふれあいがいろんな場所で起こりうるだろうに。
そこでいろんな奴らが仲良くなったりするだろうに。
仲良くなる事に禁止されているようでもなかったし。
管理自体も甘々だったし。

全体的に勢いは感じられたのだけど、なんだか良く分からないまんま
終わっちゃったなという感じ。

風景は綺麗だったな。
勝彦達がじゃれあう雑木林や、ラストの車を走らせる風景。
観ていて、とても気持ち良かったです。

総括。
色々と考えさせられる作品でしたが、やっぱり嫌い・・・・かな。

≪点数≫
  3点
                                           (16.10.21鑑賞)

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No.1271 『ストレイト・アウタ・コンプトン』
No1271 『ストレイト・アウタ・コンプトン』

2015年制作 米
監督:F・ゲイリー・グレイ

≪キャッチコピー≫
『言葉で世界をぶっ壊す。』

≪ストーリー≫
1986年、カリフォルニアのコンプトン。アメリカ屈指の犯罪多発地域として知られる同地に暮らす、アイス・キューブ(オシェア・ジャクソン・Jr)、ドクター・ドレー(コーリー・ホーキンズ)ら5人の若者はヒップホップグループN.W.A.を結成する。危険と隣り合わせで、先の見えない毎日を強いられている不満や怒りをビートとリリックに乗せて吐き出す彼らのサウンドは、瞬く間に絶大な人気と支持を集める。しかし、名声を得た彼らに社会からの偏見や仲間の裏切りといった苦難が降り掛かる。

≪感想≫
実在したヒップホップグループ「N.W.A.」の伝記映画。

私、その世界、ジャンルの事は良く分からないのですが。

事前に少し調べましたところ、この「N.W.A」というグループはとても人気があり、その時代を象徴するほどの
伝説的ヒップホップグループだったようです。
1980年代後半、まだまだ黒人差別が蔓延るコンプトン地区で、彼らは、ギャングスタラップを唄い、
社会現象にまで発展させる。
彼らの作った歌はFBIにまで目を付けられる事にまでなったんですって。

確かに作品の中では、黒人の彼らが警察に不当な対応をされているシーンが数々ありました。
ただそこにいるだけで、職務質問され、うつ伏せにさせられ、暴言を吐かれる。
これが日常的にあったと思うと、やっぱり腹立たしいですね。
今もそうですが時折この手のニュースは絶えることなく流れています。
この迫害されている姿を見ると何ともやるせない気持ちになりますね。

そんな悔しい気持ちを持った彼らがヒップホップで社会に、警察に反抗していく。
これがまたカッコいいんですよね。

ギャングスタラップってそんなに知らなくって、怖くて野蛮なイメージだったんですが、
彼らは抑圧されてその反骨精神から歌や詩を生みだしていたんですね。

中盤の、ライブで警察に反抗して「Fuck the police」を唄ったところなんてシビれました。
その後、本当に警察に捕まっちゃうんですから。
これが本当にあった事なんですよね。
凄いっす。

メンバーについて。
僕的には、やっぱりアイスキューブがカッコ良かったな。
アイスキューブと言えば、今は俳優さんで「21ジャンプストリート」シリーズにも出ていました。
彼が「N.W.A」のリリックを書いていたようで。
こんなにも才能あふれる方だったんですね。
これまた凄いっす。
そして、このアイスキューブを演じたのが、実の息子であるオシェア・ジャクソン・Jr。
そりゃ、似ている訳だ(笑)
その他のメンバーも写真を見せてもらいましたが、それぞれがとても似ていました。

彼らが成功していき、その彼らを分裂することにさせたのが、やはり「金」。
以前、観た同様の映画「ジャージー・ボーイズ」を思い出したり。
本作、下町のギャングスタあがりの男たちや街並みを描いているせいもあって、周りの奴らが
やっぱり小賢しい悪党だったりもするんですよね。
ドラッグ、暴力、女、なんでもありのチンピラども。
これがまたすげぇ怖かったりもしたんです。

中盤からドクター・ドレと組んで会社を立ち上げるシュグ・ナイトという男。
こいつがまた裏社会の悪いやつ感がハンパなくって。
調べてみると、コイツ、いま、殺人罪で起訴されているみたい。
いやはや・・・。

とにかく、美談風に描いていますが、彼らもならず者には変わりないんですよね。

ただ、やっぱりライブシーンや、内に秘めた怒りみたいな感情を唄にしているのは
とてもカッコ良かったしシビれました。

良作の青春音楽映画でした!!!!

≪点数≫
  7点
                                           (16.10.16鑑賞)

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No.1270 『ヘイトフル・エイト』
No1270 『ヘイトフル・エイト』

2015年制作 米
監督:クエンティン・タランティーノ

≪キャッチコピー≫
『クセもの8人、全員ウソつき。生き残るのは誰だ!』

≪ストーリー≫
雪が降りしきる中で馬を失った賞金稼ぎマーキス(サミュエル・L・ジャクソン)は、同じ稼業であるジョン(カート・ラッセル)と彼が捕らえたデイジー(ジェニファー・ジェイソン・リー)を乗せた駅馬車に同乗する。途中で保安官を名乗るクリス(ウォルトン・ゴギンズ)を拾った馬車は、猛吹雪から避難するためにミニーの紳士洋品店へ。メキシコ人の店番ボブ(デミアン・ビチル)や怪しげな絞首刑執行人オズワルド(ティム・ロス)などの存在にジョンが強い警戒心を抱く中で、事件が起こる。

≪感想≫
大好きタランティーノ監督最新作。

これまでも、「ジャンゴ 繋がれざる者」「イングロリアス・バスターズ」「レザボアドッグス」等々。
数々の作品で私を楽しませてくれている監督さん。

本作も、もれなく素晴らしい作品に仕上がっていました。

まず宣伝がすでに楽しそうだったんですよね。
ワンシチュエーションで、8人の登場人物が騙し合いをする的な宣伝に、
心踊ったりして。

キャラクターについて。
ヘイトフルエイトと銘打っていますが、登場人物は意外と多いです。
特に序盤、8人ではなく9人の人間で事が進んでいきます。
しっかりとキャラ達された9人の男女。
まずそれだけで、物語にグッと引き込まれます。

巧みな演出も相まってずーーーーーっと飽きることなく観る事ができましたよ。
それぞれが怪しくって、憎たらしくって謎々しい。
コイツが嘘ついているのかな。
はたまたコイツが嘘ついているのかな。
そんなこと考えていると、すぐ次の展開に。
いやもう、最高ですよ。

僕的最高キャラはやっぱり紅一点のデイジー・ドメルグ。
コイツは賞金首なんだけど、クライマックスまで何をしたのか教えてくれない。
めちゃくちゃ憎たらしくって狂っていて最高でしたよ。
ネタバレしてからの狂気感も良かったですね。
顔面血だらけの怪演も◎。
演じたのはジェニファー・ジェイソン・リーと言うお方。
初見ですが、彼女は本作でアカデミー助演女優賞にノミネートされたんですって。
なるほどねぇ・・・。

他にも、タランティーノ監督では常連のサミュエル・L・ジャクソン。
前作の「ジャンゴ 繋がれざる者」では黒人主人公が白人どもをバッタバッタとなぎ倒していました。
本作の主役も黒人なので、その系統なのかなと思ったら、サミュエル・L・ジャクソン演じる
主役級のウォーレンも基本的にはクズ野郎でしたよ。
まぁ、そこに至る事情のようなものは感じ取れたのですが。
基本、黒人差別がえげつなかったんです。
歴史的背景を知っているともっと楽しめた作品だったのかなとちょっと、
自分の無学さを反省。
ウォーレンについては、髪型もびっくりしたな(笑)
まさか帽子を外すとあんなにハゲているとは・・・。

あとは、中盤から出てくるアイツ。
演じたのは大好きチャニング・テイタム。
出てきた瞬間、心踊りましたよ!!
まさかあんな終わり方をするとは・・・(苦笑)

その他諸々のキャラも最高。
とにかくキャラ立ちがしっかりしていて飽きが来なかったですよ。

演出について。
タランティーノ節爆発の本作。
エグくってグロくって、血みどろブッシャー、脳みそグッチャグチャ。
お話はともかくこの、グロ演出については不快感なんてまるで無し!!
むしろ必要な演出。

あと、タランティーノ監督の作品って、簡単に主要人物っぽい奴が死んでいくんですよね。
本作でもガンガンに死んでいく人間たち。
久しぶりに観たものだから、いちいち驚いてしまいました(笑)

キャラ、ストーリー、演出と大満足のタラ印。
次はどんな作品を撮ってくれるのでしょうか。
新作が楽しみな監督さんです!!

≪点数≫
  9点
                                           (16.10.09鑑賞)

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No.1269 『クロユリ団地』
No1269 『クロユリ団地』

2013年制作 邦
監督:中田 秀夫

≪キャッチコピー≫
『誰から、死ぬ?』

≪ストーリー≫
老朽化したクロユリ団地へと移り住んできた明日香(前田敦子)は、隣室から聞こえる何かを引っかくような音にへきえきしていた。ある日、鳴りやまない目覚まし時計の音を発端に、隣室で亡くなっている老人を見つけてしまう。それを機に周囲で頻発する怪現象に対する恐怖、老人を救えなかったという罪悪感から、精神的疲労を募らせていく明日香。老人が何かを伝えようとして音を立てていたのではないかと思った彼女は、遺品整理で隣室を訪れる特殊清掃員・笹原(成宮寛貴)とその真意を探ろうとするが。

≪感想≫
ホラー映画。
しかも日本の。

ホラー自体あまり観ない私。
しかも日本のホラー映画なんて、何気に初めてぐらいかも・・・。
有名どころの「リング」シリーズとかもスルーしてきたもんなぁ。

昨年、『貞子vs伽椰子』と言う面白そうな作品が上映されていたので、
それを観るために、何となく事前にホラーでもなんて。
本作の監督も「リング」シリーズの中田監督だしね。

さてさて。
・・・・んんーーー、これがホラーなのか???

正直、ちょっと分かりませんでした。

まず怖さについて。
僕のホラーのイメージはグロ映像とか、シーンからのバーン!!で驚かす的な。
あとは、リングや呪怨のような見た目が不気味な感じ。
お化け屋敷が映像になった感じ。

本作って、ストーリーがしっかりとしていたんですよね。
そのせいで、ストーリーの引っ掛かりが気になって気になって。
ネタバレしますが主役の明日香は、実は家族を交通事故で失って、
家族の幻影を見つつ過ごしていた。
そこに、引っ越し先のクロユリ団地で出会った子供(ミノル)に取りつかれる的なお話。

そもそも、クロユリ団地の子供のお話と明日香の幻影を見ているお話が、
イマイチ、リンクしないんだよなぁ。
隣のじいちゃんの謎の死もピンとこないし。

先にじいちゃんが子供(ミノル)に憑りつかれていたってことかな。
そして、その後、明日香が出会ってミノルが明日香に憑りついたという事か。

なるほどねぇ・・・。
ただ、物語中に霊は場所に憑くんじゃなくって、人の心に憑く的なお話をしていましたよね。
であれば、クロユリ団地にミノル君が徘徊している意味が分かんないんだよなぁ・・・。

この、人の心に憑くっていう部分が一番引っかかってしまいました。

ホラー演出について。
これも正直、怖かったとか不気味だったという部分で弱かったかなと。
序盤は、凄く良かったんですけどね。
何も起こらずにただただ不穏な空気と違和感が流れる。
なんかおかしいなぁ・・・なんて観ている僕はずっと思っていて。
カメラワークとかも何だか変だったんですよね。
何か起こるんだろうな感がバンバン感じられていて。
ただね、クライマックスの演出がコントチックに見えて。
例えば、終盤、祈祷師みたいな人がご祈祷中に血をブシュッと吐いたりする件。
例えば、終盤、明日香がドアを開けないのを我慢しているのにもかかわらず、
開けるなと助言している笹塚があっさり騙されてドアを開けてしまう件。
例えば、笹塚が焼却炉で燃やされてしまう件。
どれもこれも、申し訳ないですが「怖い」というか「面白い」と感じてしまったんです。
不謹慎ですが笑ってしまいそうでしたよ・・・。

・・・んんーーー、なんでしょう。
思っていたのと違う感じ。
ホラーってもっと怖くってグロくってを想像していたもので。
あとは日本のホラーはもっと不気味でジワリと怖いイメージもあったもので。

ちと期待はずれの作品に仕上がっていました。

次は、どうしよう・・・。
「リング」シリーズ、「呪怨」シリーズでも観てみようかしら・・・。

≪点数≫
  3点
                                           (16.10.08鑑賞)

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その21 『瑞光祥春』
あけましておめでとうございます。

2017年になりました。

ここ数年、時が経つのが速く感じます。

だからこそ今年は
「ひとつひとつを大切に」
を心掛け過ごそう。

あとはもっともっともっともっともっと
「ちからもち」
になれればなと。

これからも粛々と。

映画鑑賞もブログも楽しく続けることができています。
劇場鑑賞も月に1本くらい。
今年は1.5本くらいにできるかな。

映画は120本。
読書は12冊

くらいを目標に。

あと、今年は作品選定に関して少しだけ縛りをかけようかと。
私、TBSラジオ「ライムスター宇多丸の ウィークエンド・シャッフル」と言う
番組のファンでして。
その番組の1コーナー「週間映画時評 ムービーウォッチメン」では
MCの宇多丸師匠が新作映画の評論をしてくれるんですが、
それがすっごいためになるわ、楽しいわで毎週楽しみにしている訳です。
ただ、なるべく僕が観ていない作品の評論は聞かないようにしていて・・・。
なので、まだ聞けていない批評も山ほどあるんですよね。
そこで今年は番組で取り扱う作品、取り扱われた作品を中心に
鑑賞していこうかなと。
やっぱ、自分も観て評論を聞くのが楽しさ倍増ですもんね。
まぁ、あくまでも観たい作品を観るのが前提ですが、少しだけそこら辺を
念頭に入れつつと言ったところでしょうか。

それでは本年もどうぞよろしくお願いいたします。

お互い幸多き年を。

雑記 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)