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No.1163 『蜩ノ記(ひぐらしのき)』
No1163 『蜩ノ記(ひぐらしのき)』

2013年制作 邦
監督:小泉 堯史

≪キャッチコピー≫
『夫として、父として、師として――。愛に溢れ、信義を貫いた美しき人生。』

≪ストーリー≫
7年前に前例のない事件を起こした戸田秋谷(役所広司)は、藩の歴史をまとめる家譜の編さんを命じられていた。3年後に決められた切腹までの監視役の命を受けた檀野庄三郎(岡田准一)は、秋谷一家と共に生活するうち、家譜作りに励む秋谷に胸を打たれる。秋谷の人格者ぶりを知り、事件の真相を探り始めた庄三郎は、やがて藩政を大きく揺るがしかねない秘密を知るが……。

≪感想≫
これぞ王道の時代劇。
大人のための作品と言ったところか。

落ち着いた雰囲気。
壮大な日本の景色。
格調高い世界観はみんなに観てもらいたい古き良き日本の風景。

そこに出てくる役者さん達も落ち着いた方々で。
役所広司さんや原田美枝子さんや寺島しのぶさん。
岡田准一君、堀北真希さん。
しっかし岡田君は相変わらず動けるお方ですねぇ。
以前、人気ドラマシリーズの「SP」シリーズを観て思ったんですけどアクションのキレがとても鋭いんですよね。
なにやら格闘技を習っているとの事。
もっと本格的なアクション作品に出てほしいなぁ。
ほんの少しの殺陣のシーンはカッコ良かったですよ。

そして本作、とにかく何もかもが美しいんですよね。
人間としてのキャラクターもそうですし、風景もそう。
3年間のお話なんですが、そこに流れる四季折々の風景はとても美しくって。
落ち着いた雰囲気も相まってウトウトと・・・(苦笑)

ストーリーについて。
本作はとある徳の高い人物が切腹を言い渡され、その切腹までの期間を追うというお話。
とてもベッタベタで大きな波もありませんがそれが良いと言わんばかりの、デンとした佇まい。
圧倒的な王道人間ドラマと言ったところでしょうか。
主役の戸田秋谷(役所広司)と言うお方。
信念を曲げずひたすら自分の信じた道を進む。
その人間的魅力に惹かれ檀野庄三郎(岡田准一)も少しずつ変わっていく。
この人間的な繋がり、連なり、連鎖がまた痺れるんですよねぇ・・・。

ただねぇ・・・。
少し納得いかないところも。
昔のお侍さんって
「武士道と云うは死ぬ事と見付けたり」
的な発想を美徳としている感はありますが、どうもピンとこないんですよね。
もちろん、凄く美しくて後世のために死ぬことも厭わないという考えも分からないでもないのですが、
やっぱりどうにか生きていく方法は無いものかと思っちゃうのも事実。
むむむ・・・ってなところですな。

とにかく格式高い本作。
私の不勉強でちょっと分かりづらい言葉使いもありましたが、そこはなんとなく雰囲気で。

たまにはこんな作品を観るのも悪くない。
落ち着いた濃厚な純和風映画でした。

≪点数≫
  7点
                                           (15. 11.29鑑賞)


こちら原作本。
読んでみようかな。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(2)