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No.1167 『薄氷の殺人』
No1167 『薄氷の殺人』

2014年制作 中/香港
監督:ディアオ・イーナン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
中国・華北地方で切断された死体の断片が次々に発見され、刑事ジャン(リャオ・ファン)が捜査に当たるが、容疑者の兄弟が逮捕時に射殺されたため詳細は誰にもわからなくなってしまう。5年後、しがない警備員となっていたジャンは以前の事件と手口が類似した猟奇殺人が発生したことを知り、独自に調査を開始。やがて、被害者たちはいずれもウー(グイ・ルンメイ)という未亡人と近しい関係だったことを突き止めるが……。

≪感想≫
中国ノワール作品。

独特の重々しい空気感。
中国と言うお国柄という所もあるのでしょうか。
くらぁーくておもぉーくて陰々滅々とした世界観。
以前観た「罪のてざわり」に通づるものがありましたよ。
あとねぇ、ちょっと暗めのバイオレンスという事で、傑作「ドライヴ」を思い出したり。

本作、まず、お話が凄く面白かったんです。
1999年に起こった事件から始まる連続殺人事件。
一人の女性の周りで巻き起こる事件。
徐々に明かされる真実。
ググイと引っ張られるストーリーテリングに振り回されっぱなし。
とても良くできているなって。

あとねぇ、本作セリフもとても少ないんですよね。
とは言え、しっかりと感情の機微も映し出している。
おぉ、独特の空気感。
嫌いじゃないですよ。

演出もフレッシュな感覚が。
序盤、銃撃戦があるんですが、その始まりと言うか流れがあまりにも突発的で。
しかもアドリブかなと思うくらいそこにいる人間たちがドタドタしているんです。
撮り方にも関係するんですけどとにかく野暮ったいというか。
ただ、その演出がとてもリアリティがあって銃撃戦が始まった瞬間ビックリしちゃったんですよね。
急に訪れる暴力を垣間見た感じがして。
とにかくこのシーンは名シーンだったかと思います。

あとね。
ふと思ったんですが時折流れるディスコチックな音楽。
エンディングでも流れていましたが、本作のテイストと全く違う雰囲気で、
これはこれで
「変わってんなぁー・・・。」
って。

全体的に。
暗くてどんよりとしたお話と映像と空気感。
韓国ノワールとはまた違うアジアの作品を堪能させていただきました。

久しぶりの余談。
主演のグイ・ルンメイさん。
どこかで観た事あるなと思っていたら、以前観た「藍色夏恋」のヒロインさんだったんですね。
へぇー、へぇー、へぇー。

≪点数≫
  8点
                                           (15. 12.13鑑賞)

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)