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No.1141 『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』
No1141 『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』

2014年制作 米
監督:ジョン・ファヴロウ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
一流レストランの料理人カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)はオーナー(ダスティン・ホフマン)と衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻(ソフィア・ベルガラ)や友人(ジョン・レグイザモ)、息子(エムジェイ・アンソニー)らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする。

≪感想≫
アイアンマン」のジョン・ファブロー監督作品。
彼は本作で何と監督・脚本・主演の3役もこなしている。
驚いたのは主演という事。
役者さんもやっていたんですねぇ・・・凄い。

さて本作。
軽快なタッチながらもなかなか考えさせられる作品でした。

本作の主人公はやとわれシェフのカール。
自分の好きな料理を作りたいのに、実際にメニューを仕切っているのは社長であるオーナー。
オーナーの指示通りに動いていたら、グルメ批評家にけちょんけちょんにされるし、
ツイッターで反論したら世間まで敵に回してしまう始末。
彼はシェフを首になってしまいます。
この設定って、ジョン・ファブロー監督の実人生に当てはまるような・・・。
もっと言うと、誰の人生もそんなもんなんですよね。
好きなものを作りたいという気持ちと、周りの指示とのズレ。
そこで葛藤しながらのお仕事。
本作でもそうだったように、別にオーナーの言う事に間違いは無いっちゃあ無いんです。
やっぱり新作よりも、今まで食べていたものを食べたいと思っている客もたくさんいるでしょうから。
ただ、自分の腕をもっと磨きたいという気持ちもあるんだよねぇ・・・。
上手くバランスがね。

失意のカールを救ったのはやはり料理。
彼はフードトラックを始める事にし、それが一気にバカ流行り!!
テキサスからロスまでフードトラックをひた走らせ結果、自分を見つめ直す旅に。
そしてラストは料理人としてのプライドも取戻し、家族も取戻し、ハッピーエンド!!
と言う、王道のハートフルコメディ作品でした。

本作は、とにかく軽めのタッチ。
重めな展開のようにも見えるんだけど、良い意味で浅く描いているせいか、とにかく人生の
良い部分だけがなんとなく浮き彫りになっているような描き方。
悪い部分ももちろんたくさんあったんですけどね。
そこは、この監督の演出方法の巧さと言ったところか。

出演者について。
「アイアンマン」の監督さんだけあって、共演者にはロバート・ダウニーJrや
スカーレット・ヨハンソンが出演されていましたね。
ちょっと嬉しかったな。
あと、僕的にとっても大好きになった役者さんが1人。
それは、マーティンの相棒を演じたジョン・レグイザモさん。
彼のキャラクターがとてつもなく素敵すぎて。
ボスが首になって困っているのを見て、自分もボスについていくぜ的な男気が最高で。
それがまた軽いタッチで、さも当然かのごとく行動しているんですよね。
めちゃくちゃ最高じゃないですか!!
とにかく素敵な相棒でしたよ。

そしてそして・・・。
本作の魅力は何と言っても「料理」!!
出てくる料理が全て美味しそうなんです!!
ジューシーな肉描写や息子のために作ったサンドイッチ。
メインのキューバサンドはジャンクな感じもあって、すっごい食べたくなりました!!
あぁ、どこか売っている所ないかなぁってネットサーフィンしたくらい(苦笑)
とにかくお腹がすく作品でしたよ。

あとねぇ。
本作で一つ思ったのがネット社会、SNSについて。
一つの批判が世界中に流れて、こんなにも人生を狂わせる。
逆もまた然り。
一つの賞賛が世界中に流れて、こんなにも人生を狂わせる。
僕もまた、このブログが世界中に開かれていて。
(幸か不幸か閲覧者は少ないのですが・・・(苦笑))
ただ一つ間違えれば巻き込み巻き込まれる可能性はあるんですよねぇ。
うっすらとその向こうの社会も想像しながら利用しないとなぁってね。
気を付けねば。

さてさて。
こんなにも軽いタッチでハッピーになれる作品。
老若男女、誰が観ても楽しめる作品なんじゃないでしょうか。

≪点数≫
  8点
                                           (15.09.27鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)