2016-11-03 Thu

2013年制作 邦
監督:福田 雄一
≪キャッチコピー≫
『愛子ちゃん、
どうか俺の闘う姿を
見ないで欲しい。』
≪ストーリー≫
紅游高校に通い拳法部に所属している色丞狂介(鈴木亮平)は、同じクラスに転校してきた姫野愛子(清水富美加)に、一瞬にして心を奪われてしまう。ある日、姫野が銀行強盗事件に巻き込まれてしまい、人質となってしまう。彼女を助けるために覆面をかぶって強盗に挑もうとするも、何とかぶったものは女性用のパンティーだった。ところがその瞬間、これまでに感じたことのない感覚が体中をよぎり……。
≪感想≫
1990年代に少年ジャンプにて連載されていた同名作品の実写化。
その頃のジャンプと言えば「ドラゴンボール」や「スラムダンク」「JOJOの奇妙な冒険」等々、
怒涛の人気作品のオンパレードで売り上げ部数もハンパなかった時代。
もちろん僕もドハマリしていた頃で、本作も楽しく読ませていただきました。
中身についてはギャグ漫画で、タイトルやポスターを見ての通り、女性の下着をかぶって、
悪と戦うっつー「変態」ヒーローのお話。
マンガだから成り立つお話、ルック。
そんな人気漫画を、俳優の小栗旬くんが、企画して実写化が決定したとのこと。
うーーーん、何ともチャレンジングなお話ですねぇ。
さてさて。
お話について。
漫画原作、しかもギャグ漫画という事で、お話は粗挽きで、リアリティなんてある訳がない。
冒頭、狂介の両親の馴れ初めシーンがあるのですが、これがまたふざけ過ぎていて・・・。
正直、あまりにも突拍子もないシーンだったので、ちょっと辟易して観るのを止めたくなったぐらい。
ただ、この一発目のシーンが本作の世界観を表しているんですよね。
今後、このようなシーンが続きまくるので、ある意味、最初のシーンとしては◎だったのでは。
そんなこんなで、世界観を受け入れてからは、クスクスと笑いながら鑑賞させていただきました。
変態仮面の必殺技とか最高に笑えましたもん。
あと、本作って、基本下品なのに、クスクスと笑えるレベルまで持って行っているのには理由があって。
それは、主役の狂介演じる鈴木亮平の肉体の仕上がり具合。
見た目も下品ならちょっと受け入れがたくなりそうなのに、本作の変態仮面の肉体がとても完成されていて。
綺麗な肉体は、下品な事も、どこかカッコ良ささえ感じられる。
作品内で、
「変態!!・・・だけどカッコ良い・・・。」
的な発言にあるように、見ていても全然不快感は無かったんです。
言われて嬉しいか分かりませんが、はまり役だったのではないでしょうか。
俳優さんで言えば、敵のニセ変態仮面を演じた安田顕さんも良かったですねぇ。
安田さんの肉体もこれまた良い塩梅で、仕上がり過ぎていない肉体といいますか。
とは言え、これまた不潔感もない。
不快指数の少ないキャラクターに好感持てましたよ。
逆に、不快感で言えば、脱いでもいないムロツヨシ演じるボスキャラがちょっと
ダメダメでしたね。
コイツは、キャラ的に嫌いな感じ。
アクが強すぎるし、喋り方や表情も作り込み過ぎていて、あざとさを感じてしまいました。
ラストのロボの件も、ちょっと必要なかったかなって。
ここら辺は少し抑えて描いてほしかったかな。
全体的には楽しめた本作。
お話や世界観が、アレなだけに、これだけ楽しめたのは素晴らしい。
地雷映画かと思っていましたが、楽しい珍作でした。
≪点数≫
6点
(16.08.16鑑賞)

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