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No.1198 『007 第16作 消されたライセンス』
No1198 『007 第16作 消されたライセンス』

1989年制作 英/米
監督:ジョン・グレン

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
ボンドとフェリックス(ヘディソン)が逮捕した麻薬王サンチェス(ダヴィ)は部下の手で脱走、フェリックスに瀕死の重傷を負わせ、彼の新妻を殺した。友人の仇を討つためボンドは単身サンチェスへ近づいていく……。

≪感想≫
007シリーズ第16弾。

昨年1月から観始めた本シリーズ。
前作を観たのが2月か・・・。
間が空きましたねぇ・・・。

最新作に追いつくのはいつになる事やら。

さてさて。
久しぶりの007シリーズ。
「・・・ん?んん?面白いじゃないか!!」
すっごい楽しめましたよ。

その1。
バイオレンス描写がなかなかエグかった!!
一つは冒頭のサメに食われるシーン。
一つはクライマックスのコンベアに巻き込まれるシーン。
どちらも血がブシャーな感じでなかなか良かったです。
あと、気圧を操作して顔面がパンクするシーンもエグかったなぁ。
どれも手にグッと力がね。

その2。
アクションシーンが良い感じ!!
本作は、アクションがド派手に進化していました。
前作に引き続き空中アクションは言わずもがな。
それに加え、海でのアクションシーンもたくさんあったし、他にもカーアクションは秀逸でした。
タンクトレーラーの片輪走行やウイリー走行はとってもフレッシュで◎。
爆破シーンもふんだんに盛り込まれていてこれまた◎。
銃撃戦よりスタントアクションが多かったですね。

その3。
キャラが立っていた!!
本作、ジェームス・ボンドのキャラクターも良かったのですが、彼を取り巻く敵や仲間が良かった。
ボンド・ガールのパメラもこれまでのボンド・ガールと違って活躍していたし。
スパイグッズの生みの親であるQも今回は出番は多め。
敵キャラも良かったですね。
ボスのサンチェス。
コイツがまた良い感じの悪党っぷり。
絶対的な悪な感じがとても良かったです。
演じたのはロバート・デヴィ。
面構えもとても悪党っぽくて最高でした。
そしてそして・・・。
何と言っても・・・。
本作には若かりし頃の大好きベニチオ・デル・トロが出ているじゃありませんか!!!!
何も知らずに観ていた僕は気づいた瞬間
「おおっ!!」
って声を出してしまいました。
出演シーンも多かったしとても嬉しかったですよ。
ただ、あのやられ方はちょっとなぁ(悲)

その4。
お話自体も良くできていた!!
親友を殺されて仇を討つため立ち上がったボンド。
最後のサンチェスとのカタの付け方も良かったですね。
ちょっとした伏線の仕上げ方も粋だなって。

とまぁ、全体的に楽しめた本作。
苦言も無きにしもあらずですがまぁまぁまぁ。
一つだけ言うと、香港の麻薬捜査官がニンジャの格好して戦うのは、さすがに
アジアを一緒くたに見ている感じがして、ちょっとなぁなんて思いましたが笑えたので
良しとします。

久しぶりのボンド・当り作品。
この調子でまたドンドン観ていくぞ!!


≪点数≫
  8点
                                           (16.03.13鑑賞)


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No.1197 『パーフェクト・プラン』
No1197 『パーフェクト・プラン』

2013年制作 米/英/デンマーク/スウェーデン
監督:ヘンリク・ルーベン・ゲンツ

≪キャッチコピー≫
『夫婦二人が挑む相手は、麻薬売人(ドラッグディーラー)、
     警察、そしてフレンチマフィア。
          四つ巴の危険な戦いを制するのは誰だ?!』

≪ストーリー≫
シカゴからロンドンに渡った、請負労働者トム(ジェームズ・フランコ)と小学校の先生アナ(ケイト・ハドソン)の夫婦。祖母から継いだ屋敷を改築して住みたいと夢見るが、金融引き締めと外国人労働者取り締まりを強化する政府からトムに退去勧告が言い渡される。失意に沈む二人だが、階下の住人が3,500万円もの大金を遺(のこ)して亡くなっているのを発見。悩んだ果てに金を自分たちのものにするが、フレンチマフィアや麻薬密売人が周囲で動きだした上に刑事までもが彼らの前に現われ、思わぬ事態に引きずり込まれる。

≪感想≫
お金に困った夫婦が、ひょんなことから大金を発見。
それが裏社会の金とは知らずにパクろうとするも・・・。

お話は単純明快。
上映時間も90分ぐらいとコンパクト。
サクッと観れましたよ。

中盤まではサスペンス交じりのアクション作品。
緊張感を保ちつつ進んでいく・・・。
・・・が!!
クライマックスはまさかの「ホームアローン」的展開。
DIY精神で、敵と対峙していきます。
ただそこはやっぱり大人の作品。
けっこうなえげつなさでバイオレンス濃いめの演出でしたよ。
眉間に釘を打ちこんだ後、前のめりに倒れてグサッと追い打ちをかけるあたりは
何とも力がグッとね。
この展開は予想外でなかなか楽しめました。
ただ、それならばもう少しアイディアを出して敵と対峙して欲しかったかなと。
ちょっともの足りませんでした。

あとね、お話自体について。
この夫婦の行動にイマイチピンとこなかったのも事実。
まず、夫婦がお金を盗んでしまう事にも違和感。
まぁ、そこは百歩譲ってあるのかなと思うけど、そこから悪い方向に転がっていくのに
お金に執着していく。
めちゃくちゃ痛い目にあっているのに。
めちゃくちゃ素人夫婦のはずなのに。
なんだかそこまでの動機みたいなものが見えなかったんですよね。
もっと巧い方法もありそうなものなのに単純に我慢強く敵と対峙していくんです。
そこら辺の描写がちょっと物足りなかったかなって。
味方になる老刑事もそう。
ポイントポイントしか描いていないので、彼の演出にもムムムって。
動機や行動は分かるんですけど少し突飛な気がして。
もっと巧い描き方があったんじゃないかなと思ったりも。
敵キャラもそう。
もっと巧い回収方法もあったんじゃないかなぁ。
なんかみんなが上手じゃないんですよねぇ。

敵も含め結構キャラ立ちはできていたので、もう少しお話にパンチ力があれば
良くなったかもね。
もったいないない。

駄作ではないけど良作でもない。
数週間後には忘れてしまいそうな作品。
もったいないない。

≪点数≫
  5点
                                           (16.03.06鑑賞)


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No.1196 『ジョン・ウィック』
No1196 『ジョン・ウィック』

2014年制作 米/カナダ/中
監督:チャド・スタエルスキ, デヴィッド・リーチ

≪キャッチコピー≫
『見惚れるほどの、復讐。』

≪ストーリー≫
伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。

≪感想≫
キアヌ・リーブス主演作。
キアヌ作品といえば「スピード」が印象深くって、他には「マトリックス」シリーズかな。
最近は全然見ていないイメージ。
そんな少しロートル感が漂い出した彼の最新作。

本作を観て率直な感想。
「カッコいいキアヌが帰ってきた!!」

良かった所。
ストーリーが面白かった。
殺し屋を引退したジョン・ウィックだったが、車を強盗された上に愛犬まで殺されて
復讐に立ち上がるというお話。
殺した奴はチンピラなんだけど、街を支配するロシアン・マフィアのボスの息子。
ボスは自らの息子が犯した失態に怒り狂うが、息子なだけにほっておけない。
だけど伝説の殺し屋ジョン・ウィックは許さない・・・。
・・・んんーーーどこかで観た事あるストーリーだと思ったら、リーアム・ニーソン主演の
ラン・オール・ナイト」だ。
あの作品も大掴みでは全く一緒ですね。
無敵の殺し屋とは知らずにイタズラしたらやばい物に触れたというおバカなパターン。
バッチバチに復讐を遂げていくのは観ていて爽快でした。

アクションが良かった。
先に書きましたが本作は伝説の殺し屋のお話。
キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの無敵感を存分に堪能すればいいんです。
本作のアクションはガン+カンフー=ガンフー。
これがメチャクチャカッコ良かった!!
思ったより動けていない感じがしたのも事実ですが、それがまた逆に自らの
体を張った感が出ていて素晴らしかったです。
カンフーというよりかは総合格闘技っぽいと言った感じかな。
あと、銃の使い方も片手でバンバンというかは、両手でしっかりと固定して一撃必殺っぽい
動きで最高でしたよ。
クライマックスのカーアクションも良かったですね。
車をドリフトさせながらのガンアクションはガンフーならぬカーフー(苦笑)。
めちゃくちゃカッコ良かったです。
1つだけ不満を書かせてもらうと、伝説の殺し屋だけに、もう少し無敵感があっても
良かったかなとも思いましたが、そこはまぁまぁまぁ。
ちょっとだけデンゼル・ワシントン主演の「イコライザー」を思い出しました。

キャラクターが良かった。
殺し屋家業から離れたジョン・ウィック。
今回、自らの世界に返ってきた男。
これが、主演のキアヌ・リーブスと見事にマッチしていて。
僕的にはキアヌ・リーブスって一線から離れていた感があるんですよね。
ただ本作で、見事にアクション俳優として復活をしたんじゃないでしょうか。
ルックもかなりスタイリッシュでスマートでカッコ良かったですよ。
スーツ姿が良かったですねぇ・・・。
あと本作、脇を固める奴らも良い感じでした。
特にプロフェッショナルな面々。
ウィリアム・デフォー演じるジョンの親友スナイパーのマーカス。
悪人面でこいつはきっとジョン・ウィックの敵になるなと思っていたらまさかの情に厚い男!!
最高でしたね。
ジョンが宿泊する殺し屋たちが集うホテルのオーナーもクールでシブかったし、
フロントの男も同じくプロフェッショナルで良い感じ。
ホテルにいる闇医者も良かったですね。
とにかく、この裏稼業界隈のキャラクターはとてもいい味出していました。
敵達について。
ロシアン・マフィアのバカ息子のヨセフ・タラソフ。
こいつのクズっぷりはいい味出していましたね。
虎の威を借りる感じが最高でしたよ。
ボスのヴィゴ・タラソフはちょっとパンチが弱かったかな。
もう少しスマートだったら良かったかも。
もしくはもう少し貫録があればねぇと言ったところか。
でもまぁそれでも、最後は雨の中、ジョン・ウィックとバチバチの格闘をやっていたので良しとしますか。
もう一人の敵の女殺し屋ミズ・パーキンズ。
彼女ももう少しパンチがあっても良かったかな。
これはキャラクター、全体的に言える事なんですが、良くも悪くも少し泥臭さが残っていましたね。
もうちょっとだけスタイリッシュよりでも良かったかなと。
ホントにちょっとだけね。

とまぁ、全体的に満足できた本作。
観終わって思い出したのが、トム・クルーズ主演の「アウトロー」。
あの作品もジャック・リーチャーシリーズとして続編が作られるみたい。
本作もジョン・ウィックシリーズとしてどんどん作り続けてほしいなぁ。
先に挙げた「イコライザー」「ラン・オール・ナイト」「アウトロー」。
ここら辺が好きな方は是非ご鑑賞を!!!

≪点数≫
  9点
                                           (16.02.28鑑賞)


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No.1195 『レイプ・オブ・アナ・フリッツ』
No1195 『レイプ・オブ・アナ・フリッツ』

2015年制作 スペイン
監督:エクトル・エルナンデス・ビセンス

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
アイドル女優、アナ・フリッツが急死し、その遺体を見ようと3人の若者が安置所に侵入する。まだ生きているような美しいアナの裸体を見た3人は、禁断の欲望に火が付き…。

≪感想≫
職場の方に勧められて鑑賞。

有名女優の死体をレイプしていたら、彼女が生き返ったというお話。
なんて不道徳なお話なんだ!!
そもそもこの手のお話って苦手なんですよね。
話しは違いますが、以前観た嫌な作品「コンプライアンス 服従の心理」を思い出したり。
なんかこう、弱きの心と体を蹂躙するのがすっごい嫌な気分になるんです。

さて本作について。
やっぱり、にくったらしくて嫌な作品でした。
冒頭、3人の男が遺体安置所にて面白半分にドラックをきめたりしてハイになっている。
そこで有名女優アナ・フリッツの死体がある事を知っていた彼らは、彼女の裸を見たり、
触れたりと欲望を満たしていく。
そして彼らの行動は徐々に度を増していき・・。
むむむ・・・書いているだけで不快になるなぁ。
3人のキャラクターとして、1人はまぁ良識人。
1人は粗暴ないじめっ子キャラ。
そして1人は軟弱だけど心根はクズ男。
この3人のキャラクターやフェイスはなかなかいい味出していたんですよね。
特に病院で働く軟弱者のクズ野郎。
こいつは、いかにも弱々しそうな顔で、ビビり顔。
性格も最悪でやる事やっているのに、嫌な事は受け入れずに逃げてばかり。
そうとう腹が立ちましたよ。
いじめっ子野郎もそう。
ネタバレしますが、中盤で良識人の男を殺してしまうんです。
親友だったはずなのに自らの保身のためにとんでもない事を考える。
中盤くらいまでのこの二人の行動には本当に辟易しました。

物語の作りもちょっと雑だったかな。
とにかく低予算で作られているであろう本作。
アイディア一発勝負の作りなんだけど、そのアイディア=設定がこんなにも
嫌な感じだとどうもノリきれなかったんです。
ほとんどワンシチュエーションで繰り広げられるお話は、ちょっと緊張感が
不足しがちでしたね。
奇をてらった演出もなくスタンダードな展開。
だからこそ、この嫌な空気感、不快な物語が際立った感じ。
とほほ・・・。

肝心のオチですが。
「んんーーーーまぁそうなるよねぇ・・・。」
僕的にはどうせならもっと非常な制裁を加えてほしかったな。
今後の彼女の事を考えるともう少し光を当てて欲しかったです。

とにもかくにも。
全体的にB級チックな本作。
人に勧められなければ絶対観ないであろう本作。
倫理的に不快指数が高すぎて僕的にはもう一つ楽しめなかったかな。
・・・・こりゃ、教えてくれた職場の方にクレームだ!!!!!

≪点数≫
  2点
                                           (16.02.27鑑賞)


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No.1194 『悪魔の倫理学』
No1193 『悪魔の倫理学』

2013年制作 韓国
監督:パク・ミョンラン

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
とあるマンションの一室で、美しい女子大生ジナが殺害された。隣の部屋に住む警察官のジョンフンは、ジナに思いを寄せるが余り、彼女の部屋を日々盗撮していた。一方警察は、ジナと不倫関係にあり、殺害当日も彼女とマンションで会っていたキム教授の身柄を拘束する。しかしジョンフンは、その日、ある男がジナの部屋に忍び込んだのを知っていた。その男は、ジナの元恋人ヒョンス。ヒョンスはジナと別れた後も執拗に追い回し、ストーカーとなっていた。ジョンフンは、とりあえず盗撮の痕跡を消すためにジナの部屋に入るが、そこに借金取りのパクという男が現れ…。

≪感想≫
韓国発サスペンス作品。

あら、なんだか意外に面白い作りですな。

前情報を全く入れないで観たせいか話の展開が二転三転コロコロコロコロ
転がっていく感じにのめり込んでしましました。

冒頭、女子大生が自宅にて殺害される。
それを見ていた隣人の盗聴マニアの男。
さてここから犯人探しが始まるのか!?

と思いきや。

あっさり、犯人が登場。
そこから、犯人と、盗聴男との対決が始まるのか!?

と思いきや。

さらなる登場人物が。
女子大生の借金取りのヤクザな男の登場。
さぁ、ここから誰が勝ち残るのか!?

と思いきや。

クライマックスのあの展開。
作りがすっごい楽しかったです。

演出も楽しかったですね。
先に書いた通り、本作は主要キャラクターが何名かいまして。
その一人一人の視点で物語が進んでいくのですが、その繋ぎのやり方が
上手かったんですよね。
物語の繋がりを少し巻き戻した時点から映し出す。
実は、こいつはここでこういう行動をしていました的な。

本作を観て思い出したのが、邦画の「運命じゃない人」。
監督は「アフタースクール」や「鍵泥棒のメソッド」の内田けんじさん。
大好きな監督さんですが、本作の作りが彼の作品を思い出させたんですよねぇ・・・。

ドンデン返しや伏線の回収が素晴らしいというイメージの内田作品。
本作はそういう作風では無かったんですが、作り方が似ていたんです。
ちょっとこう、観ていて先の展開が読めない感じがね。

とにかく巧みな演出だなって。

あと、本作って俳優さんが脚本を読んで自らこの役をやりたいってな感じで役を選ばれたんですって。
僕的MVPはヤクザな男を演じたチョ・ジヌン氏。
彼は昨年観た傑作「最後まで行く」のアイツだ。
やっぱりこの手の役はピッタリですねぇ。
いかにも悪そな感じがね。

基本、本作に出てくる奴らってみんなダメで嫌な奴なんです。
殺された女子大生も基本的には悪いしね。
盗聴男ももちろん×。
女子大生を殺したストーカー男も×。
金貸しヤクザも×。
不倫した教授も×。
唯一、被害者っぽい教授の妻も×かなぁ・・・。
ただ、全体的に悪いやつなんだけどそれぞれの信念で動いているだけに、
心底憎たらしくは映っていなくって。
むしろ少し同情的にもなったり。
歪んだ愛情ゆえにと言ったところでしょうか。
こちらも魅力はありませんでしたが味のあるキャラクター達でしたよ。
スペシャルな感じがしなくってどこかにいそうな感じがまた良かったのかもね。

最初と最後のカットを同じにするところもなかなか粋だなとも思ったり。

お話自体や、物語の締め方的には正直もう一つパンチ力が欲しかったですが、
作りや演出は大好き。
もう少しエンタメ性にとんだ作品を撮ってほしいな。
今後の作品に期待!!

≪点数≫
  7点
                                           (16.02.21鑑賞)


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No.1193 『エイプリルフールズ』
No1193 『エイプリルフールズ』

2015年制作 邦
監督:石川 淳一

≪キャッチコピー≫
『7つの嘘が奇跡を起こす!』

≪ストーリー≫
人に対して恐怖心を抱いてしまう清掃員のあゆみ(戸田恵梨香)は、一晩だけ関係を結んだ外科医の亘(松坂桃李)に対して、身ごもっていると打ち明ける。ところが亘は、エイプリルフールだからとあゆみの言葉に耳を貸さなかった。居ても立ってもいられなくなったあゆみは、亘がいるイタリアンレストランに向かう。一方の亘は、きれいなキャビンアテンダントの麗子(菜々緒)とランチを楽しんでいて……。

≪感想≫
なんじゃこの映画は!!

久しぶりにダメダメな作品に出会いましたよ。

何と言ってもお話が面白くない!!
起きている事もやっている事も全然ノレないんです!!

お話はいくつかのシチュエーションで巻き起こる事件が最終的に何となく繋がって、
ハッピーエンドになるという感じ。

確かにちょっと「おっ!?これは!?」という部分もあったりしたんです。
ちょっとした伏線が気持ちよく回収されたりする演出はほっこりとなったりもしたり。
例えば、クライマックスのコミュ障妊婦の掃除仲間があの大病を患っていた奥さんだったり。
誘拐された娘の今の親父があの運転手さんだったりと。
少し気持ちが良かったりもしたんですよね。

ただね・・・。
なんでしょうか。
いちいちツッコミ所が多いというか、見逃せない部分も多々あって。
確かにこういう作品っていききっていると、現実とありえない行動や現象が
起こっていてもググイと持っていかれるんですが、本作はとても中途半端でね。
気になった所を少し挙げると。

1.
コミュ障妊婦がレストランで立てこもり銃まで発砲します。
そんで、人が撃たれもします。
そこまでのパニック、大事件なのに最終的にあの展開!!
いやいやいや・・・それは無いでしょ・・・。
救急車呼ぼうよ・・・。
警察呼ぼうよ・・・。

2.
クライマックスで立てこもり犯の妊婦が産気づきます。
レストランの周りのお客さん達が、自称天才外科医(詐欺師)に
お前がやれと背中を押します。
いやいやいや、いくら彼が医者志望だからって・・・。
いくら彼が彼女の愛する人であっても・・・。
いくらなんでも命を軽んじすぎでしょ!!
ちょっとこの行動には怒りが込み上げてきましたよ。

3.
冒頭、壮年夫婦が皇室としてファーストフード店に来店します。
そこでも店員、店長の対応がまた酷すぎる!!
いくらなんでも、そんな神様のような対応はしないでしょ。
「私どものような下々の人間が・・・。」
的なデフォルメされきった演出は、面白くもなく呆れてしまいましたよ。

4.
いじめられっこのお話のオチもイマイチ。
ラスト、本当に未確認飛行物体が現れた時には以前観た駄作
曲がれスプーン」を思い出したり。
この演出、オシャレでしょ?的な訴えはお口あんぐり・・・。
これまたつまんなかったです。

等々等々・・・・。
他にも、誘拐犯が実の親父だったお話も良いお話でまとめていますが、ラスト、
鉄砲玉に行ったはずの親父があんな生ぬるい終わり方するかね・・・。
こちとら「アウトレイジ」なヤクザな世界を観てきた身としては、こんな屁のような世界は怖くも何ともないぜってね。
あとは、そもそもタイトルにもある「エイプリルフール」がいまいち活きていないんじゃないかな。
なんか、時折「今日はエイプリルフールだから」的な演出も全然、後に繋がってもいないし、
繋がっていたりもする。
要するに一貫性が無いんですよね。
そうそう・・・。
冒頭の「めざましテレビ」的な演出もどうかと。
そもそも、ニュース番組でエイプリルフールだからって嘘ニュース流すか!?
モラルもへったくれもないなこの社会は・・・。
しかも、本作はフジテレビ制作っていう所がまたタチが悪い。
こういうのをジョークで済ましているとは、いかんですよ!!

うーーーん・・・・書きだしたら止まらない・・・。
とにもかくにもツッコミ所満載の本作。

ひっさしぶりにこんなにもハズレな作品に出会いましたよ。
なんだかなぁ・・・。

≪点数≫
  2点
                                           (16.02.14鑑賞)


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No.1192 『ビッグ・アイズ』
No1192 『ビッグ・アイズ』

2014年制作 米
監督:ティム・バートン

≪キャッチコピー≫
『大きな瞳だけが知っている。』

≪ストーリー≫
1950年代から1960年代にかけて、哀愁漂う大きな目の子供を描いた絵画「BIG EYES」シリーズが世界中で人気を博す。作者のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍アート界で有名人になるものの、何と実際に制作していたのは内気な性格の妻マーガレット(エイミー・アダムス)だった。自身の感情を唯一表現できるBIG EYESを守るため、マーガレットは自分が描いたという事実の公表を考え……。

≪感想≫
実際にあったお話を基に作られた本作。

世界的に有名になった画の作者が実は影武者が描いていたというお話。
時は、1950年代、その頃のアメリカは男尊女卑がはびこる時代だったらしくって。
個性的な画を描くマーガレットは偶然出会った画家志望のウォルターと恋に落ちすぐさま結婚。
二人は自らの画を売りに奔走するが、たまたま売れたのはマーガレットの画。
ウォルターは自分が描いたと嘘を重ね、金もうけに精を出すことになるが・・・。

まずは本作の肝である画について。
タイトルにもある通りこの方の画のタッチの特徴は「大きな目(ビッグ・アイズ)」。
その作風は多くの方に影響を与えてきたんだって。
それこそ、本作の監督であるティム・バートンもそう。
彼の「コープス・ブライド」「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のキャラクターデザインは
確実に影響を受けていますね。
あとは、僕が思ったのが日本の奈良美智さん。
彼の画で描かれている少女も仏頂面と大きな目が特徴。
本作のマーガレットの娘を見ていると奈良さんの描いている少女を彷彿とさせていましたよ。
僕は絵心なんて皆無でド下手レベルでセンスも才能もないのですが、
そんな僕でもこういう画のタッチはとても大好き。
ちょっと奇天烈というか個性的でキャッチーな感じは◎。
画集が欲しいぐらい。

さてさて、そんな画のバックにはこんなに暗くて憎たらしい物語があったんですねぇ。
まず、この旦那さん(ウォルター)がすっごいゲス野郎でして。
奥さんに書かせた画を自らが描いた絵とし得意の話術と狡猾さで儲けまくる訳です。
しかもなんの悪気もなくね。
それが観ていて本当に胸くそ悪かったり。
ただね・・・。
彼は彼で画の才能ではなく口の才能を活かし、奥さんとコンビを組んで世に出ている訳で。
もちろん、人を騙したり、奥さんを抑圧しているのは最悪な事なんですが、
少しだけ彼のやっている事に理解している自分もいたり。
彼も少しずつ、泥沼にはまっていって悪に染まっていっている感じもしましたしね。
最後の方なんて完全に狂っていましたもん。
なので、本気の本気で憎たらしい人間ではないのではなんて。

・・・んんーーーー、いや、やっぱり違うか。
マーガレット本人も少しは罪悪感はあるとはいえ、ウォルターがしたことは洗脳に
近いものがあるからね。
時代と風習に付け込み、抑圧するというか。

本作は、宗教的な側面も描かれていました。
僕は無宗教なので、ここら辺のセンシティブな問題は良く分からないのですが、
本作でマーガレットを救ったのは「エホバの証人」という存在も大きかったようで。
彼女が訴訟に踏み切ったのは、この「エホバの証人」の方と会ったのがきっかけっぽかったし。
その点は少しピンとこなかったかな。

そしてそして、本作、何と言っても僕的メガヒットは、ウォルターを演じたクリストフ・ヴァルツ。
この人が演じたからこそ、ウォルターというキャラクターがメチャクチャ栄えたんじゃないでしょうか。
出てきた瞬間から、
「なんだこの口から生まれてきたようなキャラクターは!!」
「胡散臭さが大爆発しているな!!」
どこかコミカルで、どう見てもアーティストにありがちな繊細で穏やかな印象がまったくない。
そこがまずすっごい良い味出していたんですよね。
クライマックスの裁判シーンの一人芝居・・・。
思わず笑ってしまいましたもん。
そこからの画を書かされるシーンまでのくだりは最高でした。

ラストの字幕も良かったですね。
先にも書きましたが、本作は実話を基に作られた作品。
このマーガレットさんは現在も元気に暮らしているようで。
主演のエイミー・アダムスとのツーショット写真には心がほっこり。
一方の、ウォルターのその後には心底げっそり。
この方は死ぬまで、自分の非を認める事が無かったんですって。
実際の写真の彼もこれがまた憎たらしくってねぇ・・・。
この字幕は本作にまたしっかりと実在感を与え良い演出となっていました。

とにもかくにも。
実際のお話という事あって、その時代の社会の流れだとか、クリエイターの苦悩だとか。
そういった自分が知らない分野の事、そして、本作ではハラスメント的な事も描かれていたので、
フムフムと鑑賞することができました。

あと、監督がティム・バートンという事もあって、街並などのデザインはちょっと
奇天烈で良い感じでしたよ。
大満足の一作です。

≪点数≫
  8点
                                           (16.02.14鑑賞)



こちら奈良美智さんの作品集。
興味あります。

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No.1191 『味園ユニバース』
No1191 『味園ユニバース』

2015年制作 邦
監督:山下 敦弘

≪キャッチコピー≫
『歌以外、全部忘れた男を拾って"ポチ男"と名付けた。』

≪ストーリー≫
大阪のとある広場でバンドがライブをしている中、記憶を失った若い男(渋谷すばる)が舞台に乱入し歌を披露する。ざわつく会場で鳴り響いた男の歌声は、周囲の人間を圧倒する。彼の才能に興味を抱いたバンドとマネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は「ポチ男」とあだ名を付け、スタジオで働いてもらうことにする。やがてバンドのボーカルに迎えられたポチ男は、喪失した過去の記憶をたどっていき……。

≪感想≫
良いとこ半分、悪いとこ半分。

まずは良い所。
キャスティングが絶妙!!
主演は関ジャニ∞の渋谷すばる君。
彼の見た目もそうなんですが、朴訥な感じとか愚連隊っぽい感じがとても良くって。
記憶喪失の役どころなんですが、とても上手に演じられていました。
中盤、記憶が戻って昔の仲間をボッコボコにするシーンはとってもイケていました。
ただねぇ・・・。
一個だけ、一個だけもったいないなと感じたことが・・・。
それは・・・・歌声。
彼はとても歌唱力があって、見応えも抜群にあったんですが、少し声の質が透明過ぎたかなって。
もう少しシャウト系の太めの声質だったらもっとカッコ良かったかなって。
イメージ的にはウルフルズのトータス松本さんの歌声が理想的かな。
こればっかりはしょうがないけど、少しもったいなかったなって。

もう一人の主演である二階堂ふみさん。
彼女も良かったなぁ。
沖縄出身の彼女ですが、関西弁を見事に使いこなし、仏頂面の芯の太い女性を
これまた見事に演じられていましたよ。
以前観た彼女の「神聖かまってちゃん」を思い出したり。

脇を固める方々も良い感じ。
特にバンド「赤犬」の面々。
誰一人、知っている方はいませんでしたが、この面々がとてもいい味出していたんですよね。
新曲を作る過程のシーンは、なんとなく彼らが放つ空気感が良い感じで。
また、良い曲でもあったんですよね。
ちょっとサントラが欲しくなりましたもん。

とまぁ、キャスティングはとても良かった本作。

これまたただねぇ・・・。
いかんせんストーリーが・・・。
序盤はとても面白かったんです。
渋谷君演じるポチ男がどういういきさつで記憶を取り戻していくのか。
彼がどういう人生を送ってきたのか等々、気になる事が多くってグッと
のめり込むことができたんです。
そしていざ蓋を開けてみると・・・。
ポチ男こと茂雄はなんのこっちゃない、ただのクズ男で・・・。
傷害事件を起こして自分の息子もおざなりに刑務所生活になる始末。
実家の借金にも目もくれず逃げ出していた始末。
とんだ負け犬野郎で・・・。
それがどういう結末を、責任をとってくれるのか期待して観ていると・・・案外、
ブツッとエンディングを迎えてしまっていて。
しかも、ラストまでの展開がとっても強引すぎるような気が・・・。
例えば、カスミがポチ男を探してポチ男をバットでぶん殴るシーンがあったのですが、
そもそもどうやって居場所が分かったのでしょうか。
ポチ男のボスに聞いたのかなぁ・・・。
そんで、その時にいた周りの愚連隊の奴らの事後処理はどうなったのでしょうか???
正直、ここら辺は何の回答も描いていないので鑑賞後もモヤモヤしっぱなしで。
ラストもポチ男がステージに立って熱唱するシーンがあって初めてのはにかみ笑顔を
見せて終了するのですが、何にも解決している気もしないし、ポチ男の成長も
見受けられないまま、ただ、歌を歌って終わった気がして。
不完全燃焼感がハンパない。
希望の光があると言えばあるんですが、これは受け手の僕が100歩も1,000歩も
ゆずって解釈したからな訳で。
こういう負け犬映画って、主役の成長が観れた瞬間、グッとくるもんなんですが、
本作はそれが無いから物足りなかったんですよね。
とほほほほ・・・。

キャスティングや音楽、良い所も見受けられただけに、とてももったいない。
もう少しビターな感じの作品でも良かったのにな。
ありゃりゃ・・・。

≪点数≫
  4点
                                           (16.02.27鑑賞)


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No.1190 『ブルー・リベンジ』
No1190 『ブルー・リベンジ』

2013年制作 米/仏
監督:ジェレミー・ソルニエ

≪キャッチコピー≫
『 ― 』

≪ストーリー≫
ボロボロの青色のセダンを根城にし、誰とも関わらないようにひっそりと生きているホームレスの男ドワイト(メイコン・ブレア)。警察に呼び出された彼は、両親を殺した犯人が刑に完全に服すことなく刑務所から出されることを告げられて大きなショックを受ける。やがて、すさまじい怒りに駆られた彼は復讐(ふくしゅう)を決意。セダンを激走させ、釈放された犯人のもとへと向かうドワイト。だが、その復讐(ふくしゅう)劇は思わぬ事態を引き起こし……。

≪感想≫
なんの情報もなく、なんとなく鑑賞。

タイトルにある通り、復讐作品かなと思いきや一味違いましたよ。

冒頭、ぼっさぼさの風体の男(ドウェイン)が車でホームレス生活を送っている。
そこへ、警察官が訪れ、あの男が出所するぞと伝える。
ホームレスの男は自分の両親を殺した男に復讐を遂げるべく、刑務所の前で待ち伏せする。
男はあっさりと復讐を遂げる。

ここからが本題だったんですね。

負が負を生みだす連鎖反応。
ドウェインは復讐を果たすも、次は彼が狙われ出す。
しかも身内を巻き込みながら。
復習は復讐を生み終わる事のない負の連鎖。
狼の死刑宣告」という作品もそうだったような。
それを終わらすにはじゃあどうすれば・・・。
傑作「グラントリノ」を思い出したり。
ただ、ああいう終わり方は切ないよねぇ・・・。

本作とにかく台詞が少ない。
序盤なんて殆どないに等しい。
情報が少ないんだけど最低限の台詞とシチュエーションで物語を見事に紡ぎだす。
ここら辺は観ていて巧いなと。
本作って低予算で作られたんだろうなと感じたりもして。

主人公のキャラクターも良かったですね。
あのグズッぷりがなんとも。
少しサイコな感じで生真面目な感じ。
心の奥底に秘めたるわずかな狂気とそれよりも膨大な情けなさ。
どこにでもいそうな彼が起こす物語は観ていて少しハラハラと。
台詞も少ない分、そして彼の精神が薄弱している感じがなんともね。

キャラで言えばドウェインの高校時代の友人も良かったです。
全てを把握していないんだけど感覚的に助けるこの絆的な感じが、少しグッときたり。
もちろん悪い事に加担しているのはダメなんですが、それでもその行動には心打たれるわけです。
演じたのはデヴィン・ラトレイ。
どこかで見たことあるなと思って調べると、なんと「ホーム・アローン」の意地悪お兄ちゃん
じゃあありませんか。
そういえば、「エレベーター」という作品にも出ていましたね。

とにもかくにも。
物語的には重々しいし、バイオレンス描写もなかなか。
映像もキャッチーでもなくグレーな感じ。
両手を広げておススメはしませんが、ミニシアター系の作品が好きな方は是非。

≪点数≫
  5点
                                           (16.02.27鑑賞)


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No.1189 『ジョーカー・ゲーム』
No1189 『ジョーカー・ゲーム』

2014年制作 邦
監督:入江 悠

≪キャッチコピー≫
『ジョーカーを見抜け。全てを欺き、生き残れ。』

≪ストーリー≫
架空の第2世界大戦前夜。陸軍士官学校で学ぶ嘉藤(亀梨和也)は、規律に反したことで極刑に処されるところを、結城(伊勢谷友介)なる謎の男に救われる。彼は諜報(ちょうほう)組織のD機関を設立した人物で、嘉藤の卓越した頭脳や身体能力を見込んでスカウトする。数々の厳しいテストをクリアしてスパイとなった嘉藤は、人類の歴史を変えかねない発明について記された機密文書ブラックノート奪取を命じられる。それを求めて魔の都と呼ばれる都市に潜入した彼の前に、リン(深田恭子)という女が出現し……。

≪感想≫
柳広司原作のD機関シリーズの実写版。

私、原作はもちろん拝読済。
実は大好きなシリーズでもあったりするんです。
ビターなスパイ作品というか男臭漂う雰囲気とドンデン返し的な作りがとても大好きで。

そんな作品をあの「SR サイタマノラッパー」シリーズの入江監督が撮るという事で
楽しみにしていました。

そしていざ鑑賞。

むむむ・・・期待値を大きく下回ったよぅ・・・。

世界観。
先に書きましたが、本作の世界観はとても重々しく濃厚なイメージに対し、
実写版の本作はエンタメ性に特化した作風で。
まぁ、演者の問題もあるのかな。
だって、主演の亀梨君はバリバリのアイドルフェイスでとってもイケているんだもんな。
そもそも本作の時代設定って昭和初期くらいでしょ??
どうしてもその時代に見えないんですよねぇ。
言葉使いや風景にしてもそう。
どちらかというとリアルよりではなくマンガチックにも見えたりして。

ストーリーについて。
これまた軽々しいストーリー展開。
D機関の不文律である「死ぬな、殺すな」的な心得。
これがまず本作の世界観に縛りを作っている訳です。
原作はこのテーマが凄く活きているのに本作では裏目裏目に。
派手に行動すればするほど、このテーマからかけ離れていくんですよね。
「死ぬな、殺すな」を守るためには本当は派手な動きもせずに、慎ましく任務を遂行しないと
いけないはずなのに、最後の爆破の展開とかはいくらなんでもねぇ・・・。
これじゃあ敵にもバレバレで死人も出るっつーーーの!!

キャラクターについて。
主役の嘉藤という男。
冒頭、D機関にスカウトされその潜在能力に驚かされるシーンの数々で、
こいつの能力には期待できるし、どんなクールな任務遂行をしてくれるんだい
なんて思っていたら・・・。
まさかのハニートラップにまんまと引っかかるという・・・。
そもそもこのD機関という集団は冷静沈着な集団のはずでしょうに。
こんなにも人間味あふれる奴らじゃないでしょうよ。
ダメダメですよ・・・。
ヒロインのリン。
そもそも、本作に女性やロマンスはいらないんじゃないかなぁ・・・。
演じたのは深田恭子さん。
ちょっと、ミスキャストだったんじゃないかなぁ・・・。
彼女もスパイの役だったんですが、あまりアクション映えもしないしさ。
魅力的なのは認めますが、これじゃあ説得力無さすぎるよ。
ふと思ったんですが、彼女を見て「ルパン3世」を思い出したんですよね。
最後の締め方とかも、もろ不二子っぽかったですもん。
なんだかなぁと。

アクションについて。
格闘アクションや追っかけっこアクションはなかなか。
それでも、韓国映画やハリウッドのゴリッゴリのアクションには程遠いか。
ただ、中盤の敵から逃げるシーンではジャッキー・チェン主演の「プロジェクトA」の
オマージュ的なシーン(民家をノックして扉を開けさせつつの敵にバン)があったのは
嬉しかったです。
全体的には少し物足りなかったかな。

とにもかくにも。
全体的に物足りなかった本作。
ただ本作ってシリーズ物なのでいくらでも続編が作れるんですよね。
D機関のいろんな奴を主役にしていけば延々作れる訳で。
しかも、その匂いも残しつつ、また面白く作っていけそうな空気感もふんわりと。
思っていた濃厚ビターな作風を期待せず、007シリーズ的なエンタメ作品と思って
観ればいいのかな。

続編かぁ・・・出たらやっぱり観ちゃうかもね。

≪点数≫
  4点
                                           (16.01.31鑑賞)


こちら原作。
とても好き。

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