2015-11-30 Mon

2014年制作 英
監督:マシュー・ヴォーン
≪キャッチコピー≫
『表の顔は、高級テーラー。しかしその実態は、世界最強のスパイ機関「キングスマン」。』
≪ストーリー≫
ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。
≪感想≫
大好きマシュー・ヴォーン監督最新作!!
マシュー・ヴォーンと言えば「キック・アス」や「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」。
他にも「スナッチ」や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」等々の制作にもかかわっているお方。
どれもこれも好きな作品ばかり。
しかも本作は、「キック・アス」や「X-MEN: ファースト・ジェネレーション」の脚本家
ジェーン・ゴールドマンとの再タッグ作品。
これは面白くない訳ないでしょう!!
と言う事で、早速映画館にて鑑賞してきました。
やっぱり最高!!
とてつもなく、いききっていて、なかなか品の無い作品でしたがこれぞマシュー・ヴォーン印!!
メチャクチャ楽しめました!!
全体的な世界観。
僕は現在、007シリーズを観ているのですが、それらの世界を少し皮肉りながらも
オマージュを捧げていて、なかなか良い感じ。
スパイ作品と言う事でスパイグッズもたくさん。
色んな小物が色んな武器になって、一つ一つがイケていてカッコいい!!
防弾傘とか、電流指輪、ライター型爆弾、デジタル眼鏡。
数え上げりゃあキリがない。
次はどんなアイテムが出てくるのか観ていてとっても楽しめましたよ。
007も真っ青のアイテムが満載でした。
アクションについて。
「キック・アス」の時もそうだったんですがアクションがメチャクチャカッコ良くって。
ド派手な動きもそうなんですが、そこで流れる音楽がこれまた良いんですよね。
すっごいグロテスクでゴア描写満載なのに、どこか軽快でスタイリッシュ。
脳天ぶち抜かれたり、腕をスパッと切り落としたり、それこそ体ごと真っ二つに割られたりと
とても残虐非道シーンなのにスピーディーなテンポとスタイリッシュな音楽で、娯楽として
割り切って鑑賞できる。
これぞマシュー・ヴォーン印じゃないでしょうか。
とにかく楽しめてカッコ良かったです。
キャラクターについて。
コリン・ファース演じるハリー。
ちょいと抜けている部分もありましたが、基本的にスペシャルスパイ。
無敵感漂う立ち振る舞いはこれぞスーパー紳士でした。
彼が教会で起こす無双っぷりはメチャクチャでしたが圧倒されましたよ!!
見所シーンの一つでした。
主役のエグジーを演じたタロン・エガートン。
彼は初めて見ましたが、3枚目な役どころを上手く演じていましたね。
基本的には正義を愛す良い奴っぷりがカッコ良かったです。
今後も活躍してほしいな。
他にもサミュエル・L・ジャクソン、 マイケル・ケインあたりの重鎮も美味しい役どころで出てきました。
僕的にはマリーンを演じたマーク・ストロングが良かったなぁ。
あとは何と言っても!!
敵の秘書的役割ガゼルを演じたソフィア・ブテラが素敵でした。
義足を武器にして縦横無尽に飛び回るアクションは最高!!
これだけ動けるアクション女優はなかなかいないのでは。
「キック・アス」のヒット・ガールを思い出して興奮しましたよ!!!!
とにかく一人一人のキャラクターが立っていてとても良かったです。
ストーリーについて。
その前にちょいとお勉強。
イギリスは未だに階級社会と言う文化が残っているんですって。
基本的にそれぞれの階級の人たちは不満は無いようですが、なんとなくのレールが敷かれているようで。
そんな階級社会を思いっきり皮肉った本作。
貧乏人でもエリートになれるんだぜ!!
上流社会の奴らなんて金に物を言わせているが所詮頭ボーンだぜ!!
みたいな事で、面白おかしくクライマックスはいききってくれます。
あの名曲「威風堂々」にのせて、セレブの奴らや国のお偉いさん方の頭が
バンバン吹っ飛ぶシーンは、強烈に不謹慎だけど、正直とても楽しめました。
ちょっと声を出して笑ってしまった程・・・・。
という感じで、めちゃくちゃ演出や映像がいききっているせいか、本来の伝えたい事は
特に気にする事もなくスカッと終わらせてくれていて。
最後の王女との情事に至るシーンも、ちょっとボンドっぽいなって思ったり(苦笑)
とにかく最高でしたよ。
総括。
全てにおいてとても楽しめた本作。
これはきっと続編ができるんじゃないかな。
いや、是非!!作ってほしい!!
そして、あわよくば彼が実は・・・・。
ってな感じで作ってくれないかなぁ・・・・。
楽しみにしています!!
こちら「威風堂々」。
この曲に乗って頭ボーンのシーンは名シーン!!
≪点数≫
9点
(15.09.20鑑賞)

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2015-11-27 Fri

2010年制作 スペイン
監督:ギリェム・モラレス
≪キャッチコピー≫
『視力を失い、
恐怖がはじまった』
≪ストーリー≫
姉(ベレン・ルエダ)の首つり死体が自宅の地下室で発見され、双子の妹・フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の死は自殺ではなく、他殺ではないかと疑いの目を向ける。調べてみると、には恋人と思われる男がいたらしいが、誰も男の姿を見たことがないという。やがてサラの周囲でえたいの知れない不穏な人影がチラつき始め、同時に彼女の視力も徐々に失われていき……。
≪感想≫※ネタバレあり
本作はネタバレなしで観た方が良い作品ですので、観た人だけ読んでくれると幸いです。
「パンズ・ラビリンス」や「パシフィック・リム」の大好きギレルモ・デル・トロ監督制作作品。
先に書いた2作品は全く毛色の違う作品ですが、本作は「パンズ~」よりかな。
ホラー風味のサスペンス作品と言ったところでしょうか。
良かった所。
演出がとても良かったです。
ひたすら謎に包まれたストーリー。
良い塩梅で真実を明らかにしていく。
それが結構、驚かされる事ばかりで。
例えば、思いっきりネタバレしますが、犯人の母親が実は目が見えていたという事実だったり。
例えば、サラの隣人の女の子の悲惨な展開だったり。
意外にザックリやっちゃうのね・・・的な。
そして、真実を明らかにする時、事前にこちらにここが怪しいぞ的な
展開や演出をしているんですよね。
コイツ怪しいなぁと思ったら、その人の真実が明らかになったり。
この人はなんか変だぞと思ったら、その人が急に何かをやらかしたりと。
とにかく、物語が二転三転するので興味がずーーっと持続することができたんです。
そこら辺はとても巧いなって。
観終わった後、ここがインパクトあったねって話しやすいネタがたくさん散りばめられた作品でした。
演出と言えば、2ヵ所、とってもえげつないゴア描写が・・・。
一点目は、恐らく観た人が必ずこのシーンの事は言うであろう、目ん玉プスッ!!のシーン。
思わず目を背けてしまいましたよ・・・。
二点目は、ラストの犯人が首をスパッといくシーン。
これまた手に力が入りまくりでした。
クライマックスの演出も良かったです。
真っ暗闇の中でカメラのフラッシュがたかれながらのバトルシーン。
あまり観た事のない演出だったので、とても見応えがありました。
これは、スクリーンで観たらさらに怖くって臨場感があって良かっただろうなぁ・・・。
とにかく最後の最後まで目が離せない作品に仕上がってました。
さてさて、ここからは悪い所。
それは・・・・ストーリー!!
これを言ったら元も子も無いかもですが、そもそものお話自体が納得しがたいお話だったもので。
ドンデン返しの演出のためだけに作られたストーリーのような気がして。
例えば、犯人ってつまるところ、あまり目立たない存在だったんですよね。
それはあるとしても、いくらなんでもここまで目立たなく人に気付かれないってあるのかなぁって。
ここまで目立たないという設定のくせに最後は詰めが甘いんじゃないかいって。
犯人が姿を現した瞬間から、今度は異常に犯人の姿が浮き彫りになるんですよね。
それに理由付けがされていればいいのに、イマイチ流れに乗りきれていないせいで、ピンとこなくって。
あと、サラの行動にも少しピンとこなかったです。
あそこまで恐怖に陥っているのに、意地でも家に居座ろうとする。
もっと、自分を守るための行動をしても良いのでは?って。
そもそも、盲目者が住む家じゃないよねぇ・・・。
ちょっと全てが意固地な流れなような気がして、ダメダメでしたね。
演出や撮り方はとても大好きだったためにもったいないない。
ギレルモ・デル・トロ色も何となくは感じつつも、少し不満が残る佳作でした。
≪点数≫
6点
(15.09.19鑑賞)

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2015-11-25 Wed

2001年制作 米
監督:ティム・バートン
≪キャッチコピー≫
『2001年7月28日・惑星支配。』
≪ストーリー≫
西暦2029年。惑星間の偵察を行っていたスペースステーション、オベロン号に乗る宇宙飛行士レオ。ポッドでの偵察行動の際、謎の惑星に墜落。なんとか脱出したレオだったが、彼はそこで猿に人間が支配されている光景を目のあたりにするのだった……。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第6作。
第6作と言っても前作で一区切り。
本作はリ・イマジネーション作品という事なので続編ではないみたい。
リ・イマジネーションとは、リメイクとも違って根本だけ残してストーリーを新規に
練り直すというやり方。
なるほど、本作は完全に新作と言ってもいいでしょう。
さて本作。
まずは良かった所。
ルック、猿たちのフォルムがイケていました。
監督はティム・バートン。
「コープス・ブライド」や「バットマン」「アリス・イン・ワンダーランド」等々。
特殊メイクがイケている監督さん。
本作もすっごい良くできていました。
それぞれのフォルムが良い感じだったのもあって、猿たちのキャラがそれぞれ立っていたんですよね。
敵ボスのセード将軍の荒くれ感や、主人公のレオに興味をもつアリのメスっぽい表情や動きなど、
各キャラがとても栄えて見えましたよ。
映像がとにかく前シリーズに比べて格段に見応えがありました。
それもそのはず。
前シリーズは1970年代。
本作は2001年制作ですからね。
そりゃ当然か・・・。
良かった所はこのくらいかな。
あとはむむむと言った感じ。
とりあえずストーリーが雑。
もちろんタイムスリップとか猿が人間を支配するなんてありもしないお話なので、
ツッコミ所は多々でるのはしょうがないのですが。
ちょっと引っ掛かるところが多かったです。
もっと言うとストーリーに勢いがなかったからツッコミ所が目立ったというか。
まず、猿の惑星に降り立ったレオ。
いきなり猿たちに襲われ捕まってしまうのですが、そこからの展開がイマイチピンとこない。
やる事なすことに特に意味合いや動機が感じられなかったんですよね。
なんか、無理矢理ストーリーが進んでいっている感じがして。
そのせいで時折訪れる見せ場もあんまり盛り上がらない。
例えば、レオ達が逃げる途中で川越えのシーン。
敵陣をツッコんでいくのですが、もっと他の方法もありそうなのに、敢えてそこを突っ切る。
確かに突っ切ったほうが速いというセリフはあるのですが、その理由付けが
全然できていないのでピンとこない。
しかも、あっさりできてしまう・・・みたいな。
クライマックスの猿たちとの戦いもそう。
いつの間にか人間たちが反乱のためにわんさか出てくるのですが、
「おいおい、こんなにいたのかよ・・・それならもっと早めに反乱起こせよな!!」
みたいな。
これも、確かにレオというリーダーが現れたからこそなのかもしれませんが、
そもそもレオにリーダー的資質、カリスマ性が全然見受けられなかったんですよね。
クライマックスと言えば演出もちょっとなぁ。
猿対人間。
「うおぉーーーー!!」
と盛り上がりのバトルシーン!!のはずなのに・・・。
あの尻すぼみ感・・・。
これまた確かに猿が降り立ったとき、
「なるほどね。」
と感心したのですが、いくらなんでもあの戦いに少し決着をつけてほしかったなと。
特にゴリラのクラル対アター。
熱くなりそうな戦いなのに中途半端で終わらせたりして。
あの決着のつけ方は無いよねぇ・・・。
とにもかくにも。
ルックは良かっただけに残念無念。
本作は、アメリカでもあまり人気が出なかったみたい。
そりゃそうだよ・・・。
≪点数≫
6点
(15.09.19鑑賞)

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2015-11-23 Mon

2014年制作 中/香港
監督:クラレンス・フォク
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
香港警察の警官ロン(ドニー・イェン)は、黒社会を牛耳る大物ホン(コリン・チョウ)の組織で潜入捜査を行っている。やがて8年が過ぎ、今やロンは裏社会でも一目置かれる存在になっていた。そんな折、ホンの手下が殺された上にブツまで奪われてしまう。その犯人は、ロンの義兄弟サニー(アンディ・オン)で……。
≪感想≫
香港のアクション第一人者ドニー・イェン主演作。
ドニー・イェンと言えば。
ジャッキー・チェンやジェット・リーに並ぶアクションスター。
僕的には「ワンス・アポン・ア・タイム/天地大乱 」での提督役や「捜査官X」でのタン・ロン役の印象。
ジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)とのアクションシーンはメチャクチャカッコ良かったもんなぁ・・・。
とにかくキレッキレのアクションを見せてくれるイメージ。
本作を鑑賞後に知ったのですが、ドニー・イェンってもう50代なんですね・・・。
それであれだけ動けるって・・・。
やっぱり凄いよなぁ・・・。
さて本作。
やっぱり見どころはアクション。
先に書きましたがドニー・イェンは齢五十数歳。
もちろん、年齢のせいか以前観た作品なんかよりはキレが落ちているような気もしたんです。
ちょっと鈍重なアクションと言うかスマートさに欠けたというか。
ただ、それによって、よりリアリティが増していて良い感じに見えたんです。
打撃では体力も持たないから、関節技や絞め技も駆使するみたいな。
キレッキレというかボッコボコって感じ!?
これはこれで見所があるなって。
そして、ドニー・イェンの鈍重アクションに対比して、相棒役の女性刑事ジン・ティエンが
見せたアクション。
これがまた、とてもキレていたんですよね。
見た目も細身なのでシャープな動きをしているだけでキレが増して見えたんです。
敵役のアンディ・オンもカッコ良かったです。
この二人のアクションが良いバランスを取っていて、飽きが来ないアクションシーンに
仕上がっていました。
ストーリーについて。
ストーリーはベタベタな潜入捜査物。
ツッコミ所が多くスリリングさのかけらもない。
うーーーん、なんでしょう。
安っぽい刑事物の連続ドラマにありそうな作品。
映画とかではなくTVドラマにありそうな感じ。
B級までもいかない、C級作品。
正直、あまり楽しめなかったかな。
とにもかくにも。
アクションはとても楽しめました。
ドニー・イェンはさらに好きになりましたよ!!
ストーリーや映画としての盛り上がりはいま一つ。
なんだかなぁ・・・惜しい!!
≪点数≫
6点
(15.09.12鑑賞)

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2015-11-20 Fri

1973年制作 米
監督:J・リー・トンプソン
≪キャッチコピー≫
『善良そうな容疑者 過剰な被害者 乱暴な刑事 本当の'悪<オオカミ>'は誰だ!?』
≪ストーリー≫
大規模な戦争の後、文明が後退した地上では猿と人間が共存していた。両親が映っているビデオテープが廃墟となった都市の地下にあることを知ったシーザーは探索へ出かけるが、そこには放射能におかされミュータント化した人間が生存していた。人間たちは猿の集落を攻撃、両者の間で戦闘が始まった……。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第5作。
次回作からはリブート物なので、本作でひとまず区切りなのかな。
さて本作。
うーーーーん・・・何でしょうこの尻すぼみ感。
1作目から少しずつ下っているような気がします。
前作もそうだったんですが、基本的にツッコミ所が満載で。
例えば、ストーリーについて。
本作って、前作の数年後のお話なんですよね。
前作では猿で話せるのはシーザーだけだったんです。
それなのに本作では、一つの国家(とまではいかないが)みたいなものが
出来上がっていて。
シーザーよりも知力のあるオランウータンがいたり、普通に喋れる猿やゴリラが
山ほどいたりと、物語の流れに齟齬がでているんです。
だって、そんな数年の間で猿が進化するとは考えられないっつーの。
しかもシーザーより、年上っぽい猿も出てくる始末・・・。
いくらなんでもねぇ・・・。
次に、世界観について。
結局、本作のお話ってアメリカでのお話なんですよね。
じゃあ、他の国はどうなっているの??とか。
じゃあ、アメリカの他の都市はどうなったの??とか。
山ほど疑問点がいっぱい。
お話自体はとても壮大なのに、描いている世界はとてもミニマムな世界で・・・。
なんだかノリきれなかったんですよねぇ・・・。
ただね・・・。
そのミニマムな世界観のせいで良かった点も。
それは、お話の本質について。
本作で描かれている事は、人間の差別だったり愚かさだったり、戦争だったり、暴力だったり。
人間たちが愚かな行動で世界を滅ぼしたが、新しい支配者の猿たちはどういう行動を取っていくのか。
負のスパイラルから、どうやって改善していくのか。
このミニマムな世界が全体の縮図と考えればとても分かりやすくって良かったなって。
結局、平和を望む奴とそうでないものがいて・・・。
むむむ・・・なんでしょう、例えば戦いを望む奴も実は平和を望むが故の行動だったり。
まぁ、本作のゴリラたちは私欲のためであったりするのですが。
ここら辺の事って、考え出すとずーーっと思考がループするんですよね。
何が良くって何が悪いのか。
戦争や争いが嫌なことってみんなが分かるはずなのに終わる事のない連鎖。
悔しくって歯痒い。
本作はそんな歯痒さや悔しさに決着をつけてくれるのかと思いきや・・・。
そこまで納得できる終わり方じゃなかったな。
無理矢理、着地させた感があったので、納得には程遠くって。
本作、おそらく予算があまりなかったのでは。
上映時間も87分と短時間だし。
物足りない感がハンパない。
最後の最後がこれかぁ・・・。
うーーーん、残念!!
さて、本作でとりあえず一区切り。
次回作(リブート)への良い助走になりました。
≪点数≫
4点
(15.09.12鑑賞)

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2015-11-18 Wed

1972年制作 米
監督:J・リー・トンプソン
≪キャッチコピー≫
『今!あばかれる恐怖の謎! わが地球はかくして 〈猿の惑星〉と化した!』
≪ストーリー≫
前作より20年が経ち成人したマイロはサーカス団長だったアーマンドに助けられていたが、初めてメガロポリスを訪れた際に虐待を受けている猿たちを見て大声を上げてしまう。マイロはなんとか逃げ出せたものの、警察に捕らえられたアーマンドは真実を語った上、命を落とす。彼の死を知ったマイロは奴隷と化している仲間の猿に呼びかけ、人間への反乱を企てるのだった……。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ第4弾。
本作でついに猿たちがどのように地球を支配していくかの過程が描かれます。
本シリーズの本質について。
本シリーズは猿たちの虐待や人間の思い上がりっぷりを描いていまして。
結局、それって黒人差別や人種差別の事を描いていたりもするんですよね。
本作ではそれが色濃く描かれています。
例えば本作で、猿たちの味方になる男、マクドナルド。
この男は黒人で、差別に対して一過言持つ男。
クライマックス。
マクドナルドと猿の王となるシーザーとの激論が交わされます。
暴力で制圧しようとするシーザー。
非暴力で差別に対し戦うマクドナルド。
これは、かの有名なマルコムXとキング牧師の対立と同じですよね。
シーザー=マルコムX
マクドナルド=キング牧師
そこら辺は観ていてなるほどねぇと・・・。
前作のレビューで人間達の行動に色々突っ込んだりもしたんですが、本作でも
そういう事が多々ありまして。
例えば。
これは根本的な事なんですが、前作であれだけ猿の事で盛り上がっているのに、
数年後?の本作ではいきなり猿がペット化しているのもどうよと。
だって、猿が地球を征服しかねないなんて騒いでいたんですよ。
それなのに、猿をペット化して・・・。
いくらなんでも浅はか過ぎる。
まぁ、それも人間のおごりなんでしょうが・・・(苦笑)
そして、これは人間の行動ではなく設定へのツッコミなんですが・・・。
これを言いだしたら、さすがに意地悪になっちゃうのかもしれませんが、そもそも、
ゴリラはもっと腕力があるっつーーの(笑)
巷では動物の中ではゴリラ最強説が流れているくらいですもん。
握力とかハンパないんですってよ。
だから、ゴリラがあんなに動けて、ボッカンボッカン殴っていたら
人間なんてひとたまりもないんだから。
なぁーんて、これは屁理屈ツッコミかな(笑)
いよいよ次回が最終作。
猿たちはどのように後始末をつけてくれるのでしょうか。
これまで、ラストのインパクトに力を入れていたであろう本シリーズ。
本作ではそれがなくなり、あくまでも次回作への助走と言った所。
むむむ・・・何やら楽しみですなぁ。
≪点数≫
5点
(15.09.06鑑賞)

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2015-11-16 Mon

2014年制作 米
監督:パトリック・ヒューズ
≪キャッチコピー≫
『準備はいいか? 頂上決戦<ワールドシリーズ>。』
≪ストーリー≫
傭兵(ようへい)軍団エクスペンダブルズを率いるバーニー(シルヴェスター・スタローン)のもとにCIAのドラマー(ハリソン・フォード)が現れ、あるミッションを下す。それは、エクスペンダブルズを結成した仲間だったものの悪の道を進んだストーンバンクス(メル・ギブソン)の身柄確保だった。ニューヨーク、モスクワ、ブカレスト、メキシコ、アフリカで激しい追撃と攻防を展開するが、バーニーの戦術を知るストーンバンクスに苦戦を強いられる。仲間の身を案じ、バーニーはエクスペンダブルズの解散と新チーム結成を考えるが……。
≪感想≫
大好き「エクスペンダブルズ」シリーズ第3弾。
例のごとく・・・・。
祭りだ!!祭りだ!!男祭りでーーーーい!!!
1作目、2作目と豪華キャストでアクションドッカン作品を続けてきた本シリーズ。
本作ももれなくアクション+豪華キャスト祭でした。
まずは豪華キャストについて。
初期作から引き続きスタローンやドルフ・ラングレン、ジェイソン・ステイサムは続投。
前作で大活躍のシュワルツネッガーも出ていましたよ。
ただ今作では、シュワちゃんの活躍は少し物足りなかったかな・・・。
そうそう、ジェット・リーも復活出演されていましたよ!!
アクションや見せ場は少なかったものの出てくれただけでも嬉しかったです。
本作から初登場もたっくさん。
メル・ギブソン。
僕的にメル・ギブソンは「リーサル・ウエポン」シリーズのドタバタヒーローの印象。
あとはなんとなくですがスキャンダラスな人?みたいな。
本作を観て思ったのですが悪党が似合いますねー。
いかにも悪そうで適役だったんじゃないかと思います。
ウェズリー・スナイプス。
彼は「ブレイド」シリーズで正義のバンパイアになって刀をブンブン振り回していましたね。
本シリーズには1作目から出演する予定だったけど、本人が脱税か何かで検挙されたせいで
流れてしまったんですって。
本作でもそのネタを自虐的に話していましたね(苦笑)
ハリソン・フォード。
見た瞬間、
「うわ!!老けてるなぁ・・・。」
なんて思いましたが、アクションでは、ヘリの操縦しながらドンパチはじけておりました。
ここら辺は適材適所で使い方が上手いなぁって感心したり。
アントニオ・バンデラス。
本作での僕的ヒットは彼!!
愛嬌あってコメディリリーフな役どころ。
アクションもクルクルピョンピョンと良い感じでした。
オールドグループとは対照的な新人さんたち。
彼らが繰り出すアクション、バイクアクションとかはイケていましたね。
新人類っぽいフィールド、デジタルを駆使したやり方も、なかなか旧アクションスターを
皮肉っていて面白かったです。
そしてそして。
新人の中でもひときわ目を引いたのが紅一点ロンダ・ラウジーさん。
これまで、女性アクションスターと言えば、「ワイルド・スピードEURO MISSION」に出演されていた、
ジーラ・カラーノさん。
彼女も総合格闘技のチャンピオンらしいのですが、本作のロンダ・ラウジーも
総合格闘技の選手なんですって。
どうりで肉体アクションはメチャクチャカッコ良かったです。
ルックも綺麗ですしね。
ニュースターの誕生ですな。
等々・・・。
とにかく演者が豪華でたくさん出てくる本作。
ただねぇ・・・それぞれのキャラ立ちや見せ場が少なかったのがもったいない。
特にストーリー、演出は最初の方がダメダメであっさり目だったので、もう少し上手くやりくりしていれば、
もっともーーーっと燃える作品になったのにな。
アクションについて。
開始1時間30分ぐらいまで。
見せ場はあるんだけどイマイチ何をやっているのかわからなかったですよ。
ガチャガチャしていてピンとこない。
こりゃ、まずい続編を見てしまったぞと思いきや・・・。
クライマックス30分のバトルアクションシーン。
これまでの見にくくさから一転。
「祭りだ、祭りだ!!祭りでーーーーーい!!!」
アクションドンパチ、ドッカンバッカンやってくれていました。
何だ!!こんなにカッコ良く撮れるんだったら、最初っからそうやってくれよ(号泣)
とにかく、クライマックスのアクションシーンはメチャクチャイケていて、
観たかったエクスペンダブルズを見せてもらいました。
ラストの打ち上げについて。
全てが終わって、最後は仲間で打ち上げタイム。
これがまた、近年まれに見る長さ。
こんなにも長いラストシーンは初めてかも。
ただ、それぞれの嬉しい顔や、往年のスター達の共演キャッキャを観れるのは嬉しかったり。
シュワちゃんとジェット・リーのやりとりには苦笑いでしたが・・・。
これはこれで悪くないのかな。
総括。
何だかんだでメチャクチャ楽しめました。
今後は作る予定はないのかな。
もし続編があるなら、ブルース・ウィリスが復活して欲しいなぁ・・・。
やっぱり前作のシュワちゃん、スタローン、ブルース・ウィリスの3人が
並んでいるのは心踊ったもんなぁ・・・。
ぜひぜひ!!
≪点数≫
8点
(15.09.06鑑賞)

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2015-11-12 Thu

1971年制作 米
監督:ドン・テイラー
≪キャッチコピー≫
『宇宙を、目もくらむ 白色の閃光が走った 真赤な炎となって溶け去った地球
その時、このドラマが始まった!★』
≪ストーリー≫
カリフォルニアの沖合に着水したロケット・カプセルから現れたのはジーラ、コーネリアス、マイロの3人の猿人だった。ロサンゼルス動物園付属病院に移された彼らは、ディクソン博士と女医ステファニーに未来の地球からやって来たことを告げる。彼らは大きな衝撃を社会に与えたが、一般には友好的に迎えられた。だが大統領科学顧問であるハスレイン博士は、催眠療法を施したジーラから未来の状況を聞き出し、彼らの存在を危険視する……。
≪感想≫※ネタバレあり
「猿の惑星」シリーズ第3段。
前作でこれ以上ないバッドエンディングを迎えた本シリーズ。
一体、どんな繋がりを見せるのか・・・。
と思ったら、なぁるほどそういう事ね。
ネタばれですが、前作までは未来に人間が行くというお話。
本作は未来から猿が過去に行くというお話にしてました。
基本的には一作目の繰り返し。
猿が人間を支配する時代に対し、人間が動物を支配(とまではいかないかな)する時代。
猿が言語を話す時代に対し、人間が言語を話すという時代。
前回は人間がその時代のカルチャーに驚き、今回は猿がこの時代に驚く。
その時代に生きる生物は、謎の生物に驚かされるという点は共通か。
本作。
基本的には短調で盛り上がりに欠けるお話。
だって、先に書いたように1作目の刷り直しみたいなお話なんだもん。
ただ、お話や伝えたいこと自体は人類の業みたいな事なので、
ふむふむと考えながら鑑賞。
人間はこのままいくと自滅してしまう運命にどう抗うのかなって。
結果・・・。
人間が出した答え。
これは人間が出した答えと言うかある一人の研究者が出した答え。
「今のうちにこの猿を殺しちゃえ!!」
という結論。
分からないでもないがなんか違う。
その上、
「子どもがいるなら堕胎させて、両親は去勢させちゃえ!!」
とまで発展。
んんーーーー、何だ?このバカな理論は。
そんな事を言う奴がお偉いさんかい!!
なんて思ったり。
まぁ、他の奴らも結構、能天気な対応だったりするので、イマイチ現代の人間達の
反応にピンと来なかったりしたのも事実。
そしてクライマックス、と言うかエンディングの大オチ。
未来猿ジーラがとった行動。
見た瞬間、
「こいつは何て外道な奴だ!!これじゃ、あなたが嫌う人間やゴリラとやっている
次元は一緒じゃい!!」
なんて怒りに震えましたが、しばらく考えてみると辻褄が・・・。
あの行動は、彼女なりの誠実な行動だったんですよね。
結局、彼女は自らの子を一番に考えつつも他の子どもも大事に扱う。
と言ったところか。
なるほど納得。
これまでシリーズを3作品観てきましたが、どの作品も最後のオチに勝負を
賭けているご様子。
さぁ、次回作やいかに!!
本作はまぁ、可もなく不可もなくってところかな。
≪点数≫
4点
(15.09.05鑑賞)

満足ならクリック!!
2015-11-09 Mon

2013年制作 邦
監督:豊田 利晃
≪キャッチコピー≫
『凶乱怒濤。』
≪ストーリー≫
新学期を迎えた鈴蘭高校では空席となった頂点をめぐり、野心的な新3年生たちが火花を散らす。しかし、そんな抗争に興味を示さない3年の転校生・鏑木旋風雄(東出昌大)と好戦的な新入生・加賀美遼平(早乙女太一)の登場により、校内の勢力図は大きく変わろうとしていた。一方、そんな学内抗争に加え外部の不良勢力が不穏な動きを見せており……。
≪感想≫
高橋ヒロシ原作の大人気コミック「クローズ」の実写映画化第三段。
僕はこの「クローズ」と言う漫画が大好きでして。
もちろんリアルタイムでずーっと読み続けていました。
その後、続編の「WORST(ワースト)」もこれまた最高の作品で、
先日、終了してしまいましたが、全部読みました。
そして映画版2作品。
結構、楽しめましたよ。
レビューを見返してみると、原作とは別物で考えた方が良いかもなんて書いていましたが、
今思うと、原作と世界観ともさして変わらず良くできた作品だったと思います。
何と言ってもキャストの豪華さやキャラ立ちがしっかりできていたし、さらに喧嘩の
アクションシーンもイケていたんですよね。
今でも少し思い出したりする良作だったかなと。
そんなこんなで本作。
「・・・・ん?んん??何だこのとてつもなく、つまらない作品は!?」
ひじょーーーにつまらなく見応えの無い作品でしたよ・・・。
悪い所を羅列すると。
その1。
世界観。
なんじゃこりゃこりゃ。
クローズと言えば男だらけのヤンキー世界。
そこには教師もいないし女も出ない。
社会との関わりは殆どなくひたすらヤンキーたちの男度を上げる物語。
本作はヤンキー世界はあるものの、ヤクザが出たり社会を匂わす世界観でして。
前2作品もヤクザが出てきたりするんですが、本作ほど物語に絡む事もなく・・・。
本作は高校生と社会との繋がりを薄っぺらく描いているためすっごいつまらなかったんです。
こんなに薄っぺらい世界観なら、原作のようにひたすら高校生同士のオラオラを
描くだけにしてほしかったなと。
本当に薄っぺらかったです。
その2。
キャラクター。
本作、とにかくキャラクターがたくさん出てきて。
これがまた、一人一人のキャラ立ちがぜんっぜんできていない。
なんでこいつがこういう行動をするのか。
なんであいつがこういう行動に出るのか。
一切、共感もできずただただ、物語が進んでいくので本当につまらない。
前2作品は、キャラ立ちも結構しっかりできていて。
小栗旬や高岡蒼甫、桐谷健太に金子ノブアキ等々。
豪華キャストがしっかりとそれぞれキャラの立った登場人物を演じていてカッコ良かったんですよね。
特に山田孝之演じる芹沢多摩雄、綾野剛演じる漆原凌辺りは最高にイケていて。
本作も豪華キャストだったんですよ。
ただ、誰一人として「こういう奴!!」っていう強いキャラクターがいなかったんですよね。
人物に合わした物語があるのではなく、物語に合わした人物がいるみたいな。
例えば、クライマックスの藤原とのケリの付け方。
めちゃくちゃ喧嘩が盛り上がっているはずなのに、いきなりもうやーめたって改心。
「ん?なんで??」
確かに柴田の火傷の痕を見たからっていうのがあるのかもしれませんが、急すぎません??
映画の尺が2時間に近づいてきたので適当に終わらせるか・・・みたいな・・・。
そもそもこの藤原と言う男がまったくよく分からない奴で・・・。
ヤクザになるために動いているはずなのに、高校生と喧嘩三昧。
こんな中途半端な奴はいらん!!!!
なんだかなぁ・・・。
例えば、鏑木旋風雄のキャラについてもよく分からない。
一匹狼で喧嘩も嫌いなはずなのに、急にてっぺんとったる的な性格になるのはなぜ??
そもそも、こいつは喧嘩に明け暮れて転校してきたんじゃないの??
そもそも、根はとっても良い奴なので、多分こいつは仲間は普通にできてたでしょ?みたいな。
一人が好きならそれなりのキャラクターにしてくれないとねぇ。
ブレッブレです。
柳楽優弥演じる強羅徹は前2作の芹沢のパクリ感丸出しで、それはそれで楽しみだったのに、
まさかのかませ犬・・・。
これまた全然魅力的ではない。
思い返すと魅力的なキャラが1人もいなかったんですよね。
ヤクザ描写もそう。
板尾創路演じる奈良岡というヤクザ。
コイツがこれまた全然怖くない。
こんなんなら出さないでよ!!
ここでも書きますが、ヤクザのくだりは全くいらなかったのではと本当に思います。
その3。
アクション、
アクションについてもイマイチでした。
前2作品は、アクションはスタイリッシュでルックが良かったんです。
本作に関してはちょっとねっとりしているというか、さして痛々しくもなく、リアリティがある訳でもない。
こればっかりは撮り手の違いなのかなぁ・・・。
残念無念。
以上!!
色々不平不満を書きましたが、ストーリーについてもゴチャゴチャしていて薄っぺらかったし、
てんでダメダメ・・・。
ひっさしぶりにこんなにつまらない作品を観てしまいましたよ!!
続編はもういいです!!
マンガが好きなだけにちょっとなぁ・・・。
もし作るならやっぱり三池監督がいいな。
≪点数≫
2点
(15.08.30鑑賞)

満足ならクリック!!
2015-11-06 Fri

1970年制作 米
監督:テッド・ポスト
≪キャッチコピー≫
『地球は生きていた!?』
≪ストーリー≫
前作の主人公テイラーの後を追ってやって来たもう一人の宇宙飛行士ブレントは、禁断地帯と呼ばれる地下で核によって埋没したニューヨークの街を発見する。そこには放射能の影響によってミュータントと化した人類がコバルト爆弾を神と崇め、地上復活を企んでいた……。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ2作目。
前作がなかなか楽しめた本シリーズ。
お話自体が楽しめたので続編がどうなるか楽しみにしていました。
よって、連投鑑賞しましたよ。
ぎょ!?
何じゃこりゃ!!!!
2作目から一気に方向転換か!?
猿の惑星なんだけど謎の異星人?ミュータント??的な生物が出てくる。
正直、もう少し前作で絶望の淵に立たされたテイラーが猿たちとどう折り合いをつけていくのか等の
お話に期待していたんですよね。
それが、新キャラが出てきて、新生物が出てきてと結構、前作とはガラリと方向転換していたもので・・・。
ちょっと驚きました。
ただね・・・。
ストーリーや本シリーズが伝えたい事みたいな物には一貫性がありました。
差別の浅はかさだったり、生物の欲求。
人類の行く末をネガティブな方向にとらえ世紀末感満載で描いていましたよ。
前作に引き続き本作のエンディングも衝撃的!!
思わず口あんぐり・・・。
前作のエンディングに関しては、観たことなかったとはいえ、いろんな所でパロディや
お話で出てきたりと知っていたので凄いなとは思いつつも驚きはしなかったんです。
ただ、本作は想像だにしていなかったのでとても驚きました。
しかも、本作って続編がまだまだ出ているんですよね?
ここからどう繋げていくの!?
これまた楽しみになってきたぞーーーー!!
≪点数≫
6点
(15.08.29鑑賞)
2015-11-04 Wed

1968年制作 米
監督:フランクリン・J・シャフナー
≪キャッチコピー≫
『 - 』
≪ストーリー≫
地球を飛び立った宇宙船は1年余りの宇宙航行ののち、とある惑星に不時着。乗組員のテイラーたちは沈没してしまった宇宙船をあとにし、その陸地を彷徨い歩く。そして、なんと猿人たちが人間狩りをしている驚愕の光景を目にする。この星では高等動物の猿が、口の聞けない下等動物の人間を支配していたのだ。テイラーたちも捕まり、奴隷のように理不尽な扱いを受ける。しかし、テイラーはチンパンジーのジーラ博士とコーネリアス博士の理解と協力を得て、同じ人間の女性ノヴァと共に逃亡、新天地を探し求めていくのだが…。
≪感想≫
「猿の惑星」シリーズ1作目。
今やリブート作品も数作品出ている本シリーズ。
現在、新シリーズが出ていますが、これがまたとても楽しそうな作品なので、
まずは旧シリーズから復習をと思い鑑賞。
なんとなくは知っているくらいの本シリーズ。
実は初めてなんです。
本作、制作年が1968年。
いやはや凄いですね。
僕が生まれる前だ・・・。
さて作品について。
なんとなくイメージとしてはアクション爆発の作品かと思いきや・・・。
良い意味で思っていたのちがーーーーう!!
古い時代に作られたという事で、イメージしていたアクション映画だと物足りないんじゃないかと
心配していましたが、ストーリー重視のエンタメ作品でしたよ。
アクションもあるにはあったんですよ。
猿との追っかけっこシーンはなかなか楽しめましたしね。
例えば、冒頭の人間が猿軍団に狩られるシーン。
広い野原を馬に乗った猿たちが縦横無尽に駆け回る。
もちろん、しょぼいっちゃあしょぼいんだけどそこはフィールドでカバー。
本作、実はこの猿の惑星の世界観も良かったんです。
とても広い世界。
荒廃した世界。
ほんの少しだけ「マッド・マックス」の世紀末感を彷彿とさせていました。
そして本作。
お話が結構興味深い物でありまして。
主人公達が辿り着いた惑星。
ここはどこなのか?
人間がいるけど言葉などの文化を身に着けていない様子。
そのかわりに猿たちが言葉を話し、生活している。
猿たちは人間を蔑み忌み嫌っている様子。
それは何故なのか??
ここら辺を会話を通しながら上手く伝えてくれる。
最後の最後で明かされる真実。
なるほどねぇと・・・。
ここからはネタバレで。
つまるところ、主人公達が降り立った惑星は実は未来の地球。
恐らく、戦争的な事なのか争いが起こって人類は一度滅びた様子。
そこで猿たちが進化をしてこの地球を征服していたんですね。
人間たちが驕り驕って自らの首を絞め廃れていったんです。
いつか起こり得る物語なだけに、
「ほほぅ・・・。」
と感心。
エンディングについて。
本作のエンディングは色んな所で語られていて。
正直、驚くまではいかなかったですが、やっぱりこの設定、着地は凄いなと素直に脱帽。
物語の描き方やお話自体がとても興味深かったです。
1960年代に作られた作品とは言えとても楽しめた本作。
本シリーズは5作目まで作られているようで。
これから彼らはどう進んでいくのか。
人間が招いた結果をどう繋げていくのか。
楽しみーーーーー!!
≪点数≫
7点
(15.08.29鑑賞)

満足ならクリック!!
2015-11-02 Mon

2010年制作 邦
監督:本田 隆一
≪キャッチコピー≫
『シアワセ探しに地獄ツアーへ!!』
≪ストーリー≫
大木信義(竹野内豊)と妻の咲(水川あさみ)は、新婚にもかかわらず、すでに倦怠(けんたい)期を迎えているような状態。新居に引っ越しをしてみたものの雰囲気が良くなることもなく、痴話げんかが絶えない2人は、ある日、近所のスーパーの怪しげな占い師(樹木希林)の勧めで、1泊2日の新婚“地獄”旅行(温泉付き)に行く羽目に……。
≪感想≫
たまには軽いタッチの作品をと思い手に取った本作。
予想通りの軽くて当たり障りのない作品でしたよ(苦笑)
長年連れ添ったカップルが流れのままに結婚。
物語は新婚2日目から始まる。
会話をしてはイマイチ噛み合わない。
お互いの意見に反論し、喧嘩とまではいかないが何だかお互いに不満がたまっている様子。
そんな時、ひょんなことから地獄へ旅行に行くことに。
まず、本作、地獄に対しての説明が特にない。
何で地獄があるのか。
そもそも地獄へ行けるのか。
そこは特に説明なく、さも当たり前のように物語が進んでいく。
観ているこっちもさほど気にならず、当たり前のように鑑賞することができて・・・。
そこら辺は、本作の全体的な空気感がもたらす賜物か。
とにかくスイスイと話が進んでいく。
あと、本作の物語が別に違和感なく受け入れられた理由としては、地獄云々は置いといて、
この新婚さん二人の会話や形がちょっと微笑ましかったんですよね。
確かに、この二人の会話は、ギスギスしていて新婚なのにもう倦怠期かい!!なんて
思う部分も多々あったんですけど、基本、深い所ではやっぱり夫婦感が漂っていまして。
基本、浅い部分での言い合いをしている二人。
会話の節々で、ほんの少しですが思いやりみたいなものが見え隠れ。
僕は独身なので下手なことは言えませんが。
夫婦っつうのは、もちろん、喧嘩なんぞしたくもないとは思うんですが、
恐らくそうもいかないでしょう。
やっぱり話し合いは必要だし、それに伴うストレスもたまる事もあるのかな。
こちとらブッダでもキリストでもないんじゃい。
懐深くなんて思いつつもねぇ・・・。
なので、喧嘩や話し合いもしつつイライラしつつも、結局は思い合っている。
最低限、そんな形を作る努力はしなければなぁと思ったり。
とにかく、本作の二人を見ているとそんな事思いましたよ。
さてさて。
肝心の地獄のお話。
ふと思い返すと、これがまたつまんないんだ(苦笑)
全然、設定に対しての説明がない分、やっぱり引っかかる部分もあって。
あと、本作、とてつもなく平板なんです。
物語に抑揚がないというか。
山場はあるにはあるんですが(例えば赤い人達に追われる件や温泉で流されそうになる件等々)、
これがまた、全然パンチ力が足りなかったんです。
「こんなものじゃあ全然効かないよ!!」
ってね。
先に書いた新婚夫婦の会話も、やっぱりずーーーっと観ていたらやっぱり飽きちゃうのも確か。
もう少し、物語に面白みを足しても良かったな。
例えば、地獄の設定にもう少し細やかさを足すとか。
一個引っかかったのが、青い人と赤い人になっていく人の区別の仕方。
それぞれがどういう経緯でなっていくのかは語られなかったので、そこは結構物語の中でも
重要な部分だったのでね。
そこは少しモヤッとしたかな。
演じられた役者さん達について。
主演のお二人はとても良かったです。
竹野内豊さんは相変わらずカッコいい!!
二枚目なんだけど、本作のような三枚目の役も似合っているから良いんですよねぇ。
脇を固める方達も良い感じ。
いいじま役の荒川良々氏。
相変わらずの良々ワールドと言うか・・・。
飄々としている感じが◎。
この人が出ているだけでちょっと好感持てますよねぇ。
他にも樹木希林さんや片桐はいりさんなど個性的な面々。
でんでんさん演じる赤い人が山ほど出てきたシーンは思わず笑ってしまいました。
総括。
良くも悪くも軽い作品。
役者さん達はA級なのに内容はC級。
強くお勧めしませんが、これぞ薄口邦画コメディなので、興味のある方はどうぞ。
≪点数≫
5点
(15.08.24鑑賞)

満足ならクリック!!