2015-11-12 Thu

1971年制作 米
監督:ドン・テイラー
≪キャッチコピー≫
『宇宙を、目もくらむ 白色の閃光が走った 真赤な炎となって溶け去った地球
その時、このドラマが始まった!★』
≪ストーリー≫
カリフォルニアの沖合に着水したロケット・カプセルから現れたのはジーラ、コーネリアス、マイロの3人の猿人だった。ロサンゼルス動物園付属病院に移された彼らは、ディクソン博士と女医ステファニーに未来の地球からやって来たことを告げる。彼らは大きな衝撃を社会に与えたが、一般には友好的に迎えられた。だが大統領科学顧問であるハスレイン博士は、催眠療法を施したジーラから未来の状況を聞き出し、彼らの存在を危険視する……。
≪感想≫※ネタバレあり
「猿の惑星」シリーズ第3段。
前作でこれ以上ないバッドエンディングを迎えた本シリーズ。
一体、どんな繋がりを見せるのか・・・。
と思ったら、なぁるほどそういう事ね。
ネタばれですが、前作までは未来に人間が行くというお話。
本作は未来から猿が過去に行くというお話にしてました。
基本的には一作目の繰り返し。
猿が人間を支配する時代に対し、人間が動物を支配(とまではいかないかな)する時代。
猿が言語を話す時代に対し、人間が言語を話すという時代。
前回は人間がその時代のカルチャーに驚き、今回は猿がこの時代に驚く。
その時代に生きる生物は、謎の生物に驚かされるという点は共通か。
本作。
基本的には短調で盛り上がりに欠けるお話。
だって、先に書いたように1作目の刷り直しみたいなお話なんだもん。
ただ、お話や伝えたいこと自体は人類の業みたいな事なので、
ふむふむと考えながら鑑賞。
人間はこのままいくと自滅してしまう運命にどう抗うのかなって。
結果・・・。
人間が出した答え。
これは人間が出した答えと言うかある一人の研究者が出した答え。
「今のうちにこの猿を殺しちゃえ!!」
という結論。
分からないでもないがなんか違う。
その上、
「子どもがいるなら堕胎させて、両親は去勢させちゃえ!!」
とまで発展。
んんーーーー、何だ?このバカな理論は。
そんな事を言う奴がお偉いさんかい!!
なんて思ったり。
まぁ、他の奴らも結構、能天気な対応だったりするので、イマイチ現代の人間達の
反応にピンと来なかったりしたのも事実。
そしてクライマックス、と言うかエンディングの大オチ。
未来猿ジーラがとった行動。
見た瞬間、
「こいつは何て外道な奴だ!!これじゃ、あなたが嫌う人間やゴリラとやっている
次元は一緒じゃい!!」
なんて怒りに震えましたが、しばらく考えてみると辻褄が・・・。
あの行動は、彼女なりの誠実な行動だったんですよね。
結局、彼女は自らの子を一番に考えつつも他の子どもも大事に扱う。
と言ったところか。
なるほど納得。
これまでシリーズを3作品観てきましたが、どの作品も最後のオチに勝負を
賭けているご様子。
さぁ、次回作やいかに!!
本作はまぁ、可もなく不可もなくってところかな。
≪点数≫
4点
(15.09.05鑑賞)

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