2015-12-16 Wed

2012年制作 邦
監督:大友 啓史
≪キャッチコピー≫
『かならず、帰る。』
≪ストーリー≫
幕末から明治になり、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いのもと流浪人となっていた。流浪の旅の途中、剣心は神谷道場の師範代・薫(武井咲)を助けたことから、薫のところで居候することに。一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生しており……。
≪感想≫
少年ジャンプにて連載されていた人気漫画を実写化。
もちろん僕はリアルタイムで原作を読んでいました。
この時代は「スラムダンク」や「ドラゴンボール」「ジョジョの奇妙な冒険」「ろくでなしブルース」等々。
とにかく毎週楽しみにしていたのを覚えています。
そんな人気漫画を実写化!?
正直、不安の方が大きいなぁ・・・。
さてさて。
まずは良かった所。
殺陣がとにかくカッコ良かったです!!
邦画でここまでのアクション、殺陣を見せてもらえるとは!!
正直、殺陣やアクションについては大満足でしたよ。
例えば、タイマンシーンはもれなく良かったな。
剣心 対 外印。
外印のナイフアクションはちょっと「アジョシ」のナイフアクションを思い出したり。
もちろん、アジョシに比べたら落ちるんです。
それでもこれまで観た邦画アクションに比べるとメチャクチャ良く見えたんですよね。
外印役の綾野剛さん、頑張っていましたねー。
剣心 対 鵜堂刃衛。
クライマックスの戦いはこれまた殺陣+特殊撮影のアクションがカッコ良かったです。
鵜堂刃衛の剣技が結構ワイルドかつ奇天烈で良い感じでした。
演じられていた吉川晃司さんもドハマリで◎。
他にも時折、魅せるワイヤーアクションもメチャクチャ良かったです。
とにかく、邦画でここまでのアクションを見せてもらえれば大満足でした。
まぁ、確かに多人数との戦いはガチャガチャっとしていたりしたんですが、
そこは役者の技量が追い付けばという事で。
そりゃあ、インドネシアの傑作アクション「ザ・レイド」には劣りますよ。
タイの「チョコレート・ファイター」や「マッハ!!!!!」には劣りますよ。
けど、今回のクオリティがあれば今後もっと良くなるはず!!
とっても良い感じでした。
そして、残念ながらここからはダメダメ部分。
とにかくお話が・・・。
僕は原作を読んでいるので、流れや各キャラの心情、性格は把握していますが、
何も読んだことのない人が本作を観て、楽しめたのかなぁ・・・。
数冊分をギュッと濃縮しているせいか話のブツ切り感がハンパなくって。
例えば、剣心と薫との関係性。
いつの間にかお互いが無くてはならない存在に。
いくらなんでも色んな描写をはしょりすぎじゃないかい!?
他のキャラクターについてもそう。
相良左之介や弥彦もいつの間にか仲間になっているし。
ちょっと物足りないというか説明不足と言うか。
率直に言うとつまんなかったです。
後、演出についてもそう。
先に書いたキャラの描き込み不足もあるせいか、ヒロインの薫が逆に邪魔だったんですよね。
クライマックスのシリアス語りシーン。
なんだかそれまでのアクションに見入っていたせいもあって、急に薫が入り込むのは
イラッとしちゃって(苦笑)
お話がとにかくダメダメでしたよ。
アクションがとても楽しかっただけに非常に残念。
まぁ漫画原作だから映画にする時の弊害みたいなものもあるのでしょうが、
もっと描き方、ストーリーの凝縮をしてほしかったです。
本作は続編が2部作で作られていますね。
アクションが恐らくレベルアップしているはず!!
そして、お話も「志々雄編」という人気のあるお話だけにめっちゃ楽しみです!!
≪点数≫
5点
(15. 10.10鑑賞)
こちら原作漫画。
もちろん読破しました。

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