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No.1134 『猿の惑星 5 最後の猿の惑星』
No1134 『猿の惑星 5 最後の猿の惑星』

1973年制作 米
監督:J・リー・トンプソン

≪キャッチコピー≫
『善良そうな容疑者 過剰な被害者 乱暴な刑事 本当の'悪<オオカミ>'は誰だ!?』

≪ストーリー≫
大規模な戦争の後、文明が後退した地上では猿と人間が共存していた。両親が映っているビデオテープが廃墟となった都市の地下にあることを知ったシーザーは探索へ出かけるが、そこには放射能におかされミュータント化した人間が生存していた。人間たちは猿の集落を攻撃、両者の間で戦闘が始まった……。

≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第5作。
次回作からはリブート物なので、本作でひとまず区切りなのかな。

さて本作。
うーーーーん・・・何でしょうこの尻すぼみ感。
1作目から少しずつ下っているような気がします。
前作もそうだったんですが、基本的にツッコミ所が満載で。
例えば、ストーリーについて。
本作って、前作の数年後のお話なんですよね。
前作では猿で話せるのはシーザーだけだったんです。
それなのに本作では、一つの国家(とまではいかないが)みたいなものが
出来上がっていて。
シーザーよりも知力のあるオランウータンがいたり、普通に喋れる猿やゴリラが
山ほどいたりと、物語の流れに齟齬がでているんです。
だって、そんな数年の間で猿が進化するとは考えられないっつーの。
しかもシーザーより、年上っぽい猿も出てくる始末・・・。
いくらなんでもねぇ・・・。
次に、世界観について。
結局、本作のお話ってアメリカでのお話なんですよね。
じゃあ、他の国はどうなっているの??とか。
じゃあ、アメリカの他の都市はどうなったの??とか。
山ほど疑問点がいっぱい。
お話自体はとても壮大なのに、描いている世界はとてもミニマムな世界で・・・。
なんだかノリきれなかったんですよねぇ・・・。

ただね・・・。
そのミニマムな世界観のせいで良かった点も。
それは、お話の本質について。
本作で描かれている事は、人間の差別だったり愚かさだったり、戦争だったり、暴力だったり。
人間たちが愚かな行動で世界を滅ぼしたが、新しい支配者の猿たちはどういう行動を取っていくのか。
負のスパイラルから、どうやって改善していくのか。
このミニマムな世界が全体の縮図と考えればとても分かりやすくって良かったなって。
結局、平和を望む奴とそうでないものがいて・・・。
むむむ・・・なんでしょう、例えば戦いを望む奴も実は平和を望むが故の行動だったり。
まぁ、本作のゴリラたちは私欲のためであったりするのですが。
ここら辺の事って、考え出すとずーーっと思考がループするんですよね。
何が良くって何が悪いのか。
戦争や争いが嫌なことってみんなが分かるはずなのに終わる事のない連鎖。
悔しくって歯痒い。

本作はそんな歯痒さや悔しさに決着をつけてくれるのかと思いきや・・・。
そこまで納得できる終わり方じゃなかったな。
無理矢理、着地させた感があったので、納得には程遠くって。

本作、おそらく予算があまりなかったのでは。
上映時間も87分と短時間だし。
物足りない感がハンパない。

最後の最後がこれかぁ・・・。
うーーーん、残念!!

さて、本作でとりあえず一区切り。
次回作(リブート)への良い助走になりました。

≪点数≫
  4点
                                           (15.09.12鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)