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No.1137 『ロスト・アイズ』
No1137 『ロスト・アイズ』

2010年制作 スペイン
監督:ギリェム・モラレス

≪キャッチコピー≫
『視力を失い、
恐怖がはじまった』

≪ストーリー≫
姉(ベレン・ルエダ)の首つり死体が自宅の地下室で発見され、双子の妹・フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の死は自殺ではなく、他殺ではないかと疑いの目を向ける。調べてみると、には恋人と思われる男がいたらしいが、誰も男の姿を見たことがないという。やがてサラの周囲でえたいの知れない不穏な人影がチラつき始め、同時に彼女の視力も徐々に失われていき……。

≪感想≫※ネタバレあり
本作はネタバレなしで観た方が良い作品ですので、観た人だけ読んでくれると幸いです。

パンズ・ラビリンス」や「パシフィック・リム」の大好きギレルモ・デル・トロ監督制作作品。
先に書いた2作品は全く毛色の違う作品ですが、本作は「パンズ~」よりかな。

ホラー風味のサスペンス作品と言ったところでしょうか。
良かった所。
演出がとても良かったです。
ひたすら謎に包まれたストーリー。
良い塩梅で真実を明らかにしていく。
それが結構、驚かされる事ばかりで。
例えば、思いっきりネタバレしますが、犯人の母親が実は目が見えていたという事実だったり。
例えば、サラの隣人の女の子の悲惨な展開だったり。
意外にザックリやっちゃうのね・・・的な。
そして、真実を明らかにする時、事前にこちらにここが怪しいぞ的な
展開や演出をしているんですよね。
コイツ怪しいなぁと思ったら、その人の真実が明らかになったり。
この人はなんか変だぞと思ったら、その人が急に何かをやらかしたりと。
とにかく、物語が二転三転するので興味がずーーっと持続することができたんです。
そこら辺はとても巧いなって。
観終わった後、ここがインパクトあったねって話しやすいネタがたくさん散りばめられた作品でした。
演出と言えば、2ヵ所、とってもえげつないゴア描写が・・・。
一点目は、恐らく観た人が必ずこのシーンの事は言うであろう、目ん玉プスッ!!のシーン。
思わず目を背けてしまいましたよ・・・。
二点目は、ラストの犯人が首をスパッといくシーン。
これまた手に力が入りまくりでした。
クライマックスの演出も良かったです。
真っ暗闇の中でカメラのフラッシュがたかれながらのバトルシーン。
あまり観た事のない演出だったので、とても見応えがありました。
これは、スクリーンで観たらさらに怖くって臨場感があって良かっただろうなぁ・・・。

とにかく最後の最後まで目が離せない作品に仕上がってました。

さてさて、ここからは悪い所。
それは・・・・ストーリー!!
これを言ったら元も子も無いかもですが、そもそものお話自体が納得しがたいお話だったもので。
ドンデン返しの演出のためだけに作られたストーリーのような気がして。
例えば、犯人ってつまるところ、あまり目立たない存在だったんですよね。
それはあるとしても、いくらなんでもここまで目立たなく人に気付かれないってあるのかなぁって。
ここまで目立たないという設定のくせに最後は詰めが甘いんじゃないかいって。
犯人が姿を現した瞬間から、今度は異常に犯人の姿が浮き彫りになるんですよね。
それに理由付けがされていればいいのに、イマイチ流れに乗りきれていないせいで、ピンとこなくって。
あと、サラの行動にも少しピンとこなかったです。
あそこまで恐怖に陥っているのに、意地でも家に居座ろうとする。
もっと、自分を守るための行動をしても良いのでは?って。
そもそも、盲目者が住む家じゃないよねぇ・・・。
ちょっと全てが意固地な流れなような気がして、ダメダメでしたね。

演出や撮り方はとても大好きだったためにもったいないない。
ギレルモ・デル・トロ色も何となくは感じつつも、少し不満が残る佳作でした。

≪点数≫
  6点
                                           (15.09.19鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)