2016-02-17 Wed

2014年制作 米
監督:デヴィッド・エアー
≪キャッチコピー≫
『1人ずつ消されていく、最強の9人。』
≪ストーリー≫
麻薬取締局DEAの中でも最も強いとされる特殊部隊のリーダーを務め、ブリーチャー(破壊屋)の異名を持つジョン・ウォートン(アーノルド・シュワルツェネッガー)。彼とそのチームは麻薬カルテルのアジトを急襲し、巧みなチームワークと見事な戦術でミッションを成功させる。だが、組織が隠し持っていた1,000万ドルもの大金が突如として消え、それと同時に隊員たちが何者かによって一人、また一人と殺害されていく。報復や隊員の犯行などが疑われる中、ジョンは女性刑事と一緒に事件の真相を追い掛けていく。
≪感想≫
アーノルド・シュワルツネッガー主演作。
シュワちゃんと言えば昔はゴリッゴリのアクションスターでしたが、一度、
政界に進出したため映画の世界からは一旦身を引いていて。
それが政界引退と共に復活。
手始めに、スタローンらとの共演作品「エクスペンダブルズ」シリーズ。
最高の祭り映画でしたねぇ・・・。
他にも「大脱出」や「ラストスタンド」等々。
素敵な作品に出ずっぱりな訳で。
またまた、筋肉親父の復活か!?なんて心踊る訳ですが。
さて本作。
エグ目でグロ目な少し落ち着いたサスペンスアクション作品でしたよ。
本作、バイオレンス描写がけっこう凄くって。
R15作品と言うだけあってね。
仲間がどんどん惨殺されていくんですが、この殺され方がエグいエグい。
少し、目を背けてしまいました。
死体の天井貼り付けや冷蔵庫から死体がドンっと出てくるところ。
とにかく凄惨な感じが出ていました。
監督はデヴィッド・エアー。
以前観た「エンド・オブ・ウォッチ」を撮った監督か。
どおりでね。
「エンド・~」のレビューに書いたのですが、鑑賞後少し凹んだりしたんです。
本作のテイストも少し似ていました。
後味があまり良くはないというか・・・。
苦みが残る後味で・・・。
デヴィッド・エアーは「トレーニング・デイ」の脚本を書いたお方でもあるんですね。
これまたどおりでね・・・。
キャラクターについて。
シュワちゃん頑張っていましたねー。
妻子を殺害された過去を持つ男を好演されていました。
だけどね・・・ふと思う。
これがデンゼル・ワシントンだったらもっと良い感じだったんじゃないかって。
例えば「トレーニング・デイ」の感じ。
例えば「イコライザー」の感じ。
結構、マッチしているんじゃないかな。
シュワちゃん演じるブリーチャーの部下たち。
8人と人数が多めだったので最初はキャラ立ちができていませんでした。
徐々に減っていったので何とかついていけましたが、最初はちょっとピンとこなかったですよ。
ストーリーや演出について。
本作、結構ストーリーが複雑で。
仲間を殺している奴を探すお話なのですが、そこにブリーチャーの過去をからめたり、
麻薬組織をからめたり、冒頭の現金強奪をからめたりと。
少し混ぜ込み過ぎでお腹いっぱい。
ただ、演出が巧かったんですよね。
例えば、中盤、部下の一人であるトライポッドを探しに行くシーンでは、時間軸をごちゃ混ぜにして、
ブリーチャー達の訪問と麻薬組織の訪問を交互に映し出す。
なかなか巧いなと思わずニヤリ。
あとは、やっぱりバイオレンス描写かなぁ・・・。
クライマックスのカーアクションからの着地の仕方。
壮絶な〆方でしたねぇ。
ちょっと思ったんですが、ラストのあの締め方は余計だったんじゃないかな。
例えば先に書きましたデンゼル・ワシントン主演の大傑作「イコライザー」。
あれも敵を最後の最後まで追い詰めて決着をつけるというお話でしたが、
本作もそういうテイストで。
ただ、「イコライザー」のスカッと感はまるでなく、重々しく終わっちゃったんですよね。
そのせいで、後味も悪くなり重い空気になっちゃったような気がして。
その前のカーアクションでも結構盛り上がっていたのでそこで終わらせても
良かったのになって。
残念無念。
全体的に重々しくバイオレンスたっぷりの本作。
楽しめた部分もありますが、ちょっと不満が残る1作でした。
≪点数≫
6点
(15. 12.23鑑賞)

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