2016-07-28 Thu

2015年制作 邦
監督:瀬々 敬久
≪キャッチコピー≫
『望まぬ"能力"と限られた"命"。それでも僕らは、生き抜くんだ。』
≪ストーリー≫
1990年代初頭、極秘実験によって人間の能力を限界まで発達させた子供たち、動物や昆虫の能力を備えた子供たちが生み出される。それから20年後、実験で視覚、視神経、脳伝達速度が発達し異能力者となった昴(岡田将生)とその仲間たちは、特殊能力を得た代わりに精神が崩壊する危険性も抱えることに。そして、その解決の鍵を握る外務副大臣・渡瀬(伊原剛志)のもとで、公にできないさまざまなミッションを遂行していた。そんな中、同じ異能力者である学(染谷将太)が率いる暗殺者集団アゲハが渡瀬をターゲットに定めていて……。
≪感想≫
国の研究により超絶的な能力を持った子供たちが2組に分かれてバトルする。
的な感じのCMを観て楽しみにしていた本作。
これはまるで和製「Xメン」的な!?
なんて楽しみにして鑑賞していると全然違いました!!
というか、つまらなかったぁ・・・。
キャラ達について。
本作のような作品って、キャラクター達がどんな能力を持っているのかが1つの
見所だと思うんです。
本作では純粋に人間の五感の感覚が超絶的に長けたグループ(チーム・スバル)と、
動物や昆虫の能力を遺伝子に組み込んで特殊能力を身に着けているグループ(チーム・アゲハ)。
例えば超高速移動できる奴や、少しだけ先を読める奴。
全身硬化できる奴や、口から吹き矢のように鉄鋲を発せる奴。
・・・んんーーーー、心踊らないなぁ・・・。
これは後に書くことに繋がるんですが、キャラも活きていないので全然楽しくないんです。
見せ方やアクションにも関係するのかな。
アクションについて。
やっぱりお金がないからなのか、もしくは俳優たちの技量にもよるのか。
能力者通しのバトルもまるで見応えが無いんです。
とっても安っぽい感じ。
これなら、以前観た品川ヒロシ監督のアクションの方が見応えあったよ。
他にも「るろうに剣心」シリーズのアクションとかね。
それを考えると、やはりお金云々ではなく監督の演出力なのでしょう。
残念無念・・・。
とにかくキャラクター、アクション、楽しみにしていたものが全く満足いかなかったですよ。
それならお話でカバー!!と言いたい所ですが、これがまた・・・。
超絶的につまらなかったんですよね。
ツッコミ所が山ほどあって、キャラ達の行動や思考にイマイチピンとこない。
無駄なお話もたくさんあったり。
例えば、中盤、爆弾テロみたいな事件が起こりますが、犯人の話している事や行動、
それに対応する周りの人間がとっても安っぽい。
何でしょうか、とても雑な感じ。
もっと、リアリティある演出にしてくれよ!!
全体的に薄味なんですよね。
正直な所。
途中、そしてあろうことかクライマックス付近でウトウトしてしまいましたもん・・・(苦笑)
こんなの初めてですよ。
とにもかくにも、全体的につまらなかった本作。
期待していただけにとても残念です!!!!
≪点数≫
2点
(16.05.22鑑賞)

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2016-07-25 Mon

2015年制作 英/米
監督:サム・メンデス
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
ボンド(ダニエル・クレイグ)は、少年時代の思い出が詰まった生家“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取る。彼はM(レイフ・ファインズ)が止めるのも無視して、その写真の謎を解き明かすため単身メキシコとローマを訪れる。死んだ犯罪者の妻ルチア(モニカ・ベルッチ)と滞在先で巡り合ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を確信する。
≪感想≫
007シリーズ第24弾。
本作が今の所、最新作かな。
2015年1月から始まった僕の007シリーズ鑑賞記。
いよいよ最終回を迎える事になりました。
長かったぁ・・・。
さて本作。
むむむ・・・少しくどかったかな。
良かった所。
本作の敵は悪の秘密結社「スペクター」!!
僕はこのスペクターという組織がとても大好きで。
初めて出たのが2作目「ロシアより愛をこめて」かな。
その後も4作目「サンダーボール作戦」や5作目「007は二度死ぬ」6作目「女王陛下の007」等々にも出ていました。
あの組織の人間たちをNo.で呼ぶ辺りがなんともカッコ良くって。
(本作ではそのシステムは無くなっておりましたが・・・)
とにかくボンドたちの最大の敵みたいなところが良い感じなんですよね。
本作のタイトルがスペクターと聞いた時、心踊りましたもんね。
しかもしかも。
このスペクターのボスであるブロフェルドを演じたのは大好きクリストフ・ヴァルツ。
「おとなのけんか」や「ジャンゴ 繋がれざる者」「イングロリアス・バスターズ」等々で好演されていました。
「ビッグアイズ」にも出てました。
本作でも、とても好演されていましたよ。
特に顔面に傷を負ったぐらいからの怪演は流石でした。
前作のハビエル・バルデムにも通ずる素晴らしさでしたよ。
キャラクターの良さで言うと、本作は脇のキャラが大活躍されていました。
Q青年。
本作で初めて、少しだけアクションをしていましたね。
そして前作のレビューでも書きましたが、スパイグッズを少しだけ登場させてくれました。
ボンドカーの座席脱出装置は少し、過去作を彷彿とさせていい感じ。
あとは何と言っても、彼とボンドのやり取りがとっても微笑ましいというか。
良い感じにボンドに転がされている感がなんとも。
逆にボンドの我儘さが際立っていますが・・・(苦笑)
M。
新しいMとなったレイフ・ファインズ。
MI6の敵となりうる新組織との戦いに参戦。
かれの瞬発力というか危機管理、危機回避能力には脱帽。
ボスたる所以をまざまざと見せつけられましたよ。
決して情にはながされないプロフェッショナル感がなんともね。
それでいて部下思いなんだもんなぁ・・・。
良かったのはこれぐらいかな。
あっと、そうそう、本作は異常に画が綺麗でしたね。
壮大というか。
ローマでのカーチェイスも迫力があったんですが、景色や街並みに目がいってしまいましたもんね。
あとアイルランドかな。
雪山の上にある病院みたいな所もよかったなぁ。
昔、何作目かで同じような場所がありましたね。
とにかく津々浦々の景色が素晴らしかったです。
なんとなく、旅行に行きたくなりました(笑)
あとはちょとね。
上映時間は148分。
正直、長かったなぁ・・・。
前作も同じくらいの時間なのに、本作は少し長く感じたんですよね。
前作のレビューではメリハリが効いていてなんて書きましたが、本作は少し間延びしていたような。
スペクターという素晴らしい食材があるのに、上手に活かしきれていない。
もっと、組織の事、せめてボスのブロフェルドの事を描いてほしかったな。
終わり方もあっけなかったしね。
ツッコミ所も満載。
少し昔のシリーズの荒唐無稽な感じに近くなったかな。
ボンドガールの扱い方も、あっさり抱かれたりするし・・・。
いくらなんでも敵チームの情報処理能力を、Q1人で解決できるのはちょっとなぁとか・・・。
ブロフェルドの無敵感も少し説得力が・・・。
等々。
なんとなく引っ掛かりの多いストーリーでした。
全体的に物足りなかった本作。
確実に続編は作られるでしょう。
スペクターとの戦いはまだまだ続いてほしいなぁ。
さぁさぁ・・・長かった007シリーズ鑑賞もこれにて一区切り。
次はどのシリーズ物を鑑賞しようかな。
おススメがあればぜひ!!
≪点数≫
6点
(16.05.14鑑賞)

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2016-07-21 Thu

2012年制作 英/米
監督:サム・メンデス
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。
≪感想≫
007シリーズ第23弾。
6代目、ジェームズ・ボンドになって3作目。
前々作から、アクション色が強くなって、中身もハードボイルドタッチになったような。
僕的にはまた新たなボンドシリーズの誕生だなんて感じていました。
さて本作。
また毛色が変わったかな。
アクションについて。
本作はアクションは限定的にして、押さえ所だけドン!!と。
それがまたキマッていてカッコ良かったんですよね。
例えば、冒頭のバイクチェイスシーン。
オフロードバイクで住宅街の屋根を爆走。
痺れますねぇ・・・。
例えば、クライマックスのスカイフォールでのバトルシーン。
これでもかというぐらいの爆破、爆破、爆破。
緊張感バッチリ。
演出も素晴らしい。
メリハリがきちっとしているというか。
先に書きました爆破、爆破、爆破、の後はしっとりと着地をする。
中盤もアクションがあまりなかったので中だるみしそうなものなのに、要所要所で見所を
作ってくれていたので問題ないない。
キャラクターも立っていましたね。
本作から登場Q青年。
6代目になってQは登場していなかったのですが、新登場。
これまでのQ老人ではなく、いかにもオタクゆとり青年になっていました。
僕的にはこのQというキャラクターが大好きでして。
本作で再登場、そしてまた新たなQ像を見せつけてくれて最高でしたよ。
彼の発する言葉には、これまでの作品のオマージュもあって、思わずふふふ。
(例えば、「壊さないで返してくれよ」的な。)
今後、彼はどういう活躍をしてくれるんでしょうか。
恐らく、これまでの流れから見ると荒唐無稽なスパイグッズという訳にはいかないですが、
何らかの関わり、活躍はしてくれるでしょう。
そして。
本作のラストで明らかになったマニーペニーの誕生。
彼女がマニーペニーだったんですね。
マニーペニーと言えば、MI6のボスの敏腕秘書という印象。
彼女は彼女で凄腕諜報員だったようで。
ラストその事実が明かされた時、思わず「おぉ!!」って嬉しかったです。
そしてそして。
Mの継承という点でも本作で明らかになりました。
これまでのジョディ・リンチが本作で殉職。
新しいMが誕生します。
上記3名の流れを観ていると、本作はこれまでのボンドシリーズの前日譚のような作りになっていました。
とても嬉しい流れになっていました。
キャラクターについてはこれまでのボンドシリーズを意識した作りになっていましたよ。
そうそう、敵キャラも良かったですね。
本作の敵ボスであるシルヴァ。
演じたのはハビエル・バルデム。
サイコチックなキャラで良い感じ。
欲を言えばもっと天才的でカリスマ性のあるキャラであったら申し分ないのですが、
ただ本作のシルヴァも、QやMI6を手玉に取るほどの知的キャラだったので良しとします。
演出と言えば。
本作、むかぁしの作品のボンドカーが出ていましたね。
ボンドカーに搭載されている武器やメカもそのまんまで、観た瞬間これまた「おぉ!!」って。
やっぱり本作って、過去作にもちゃんと敬意を表しながら新しいシリーズへと変貌を
遂げたいという気概が見受けられますね。
とにもかくにもどんどん変わっていくボンドシリーズ。
今後も楽しみです!!
≪点数≫
8点
(16.05.13鑑賞)

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2016-07-18 Mon

2016年制作 米
監督:ザック・スナイダー
≪キャッチコピー≫
『世紀の対決。』
≪ストーリー≫
バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。
≪感想≫
以前観た「マン・オブ・スティール」の続編。
スーパーマンシリーズの2作品目。
本作のタイトルから分かる通り、あの稀代のダークヒーロー、バットマンとの戦いです!!
以前からCMやネットで盛り上がりを見せていた本作。
最高に楽しみにしていました。
本作を鑑賞後、色々と調べてみると、本作はDCコミック(アメコミ)シリーズ映画化の1本目という事で。
今後、色んなヒーローが集まってジャスティス・リーグなるチームを作って悪党共と戦うんですって。
同じくアメコミのマーベルコミックのアベンジャーズ的な感じでしょうか。
大好きな祭り感がぷんぷん。
これは観ない手はないよなぁ・・・。
という事で劇場で鑑賞してきましたよ。
さてさて・・・。
・・・・んんーーーーー、もったいないというかなんというか・・・。
ちょっと祭りにはなりきれずにノレなかったです・・・。
先に良い所から書こっかな。
アクション、バトルがとにかくド派手!!
ヒーロー映画というか怪獣映画みたいな感じ。
とにかく街、それこそ地球をドンガラバッカンと壊しまくる。
劇場で観たのもあって、とにかく大迫力の映像でしたよ。
キャラクターについて。
本作の2大ヒーロー、バットマン&スーパーマン。
まずはバットマン。
バットマンはティム・バートン監督等版の旧3作品やクリストファー・ノーラン監督版の新3作品。
本作のバットマンはこれまでのキャラクターとは全然違ったタイプ。
僕的にはとても好感持てました。
演じたのはベン・アフレック。
見た目もゴッチゴチでコスチューム(スーツ)もゴッチゴチ。
本作はスーパーマンという無敵のパワーを持った相手とのバトルなので、そりゃここまでしないと
戦えないよね。
知恵と武器を駆使して大健闘しておりました。
ちょっとアベンジャーズでいう所のアイアンマン的バトル方法でしたよ。
そして、このバットマンが使用するメカがまた良かったんです。
特にバットモービルがまたいかつくてカッコ良かったんですよね。
これまでのバットモービルの中で一番イカしていました。
スーパーマン。
僕はこのスーパーマンがそこまで好きではなくって。
バトルに関しても超絶的な肉体だけで戦っているので、特に見応えも無かったり。
肉体的には超絶無敵感たっぷりなのに性格はとってもナイーブ。
いじいじしている感じがどうもなぁ。
それでいて、バトルになったら周りを気にせず街中を破壊しまくるし(苦笑)。
これが今回の戦いを招いたんだぞ!!
それなのに今回もガンガンに破壊しまくりの乱。
とんでもない野郎です!!
そしてそして・・・。
僕的、本作のスーパースター!!
ニューヒロインのワンダー・ウーマンでしょう!!!!
正直、彼女のキャラに関しては全然ピンとこないし、なんで地球にいるのか、
そもそも彼女の目的は??
彼女の生まれは??
どういう性格??
まったくそれが描かれていませんでした。
ただ、彼女の登場シーン、バトルシーンはすっごい魅力的で。
すっこい短かったんですけどね・・・。
ただ、本当に気分も高揚・・・その理由としてはこちら!!
そう。
音楽がメチャクチャアガる音楽だったんです!!
僕、家に帰って速攻でYou Tubeで探しまくってリピートしまくりましたもん。
(実は、今も聴きながら感想を書いている始末(笑))
とにかくカッコ良かったです。
彼女が単体主役の作品が今後作られるみたい。
楽しみーーーーーー!!
ちなみに演じたのはガル・ガドットさん。
「ワイルド・スピード」シリーズのジゼルだ!!
嬉しい再会ですね。
敵キャラ。
サイコチックなレックス・ルーサー。
演じたのは「ソーシャル・ネットワーク」でマーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグ。
なかなかの怪演で好印象。
今後も出てくるのでしょうか。
楽しみなキャラクターです。
もう一人(一体?)の敵キャラドゥームズデイ。
コイツはアベンジャーズのハルク的な感じかな。
コイツもまたスーパーマンと同じくクリプトン人の血を引く異星人。
先ほど怪獣映画と書きましたが、コイツとスーパーマンのバトルはゴジラ対キングギドラのような
破壊力でした・・・。
よくよく考えると、本当にバットマンは凄いよね。
こんなバケモンどもの中に人間が太刀打ちするってありえないでしょ(苦笑)。
とまぁ色々キャラクターやルックにはとても好感触を抱いた本作ですが・・・。
ここからは嫌な所。
とにかくストーリーが粗っぽい!
詰め込み過ぎ!!
キャラクターの描き込み不足!!!
訴えたいであろうテーマがやっている事と矛盾している!!!!
全体的に暗い!!!!!
ヒーロー対ヒーローの構図。
これって、最近観た傑作「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」とおんなじ。
しかも理由も結構似通っていたりするんですよね。
正義の戦いの影では、犠牲者が必ずいる的な・・・。
ふむふむと考えさせられるテーマですが、「シビル・ウォー」は
緩急をつけながら少しポップさを交えながら伝えてくる。
本作の場合はずっとじめーーっとした雰囲気で。
これが何ともつまんない感に繋がっちゃうんですよねぇ・・・。
重々しすぎてちょっと萎えると言うか。
ヒーロー祭り感を味わいたいものとしては少し残念。
あとね、本作って詰め込みすぎも否めない。
本作って、今後DCコミックス版アベンジャーズである「ジャスティス・リーグ」という作品への
序章なんでしょう。
色んなヒーローが一堂に会して悪と戦う。
何て期待感あふれるお話。
この事は鑑賞後に知ったので、なるほどと思ったのが、本作の中で、訳のわからない
ヒーローのようなやつらが数人出てきて。
先に書いたワンダーウーマンを皮切りに、フラッシュ、アクアマン、サイボーグが出てきます。
こいつらが何の情報もなしに出てくるので頭がこんがらがっちゃって。
ワンダーウーマンもそうですが、今後、彼らが主役の作品が作られていくんですって。
ふと思う。
これって、先に彼らの作品から作って、最後に集合してドカン!!の方が良かったのでは??
アベンジャーズがまさにそうですよね。
アイアンマンが出てハルク、ソー、キャプテン・アメリカと徐々に徐々に期待値を高めて、
最後に祭りじゃーーーーー!!みたいな。
あの高揚感ったらなかったもんなぁ・・・。
とにかくこのマーケティングは少し失敗かなと。
実際に、本作を観ていて良く分からなかったんですもん。
ストーリー自体も雑でしたしね。
大味すぎる感じかな。
ちょっと物足りなかったです。
総括。
良かった所も多数あったもののやっぱり残念感漂う本作。
ただ、今後の展開がまた楽しみではあるので、次回作に期待。
このままマーベルコミックシリーズと双璧をなす作品づくりに期待しております!!!!!!
≪点数≫
7点
(16.05.12鑑賞)

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2016-07-14 Thu

2012年制作 米
監督:ノア・バームバック
≪キャッチコピー≫
『ハンパな
わたしで
生きていく。』
≪ストーリー≫
バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガーウィグ)は、大学在籍時の親友ソフィー(ミッキー・サムナー)とニューヨークのブルックリンで共同生活をしていた。ある日、彼女は恋人に一緒に暮らそうと誘われるが断り、その後別れることに。ところがソフィーがアパートの契約更新を行わず、引っ越しすると言ったことで……。
≪感想≫
20代後半の独身女性のフランシス。
フラストレーションの溜まる毎日。
何をやっても上手くいかないし、夢へと近づく気配もない。
それでも七転び八起き、フランシスは活き活きと生活していく。
いやぁーなんでしょうこの感覚。
描いている毎日、映っている毎日は痛々しいはずなのにどこか淡白。
とても身近感があって親近感が湧きまくり。
僕は男性なので少し違うんですが、誰だってこういう生活の中、
頑張っているんだよなぁって思ったり。
何をやってもダメダメなフランシス。
アラサーで夢であるダンサーにもなれそうもないし、定住地も見つからない始末。
一緒に住んでいた大親友はどうやら結婚するらしい。
どうするフランシス。
本当に、このフランシスのちょっと痛々しいまでの毎日が映し出される。
ただね。
本作って、演出のせいなのかフランシスの魅力のせいか、それがどこか可愛らしかったり、
頑張れ!!って応援したくなっちゃうんですよね。
ちょっと、うっとおしいくらいの空回りなフランシスをね。
別に何をするでもない。
何かに気付くわけでもない。
それでも生きていく。
根っこではガムシャラに生きているからこそ、応援したくなるのかもしれませんね。
最後に関しても、彼女は成長したかといえば特にそうでも無いような気もしたり。
ただ、日常の経験は生きてくる。
それは観ている僕らだってそういう事なんです。
七転び八起き・・・がんばれフランシス!!
ちょいと演出について。
白黒映画なのでフランス映画っぽいななんて思ったらアメリカ映画でした。
音楽もセンス爆発でオシャレっぽいんですよねぇ。
ラストの終わり方も素敵。
「フランシス・ハ」の「ハ」の意味って??なんて思っていた答えがそこに。
思わず微笑んでしまいましたよ。
とにもかくにも。
女性への素敵な応援賛歌。
アラサー独身女性に観てもらいたいな。
そして感想を聞いてみたいものです。
≪点数≫
8点
(16.05.08鑑賞)

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2016-07-11 Mon

2014年制作 タイ
監督:パンナー・リットグライ
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
幼い頃に両親を亡くし叔父に育てられた兄弟ヒーとタンは、両親がとある犯罪組織のメンバーだったことや、何者かに殺されたことを知る。両親の死の真相を探るため叔父の家を飛び出したヒーは、かつて両親が所属していた組織で暗殺者になる訓練を積む。ある日、警察署長の孫を誘拐するよう指示されたヒーは、任務中に謎の組織に襲われて大怪我を負ってしまう。
≪感想≫
タイ発アクション映画。
タイのアクション映画と言えば「マッハ!!!!!!!!」シリーズや「トム・ヤム・クン」。
そして大好きジージャー主演作の数々。
上記に挙げた作品はもれなくアクションが優れていて。
とにかく痛々しくって生々しい。
とても見応えのある作品ばかり。
そんなこんなで本作を手に取ってみました。
後に知る事になったんですが、本作の監督って、それこそ上記に挙げた作品の
アクション監督を担ったお方!!
しかも、本作が彼の遺作だそうです。
それを思うととても残念ですね。
今後彼の作るアクションが観れなくなるんですねぇ・・・。
ご冥福をお祈りいたします。
さて本作について。
やっぱりアクションは最高!!!!
いやもう、こればっかりはねぇ。
手放しで褒めたいほどのクオリティ。
とにかく痛々しいんですよね。
打撃に関しては当て方とか見せ方とか技術的な事ではなく、ひたすら痛みに「我慢」を
しているんじゃないかというくらい生々しくって。
パンチ、キック、肘、関節と何でもござれ。
それに加え、ナイフアクション、ガンアクションも盛りだくさん。
爆破シーンも多々あって、ドッカンバッカンやりたい放題。
しかも本作って、結構、グロ描写、ゴア描写がたっぷりございまして。
血みどろブッシャーや顔面にナイフをぶっ刺したりと意外とエグぐってね。
それがこれまでのタイの生身感のあるアクションと相まって、さらに痛々しく見えたんです。
アクションに関しては本当に大満足でした。
ここからは悪い所。
ストーリーは相変わらず雑!!!!
それはまぁ想定内ですが、所々、やっぱり演出とかも雑だったりもしたんですよね。
例えば、中盤の列車内でのアクションシーン。
いかにも合成CG感丸出しでこりゃもうコントだよ(苦笑)
確か、「マッハ!無限大」でもそういう感想を書いたような。
あとねぇ。
これは悪かった所というか面白かった所でもあるんですが、中盤で変なおじいちゃんが仲間になるんです。
これがまた、ルックとはうって変わってめちゃ強いという大誤算。
列車シーンでの叔父さんとのコントチックのB級チーム感には笑わせてもらいました。
他にも主要キャラ達の不死身過ぎる件とかはもう目をつぶりましょう(笑)
とにかく雑雑エンターテイメントでした。
先に書いたおじいちゃんもそうですが、本作はサブキャラがけっこうイケていましたね。
敵のカップルに関しても二人とも強さ&残虐爆発で好感持てましたし、叔父さんも
いい味出していたので、もう少し活躍して欲しかったです。
全体的に粗挽きながらもアクションは◎、ストーリーは×。
安定のタイアクション作品でした。
先にも書きましたが本作はパンナー・リット・グライの遺作。
彼が残したタイアクションの系譜をキッチリ誰かが継いで欲しいなぁ。
合掌。
≪点数≫
5点
(16.05.07鑑賞)

満足ならクリック!!
2016-07-07 Thu

2008年制作 英/米
監督:マーク・フォースター
≪キャッチコピー≫
『傷ついた心が、共鳴する。』
≪ストーリー≫
愛する人を失ったジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、彼女を操っていたミスター・ホワイト(イェスパー・クリステンセン)を追及するうち、新たな悪の組織の陰謀を知る。それは謎の組織の非情な男、ドミニク・グリーン(マチュー・アマルリック)が南米のある政府の転覆と同地の天然資源を手にして、世界を支配しようとするものだった。
≪感想≫
007シリーズ第22弾。
前作から6代目ジェームズ・ボンドに変更。
そしてこれまでの007シリーズをガラリと変えてきた印象。
それまでのやれ秘密アイテムやら、やれボンドガールとの情事など全て取っ払う。
骨太アクションシリーズへと変貌を遂げておりました。
さてさて本作。
本作は前作からの完全なる続編なんですね。
この感じも新たな試みではないのでしょうか。
良かった所少々、悪かった所多々と言ったところかなぁ。
まずは良かった所。
ボンド・ガールのオルガ・キュリレンコが良かった!!
前作のエヴァ・グリーンや前々作のロザムンド・パイクも美人で素晴らしかったんですが、
本作のオルガ・キュリレンコもすっごい美人さんでしたね。
キャラクター的にも家族を殺された復讐者としてアクションも頑張っていました。
何より、ボンドに抱かれなかったのが◎。
これまでのボンドガールと言えば、ボンドと会えばすぐ抱かれるというパターンで
そこにはいつも辟易していたんですが、本作はそれが無かったんですよね。
それだけでもう「おぉ、良いですねぇ」と。
ここからは悪かった所。
6代目ジェームズ・ボンドになってから、ボンドの性格もスタイリッシュでスマートから、
朴訥で粗暴な感じへ変更。
僕的には前作はそれがめちゃくちゃカッコ良くって良い感じな印象だったんですが、
本作で観るボンドは、少し無骨すぎやしないかい?って受けつけなかったんですよね。
何でしょう・・・いくらなんでも殺し過ぎだ!!とか、
いくらなんでも自分勝手に動きすぎる!!とか。
とにかくこれまで持っていたボンドに対する好感が少し薄れていったというか・・・。
その流れで言うと、これって見せ方の問題なのかなって。
本作実は、ストーリーや展開がちょっと早足過ぎてよく分かんなかったんです(苦笑)
もちろん、前作からの続きという事で、前作を観ていることはマストなんですが、それでも
敵集団の人物描写とかがイマイチなためピンとこなかったんですよね。
ポンポンポンポンと進んでいく展開に置いて行かれちゃったりして。
これまたその流れで言うと、アクションの見せ方もちょっとなぁ。
本作、アクションシーンも多くてド派手な演出も多々あったのですが、
すっごいガチャガチャしていて訳が分からなかったんです。
先に書いた展開の速さ、アクションの速さが相まって、ドンドン置いて行かれた感が・・・。
残念無念・・・。
とにもかくにも。
前作から新しいパターンを作り出してきたボンドシリーズ。
今の所1勝1敗!!
僕の長かったボンド鑑賞記もそろそろ終焉を迎えようとしています・・・。
≪点数≫
5点
(16.05.06鑑賞)

満足ならクリック!!
2016-07-04 Mon

2006年制作 米/英
監督:マーティン・キャンベル
≪キャッチコピー≫
『最初の任務は、自分の愛を殺すこと。』
≪ストーリー≫
英国諜報部MI6のスパイである‘00’の地位に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、最初のミッションとして国際テロ組織のネットワークを絶つ任務を課される。テロ組織の資金源であるル・シッフルと接触を命じられたボンドは、モンテネグロのカジノでル・シッフルと高額の掛け金のポーカー対決を開始する。
≪感想≫
007シリーズ第21弾。
本作で6代目ジェームズ・ボンドに変更。
ピアース・ブロスナン ⇒ ダニエル・クレイグへ。
率直な感想。
これまた一味も二味も違った007の誕生だ!!!!
キャラクターについて。
これまでのボンド像。
無敵感があってスマートで女好きのジェントルマン。
それが本作のボンドは大違い。
主演のダニエル・クレイグのルックもそうなんですが、ちょっと男臭さがプンプンで、
スマートというよりかは朴訥。
言い方は悪いですがイモっぽいというか(苦笑)
ただ、僕的にはそのルックがメガヒットで。
めちゃくちゃカッコ良かったです!!
性格もこれまでのボンドとは違って、完璧主義的な感じでもなく、人間臭くって
感情もあらわにするし、まだまだ若造感が抜け切れていなくって。
本作は時系列的にはボンドが00の称号を与えられて間もないお話なので、
これから洗練されていくのでしょう。
その成長過程がこれから見る事ができるとおもうとワクワク。
アクションについて。
本作はアクションは少な目。
ただね・・・。
何でしょうこの満足感は。
冒頭のパルクールアクション。
これがすっごいクオリティ高くって緊張感もあって、すっごい良かったんです。
冒頭にこのアクションがある事によって、最後までの期待値がアガリまくり。
本当にこのアクションシーンは良かったです。
あと、何回か書いていますが、本作って男臭がプンプンしていて。
アクションにしてもそう。
これまでのありえないようなスマートな描写やアクションが無くって。
とにかくゴツッとした格闘シーンの数々。
血なまぐさい感じがこれまたカッコいいんですよね。
アクションは少なめでしたが、一つ一つは満足のいく仕上がりになっていました。
演出。
これまたこれまでの007とは違って、リアリティ抜群のハードボイルド作品に。
ボンドがこんなにピンチになったり人間臭い感情をだしたのは、あまりないんじゃないでしょうか。
エンタメなんだけど、少し暗めの感じというか。
バットマンシリーズのリメイクに似ているかもね。
エンタメ風からリアル寄りになった感じが。
とにもかくにも。
結局、本作って、最後は宙ぶらりんで終わっていますよね。
次回作に続くんでしょうか。
それならそれで、初の試みではないでしょうか。
これまでの007シリーズの印象を見事に覆した本作。
お見事!!次回作が楽しみです!!!!
≪点数≫
8点
(16.05.05鑑賞)

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