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No.1151 『サスペクト 哀しき容疑者』
No1151 『サスペクト 哀しき容疑者』

2013年制作 韓
監督:ウォン・シニョン

≪キャッチコピー≫
『男はただ復讐のためだけに生きている』

≪ストーリー≫
北朝鮮特殊部隊の元工作員で、すご腕のチ・ドンチョル(コン・ユ)は運転代行の仕事をしながら、愛する妻子を殺して韓国に逃走した犯人を捜していた。そんなある日、ある要人の殺害現場に居合わせ、死に際に眼鏡を渡される。自分が犯人でないにもかかわらず警察官に現場で目撃されたことで殺人の容疑者となったドンチョルは、対北情報局室長キム・ソッコ(チョ・ソンハ)と防諜(ぼうちょう)専門のミン・セフン大佐(パク・ヒスン)に追われることとなり……。

≪感想≫
最高!!韓国アクション映画!!

ある殺人事件の容疑者になってしまった凄腕の元工作員の男。
逃げながらも真犯人を追い詰めていくアクションサスペンス作品。

いやぁーーーー、良いですねぇ。
めちゃくちゃ緊張感あふれる素晴らしい作品でした。

この手の韓国映画に外れナシ!!

まず、ストーリーがとても良かったんです。
完全無欠の脱北者の元工作員。
少し「ボーン・アイデンティティ」シリーズのジェイソン・ボーンを思い出したり。
あと、南北問題で追跡ものの傑作「ベルリン・ファイル」を思い出したり。
さらには逃亡物の傑作韓国映画「哀しき獣」も思い出したり。
とにかく緊迫感あふれるストーリーに仕上がっていて見応え十分でしたよ。
2時間越えの作品でしたが飽きることなく最後までググイと引っ張られました。

次にキャラクター。
本作の主人公であるチ・ドンチョル。
こいつのクールな復讐者っぷりがハンパなくカッコ良かったんですよね。
どこかこう哀愁が漂う感じがとても良くって。
演じた俳優さんはコン・ユと言うお方。
初めて観ましたが一気にファンになりましたよ。
他にもドンチョルを追いかけるライバルのミン大佐。
こいつもまた痺れるほどシブカッコイイ。
いかにも荒くれ者のはぐれ者っぷりが良かったんですよねぇ。
登場シーンがまず良かったですもん。
スカイダイビングで部下を決死の行動で助けるシーン。
これがある事で一気にファンの心を鷲掴みに。
今後の展開への緊張感が溢れ膨れ上がる。
最高の演出でしょう。
ドンチョルと戦う北進会の面々も良かったですね。
序盤に出てきたスナイパーのダサ親父。
一見、ダサ親父なんですけど格闘術や肉体は凄いの一言。
この親父が、劇的なアクションをみせてくれた瞬間、テンションがガン上がりしましたよ!!
敵ボスのキム室長のクズっぷりも最高でしたね。
キム室長に対しての、あの終わらせ方もスカッとしましたよ。

アクション。
本作、アクションもとにかくカッコ良かったです。
正直、ガチャガチャカット割りがされていてよく分かんなかった部分もあったりもしたんですが、
押さえるべき部分はしっかりと押さえていて。
格闘アクションについても要所要所でカッコいい立ち回りもあったし。
逃亡アクションについても、屋根の上をピョンピョンと軽いパルクールアクションで良い感じでしたし。
あとは、カーアクションも素晴らしかったです。
ド派手にドッカドッカと見せてくれたんですよね。
ラスト付近のチキンレースなんて手に汗にぎりましたもん。
あの自らエアバックを起動させるとことか最高!!
アクションだけでも一級品だったのではないでしょうか。

とにもかくにも大満足の本作。
ちょっと暗めのストーリーですが、最高の一作。
韓国アクション映画が好きな方にはおススメの一作です!!!!!!

≪点数≫
  9点
                                           (15. 10.24鑑賞)

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No.1150 『PUSH 光と闇の能力者』
No1150 『PUSH 光と闇の能力者』

2009年制作 米
監督:ポール・マクギガン

≪キャッチコピー≫
『未来を、動かせ。』

≪ストーリー≫
ムーバー(念動力)の能力を持つニック(クリス・エヴァンス)のもとに、ウォッチャー(未来予知力)の能力を持つキャシー(ダコタ・ファニング)が現われる。キャシーはキラ(カミーラ・ベル)という女性を探し出すことを手伝ってほしいと頼むが、彼らは謎の政府機関“ディビジョン”が放った特殊能力者に命を狙われ始める。

≪感想≫
超能力もの。

超能力ものと言えば「X-メン」シリーズ。
あれも超能力が身についているミュータントのお話。
色んな能力がガンガン出てきて気持ち良いシリーズ。

この手の作品って、どういう能力が出てくるのか。
どういうバトル、アクションを繰り広げるのかがすっごい肝で。
ここら辺が決まってくるとテンションがガン上がり!!

なので、本作のポスターを見た時に
「おっ!なかなか面白そうじゃん」
ってね。

さて本作。
・・・・びみょーーーー・・・。
物足りなーーーーい!!

まず、能力者たちが物足りない。
予知能力者、物体を動かす念動力者、超音波を発する者、記憶を消す者、
記憶を書きかえる者等々。
何種類かありまして。
確かに、結構キャッチーな能力ばかりで楽しそうな気がしたのですが・・・。
それだけだったんですよねぇ・・・。
その能力を上手に活かしたり、派手に見せる事もなかったんですよね。
もったいないなぁって。
次にアクションが物足りない。
先に書きましたが物体を動かす念動能力者同士のバトルがあるのですが、
イマイチ派手さに欠けたんですよね。
もっとドッカンバッカンあるのかなと思っていたからちょっと肩すかし感が。
残念無念。

そしてそして・・・。
これもけっこう大きなダメダメ理由なんですが、ストーリーがつまらない!!
ストーリーがつまらなくてもアクションが最高。
逆も然り。
アクションがイマイチでもストーリーが・・・。
このどちらかが成り立っていればよかったのですが、本作はどちらもできていなかったかな。
キャラクターに魅力がなかったのもちょっとねぇ。
例えば、今回キラと言う女性を追って3つどもえの戦いが繰り広げられるのですが、
展開に抑揚がないからイマイチのりきれない。
もっと面白くなりそうなのに、イマイチ盛り上がらない。
こちらも残念無念ですな。

とにもかくにも。
設定や世界観は楽しみだっただけにすっごくもったいなかった本作。
最後の終わり方もちょっとあっけなさすぎ。
もっともーーーーっとド派手なアクション大作をみせてくれよーーーー!!

≪点数≫
  4点
                                           (15. 10.24鑑賞)

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No.1149 『007 第14作 美しき獲物たち』
No1149 『007 第14作 美しき獲物たち』

1985年制作 英
監督:ジョン・グレン

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
シリコン・バレー壊滅を図る、天才的な大富豪マックス・ゾリン。たった一つのマイクロ・チップから、ボンドは彼の野望に気付く。だがゾリンの身辺を探るボンドの前に、恐るべき腕をもった女殺し屋が現れた……。

≪感想≫
007シリーズ第14弾。

本作も前作に引き続きリアル志向のアクション大作。
前々作までのおバカ志向から完全にサヨナラしましたね。

これはこれでまぁまぁまぁ。

良かった所。
映像はそれなりに楽しめましたよ。
前作もそうだったんですが、スカイアクションがふんだんに盛り込まれていましたね。
クライマックスのデッカイ橋での戦いは緊張感が溢れていて見応えたっぷり。
これ、映画館のスクリーンで観ていたら凄かっただろうなって。
格闘アクションは相変わらずの鈍重っぷりでしたが、その分シチュエーションでカバー。
良い感じで観る事ができました。
次にキャラクター。
本作の敵役はゾリンと言う男。
コイツがなかなかの悪党クズ野郎で。
しかも少しサイコっぷりな感じも相まってなかなか印象深い敵役でした。
演じるのはどこかで見たことがあるなと思ったらクリストファー・ウォーケン。
様々な作品で活躍する役者さん。
最近観た作品で言ったら「セブン・サイコパス」に出てたかな。
とにかく渋みのある悪顔の役者さんで見事に悪役を演じてくれていました。
あと、同じく敵の黒人女性のメイ・デイ。
コイツがまた腕っぷしも強くて見た目もいかつくてインパクト大。
そして最後のあの活躍っぷり!!
あれで惚れない訳にはいかない!!
一気に持っていかれましたよ。
本作はとにかくこの敵役の二人がイケていました。

逆にイケていなかったのがボンドガールのステイシー。
彼女は演じる女性の力量もあったのかもしれませんがとにかくギャーギャー叫ぶだけの人間で、
一切魅力を感じませんでしたね。
とほほ・・・。

あと、悪かった点として、結構毎回思うんですけど、展開が粗挽き過ぎるんですよね。
とにかくボンドがなかなかやられない。
ギリギリのところで敵がヘマと言うか詰めの甘い行動で、何とか切り抜けるんです。
そこがたまに興醒めしちゃうんですよね。
そこはもう少し詰めてくれないと。
もしくは納得させてくれないとね。
残念無念。

本作で、3代目ジェームズ・ボンドは卒業だそうで。
7作品続いた、ロジャー・ムーア版007。
リアル路線やおバカ路線。
色々なボンド映画を見せてくれてありがとうございました!!!

≪点数≫
  6点
                                           (15. 10.18鑑賞)


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No.1148 『るろうに剣心 伝説の最期編』
No1148 『るろうに剣心 伝説の最期編』

2014年制作 邦
監督:大友 啓史

≪キャッチコピー≫
『未来のために。』

≪ストーリー≫
海を漂流し流れ着いたところを、剣術の師匠である比古清十郎(福山雅治)に助けられた緋村剣心(佐藤健)。その後剣心は、山中で居を構え陶器作りに励む師匠に対し、飛天御剣流の奥義を教えてほしいと懇願する。一方、甲鉄艦・煉獄に搭載した大砲で一つの村を襲撃した志々雄真実(藤原竜也)は、政府に対して剣心を指名手配し、捕らえて処刑するように求める。

≪感想≫
「るろうに剣心」シリーズ第三弾。

毎度毎度書いていますが、本シリーズはアクションがとにかくカッコ良くって。
本作でもこれまで通り超絶的ににアクションが素晴らしかったです。

その1。
剣心VS四乃森蒼紫。
二刀流の四乃森蒼紫。
前作でのVS翁もカッコ良かったですが、本作でも剣心との殺陣は良い感じでしたよ。
その2。
剣心VS瀬田宗次郎。
マンガを実写化した本シリーズ。
この瀬田宗次郎を演じた神木隆之介君がメチャクチャハマっていたんですよね。
そしてこの宗次郎と剣心が戦うアクションシーンはもれなく最高でした。
あの神速を使う前の足トーン、トーンというアクションがまた良いんですよねぇ。
その3。
志々雄VS剣心、左之助、斎藤一、四乃森蒼紫。
1対4のアクションシーンは流石に卑怯だろと思いながらも、志々雄の無双っぷりがカッコ良かったです。
元々、漫画版でも史上最強の敵は志々雄じゃないかって思っているので、この描き方は
最高にアガりましたよ。

とにかくアクションについてはこれ以上ない出来栄え。
本作のアクションって剣技に加え体技も交えているからカッコいいんですよねぇ。
このアクションシーンだけをずっと観ていたいと思ったり。

ただね・・・・。
本作、ストーリーや演出がこれまでの作品に無いぐらい酷いように思えたんですよね。
その1。
これは、演出方法なんですけど、戦いの途中で妙な語りシーンや説教シーンがはさまれるんです。
そのせいで、カッコいいアクションでアガりきったテンションがガタ落ち・・・。
別に台詞で説明、説教しなくても行動とかで分からせる方法もあるんじゃないかなって。
とにかくこの、テンポの悪さはちょっとなぁって。
その2。
ストーリーが粗挽き過ぎる!!
本シリーズは漫画版では志々雄には「10本刀」という幹部たちがいて。
実は前作ではその存在もきっちりお話に出ていたし、本作でもそれっぽい奴らは
結構見きれていたりもしたんです。
それがどうでしょう。
ぜんっっっぜん活躍しない。
活躍したのは佐渡島方治、瀬田宗次郎、悠久山安慈、沢下条張くらいかな。
あとは少し出たのが魚沼宇水くらい。
マンガでは他にも魅力的なキャラクターがいたんです。
それらが全然描かれなかったのはとっても寂しかったです・・・。
本シリーズは前後編に分けているし映画自体もそれぞれ120分以上の尺があるんです。
それなのにこういうキャラをないがしろにしているのはちょっとなぁって。
先に書いた演出方法をもっと改善してテンポ良く描いていたら良かったのにな。
ここは本当に残念でしたよ!!
その3。
左之介の描かれ方が雑!!
僕的に漫画版で好きなキャラクターはこの相良左之介だったりもするんです。
そのキャラがこの実写版ではあまり魅力的に描かれていないんですよね。
1作目では結構カッコ良くって良い感じだったのに、前作くらいからちょっと
邪魔くさく感じたんですよね。
ただの出しゃばりみたいな・・・。
本作でもクライマックスで安慈とのバトルがありますが、全然ドラマチックでも何でもないんです。
だって、最後のとどめが金的ですよ!?
いくらなんでもそりゃないぜ・・・。
ここも残念でしたね。
その4。
政府の対応が鬼畜過ぎる。
本作の政府の剣心への対応がいくらなんでもひどすぎる!!
志々雄討伐をお願いしておきながら、やばくなったら剣心を指名手配に。
それでも志々雄を倒そうとする剣心。
そしたら二人ともども殺そうとする始末。
最後の最後、剣心が志々雄を殺したら、何もなかったかのように、剣心たちへ敬意を表す。
「こいつら本当にクズだなぁ!!」
なんて怒りが湧いてきましたよ!!
他にもとにかくストーリーやキャラの扱いが雑すぎる印象。
思い出してはだんだんと腹が立ってきました!!!!

そんなこんなで、アクション(だけ!!)は超一級品。
それだけでも観る価値はあるシリーズに仕上がっていました。

≪点数≫
  5点
                                           (15. 10.18鑑賞)


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No.1147 『るろうに剣心 京都大火編』
No1147 『るろうに剣心 京都大火編』

2014年制作 邦
監督:大友 啓史

≪キャッチコピー≫
『さらば、剣心。』

≪ストーリー≫
かつて人斬り抜刀斎と呼ばれた伝説の人斬り、緋村剣心(佐藤健)。刀を置き、平穏な生活を送る剣心は、ある日、剣心から影の人斬り役を引き継いだ志々雄真実(藤原竜也)が京都でその名をとどろかせていることを知る。政府が派遣した討伐隊は志々雄を前に成すすべがなく、最後の望みとして剣心に白羽の矢が立つ。志々雄の野心を阻止すべく、剣心は京都へ向かう。

≪感想≫
「るろうに剣心」シリーズ第二弾。

本作は人気漫画が実写化。
細かい説明は前作にて書きましたが、原作の漫画はとりあえず全部読みました。
しかも結構リアルタイムでハマった世代で。
そんな漫画を実写化という事で観賞したわけですが・・・。

前作。
とにかくアクションがメチャクチャ良かったんです。
これまでの邦画アクションのレベルをグンと上げたと言っても過言ではないレベル。
これまでアクションと言えばハリウッド。
アジアで言えば、韓国や香港、インドネシアやタイ。
どうしても邦画はあまり・・・といった印象でしたが前作を観た時
「おっと、凄い作品が出てきたぞ!!」
なんて嬉しい悲鳴。
ストーリーには色々言いたいことがありましたがアクションだけは超一級でした。

さてさて本作。
本作は2部作で、原作でも人気のあるストーリーを実写化。
とても楽しみにして鑑賞させていただきました。

ストーリーは2部作という事で、助走作品と言ったところ。
確かに詰め込み過ぎ感もありましたがそこはご愛嬌。
前作よりかは幾分か、ましになったかなと。

見所はやっぱりアクション!!
前作にも負けず劣らず・・・と言うかかなり上回った作品に仕上がっていましたよ。
基本的に全員、動ける役者さん達なんですよね。
剣心役の佐藤健くん。
ワイヤーアクションを駆使しながら殺陣をカッコよく立ち回る。
前作よりもメチャクチャ頑張っていましたよ。
本作から登場の方々。
まずは、瀬田宗二郎役の神木隆之介君。
剣心とのタイマンシーンは最高でした。
この手の立ち回りは初めて見たと言っても良いぐらいクオリティの高いアクションに
仕上がっていましたよ。
次に、翁役の田中泯さん。
年齢的には高齢かと思われますが、あれだけ動けますか!?
もちろんスタントマンもいたのかもしれませんが、それでも凄い動けていて
カッコ良かったですよ。
そしてそして。
本作での一番の掘り出し物は、巻町操役の土屋太鳳さん。
こんなに動ける女優さんはかつていましたでしょうか。
言い過ぎかもしれませんが、「チョコレート・ファイター」のジージャーを彷彿とさせる格闘術でした!!
とにかく、彼女にはこれからもアクションを頑張ってもらいたいなぁ・・・なんて思ったら。
彼女は最近、朝ドラ「まれ」のヒロインをされていたんですね。
他にも、数々の恋愛映画やドラマにも出ているご様子。
アクションスターの道からは大きく外れちゃったかな・・・とほほ・・・。
他にも他にも。
本作から登場の伊勢谷友介(四乃森蒼紫訳)さん辺りのアクションもカッコ良かったです。

本シリーズはとにかくアクションが最高!!
それだけでも観る価値ありますよ!!

余談・・・そういえば最後の最後に福山雅治さんが出ていましたねぇ。
      あの出方はズルいなぁ。
      一気に持っていかれましたね(苦笑)

≪点数≫
  8点
                                           (15. 10.11鑑賞)


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No.1146 『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』
No1146 『天使の処刑人 バイオレット&デイジー』

2011年制作 米
監督:ジェフリー・フレッチャー

≪キャッチコピー≫
『甘くみたら、大きな間違い。』

≪ストーリー≫
まだ10代のバイオレット(アレクシス・ブレデル)とデイジー(シアーシャ・ローナン)は、ニューヨークでプロの殺し屋として簡単な仕事のみオファーを受けて、日々過ごしていた。ある日、彼女たちのもとに仲間のラス(ダニー・トレホ)から報酬アップの簡単な仕事の依頼が舞い込んでくる。いったん断ったものの、二人は条件の良さにつられて引き受けることに。そして、標的のアパートに潜入し……。

≪感想≫
現代版「テルマ&ルイーズ」と謳われた本作。
「テルマ~」は鑑賞済みで、なかなか良い作品だった記憶。
女性がいろんなしがらみから自立していくっつーテーマでしたが・・・。

さて、本作。
「ん?んん??おもてたのとちがーーーーう!!」
「っていうか、全然「テルマ&ルイーズ」じゃないじゃん!!」

ちょっとファンタジックな不思議な作品でしたよ。

殺し屋のバイオレット&デイジーがある殺しの依頼を受けて、
そのターゲットの親父との交流から成長?していくお話。

本作、とにかくリアリティがなくって。
起こる事起こる事、全てが現実味がなくって。
かといっていききった世界観でもない。
なんかちょっとフワッとしていたんですよね。

正直、お話、世界観自体はつまらなかったという印象。

ただね・・・。
それでも最後まで観る事ができたのは、主演の二人が魅力的だったからなんですよね。
デイジー役のシアーシャ・ローナン。
なんでしょうこの透明感。
ハンナ」や「グランド・ブダペスト・ホテル」にも出演されていましたね。
キャラクターはともかく、この見た目の透明感度合いがハンパなく高かったです。
バイオレット役のアレクシス・ブレデル。
彼女の作品は本作が初めて。
本作ではティーン・エイジャーの役だったんですが、この方実は31歳なんですって!!
いやはや・・・。
とにかく魅力的なお二人。
先に世界観の事で少し苦言を呈したんですが、実は、このちょっとふわりとした世界観の中に映る、
二人がとても良かったのも事実。
と言うか、この世界観だからこそこの二人の魅力が活きたんじゃないかなって。

むむむ・・・微妙ですねぇ・・・。

欲を言えばもっと派手なアクションや、いききったお話が観たかったりもしたもので。

とにもかくにも。
この主演の二人のファンであればぜひ観て欲しい本作。
内容的にもお勧め部分的にも女性にはお勧めしませんな(笑)

≪点数≫
  5点
                                           (15. 10.11鑑賞)

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No.1145 『るろうに剣心』
No1145 『るろうに剣心』
2012年制作 邦
監督:大友 啓史

≪キャッチコピー≫
『かならず、帰る。』

≪ストーリー≫
幕末から明治になり、かつて「人斬(き)り抜刀斎」として恐れられた剣客・緋村剣心(佐藤健)は「不殺(ころさず)」の誓いのもと流浪人となっていた。流浪の旅の途中、剣心は神谷道場の師範代・薫(武井咲)を助けたことから、薫のところで居候することに。一方、街では「抜刀斎」を名乗る人物による人斬(き)り事件が発生しており……。

≪感想≫
少年ジャンプにて連載されていた人気漫画を実写化。
もちろん僕はリアルタイムで原作を読んでいました。
この時代は「スラムダンク」や「ドラゴンボール」「ジョジョの奇妙な冒険」「ろくでなしブルース」等々。
とにかく毎週楽しみにしていたのを覚えています。

そんな人気漫画を実写化!?
正直、不安の方が大きいなぁ・・・。

さてさて。
まずは良かった所。
殺陣がとにかくカッコ良かったです!!
邦画でここまでのアクション、殺陣を見せてもらえるとは!!
正直、殺陣やアクションについては大満足でしたよ。
例えば、タイマンシーンはもれなく良かったな。
剣心 対 外印。
外印のナイフアクションはちょっと「アジョシ」のナイフアクションを思い出したり。
もちろん、アジョシに比べたら落ちるんです。
それでもこれまで観た邦画アクションに比べるとメチャクチャ良く見えたんですよね。
外印役の綾野剛さん、頑張っていましたねー。
剣心 対 鵜堂刃衛。
クライマックスの戦いはこれまた殺陣+特殊撮影のアクションがカッコ良かったです。
鵜堂刃衛の剣技が結構ワイルドかつ奇天烈で良い感じでした。
演じられていた吉川晃司さんもドハマリで◎。
他にも時折、魅せるワイヤーアクションもメチャクチャ良かったです。
とにかく、邦画でここまでのアクションを見せてもらえれば大満足でした。
まぁ、確かに多人数との戦いはガチャガチャっとしていたりしたんですが、
そこは役者の技量が追い付けばという事で。
そりゃあ、インドネシアの傑作アクション「ザ・レイド」には劣りますよ。
タイの「チョコレート・ファイター」や「マッハ!!!!!」には劣りますよ。
けど、今回のクオリティがあれば今後もっと良くなるはず!!
とっても良い感じでした。

そして、残念ながらここからはダメダメ部分。
とにかくお話が・・・。
僕は原作を読んでいるので、流れや各キャラの心情、性格は把握していますが、
何も読んだことのない人が本作を観て、楽しめたのかなぁ・・・。
数冊分をギュッと濃縮しているせいか話のブツ切り感がハンパなくって。
例えば、剣心と薫との関係性。
いつの間にかお互いが無くてはならない存在に。
いくらなんでも色んな描写をはしょりすぎじゃないかい!?
他のキャラクターについてもそう。
相良左之介や弥彦もいつの間にか仲間になっているし。
ちょっと物足りないというか説明不足と言うか。
率直に言うとつまんなかったです。
後、演出についてもそう。
先に書いたキャラの描き込み不足もあるせいか、ヒロインの薫が逆に邪魔だったんですよね。
クライマックスのシリアス語りシーン。
なんだかそれまでのアクションに見入っていたせいもあって、急に薫が入り込むのは
イラッとしちゃって(苦笑)
お話がとにかくダメダメでしたよ。

アクションがとても楽しかっただけに非常に残念。
まぁ漫画原作だから映画にする時の弊害みたいなものもあるのでしょうが、
もっと描き方、ストーリーの凝縮をしてほしかったです。

本作は続編が2部作で作られていますね。
アクションが恐らくレベルアップしているはず!!
そして、お話も「志々雄編」という人気のあるお話だけにめっちゃ楽しみです!!

≪点数≫
  5点
                                           (15. 10.10鑑賞)



こちら原作漫画。
もちろん読破しました。

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No.1144 『スコア』
No1144 『スコア』

2001年制作 米
監督:フランク・オズ

≪キャッチコピー≫
『3000万ドルのヤマ 3人のプロフェッショナル 最後に笑うヤツは誰だ。』

≪ストーリー≫
世界をまたにかけ活躍してきた金庫破りの超一流のプロ、ニック(デ・ニーロ)はある日、長年のパートナーである盗品ブローカー、マックス(ブランド)から報酬400万ドルという願ってもない話を持ちかけられる。が、この仕事を成功させるためには内部に詳しいジャック(ノートン)という男と組まなければならなかった……。

≪感想≫※ネタバレあり
ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、マーロン・ブランド3大俳優共演作。
マーロン・ブランドの出演作は観たことがありませんが、名前は聞いたことあるし、
「ゴッド・ファーザー」でアカデミー主演俳優賞を取ったんですよね。
名優と言った印象。
ロバート・デ・ニーロと言えば「タクシードライバー」。
エドワード・ノートンは「ファイト・クラブ」や「インクレディブル・ハルク」。
どちらも好きな俳優さんです。

さて本作。
うーーーーん、まぁまぁまぁ・・・。

良かった所。
そりゃまぁ俳優力でしょうねぇ・・・。
いぶし銀の2人(デ・ニーロとマーロン・ブランド)は置いといて。
僕的にはエドワード・ノートンが良かったです。
あのちょっとインチキ切れ者っぽい所や、障がい者風に装ったところから普通に戻る
切り替え部分等々。
なかなか見所がありました。

そうそう。
いぶし銀2人の劇中のやりとりはほとんど、アドリブだったそうですよ。
なるほどねぇ。

良い所はこのぐらいかな。

後はちょっとダメダメでした。
まず、これは僕が悪いのですが、少しドンパチやアクションを期待していたんですよね。
それが、ロバート・デ・ニーロが少しご老体という事もあって凄く落ち着いたトーンで
進んでいっていて。
そこが少し物足りなかったり。
基本、お話自体も凄く穏やか。
どちらかと言うと緊張感を保たせながら進んでいくストーリー。
ただ、それが上手く描かれていたかというとそうでもなくって。
古臭い演出法や鈍重なアクションのせいで地味に感じてしまいました。
そのせいかツッコミ所も所々出てくる始末。
例えば、デ・ニーロ演じるニック。
最後の最後は勝ち組になるんですが、なんだか凄みを感じられない。
冷静沈着にこれまで仕事をこなしてきたはずなのに、今回に関しては少しポカが多すぎる。
ジャックとのファースト・コンタクトでもそうでしたし。
クライマックスのやり取りやドンデン返しでもそう。
ニックの性格が結果を作っているのではなく、結果ありきでニックの性格や行動を
作っているといった印象。
もっと、クールでカリスマ性のある人間を描いてほしかったです。
そもそも、彼は一人で仕事をするというのが信念なはずなのに、ボディガードの男もいるわ、
ハッカーの味方もいるわでなかなかのチームっぷり(苦笑)。
ジャックにしてもそう。
良い所で書きましたが、こいつもなかなかの切れ者なんです。
ただ、最後のオチに通づる行動がちょっと納得いかなくって。
ネタバレしますが、クライマックスでニックからブツを奪って逃げるんですが、
さすがに奪ったらすぐに確認するでしょう。
僕も観ながらリアルタイムでツッコんでいましたもん。
確かにクライマックスだけに緊迫感があったのかもしれません。
ただ、何度も書いている全体的に落ち着いたトーンがそういった粗を
見つけやすくしていたんですよね。
残念無念。

とにもかくにも。
豪華俳優陣の共演は観て良かったですが、それ以外はちょっと物足りないと言った印象。
マーロン・ブランド氏は本作が遺作なんですって。
他の作品も観てみようかなぁ・・・。
特に「ゴッド・ファーザー」シリーズは絶対に観なくっちゃ!!

≪点数≫
  5点
                                           (15. 10.10鑑賞)

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No.1143 『ドラッグ・ウォー 毒戦』
No1143 『ドラッグ・ウォー 毒戦』

2012年制作 中/香港
監督:ジョニー・トー

≪キャッチコピー≫
『毒(Drug)には、毒を見舞え。』

≪ストーリー≫
香港警察の警官ロン(ドニー・イェン)は、黒社会を牛耳る大物ホン(コリン・チョウ)の組織で潜入捜査を行っている。やがて8年が過ぎ、今やロンは裏社会でも一目置かれる存在になっていた。そんな折、ホンの手下が殺された上にブツまで奪われてしまう。その犯人は、ロンの義兄弟サニー(アンディ・オン)で……。

≪感想≫
大好きジョニー・トー監督作品。

やっぱり大好き、見応えたっぷりの作品でしたよ。

まずは何と言ってもお話が面白いんですよね。
麻薬売買仲介人が警察に捕まって、死刑を免れるために警察の犬となるも・・・。
ってな感じ。
ひたすら続くスリリングな展開。
出てくるキャラクターが全て立っていて、全てが主役な感じ。
警察のジャン警部。
コイツがまた渋い!!
冷静沈着でクールな男。
見た目は地味ですが、観ているうちに
「こいつ、なかなかやりおるな」
って。
麻薬密売仲介人のミン。
コイツは警察に捕まり警察の犬となり麻薬組織の駆逐に協力しつつも、
コイツ自身がどうにか逃げ延びようとする姿勢が見え隠れして
めちゃくちゃスリリングなんです。
コイツは、本当に警察に協力しているのか、何か考えているんじゃないかって、
そこら辺の演じ方が巧いというか。
ラストの生命力あふれる必死な行動には、悪党ながらも少し痺れあがりましたよ。
ミンの仲間のろうあの兄弟。
出てきた時やその面構えから、どこか抜けた奴らだなと思っていたら・・・。
なんだ!!めちゃくちゃクールで強いじゃん!!
こいつらの銃撃戦はすっげー良かったです。
他にも脈組織の黒幕7人衆。
出演時間は少しですが、しっかりと各キャラに色がついていて。
それぞれ見せ場もあったりしたので良い感じでした。

さらに本作。
とにかく演出が巧みなんです。
少しずつ少しずつ、真実を明らかにしていく。
頭脳をフル回転させながら与えられたパズルを徐々に組み立てていく。
ただ、物語の展開自体はとても速くって。
常に驚きと緊張が持続している感じ。
そしてラストのあの銃撃戦。
とにかくド派手にドンパチやりあう。
色んなキャラ達の総決算!!
これぞジョニー・トー印。
以前観た「PTU」と言う作品のクライマックスの銃撃戦を思い出したり。

全体的に泥臭さも漂う本作。
本当に見応えある傑作でした。

≪点数≫
  9点
                                           (15.10.03鑑賞)


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No.1142 『猿の惑星 8 猿の惑星:新世紀』
No1142 『猿の惑星 8 猿の惑星:新世紀』

2014年制作 米
監督:マット・リーヴス

≪キャッチコピー≫
『ヒトの世紀が終わろうとしている。』

≪ストーリー≫
自らが生み出したウイルスによって、人類の90パーセントが死滅した2020年代の地球。サンフランシスコでは、かろうじて生存している人類と驚異的な遺伝子進化を遂げた猿たちのコミュニティーがゴールデンゲートブリッジを挟んで存在していた。人類のコミュニティーでは、衰退を食い止めるためにも、猿たちと対話すべきだとする者、再び人類が地球を支配するべきだとする者たちが、それぞれの考えに従って動き出す。一方、猿たちを率いるシーザー(アンディ・サーキス)は、人類と接触しようとせずに文明を構築していた。

≪感想≫
猿の惑星」シリーズ第8作。

前作から再出発した本シリーズ。
やっぱり猿の実在感がハンパなくって。

基本的に本シリーズって猿たちが主人公なんですよね。
色々なキャラが出てきて、しかもそれぞれがきっちりと色分けされている。
まずはボス猿であるシーザー。
もうねぇ、コイツがハンパなくかっこいいんです!!
カリスマ性もあってリーダーとしての資質が備わっている。
前作からさらに成長したシーザーに惚れまくりでしたよ。
サブリーダー的存在コバ。
コバは、前作を観た時にその悪辣フェイスにこいつは絶対に悪者になると思っていましたが、
案の定でしたね。
ただ、コイツも根っからの悪党ではないんですよね。
欲望にかられて人間を襲った訳でもない。
単に昔のトラウマからきた人間への危機感だった訳で・・・。
しかもそのトラウマを作ったのは紛れもなく人間なんですよね。
それを考えるとコバの気持ちも分かるというか・・・。
ちょっと胸が痛くなりました。
シーザーの長兄であるブルーアイズ。
良い感じの反抗期っぷりが良かったですね。
とにかく人間世界と同じような世界観がまたリアリティがありました。

本作って、基本的に根っからの悪党は出てこないんです。
人間たちにしてもそう。
最初に猿たちを銃撃してしまう奴だってそう。
コイツも、きっと昔、家族や友人を猿疫病に殺されてしまっているんですよね。
それが恐怖心や怒りに変わっていっている訳で。
猿たちの事をケダモノだ!!なんていう奴もそう。
みんな生きるために、そして家族を失った喪失感からの立ち上がるための行動なんですよね。
まぁ、暴力に走るのはあまりいただけませんが。

とにかく出てくる奴らの行動には胸が痛くなりました。

ツッコミ所も少々。
これは前作で思ったんですけど、猿が異常に多くなっていないかい!?
そもそもこの猿たちはセンターからの脱走者のみですよね。
百頭単位でいるんですけど・・・いくらなんでも多いよねぇ・・・。

総括。
前作よりも楽しめた本作。
アクションは前作にも増しているし、何よりシーザーと言うキャラクターの
成長譚としてとても面白かった。
きっと次回作もありますよね。
楽しみにしております!!

≪点数≫
  8点
                                           (15.10.02鑑賞)


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No.1141 『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』
No1141 『シェフ ~三ツ星フードトラック始めました~』

2014年制作 米
監督:ジョン・ファヴロウ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
一流レストランの料理人カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)はオーナー(ダスティン・ホフマン)と衝突。創造性に欠ける料理を作ることを拒み、店を辞めてしまう。マイアミに行ったカールは、とてもおいしいキューバサンドイッチと出会い、元妻(ソフィア・ベルガラ)や友人(ジョン・レグイザモ)、息子(エムジェイ・アンソニー)らとフードトラックでサンドイッチの移動販売を始めることにする。

≪感想≫
アイアンマン」のジョン・ファブロー監督作品。
彼は本作で何と監督・脚本・主演の3役もこなしている。
驚いたのは主演という事。
役者さんもやっていたんですねぇ・・・凄い。

さて本作。
軽快なタッチながらもなかなか考えさせられる作品でした。

本作の主人公はやとわれシェフのカール。
自分の好きな料理を作りたいのに、実際にメニューを仕切っているのは社長であるオーナー。
オーナーの指示通りに動いていたら、グルメ批評家にけちょんけちょんにされるし、
ツイッターで反論したら世間まで敵に回してしまう始末。
彼はシェフを首になってしまいます。
この設定って、ジョン・ファブロー監督の実人生に当てはまるような・・・。
もっと言うと、誰の人生もそんなもんなんですよね。
好きなものを作りたいという気持ちと、周りの指示とのズレ。
そこで葛藤しながらのお仕事。
本作でもそうだったように、別にオーナーの言う事に間違いは無いっちゃあ無いんです。
やっぱり新作よりも、今まで食べていたものを食べたいと思っている客もたくさんいるでしょうから。
ただ、自分の腕をもっと磨きたいという気持ちもあるんだよねぇ・・・。
上手くバランスがね。

失意のカールを救ったのはやはり料理。
彼はフードトラックを始める事にし、それが一気にバカ流行り!!
テキサスからロスまでフードトラックをひた走らせ結果、自分を見つめ直す旅に。
そしてラストは料理人としてのプライドも取戻し、家族も取戻し、ハッピーエンド!!
と言う、王道のハートフルコメディ作品でした。

本作は、とにかく軽めのタッチ。
重めな展開のようにも見えるんだけど、良い意味で浅く描いているせいか、とにかく人生の
良い部分だけがなんとなく浮き彫りになっているような描き方。
悪い部分ももちろんたくさんあったんですけどね。
そこは、この監督の演出方法の巧さと言ったところか。

出演者について。
「アイアンマン」の監督さんだけあって、共演者にはロバート・ダウニーJrや
スカーレット・ヨハンソンが出演されていましたね。
ちょっと嬉しかったな。
あと、僕的にとっても大好きになった役者さんが1人。
それは、マーティンの相棒を演じたジョン・レグイザモさん。
彼のキャラクターがとてつもなく素敵すぎて。
ボスが首になって困っているのを見て、自分もボスについていくぜ的な男気が最高で。
それがまた軽いタッチで、さも当然かのごとく行動しているんですよね。
めちゃくちゃ最高じゃないですか!!
とにかく素敵な相棒でしたよ。

そしてそして・・・。
本作の魅力は何と言っても「料理」!!
出てくる料理が全て美味しそうなんです!!
ジューシーな肉描写や息子のために作ったサンドイッチ。
メインのキューバサンドはジャンクな感じもあって、すっごい食べたくなりました!!
あぁ、どこか売っている所ないかなぁってネットサーフィンしたくらい(苦笑)
とにかくお腹がすく作品でしたよ。

あとねぇ。
本作で一つ思ったのがネット社会、SNSについて。
一つの批判が世界中に流れて、こんなにも人生を狂わせる。
逆もまた然り。
一つの賞賛が世界中に流れて、こんなにも人生を狂わせる。
僕もまた、このブログが世界中に開かれていて。
(幸か不幸か閲覧者は少ないのですが・・・(苦笑))
ただ一つ間違えれば巻き込み巻き込まれる可能性はあるんですよねぇ。
うっすらとその向こうの社会も想像しながら利用しないとなぁってね。
気を付けねば。

さてさて。
こんなにも軽いタッチでハッピーになれる作品。
老若男女、誰が観ても楽しめる作品なんじゃないでしょうか。

≪点数≫
  8点
                                           (15.09.27鑑賞)


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No.1140 『猿の惑星 7 猿の惑星:創世記』
No1140 『猿の惑星 7 猿の惑星:創世記』

2011年制作 米
監督:ルパート・ワイアット

≪キャッチコピー≫
『これは人類への警鐘』

≪ストーリー≫
現代のサンフランシスコ。高い知能を持つ猿のシーザーは人類に裏切られ、自分の仲間である猿を率い、自由のために人類との戦いに向けて立ち上がることに。人類のごう慢さが、猿の知能を発達させてしまう要因となり、人類にとって最大の危機を巻き起こしていく。

≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第7作。

5作目でひとまず完結。
そして前作はリ・イマジネーション作品。
本作からはリブートという事で再出発。

なかなか楽しい作品でした!!
まずは何と言っても猿達の実在感がハンパなくって。
これは映像の技術が優れてきているからなんですが、とにかくこの猿達の
リアリティがハンパなかったです。
そして、この猿たちのキャラも凄く立っていてカッコ良かったんですよね。
主人公のシーザー。
本作の物語は彼の成長譚でもあるんです。
人間社会に生まれ、DNA操作により優れた知識を身に着ける。
彼はいったい何なのか。
自分のアイデンティティに思い悩む姿は観ていてグッとしました。
他にもゴリラのバック。
彼のシーザーへの忠誠心と言うか仲間としての行動にはシビれあがりました。
特にラストのヘリへの特攻は思わず
「うぉーーーー!!」
って。
他にもオランウータンのモーリス。
最初、シーザーをいじめるロケット。
どいつも一目見たら各キャラが分かるぐらいしっかりとキャラ付けされていました。
仲間を従え、暴れ出していく所は今後、こいつらがどういう活躍を見せてくれるんだろうなんて心踊ったり。
あともう一匹、気になるお猿さんが。
それは、新実験の犠牲になったコバという猿。
コイツがまた悪そうな顔してんですよね。
本作ではあまり活躍しませんでしたが、続編では恐らくこいつは悪役になるんじゃないでしょうか。
それぐらいインパクトのあるキャラクターでしたね。
ちょいと余談ですが、本作の猿たちの名前って、前シリーズの名前を踏襲したりしていて。
シーザーとかコーネリアとか。
気づいた時はちょっと嬉しかったです。

ストーリーについて。
先に書いたように、知性を持ったシーザーが自分の生き方に思い悩み立ち上がるというお話。
ふと細田守監督のアニメ
おおかみこどもの雨と雪」を思い出したり。
あれも、狼と人間の子どもが最終的にどういう生き方を選ぶのかみたいなお話でしたね。

本作は続編も作られているみたいなので、今回は助走と言ったところなのかな。
楽しめたんですが、少し物足りなかった部分も実はあって。
クライマックス、猿たちが施設から脱走していくシーンがあったんですが、もう少し
アクションをドッカンバッカンやってほしかったかなと。
せっかく各キャラが立っているのに全体的にしか描いていなかったので、もっと各キャラに焦点を当てた
戦い、アクションを見せてほしかったです。
それは次回作になるのかな。

とにもかくにも。
シリーズをこれまで観てきて、やっぱり本作が映像的にはとても秀逸。
特に猿のリアリティには唸りましたよ。
続編を観るのが楽しみです!!

≪点数≫
  7点
                                           (15.09.23鑑賞)

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No.1139 『テロ、ライブ』
No1139 『テロ、ライブ』

2013年制作 韓
監督:キム・ビョンウ

≪キャッチコピー≫
『 - 』

≪ストーリー≫
国民的アナウンサーとして活躍していたが、ある不祥事でテレビ局からラジオ局へ飛ばされてしまったユン・ヨンファ(ハ・ジョンウ)。ある朝、生放送中の彼の番組に脅迫電話がかかってくる。イタズラと思って電話を切るが、その瞬間に漢江に架かるマポ大橋が爆破される。やがて、連続する爆破テロの犯人が脅迫電話の相手だと判断したヨンファは、彼との通話をテレビで独占生中継する。その後、大統領の謝罪と21億ウォンの現金を要求した犯人は、ヨンファの耳に付けられたイヤホンにも爆弾を仕込んだことを告げる。

≪感想≫
大好きハ・ジョンウ主演最新作。

私、このハ・ジョンウさんという俳優さんが大好きで。
彼が出ている作品。
哀しき獣」「ベルリンファイル」「ノーボーイズ,ノークライ」等々。
どれも好きな作品で。
特に上に挙げていませんが「悪いやつら」と言う作品の渋さがメチャクチャカッコよくって。
イケメンかと言えばそうでもないんですが、その出で立ちや佇まいが素敵なんですよね。
とにかく出ている作品はチェックしようと思っている俳優さんの一人です。

さて本作。
本作は殆んどワンシチュエーションで織りなされるサスペンス劇。
テンポの良い展開と、あっと驚くストーリー。
正直、途中あまりにも展開と会話がグチャッとしたせいでよく分からなくなったり、
「んん??」
って思ったりもしたんです。
ツッコミ所もたくさんあるんだけど、先に書いたテンポと大好きハ・ジョンウ力で
グッと押し切ってくれたって感じでしょうか。
最後の最後まで飽きずに観る事ができましたよ。

たださぁ・・・。
本作のストーリーや着地がちょっと倫理的に受け入れる事ができなかったんですよね。
例えば、本作はテロ行為が行われた訳で・・・。
それを一ニュースキャスターが解決のために奔走する訳ですが・・・。
こんな国家的大事件になっているのに、周りの奴らがクズ過ぎる。
まず、途中で警察長官みたいな人が出てくるんですが、コイツがすっごいクズ野郎で・・・。
国民の安全を気にせず犯人に向かって罵詈雑言を浴びせ倒すんです。
「おいおい、いくらなんでも無計画すぎるでしょ!!」
「だってこれもテレビで放映されているんだよ・・・。国民が見たらどう思うか・・・。」
とまぁ、とにかく彼の末路を見た時、思わず
「そりゃ、そうだ・・・。」
なんて思ったり。
次に、TV局のお偉いさん。
こいつもまたクズ野郎で。
ビックリするぐらいの私利私欲野郎。
コイツの行動にもワナワナと怒りが込み上げてきて・・・。
しかもコイツって最後の最後まで罰が当たる事は無かったんです。
それが余計に鑑賞後にモヤモヤと・・・。
主役のユン・ヨンファの失墜っぷりもハンパない。
確かにユン・ヨンファも欲にまみれた小悪党だったんだけど、いくらなんでもドンドン堕ちていくのは、
見ていて辛かったですよ。
彼は彼なりに信頼を取り戻そうともしてたようにも見えたのになって。

あと、警察や国家の対応の杜撰さにも違和感が。
もっと要領良く捜査を進める事も出来たんじゃないのかなって。
だって、最初の方ですでに犯人の名前は割り出されているんですよ。
そこまでの情報があるのに、なんか後手後手に回っている感じがして、ここら辺もちょっと
「んんーーー・・・??」
でした。
最後の犯人に対する行為もちょっとねぇ・・・。
あの場面で撃つかね!?
これもちょっと不満。

とにかく全体的にスッキリしない物語でしたよ。

さてさて。
設定や主演のハ・ジョンウには大満足の本作。
観て損はしませんでしたが、ちょっとモヤッとした作品でした。

余談。
本作を観て「フォーン・ブース」や「ニック・オブ・タイム」を思い出したな。
前者はワンシチュエーション的な作劇。
後者はリアルタイム的な作劇。
どちらもなかなか楽しめた作品だったような・・・。

≪点数≫
  4点
                                           (15.09.21鑑賞)


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