2016-03-21 Mon

2014年制作 邦
監督:西田 征史
≪キャッチコピー≫
『最強すぎるふたり。』
≪ストーリー≫
両親を早くに亡くしてから、離れることなく2人で一つ屋根の下で暮らしている、40歳のより子(片桐はいり)と33歳の進(向井理)の小野寺姉弟。過去の失恋がトラウマとなって恋愛に臆病になってしまった進、こだわりが人一倍ある上に生命力が異常に強いより子と、クセのある姉弟だったがほどよい距離を保ちながら共同生活を送っていた。そんな中、彼らのもとに一通の郵便が誤配達されてくる。その手紙をきっかけに、姉弟の恋と人生が思わぬ方向へと転がりだしていく。
≪感想≫
若くして両親を亡くし、姉弟2人で暮らしてきた小野寺家。
姉・より子、40歳独身。
弟・進、33歳独身。
べったりと言う訳ではないがお互いを思い合う2人の元に、
久しぶりの恋の予感が・・・。
とまぁそんな感じのお話。
姉を片桐はいりさんが。
弟を向井理くんが。
先ずこのキャスティングで持っていかれました!!
何と言っても片桐はいり力!!
ちょっと、おせっかいでおてんばなんだけど引っ込み思案な所もあったりという
繊細な役が見事にマッチしていまして。
一挙手一投足、全ての行動が微笑ましくコミカル。
ルックもまた良い感じなんですよね。
ん十年同じ髪型と言われるおかっぱヘアがまた何とも。
弟の向井理くんもまた良い感じ。
姉とは似ても似つかないハンサムな風貌なんだけど、本作では、オタクっぽくてズボラな
感じを前面に出して、これまた恋にちょっと臆病な青年を見事に演じていましたよ。
あと俳優さんたちも良かったんですけど、本作、ストーリーがまた良かったんです。
この主役の小野寺姉弟がまた何とも応援したくなる良い奴らなんです。
本作のテーマは「優しさ」と「ありがとう」。
自分が思っているこの「優しさ」は、果たして本当にその人にとって良い事なのか。
逆に縛りつけてやしないか。
みたいな。
もちろん「小さな親切、大きなお世話」的な結果になったりする事もあるんでしょうけど、
やっぱり誰かに対して思うこの気持はとても暖かかったりするもんです。
この二人が、間違っているかもしれないけど、それぞれを思う気持ちを見ていると、
自分もちょっと周りの人に感謝したくなったりもして。
クライマックス。
二人はそれぞれ、恋に破れてしまいます。
見ていて
「いや、そりゃないぜ!!」
なんて怒りもこみあげたり、
「結局、また2人に戻るだけだったら意味ないじゃん!!」
なんて思ったりもしましたが、そこはしっかりと着地は考えられていて。
それぞれは自分の持っていた姉・弟への想いをまた昇華し、新しい想いへと変えていった。
それはまた二人にとってより良い関係性へと繋がる。
うーーーん、何でしょう、この二人には本当に幸せになってほしいなぁ。
なんて、強く思った良作でした。
≪点数≫
8点
(16.01.10鑑賞)

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