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No.1260 『ブリッジ・オブ・スパイ』
No1259 『ブリッジ・オブ・スパイ』

2015年制作 米
監督:スティーヴン・スピルバーグ

≪キャッチコピー≫
『その橋を踏み外せば世界が終わる。
   冷たい戦争を止めたのは、ひとりの男のやさしさだった。』

≪ストーリー≫
アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。

≪感想≫
実話を基にしたお話。

監督は巨匠、スティーブン・スピルバーグ。
脚本はコーエン兄弟。
主演はトム・ハンクス。

そうそうたるビッグネームに恥じない骨太な傑作でした!!

1つ1つの演出が優れてると言いますか。
適当なシーンが1つもない感じ。
沢山の伏線も見事に回収されていて、ひたすらのめり込むことができましたよ。

確かにちょっとあざといな感もあったりもしたんですよ。
例えば、中盤、ドノヴァンがドイツで見た壁を乗り越えようとする人々が銃殺されるシーン。
最後、アメリカで壁を無邪気に乗り越える子供たちのシーン。
この対比がなんともね。
例えば、ドノヴァンが電車の中で周りの人に向けられる目。
中盤では、非国民扱いの目。
最後は、国民の英雄的扱いの目。
これまた上手く対比されているんですよね。
ただ、このあざといぐらいの演出がとても僕的には◎でして。
これぐらいの分かりやすさが自分にはちょうどいいのかなって。

キャラクターについて。
主人公のドノヴァンとソ連スパイのアベル。
この二人のキャラ、関係がとても良いなぁと。
どちらも粛々と内なる炎を秘めた男。
アベルがドノヴァンの事を「不屈の男」と称しますがまさに。
肝が据わっているというか芯が太いと言いますか。
僕も事件を起こしたならこういう人に弁護して欲しいですねぇ。
情があるんだけどプロフェッショナルに徹する。
アベルにしてもそう。
あのドノヴァンとの会話で、
「不安はないのか?」
との問いに
「それは役に立つのか?」
的な返しに、ぶるっと身震い。
シビれましたね。

うーーん、なんでしょう。
本作を鑑賞中、ひたすら考えたのが自分だったらどうするんだろう。
ドノヴァンがやっている事は、間違いではないんだけど、国益に背く行為と
言われてもしょうがない行為。
スパイであるアベルを弁護し、守る事によって、国の情報が他国に渡り戦争になり、
周りの人々を危機にさらすことになるかもしれない。
もっと言うと、すでに家族や仕事にまで影響しだしているんですよね。
そんなとんでもない未来に繋がる可能性があろうとも、ドノヴァンは不屈の男となり、
曲げることなく突き進んでいくんです。
「いくらなんでも、そこまでしなくても」ってずーーーーっと思いつつも、そのブレない心に、
こちらの身も震わされていく訳です。
ただ、やっぱり自分がその事態に置かれたら、やっぱり周りの人と同じような行動を
とってしまうんじゃあなかろうかと、ずーーーっといったりきたりの感情(苦笑)
実話だけになんとも考えさせられました。

出演者、演出、ストーリーともに優れている作品で山ほど考えさせられた作品。
実話と言うだけに歴史のお勉強を映画でさせてもらったという感覚。

おススメです!!

≪点数≫
  9点
                                           (16.09.10鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)