2016-07-11 Mon

2014年制作 タイ
監督:パンナー・リットグライ
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
幼い頃に両親を亡くし叔父に育てられた兄弟ヒーとタンは、両親がとある犯罪組織のメンバーだったことや、何者かに殺されたことを知る。両親の死の真相を探るため叔父の家を飛び出したヒーは、かつて両親が所属していた組織で暗殺者になる訓練を積む。ある日、警察署長の孫を誘拐するよう指示されたヒーは、任務中に謎の組織に襲われて大怪我を負ってしまう。
≪感想≫
タイ発アクション映画。
タイのアクション映画と言えば「マッハ!!!!!!!!」シリーズや「トム・ヤム・クン」。
そして大好きジージャー主演作の数々。
上記に挙げた作品はもれなくアクションが優れていて。
とにかく痛々しくって生々しい。
とても見応えのある作品ばかり。
そんなこんなで本作を手に取ってみました。
後に知る事になったんですが、本作の監督って、それこそ上記に挙げた作品の
アクション監督を担ったお方!!
しかも、本作が彼の遺作だそうです。
それを思うととても残念ですね。
今後彼の作るアクションが観れなくなるんですねぇ・・・。
ご冥福をお祈りいたします。
さて本作について。
やっぱりアクションは最高!!!!
いやもう、こればっかりはねぇ。
手放しで褒めたいほどのクオリティ。
とにかく痛々しいんですよね。
打撃に関しては当て方とか見せ方とか技術的な事ではなく、ひたすら痛みに「我慢」を
しているんじゃないかというくらい生々しくって。
パンチ、キック、肘、関節と何でもござれ。
それに加え、ナイフアクション、ガンアクションも盛りだくさん。
爆破シーンも多々あって、ドッカンバッカンやりたい放題。
しかも本作って、結構、グロ描写、ゴア描写がたっぷりございまして。
血みどろブッシャーや顔面にナイフをぶっ刺したりと意外とエグぐってね。
それがこれまでのタイの生身感のあるアクションと相まって、さらに痛々しく見えたんです。
アクションに関しては本当に大満足でした。
ここからは悪い所。
ストーリーは相変わらず雑!!!!
それはまぁ想定内ですが、所々、やっぱり演出とかも雑だったりもしたんですよね。
例えば、中盤の列車内でのアクションシーン。
いかにも合成CG感丸出しでこりゃもうコントだよ(苦笑)
確か、「マッハ!無限大」でもそういう感想を書いたような。
あとねぇ。
これは悪かった所というか面白かった所でもあるんですが、中盤で変なおじいちゃんが仲間になるんです。
これがまた、ルックとはうって変わってめちゃ強いという大誤算。
列車シーンでの叔父さんとのコントチックのB級チーム感には笑わせてもらいました。
他にも主要キャラ達の不死身過ぎる件とかはもう目をつぶりましょう(笑)
とにかく雑雑エンターテイメントでした。
先に書いたおじいちゃんもそうですが、本作はサブキャラがけっこうイケていましたね。
敵のカップルに関しても二人とも強さ&残虐爆発で好感持てましたし、叔父さんも
いい味出していたので、もう少し活躍して欲しかったです。
全体的に粗挽きながらもアクションは◎、ストーリーは×。
安定のタイアクション作品でした。
先にも書きましたが本作はパンナー・リット・グライの遺作。
彼が残したタイアクションの系譜をキッチリ誰かが継いで欲しいなぁ。
合掌。
≪点数≫
5点
(16.05.07鑑賞)

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