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No.1120 『アウトレイジ』
No1120 『アウトレイジ』

2010年制作 邦
監督:北野 武

≪キャッチコピー≫
『全員悪人』

≪ストーリー≫
関東一円を取り仕切る巨大暴力団組織・山王会組長の関内(北村総一朗)が若頭の加藤(三浦友和)に、直参である池元組の組長・池元(國村隼)のことで苦言を呈す。そして、加藤から直系ではない村瀬組を締め付けるよう命令された池元は、配下である大友組の組長・大友(ビートたけし)にその厄介な仕事を任せる。こうして、ヤクザ界の生き残りを賭けた壮絶な権力闘争が幕を開けた。

≪感想≫
今や世界的巨匠の北野武監督作品。

実は私、北野作品は一度も観たことがなくって。
イメージ的には強烈なバイオレンス作品やお笑いに走った変な映画等々といった印象。

さて本作。
想像通りのバイオレンス映画の登場だ!!

ストーリーについてはバリッバリのヤクザ映画。
本作のキャッチコピーが
「全員悪人」
となっているように、とにかく出てくる奴らが全員、悪人なんです。
キャスティングはとにかく豪華。
ビートたけしに始まり、三浦友和、椎名桔平、加瀬亮、國村隼、石橋蓮司、小日向文世等々・・・。
この方々が、良い所を一切見せず、私利私欲のために動き回る。
いや、私欲もあまり見せずに、暴力的な部分だけを敢えて映し出す。
これがまた、悪いんですよねぇ・・・・。
これだけのキャストなので、観ているこっちはなんとなくのイメージで、こういう奴かなと決めつけてしまう。
男気ある人なのかな?とか。
実は優しい奴なんじゃ??とか。
そのイメージがどんどん崩れ、そのキャラ達が悪い顔を持っている事を知らされて、
「こ、こ、こ、こわーーーい・・・。」
って。
とにかく出てくる奴らは、ウソ偽りなく悪人だらけでしたよ(苦笑)

バイオレンス描写について。
これが北野印なのでしょうか。
時折、見せられる暴力描写がメチャクチャ痛いんです。
観ているこっちも目を背けたくなるような、直にこっちもその体験をしているような痛みが
伝わってくるんですよね。
例えば、顔面にカッターナイフをスパッスパッ!!とか。
例えば、歯医者で器具を口の中で、ぐちゃぐちゃぐちゃー・・・とか。
例えば、小指を切り落とす。
菜箸を耳にブスッ。
クライマックスでの首にひもを括り付けて車でドンッとか・・・。
とにかく痛々しい場面がたくさんでした。
ただし、僕的にはそれが不快に感じるなどではなく、「痛み」が伝わってくる好演出でした。

世界観について。
本作は暴力団の世界のお話。
昔、「代紋TAKE2」と言うヤクザタイムスリップ漫画がありまして。
ラストの着地はイマイチでしたが、メチャクチャ面白かった作品でして。
僕はその作品で極道の世界を知ったぐらい。
やれ組長だ、やれ若頭だ、何々会の下に何々組があって、その中にもどういう役割があって等々。
なかなか複雑な縦社会なんですよね。
その中で「仁義」やら「筋」やらの強い任侠道をひた走る。
「漢」と書いて「オトコ」と読む!!みたいな。
この映画ではそのいわゆる男が憧れる任侠道みたいなものはぜんっぜん描かれていない。
ヤクザの世界の悪い部分。
踏み入ったら確実に怪我するぞ!!的な。
嫌な嫌な世界でしたよ。
それを先に書いた豪華キャストが演じてくれるんですから。
もちろん、三浦友和さんや、椎名桔平さん辺りはルックも良いしメチャクチャカッコ良かった。
ただ、やっぱりこの世界の人間なんですよねぇ・・・。
恐ろしや。

とにもかくにも。
世界の北野とも言われる監督の作品。
充分に堪能させていただきました!!
本作は続編も出ているので必ず鑑賞します!!

≪点数≫
  7点
                                           (15.08.12鑑賞)



こちらマンガ「代紋TAKE2」。
とても面白かったです。

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