2016-12-29 Thu

2016年制作 米
監督:デヴィッド・エアー
≪キャッチコピー≫
『世界はこいつらに託されてしまった!』
≪ストーリー≫
世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。
≪感想≫
アメコミ映画2大巨頭のマーヴェルとDC。
今回はDCコミックス最新作。
DCと言えばバットマンやスーパーマンシリーズですね。
先日「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」を鑑賞しましたが、本作は
起こっている世界は一緒なので、時系列的にはその後のお話と言ったところでしょうか。
スーパーマンなどの超人や異星人が今後、地球の敵となった場合にどうするのかと
考えた政府は、極悪犯罪者たちを集めて「決死部隊(スーサイド・スクワッド)」を結成するというお話。
実は私、本作がプロモーションが始まった時からすっごい楽しみにしていたんです。
お話的にもメチャクチャ面白そうだし、色んな悪いやつらが集まってどんなお祭りをしてくれるんだろうって。
マーヴェルシリーズで言うと「アベンジャーズ」的なお祭りや「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」的なお祭り。
どれもこれも最高の作品だったので、否が応にも期待値は高まっている訳で。
しかも本作は本作で今まで観てきたキャラクター、例えばバットマンやジョーカーが出てきてくれるとなると
そりゃ期待もしますわな。
そんなこんなで、勇んで映画館へと足を運んできました。
結論から言うと、期待値を大きく下回った作品でしたよ・・・。
キャラクターについて。
うーーーーん、味のあるキャラクター祭りなのになんでしょう、このノレない感じ。
沢山出てくるのはとても嬉しいのですが、やっぱりキャラの描き込みが足りないのかな。
「アベンジャーズ」のようにそれぞれの単体作品があっての本作だったら良かったのに。
少しずつはそれぞれの葛藤や性格を描いているのですが、やっぱり物足りなさは否めません。
好感持てるキャラクターばかりだったのになぁ。
ウィル・スミス演じるデッドショット。
凄腕スナイパーで風貌も少し以前観た「デッドプール」に似ていて最高でした。
ガンアクションもカッコ良かったし腕前も抜群!!
火を操る男、ディアブロ。
めちゃくちゃ無敵感ハンパない能力。
他のメンバーに比べるとちょっと卑怯なくらい強い(苦笑)
彼については一言。
あの終わらせ方は無い!!
ネタバレになりますが、僕は最後、復活すると思ったんです。
それくらいあっさりフェードアウトしていたので。
それが、あのまま戻ってこないなんて。
すっごいぞんざいに扱われている感じでとても可哀そうでしたよ。
ワニ人間のキラー・クロック。
見た目もいかつくって思いっきりイロモノ担当。
うーーん、まぁまぁまぁ。
ブーメラン使いのキャプテン・ブーメラン(そのまんま(笑))
彼はコメディ・リリーフ担当でしょうか。
活躍もあまりせず、何となくいたって感じかな(苦笑)
日本刀使いのカタナ。
彼女も良かったですね!!
欲を言うともっと彼女のアクション(殺陣)を見てみたかったかな。
少しだけでしたがキレもあったし、カッコ良かったんだよなぁ・・・。
そしてそして。
恐らく本作を観てこれだけは満場一致の意見だと思う、最高のキャラクター。
イカれた精神科医、ハーレイ・クイン。
見た目、言動、行動、とにかくキュートでしたね。
彼女だけで1つ作品が作れるんじゃないでしょうか。
めちゃくちゃ素敵キャラでした。
ただ、欲を言えばもう少しサイコなキャラでも良かったかな。
途中、終盤にかけて、序盤のサイコな感じが薄れていたように感じたので・・・。
そこはちょっともったいないない。
そもそもなんですが、これはあまり考えたくないんですが、彼女は
何故、この集団に選ばれたのでしょう(苦笑)
だって、能力的に突出している訳でもないし、性格もサイコなので
扱いにも難しそうですし・・・。
まぁ、可愛いから許しますが(笑)
敵になる魔女のエンチャントレス。
彼女は出てきた瞬間、「こいつは無敵じゃん」なんて思ったら、案の定、
敵になってしまいました。
味方として活躍して欲しかったな。
あとは、どの立ち位置になるのでしょう。
バットマンでも登場のジョーカー。
正直な話、彼は別にいなくても良かった程度の扱い(苦笑)
ルックやキャラ的には魅力的なのにすっごい可哀そうな役どころでしたよ。
とまぁ、こんなにキャラが多いんだからそりゃ描き込み不足にも陥るわけだ・・・。
キャラが多いのは嬉しいんだけど、なんだかなぁとね。
アクション・演出について。
本作に期待していたのがキャラクターの充実とあとは何と言ってもアクション。
それぞれがどういう戦いでバッタバッタと活躍してくれるのか。
そんな高い期待を持ったものの・・・。
うーーーーん、やっぱり物足りない・・・。
それぞれ突出した武器や能力があるにも関わらずそれを活かしきれていない。
というか描き切れていない。
せめてド派手にドッカンバッカンやってほしいのにイマイチ盛り上がりも
しなかったなと言った印象。
ラスボスとのバトルもなんだかノリきれない。
とってもチープに感じてしまったんですよね。
もっと、祭り感を出してほしかったなぁ。
マーヴェル映画はとんでもなくカッコ良くってキマッているのになぁ・・・。
残念無念。
ストーリーについて。
ブツ切り感がハンパなかったです。
先に挙げたお祭り映画もストーリーに齟齬がない訳ではないんです。
ただ、それを補って余りあるほどの勢いやアクションがあったから全然気にならない。
ただし、本作はそれも物足りないので、どうしてもストーリーやキャラの行動、
言動が気になってしまう。
なんで、彼らはめちゃくちゃ仲良くなっているの・・・とか。
そもそも、彼らって悪人っぽくないよなぁ・・・とか。
政府の方がよっぽど悪人で鬼畜じゃん・・・とか。
気になりだしたら止まらない。
こちらもちょっと残念でした。
全体的にダメダメな本作。
良い所や好きなキャラもたくさんいただけに残念。
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」も期待値を上回りませんでしたが、
本作に関しては、さらに期待していたのでショックはこちらの方がデカいかな。
今後もどんどん続いていくであろうDCコミックシリーズ。
変わらず楽しみだけど、もっと頑張ってくれ!!!!!
あっと、そうそう。
本作でメチャクチャ良かったのが、タイトルロールとエンドロール。
あのカラフルなデザインはとってもカッコ良かったですよ!!
それで、さらに期待値が上がったもんなぁ。
≪点数≫
6点
(16.10.02鑑賞)

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2016-12-26 Mon

2013年制作 韓
監督:イ・ジュヒョン
≪キャッチコピー≫
『隣の芝生は、赤い。』
≪ストーリー≫
誰もがうらやむ理想の家族を絵に描いたような一家。だがその正体は、母国からの密命を遂行するために韓国に潜入している北朝鮮の工作員チーム、サザンカ班だった。表では仲むつまじい4人家族だが、玄関のドアを閉めると階級を重んじ、母国の命令を順守するスパイ集団となる。何かと押し掛けてくる隣人一家を資本主義の隷属者と見下しながらも彼らに憧れを抱き、互いの階級を忘れて家族的な絆を育むようになる4人。そんな中、メンバーの一人が母国に残した妻子が脱北に失敗したとわかり……。
≪感想≫
韓国スパイ映画。
北朝鮮のスパイが韓国にて普通の家族を装いながらスパイ活動を
行っていくというお話。
むむむ・・・ポップな感じと思いきやなかなか重たいお話でした。
そこに映るシーンはちょっと軽やかだったりもしたんです。
例えば、お隣さん家との交流や、お隣さん家の痴話喧嘩等々。
少しデフォルメされた現状はコントチックだったりもしたんだけど、
その実、裏に隠された北朝鮮一家の抱えている真実はたまらなく重苦しい。
ドラマ的にはすんごく良い作品でした。
ただね・・・。
少しひっかかった点がいくつか。
お隣さん一家のどうしようもなさ。
お隣さんにごくごく普通の韓国人一家が住んでいるんですが、これがまた、
とんでもなくダメダメ一家で。
両親は口を開いては喧嘩ばかり。
父親は、奥さんの文句ばかり。
母親も、旦那の不満ばかり。
しかも母親は、金の亡者でサラ金から金を借りてくる始末。
これが、何らかの理由があってこのような怠惰な人間になったのならまだ良いんですが、
それも特に描かれていなかったので、ただの悪妻に見えたんですよね。
息子はまぁ、良いやつなんだけど、そこまで魅力的でもないしね。
とにかくこのお隣さん家の家庭事情はあまり好感の持てる感じではなかったです。
それが北朝鮮の人たちからしてみれば、とても羨ましいものだったのかもしれませんが、
ちょっとピンとこなかったです。
もう一つは北朝鮮と言う国について。
これはどこまでリアリティのあるお話なんでしょうか。
北朝鮮と言う国はどういう国なんでしょうか。
本当にこのような現状があるのでしょうか。
家族を人質にスパイ活動を強要される。
北朝鮮と言う閉鎖的な国で育った人たちは、本作のように隣の芝は
青く見えたりするのでしょうか。
彼女、彼らのように生まれた時からそういう世界で育ってきた人間にとって、
民主主義社会はどう映るのでしょうか。
例えば、本作のように韓国に対して憧れを持つ人間が増えてくると、
クーデターとかに繋がっていくのかなって。
それが、できないようにしっかりと統制がとれているのであれば、簡単に
隣の芝は青く見えないんじゃないかなって。
本作の工作チーム「ツツジ班」は少し、心が揺らぎ過ぎにも見えたんですよね。
本作がとてもリアル寄りであれば、やっぱり人間らしさって
心を縛られる事ではないんだよなぁと。
むむむ・・・・観終わった後、色々考えさせられてどんよりしてしまいました。
≪点数≫
6点
(16.10.01鑑賞)

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2016-12-22 Thu

2013年制作 米
監督:ジョン・カーニー
≪キャッチコピー≫
『ニューヨークの空の下。歌と出会って、明日が見えた。』
≪ストーリー≫
ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。
≪感想≫
素晴らしい音楽映画に出会いました。
監督は以前観た「ONCE ダブリンの街角で」のジョン・カーニー。
「ONCE ダブリンの街角で」もとても良質な音楽映画でした。
本作もそれに負けず劣らずの優れた作品。
まずは音楽シーンがとても素敵だった!!
主人公のグレタは音楽プロデューサーのダンと出会い、CDのデモアルバムを制作するために、
NYの路上や屋上、果ては地下鉄のホームでレコーディングをします。
このシーンがとても楽しくって、素敵なシーンなんですよね。
音楽を作っていく過程を見ていくんですが作っている彼ら、演奏している彼女らを見ていると
こちらまで楽しくなってきちゃう。
商品や利益のためじゃなく純粋に音作りを楽しんでいる感じが何とも。
それはキャラクターがしっかりと確立されているからこそ。
まずボーカリストのグレタ。
同じくミュージシャンの彼氏に浮気をされて、途方に暮れている時に、たまたまダンと出会う。
そのダンも元は敏腕プロデューサーだったのに、今は鳴かず飛ばずで、家族とも
不協和音が流れている始末の男。
この二人が音楽によって再生されていく。
素敵すぎますよね。
演出について。
本作は音楽映画という事で、たくさんの歌唱シーンが出てきます。
グレタが歌う歌詞はしっかりとストーリーともリンクされていて、ミュージカルとは違うんだけど、
歌の一つ一つにもしっかりと意味がある。
とても聞きごたえがある曲に乗せられるものだから、これまた素敵なシーンに変わっていく。
良いですねぇ・・・。
物語の着地の仕方も好き。
「ONCE ダブリンの街角で」も好きな終わり方でしたが、本作もとても素敵な終わり方。
あの終わり方にしたことによって、これまでのストーリーにしっかりと意味を持たせる。
やっぱり彼女は、利益や夢のためにアルバムを作っていた訳じゃない。
純粋に自分の想いを歌にしただけだったんですよね。
それが、たまたま素晴らしい作品になり、素晴らしいアルバムになった。
だからこそ、彼女は最後、レーベルと契約せずあのような締め方をしたんでしょう。
あとね。
本作はエンドロールまでストーリーが紡がれているのが良かったですね。
今年ベスト級のエンドロールでした。
心がとてもほっこりと暖かくなる感じ。
とにもかくにも。
とても素敵な音楽作品。
改めて音楽の素晴らしさ、楽しさを感じた作品。
おススメです!!!!!
≪点数≫
9点
(16.09.25鑑賞)

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2016-12-19 Mon

2015年制作 邦
監督:中村 義洋
≪キャッチコピー≫
『悪か?
正義か?』
≪ストーリー≫
インターネット上に、新聞紙製の頭巾にTシャツの男(生田斗真)が登場する動画が投稿され始める。彼は動画の中で、集団食中毒を起こしながらも誠意を見せない食品加工会社への放火を予告する。警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)が捜査に着手するが、彼の予告通りに食品加工会社の工場に火が放たれる。それを契機に、予告犯=シンブンシによる予告動画の投稿とその内容の実行が繰り返される。やがて模倣犯が出没し、政治家殺害予告までもが飛び出すようになる。
≪感想≫
人気漫画が原作の実写版。
元々、原作に興味があったのですが、実写化されているのを知って鑑賞。
まずは感想。
んんーーーーー、イマイチノリきれなぁい・・・。
ネット社会、引きこもりやニート、職が見つからない負の連鎖の社会事情を
描いているんでしょうが、どうも納得いかない事が多くって。
まず、本作で主人公の奥田くんが働いている会社のブラックっぷりがハンパない。
会社がどうこうじゃなくって、そこに働く人間たちがまぁ、嫌な奴らで。
いくらなんでも感があるんだよなぁ。
本当にこういう現象って起こり得るのかなぁ・・・。
奥田くんって別に、普通の奴なんですよね。
むしろ後の行動を考えると優秀な人材とも言えるぐらい。
それを会社全体でできそこないのように扱うってあり得るのかなって。
社長は権力者で金とか会社の利益だけを考えるから、あの態度も100歩ゆずっても、
周りの人間までああなるかねぇ・・・。
周りの人間までああなるってなると、多分、奥田くんにも悪い所はきっとあるぞ・・・。
ただ、その悪い所らしきものも見当たらなかったし。
ただの真面目で誠実そうなお兄ちゃんって感じだったしね。
どうも、このいききった会社描写にノリきれなかったです。
次に、奥田くんが会社を辞めてずっと再就職が見つからなかったのも、イマイチピンとこない。
見つからなかったとしても、あのような謎の日雇い労働的な場所に行くような性格、能力では
無いと思うんですよね。
先ほども書いたように、彼は理系で案外優秀な人材のように見えたし。
職安で、職を2年間やっていなかったから、どこも雇ってもらえないって、本当ですか??
彼は、2年間事情があって入院していたんですよ。
その話も聞かずに職安が無下に扱うってどうかと。
いくらなんでも、そんな社会がありえるのかなって・・・。
あっても、ここまでひどくは無かろうにと、これまたノリきれない。
そしてそして、奥田くん率いる犯罪グループが手を変え品を変え色々と騒動を巻き起こすんですが、
そもそも、その起こす事になった本当の理由。
これは、とても素晴らしく美しささえ感じた友情物語だったんです。
ただね・・・。
その結果を求めるのであれば、もっと別の方法もあったのでは??って思ったり。
警察を巻き込むまでは分かるんですけど、ネットや代議士、社会まで巻き込む必要があったのか??
社会に対する不満があっての事かと思ったら、そこは案外そうでもなかったようにも
見えたんですよね。
それによって、関係ない人を巻き込んだのも事実な訳で。
例えば、シンブンシ野郎に憧れを抱き包丁持って歩行者天国に突っ込んでいった若者。
ネットカフェの定員もそうですよね。
物語の着地がとても良い風に終わっているだけに、良さげに見えますが、
案外、こいつらなかなかの事やっているぞって。
最後も奥田くん以外がとった行動にはやっぱり納得いかないし。
だって、彼らはまがりなりにも殺人を犯している訳で・・・。
彼らの残りの人生は、とんでもなく重い重罪を背負いながら生きなきゃいけないんですよ。
それを、ちょっと友情というスパイスをふりかけて味を薄めたところでねぇ・・・。
ちょっと納得いかないなぁって。
他にも他にも。
キャラクターの中で一際違和感を放っていた方が。
それは、シンブンシグループを追いかける女刑事の吉野さん。
彼女の立ち振る舞いがいちいち癪に障る。
サイバー科で優秀な人材なのかな。
なんで、仲間(周りの刑事)に対してあんな接し方をするのでしょう。
部下なのは分かりますが、あのような人との接し方だと、彼女こそ組織に
爪弾きにあってしまうんじゃないかな。
例えば、これがすっごい優秀で、そんな周りとの接し方でも納得させるだけの
カリスマ性や実力があるのであれば仕方がないのですが・・・。
ただ、そのような描写も全くなかった。
むしろ、サイバー科なのにデジタルな操作も彼女自身は一切せず、
単独で聞きこみ等を行う始末・・・。
どうも彼女は好きになれませんでしたよ。
全体的にノリきれなかった本作。
ネット社会については、ちょっと日頃感じているような気持ち悪さが描かれていたので
まぁ良かったかな。
あの文字だけの怖さと言うか。
言葉に温度が無いから、冗談で書いているつもりでも、受け手によっては凄い悪意の塊に思えたり、
純粋に不快に感じたりと。
ここら辺は、毎日、ネットを見ている者としてはドキッとするというか、ざわっとね。
少し嫌な気分になる感じ。
何やら、原作はすでに終了しているみたいですね。
確かに漫画の方が良いような気もするな。
未読なのでぜひ読んでみたいと思います。
≪点数≫
3点
(16.09.25鑑賞)
こちら原作。
読みたいなぁ・・・。

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2016-12-15 Thu

2014年制作 韓
監督:カン・ヒョンチョル
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
ソウルの賭博場で、すご腕のいかさま師「タチャ」として名をとどろかせるテギル(T.O.P)。ある賭博場を訪れた彼は、そこで初恋の相手だったミナ(シン・セギョン)と思わぬ再会を果たしたことから集中力を欠き、大負けした上に巨額の借金を背負ってしまう。失意に暮れる中、テギルは同じいかさま師であった叔父の相棒グァンリョル(ユ・ヘジン)と遭遇。彼の指導のもと再び腕を磨いた彼は、闇金業者のドンシク(クァク・ドウォン)や伝説的タチャであるアグィ(キム・ユンソク)との戦いに臨むが……。
≪感想≫
以前観た「タチャ イカサマ師」の続編。
前作のレビューでも書きましたが本作の原作は大人気漫画。
原作を読んでみたいのですがどこにもなくって・・・。
日本語版すら出ていないんでしょうね。
さてさて、本作について。
うーーーーん、前作よりは楽しめたけど、ちょっとなぁ・・・。
ストーリーについては前作より楽しく仕上がっていました。
前作は少し粗挽き感があったものの、本作は前作に比べ、本当に少しだけ
丁寧に描かれていた・・・かな。
二転三転、怒涛の展開。
誰が裏切って、本当の敵は誰か、この後の展開はどうなるのか!?なんてな展開に、
正直、楽しかったりしたのですが、ちょっと詰め込み過ぎ感も否めなくて。
それは、やっぱり前作の粗挽き感も少し残っていたから。
ちょっとお腹いっぱいになってしまいましたよ。
キャラクターについて。
前作から登場している方々がやっぱりいい味出していました。
まずは、テギルの師匠となるコ・グァンリョル。
相変わらずブス顔で良いですねぇ・・・(笑)
前作では少しおちゃらけな相棒役だったのですが、本作ではしっかりとテギルを
タチャの道へ導く良い師匠になっておりました。
好感度アップアップです。
次にアグィ。
演じたのはパク・ユンソク。
この人は本当に怖い!!
お近づきになりたくないタイプです。
あの怒らせると何をされるか分かんない圧がハンパなくっておっそろしいんですよねぇ・・・。
本作から登場のお方々。
主役のテギルはまぁまぁまぁ。
顔はとってもイケメンなのですが、それ以外に魅力はあまり感じなかったかな。
それよりも新キャラと言えば敵役のチャン・ドンシク。
こいつがまた悪いやつでねぇ・・・。
前述したアグィにも負けないくらいの狂気っぷり、無敵っぷりで。
どんだけやられてもゾンビのように蘇っては、テギルの前に立ちはだかる。
そのゾンビっぷりは以前観た韓国映画の「最後まで行く」のサイコな敵役パクを彷彿と
させておりました。
とにかく嫌なヤツで怖いキャラクターでしたよ。
あと、ちょっとしか出てきませんでしたが、このチャンのボディーガードみたいなやつ(名前が分かりません。)。
こいつが少しだけバトル(格闘)をするシーンがあったのですが、すっごいカッコ良かったんですよね。
アクションがキレていて素晴らしかったです。
もっとコイツのアクションを見ていたかったです。
他にもいろいろキャラクターが出てきていたのですが、正直これも詰め込み過ぎ感が否めなく、
それぞれの描き込み不足だったように思えます。
演出について。
本作は賭け事のお話。
前作でもそうだったのですが、そもそもこの花札賭博のルールが分からない!!
故に緊張感は伝わるのですが、どっちが有利、とか、もっと言えばどっちがどれだけ
勝ったのかがイマイチ分かんないんです。
それだけにやっぱりノリきれなかったんですよねぇ・・・。
もったいないない。
格闘アクション、カーチェイス、色恋、賭け事、山ほど見せ場を作っているのにも関わらず、
そこまでの高揚感は無くって。
やっぱりまとまりが無かったというのが本音かな。
たぶん、漫画の良い所だけを抜き出したが故の雑さが出たんでしょうね。
残念無念。
総括。
全体的に楽しめた感はあるのですが、やっぱり物足りないと言ったところ。
ストーリー的にはまだ続きそうな匂い、伏線を回収していない部分もあるので、
恐らく続編が作られるかと。
さてさて、どうなることやら・・・・。
その前に、やっぱり原作漫画を読みたいなぁ・・・。
≪点数≫
6点
(16.09.22鑑賞)

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2016-12-12 Mon

2011年制作 米
監督:ギャヴィン・オコナー
≪キャッチコピー≫
『なぜ、俺を嵌めた――』
≪ストーリー≫
父親パディのアルコール依存症がもとで家族がバラバラになってしまったコンロン家。母と共に家を出た弟トミーは、その母の死をきっかけに海兵隊に入隊し、孤独な人生を歩んでいた。そして、戦場で心に深い傷を負い、14年ぶりに故郷に戻ってきた。一方、高校教師となった兄のブレンダンは、妻と子どもたちに囲まれた温かな家庭を築いていた。しかし病気の娘の高額な治療費に頭を悩ませる日々。かつて格闘家でもあった彼は、ファイトマネー目当てにアマチュアのリングに上がっことが学校にバレて停職処分に。そんな中、トミーはある出来事をきっかけに、優勝賞金500万ドル(5億円超)の総合格闘技トーナメント大会“スパルタ”への出場権を手にする。そして、今なおわだかまりを抱える父にコーチを依頼する。片や経済的に窮地に立たされたブレンダンもまた、愛する家族を守るためにスパルタへの出場を決意するのだったが…。
≪感想≫
激アツ格闘映画!!
離ればなれになっていた兄弟が、総合格闘技の舞台で戦う。
そこにはそれぞれの悲哀や、それに加え、彼らの父親の後悔や葛藤が描かれる。
肉体的な痛みと精神的な痛み。
最後の最後で男たちの戦う姿を観て解放される!!
胸が熱くなる良作。
まずは、格闘技シーンがもれなくアツい!!
本作は総合格闘技がテーマ。
ペンタゴンの中で男たちがガチンコのバトルを繰り広げる。
通常の格闘作品よりもリアリティがあってボッコボコの殴り合いを観る事ができましたよ。
役者さん達が良かったのもあるでしょうね。
主役の二人。
兄のブレンダンをジョエル・エドガートンが。
少し線の細い感じで打撃系というよりかは亀のように防御し、一発逆転の関節技で仕留めるタイプ。
弟のトミーをトム・ハーディが。
このトム・ハーディーがメチャクチャカッコ良かった。
ハードパンチャーで鬼神のような強さ。
誰も寄せ付けない孤高のファイターで圧倒的な存在感を醸し出していました。
各キャラクターのパーソナルな部分も良かった。
それぞれが闇、というか負を抱えている感じ。
ブレンダンは金銭問題を抱えていてお金のために、家族のために大会に出場する。
トミーは軍隊から抜け出した負い目を感じ、そして亡くした友の家族のために大会に出場する。
どちらも悪いやつではないんです。
ただ、どこか荒んでいて退廃的で刹那的な趣。
それを生みだした彼らの父親であるパディ。
彼は彼で、昔、犯してしまった家族への過ちを清算するために今を生きる。
それでも、やってしまったことは変わらないのも気付きながら。
ひたすら犯してしまった罪を背負いながら。
むむむ・・・何とも痛々しい彼ら。
実は最後の最後まで綺麗に着地することは無かったんです。
ただ、最後に、それらを吹き飛ばすかのごとく、兄弟は己の肉体のみでぶつかり合う。
そして、最後の抱擁。
全て清算された訳ではないが、きっと彼らの明日は輝くであろう終わり方。
胸が熱くなる訳ですよ!!!!
兄弟の格闘物の作品と言えば「ザ・ファイター」を思い出したり。
総合格闘技をテーマにした作品と言えば「激戦 ハート・オブ・ファイト」を思い出したり。
どちらも良作でしたが、それに劣らぬ良作でした!!
≪点数≫
8点
(16.09.19鑑賞)

満足ならクリック!!
2016-12-08 Thu

2013年制作 邦
監督:原 恵一
≪キャッチコピー≫
『人生に立ち止まった時、ひとは、愛を知る』
≪ストーリー≫
戦時中、監督作『陸軍』が戦意高揚映画でないと軍部からマークされてしまった木下恵介(加瀬亮)は、次回作の製作が中止となってしまう。そんな状況にうんざりした彼は松竹に辞表を出し、脳溢血で倒れた母たま(田中裕子)が治療を行っている浜松へと向かう。戦況はますます悪化し山間地へと疎開すると決めた恵介は、体の不自由な母をリヤカーに乗せ17時間に及ぶ山越えをする。
≪感想≫
故・木下惠介監督の自伝的映画。
本作の監督は原恵一さんと言うお方。
調べてみるとアニメ映画の監督さんらしいですね。
ちなみに僕は一つも観たことないかも・・・。
そして、本作のテーマである木下惠介監督の作品も実は一つも観たことないんです・・・。
残念。
「楢山節考」「二十四の瞳」など耳にしたことはあるのですが・・・。
さてさて、本作について。
・・・素晴らしい!!なんでしょうこのグッとくる感じ。
号泣とまではいきませんが、じわりと込み上げる涙をぬぐいながら最後まで鑑賞していました。
うまく言葉にできないなぁ。
なんで、こんなにグッとくるのか。
何でこんなに惹かれているのか。
とにかく素晴らしい作品でした。
お話としては凄く単純。
戦時中の日本。
病気の母を疎開させるために惠介と兄、そして便利屋の三人で母親をリアカーに乗せ、
せっせと山を越えるというお話。
うーーーん、なんでしょう。
とにかく美しいというかグッときたんです。
上手くいえないなぁ。
例えば、時代背景のせいなのか。
例えば、親を思う、子を思う人間力のせいなのか。
例えば、夢を諦めそうになった男の再生のお話のせいなのか。
例えば、時折流れる音楽の美しさのせいなのか。
例えば、演出のせいなのか。
例えば、出てくる役者さん達の達者な演技力のせいなのか。
とにかく素晴らしかったんですよね。
じわりと涙が込み上げたシーンをいくつか。
一つは、旅の途中、宿をやっとこさ見つけた後、惠介が土で汚れた顔を濡れ手ぬぐいで
綺麗にしてあげるシーン。
あの時の惠介の表情、母親の表情。
そしてそれを見つめる周りの人たちの表情。
そしてさりげない音楽。
上手く説明できませんが、このシーンがとてつもなくグッときたんですよね。
本当に素晴らしいシーンでした。
もう一つは、惠介が河原で便利屋と映画の話をしているシーン。
便利屋が自分の作品を素晴らしいと言ってくれている。
自分は間違っていなかったと確信させられる。
惠介の頬を伝う涙。
そこで流れる実際の木下惠介作品「陸軍」のラストシーンが流される。
これがまた良いんですよね!!
このシーンもとても良かったです。
他にもクライマックスの母からの惠介へのメッセージもとても素敵だったし。
最後の木下惠介作品が少しずつ流れているのも素晴らしかった。
役者さん達もとても良かったです。
惠介を演じた加瀬亮さんや兄役のユースケ・サンタマリアさん。
便利屋の濱田岳くんも最高に良かった。
そして何より母親を演じた田中裕子さんがとても素晴らしかった。
あの表情だけで観ている僕らを感動させるなんて、凄いなぁって・・・。
とにもかくにも。
巧く伝えられないのですがとにかく素晴らしかった本作。
故・木下惠介監督の作品を観たいと思いました。
そして、本作の監督である原恵一監督の他の作品も観たいなぁ・・・。
そして何より!!
本作はいずれまた観たいなぁ・・・。
おススメです!!!!!!
≪点数≫
10点
(16.09.18鑑賞)

満足ならクリック!!
2016-12-05 Mon

2014年制作 米
監督:ダン・ギルロイ
≪キャッチコピー≫
『他人(ヒト)の<破滅>の瞬間に、カメラを持って現れる――』
≪ストーリー≫
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。
≪感想≫
金なし職なし人でなし野郎がパパラッチになって、スクープを探し、
夜の街を練り歩く。
・・・なんだ、コイツは・・・こわぁーーーい。
本作の魅力。
主人公のルイスがとんでもない人間でした。
何でしょう、人間にまったく興味なく、自分のやりたい事、思った通りに行動し、発言する。
ひっさしぶりにこんなにもサイコチックなキャラクターを見る事ができました。
感情が殆どなくって自分の欲に対して、成功に対して思ったように行動する。
そもそも、欲があるのかないのかすら分かんない表情と言動。
ゾッとしました。
そして、そのキャラクターを活かしたストーリー展開。
ルイスはスクープを得るために他人の不幸をももろともせず、ガンガンに行動していきます。
最初は、不法侵入ぐらいで済むのですが、それが、仕事仲間の死、殺人現場で得た証拠を、
警察に出さない、最後はその事件を生みだす行為にまで発展。
それが、さも当然かのごとく遂行していく姿にこれまたゾッとね。
あまりにもルイスのクズっぷりに中盤までは吐き気がするほど嫌悪感を抱いていたのですが、
終盤にいくにつれて、コイツはもともと他人に対する情みたいなものが無いんじゃないかと
気付いたら、不快感から興味へと変化したんです。
そこからは、コイツはいったいどこまで行くんだろうと興味津々。
そして、あの着地の仕方。
コイツに制裁を!!なんて思っていた僕にはあっと驚く結末が待ち受けておりました。
ただこの終わり方も嫌いじゃないんですよねぇ(苦笑)
後々、考えるとやっぱりこいつは人としての感情も持ち合わせていたのか?
いやいや、やっぱりこいつはただのサイコ野郎だ!!
なんて考えてしまう始末。
結局、コイツは最終的により良い地位を手に入れたのですが、そもそもルイスは
そこを目指した結果なのか分かんないんですよね。
確かにお金が欲しそうな言動や行動には見えたのですが、その欲や行動も刹那的に
生まれたものに感じて。
うーーーん、なんともつかみ所のないクズ野郎です。
本作で描かれている内容について。
パパラッチと言う存在。
本作では凄くデフォルメされて描かれているように見えているが、こんなのって、
どこの国でもあるのでは?
芸能スクープを追う輩。
本作のように事故や事件を追う輩。
例えば、確実な証拠を持っていて、第一の矢(スクープ)で、相手を泳がせて、
第二の矢(スクープ)で仕留める。
やっている事は本作のルイスとさして変わらないのではないでしょうか。
見る方も見る方ですが、やっぱり書く方、提供する方のモラルも問われる世界なのではと
強く感じましたよ。
とにもかくにも。
この外道のような男がのし上がっていく物語。
胸くそ悪かったりもしましたが良くできた作品でした!!
≪点数≫
9点
(16.09.11鑑賞)

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2016-12-01 Thu

2015年制作 米
監督:スティーヴン・スピルバーグ
≪キャッチコピー≫
『その橋を踏み外せば世界が終わる。
冷たい戦争を止めたのは、ひとりの男のやさしさだった。』
≪ストーリー≫
アメリカとソ連の冷戦のさなか、保険関連の敏腕弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)は、ソ連のスパイであるアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受ける。その後ドノヴァンの弁護により、アベルは死刑を免れ懲役刑となった。5年後、アメリカがソ連に送り込んだ偵察機が撃墜され、乗組員が捕獲される。ジェームズは、CIAから自分が弁護したアベルとアメリカ人乗組員のパワーズ(オースティン・ストウェル)の交換という任務を任され……。
≪感想≫
実話を基にしたお話。
監督は巨匠、スティーブン・スピルバーグ。
脚本はコーエン兄弟。
主演はトム・ハンクス。
そうそうたるビッグネームに恥じない骨太な傑作でした!!
1つ1つの演出が優れてると言いますか。
適当なシーンが1つもない感じ。
沢山の伏線も見事に回収されていて、ひたすらのめり込むことができましたよ。
確かにちょっとあざといな感もあったりもしたんですよ。
例えば、中盤、ドノヴァンがドイツで見た壁を乗り越えようとする人々が銃殺されるシーン。
最後、アメリカで壁を無邪気に乗り越える子供たちのシーン。
この対比がなんともね。
例えば、ドノヴァンが電車の中で周りの人に向けられる目。
中盤では、非国民扱いの目。
最後は、国民の英雄的扱いの目。
これまた上手く対比されているんですよね。
ただ、このあざといぐらいの演出がとても僕的には◎でして。
これぐらいの分かりやすさが自分にはちょうどいいのかなって。
キャラクターについて。
主人公のドノヴァンとソ連スパイのアベル。
この二人のキャラ、関係がとても良いなぁと。
どちらも粛々と内なる炎を秘めた男。
アベルがドノヴァンの事を「不屈の男」と称しますがまさに。
肝が据わっているというか芯が太いと言いますか。
僕も事件を起こしたならこういう人に弁護して欲しいですねぇ。
情があるんだけどプロフェッショナルに徹する。
アベルにしてもそう。
あのドノヴァンとの会話で、
「不安はないのか?」
との問いに
「それは役に立つのか?」
的な返しに、ぶるっと身震い。
シビれましたね。
うーーん、なんでしょう。
本作を鑑賞中、ひたすら考えたのが自分だったらどうするんだろう。
ドノヴァンがやっている事は、間違いではないんだけど、国益に背く行為と
言われてもしょうがない行為。
スパイであるアベルを弁護し、守る事によって、国の情報が他国に渡り戦争になり、
周りの人々を危機にさらすことになるかもしれない。
もっと言うと、すでに家族や仕事にまで影響しだしているんですよね。
そんなとんでもない未来に繋がる可能性があろうとも、ドノヴァンは不屈の男となり、
曲げることなく突き進んでいくんです。
「いくらなんでも、そこまでしなくても」ってずーーーーっと思いつつも、そのブレない心に、
こちらの身も震わされていく訳です。
ただ、やっぱり自分がその事態に置かれたら、やっぱり周りの人と同じような行動を
とってしまうんじゃあなかろうかと、ずーーーっといったりきたりの感情(苦笑)
実話だけになんとも考えさせられました。
出演者、演出、ストーリーともに優れている作品で山ほど考えさせられた作品。
実話と言うだけに歴史のお勉強を映画でさせてもらったという感覚。
おススメです!!
≪点数≫
9点
(16.09.10鑑賞)

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