2016-05-30 Mon

2014年制作 邦
監督:品川 ヒロシ
≪キャッチコピー≫
『この島から必ず脱出する!!』
≪ストーリー≫
ある雨の晩、宗形組組長の博也(哀川翔)は、武史(鶴見辰吾)や信也(RED RICE)らと共に高級クラブに繰り出していた。そこを対立する竹下組組員に襲われ、博也は足に深い傷を負い、武史は服役することに。10年後、武史が出所したときにはすでに宗形組は解散しており、博也は運送業を営みつつ武史の娘日向(山本舞香)の世話をしていた。
≪感想≫
お笑い芸人品川ヒロシ監督最新作。
僕と品川作品。
一応これまでの作品は全部鑑賞しているのかな。
「ドロップ」「漫才ギャング」「サンブンノイチ」。
僕的には「漫才ギャング」が一番楽しめました。
あとは殆どダメダメで。
この品川圧の強い作風がどうもねぇ・・・。
ただ、アクションや出ている一部の人はとても魅力的だったりもしたりするので、
新作が出たら、楽しみに観てしまうんです。
さて本作。
うーーーん・・・やっぱりダメダメだなぁ・・・。
アクションについて。
品川監督のアクションはスローと早送りを多用したアクションが主。
それが、けっこうスタイリッシュでカッコ良かったりしていたんです。
本作のアクションもそんな感じ。
ただね・・・。
それが今回良かったかと言うとそうでもない。
むしろ、スローを多用し過ぎでめちゃくちゃ長く感じたんです。
飽きてきたって感じ。
ガンアクションや総合格闘アクションまでもスローにしなくても。
ああいうアクションはもっと早回しを多用した方が見栄えが良いのではって。
ナイフや刀、剣を使ったアクションはカッコ良かったんですけどね。
それ以外のアクションは逆にどんくさく感じてしまったんです。
あの、女子高生コンビの見せ方とか、もっとスピーディーに撮る事でもっと魅力的に
映ったんじゃないのかな。
残念無念。
アクションに関しては前作までのアクションより悪くなっているように感じました。
キャラクターについて。
好きな奴ちょっと、嫌いな奴多数といった所。
好きなキャラクター。
関西ヤクザ軍団は最高にキャラ達ができていて◎。
キム兄演じる、反町。
無慈悲な感じの戦闘マシーンっぷりが怖くってね。
ただそれが凄い魅力的でカッコ良かったりもしたんですよね。
決め台詞の
「お前はもう死んでいる」
的な台詞は少しダサくも感じましたが(苦笑)
千鳥の大悟演じる内田も良かったー。
彼は「漫才ギャング」の時もとても良かったですね。
彼のナイフアクションや台詞回しもカッコ良かったです。
野生爆弾のくっきーも最高でした。
死に方は意外とあっけなくってもったいなかったですけどね(苦笑)
とにかく吉本勢のキャラクターはもれなく良い感じでしたよ。
それ以外はあまり好きじゃなかったかな。
例えば、医者のしげる。
コイツはなんか三枚目っぽくて笑わしにかかっているセリフも多いんだけど、
なんだか魅力的ではない。
発言や行動は、ただの女好きのクズ男にしか見えなくって。
例えば、女子高生の二人組。
この子たちのやり取りや言動も何だか好きじゃない。
イマドキの女子高生っぽくしているんだろうけど、ちょっとデフォルメし過ぎで、
ただのうざい女子になっているような・・・。
これは演出のせいでもあるんですけど、冒頭、この二人のやり取りがあって、
カメラの切り替わりがガチャガチャするシーンがあって。
それがまた見にくくって、かつ、つまんなくって。
ちょっと不快にも感じたり。
そもそもお話自体が薄味だったんですよね。
ゾンビ物でインパクトがあったのは事実ですが、それぞれの背景や描写が薄っぺらいせいで、
キャラ達に魅力を感じなかったんです。
ちょっともったいなかったですね。
演出について。
本作の監督は品川ヒロシ=お笑い芸人という事で、笑いのエッセンスを多々加えていて。
それが面白かったと言えば、そうでもなかったり。
むしろ邪魔とさえ感じてしまったんです。
例えば、緊迫したシーンで、助けを呼ぶために警察に電話するシーン。
漫才、コントチックなやり取りには本当に辟易したり。
急に、お笑い路線に走ってしまうと、これまでの展開、これからの展開に緊張感が
なくなっちゃったんですよね。
ゾンビという非現実の生きものに恐れる奴らを見たいのに、笑いやおふざけを加えてしまうとちょっとねぇ。
ゾンビ映画の名作「ショーン・オブ・ザ・デッド」のような笑いのエッセンスであればいいのに、
本作の笑いはちょっと、おふざけ感が強すぎて。
あと、台詞回しとか、キャラ達の語りがいちいち、狙っている感が強くってどうも好きになれない。
やっぱりここにも品川圧みたいなものを感じちゃってね。
むむむ・・・。
とにもかくにも。
全体的につまらなかった本作。
ツッコミ所がドンドン出てきて何だかなぁといった感じ。
ただねぇ・・・。
品川監督にはどんどん作品を撮って欲しいのも事実。
なんだか、お話や設定的には楽しそうな匂いがぷんぷんするんですよね。
きっと次回作も観るんじゃあないかなぁ。
≪点数≫
3点
(16.04.17鑑賞)

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