2015-08-17 Mon

2014年制作 米
監督:アダム・ウィンガード
≪キャッチコピー≫
『この訪問者(ゲスト)には、
想像を超えた<裏>がある。』
≪ストーリー≫
ハロウィーンが近づく中、息子を戦地でなくした一家のもとに彼の戦友だという男デイヴィッド(ダン・スティーヴンス)が訪ねてくる。謙虚で礼儀を重んじる上に、美しい容姿を誇る彼は、瞬く間に一家と心を通わせていく。それぞれが抱えていた悩みや問題を解決してしまう彼をすっかり信頼する一家だが、次第にその姿や言動とはかけ離れた素顔と目的を持っていることが明らかになる。やがて、デイヴィッドの存在は一家のみならず、閑静だった町をも揺るがし始め、ついには彼と特殊部隊の銃撃戦という事態にまで発展する。
≪感想≫
いやいや、とても面白いサスペンス作品に出会いました。
息子を戦争で失った家族の元に現れた一人の青年。
息子の戦場での友人と言う彼はいったい何のために家族の元へ現れたのか・・・。
まず、演出がとても上手。
しょっぱなから撮り方、音楽、キャラクターの表情等々、全てにおいて謎々しい。
もうねぇ、ひたすら興味が尽きないんです。
こいつはいったい何を考えているのか。
何を目的としているのか。
その物語の進め方が巧いなと。
そしてまた、良い所で新しい展開が待ち受けているんですよね。
しかもそれが結構想像していなかったりしたもんで、興味がまた倍増に。
とにかく最後まで飽きずに観る事ができました。
もちろんツッコミ所が無かった訳では無い。
例えば、長女がデヴィッドを疑い始めるくだりがあるのですが、いくらなんでも、
こんなに疑うのはおかしくないかい??
だって、好意すら覚えている人物なのに、少し電話の会話が怪しかっただけで、
こんなにも疑うなんてねぇ。
まぁ100歩ゆずって、もともとが怪しい雰囲気を醸し出していたからなのかもね。
例えば、こんなにも無敵感満載のデヴィッドが最後の最後は子供二人に不覚をとるのは、
これまたいくらなんでもねぇ。
ただこんなツッコミ所も些細な事。
他の良い所に比べたら問題ないない。
じゃあ、良い所。
一つ。
主役のデヴィッドを演じたダン・スティーヴンスがとにかく魅力的。
スマートでワイルドで知的さもうかがえる。
そして何と言っても戦闘能力がハンパない。
クライマックスのレストランにてスマートに手榴弾を放るところはカッコ良かったです。
ちょっとバイオレンス映画の傑作「ドライブ」のライアン・ゴズリングを彷彿とさせた感じで◎。
一つ。
サスペンス要素も素晴らしかったのですが、意外とゴア描写、アクションシーンも良かった。
時折見せる暴力描写が意外とキツイ。
だけどスタイリッシュ。
これまた「ドライブ」の感じに似ていたんですよね。
良い感じ。
一つ。
ストーリー自体が最高。
描き方も秀逸で演出も◎。
鑑賞後引っかかった部分を再確認。
ストーリーにつじつまが・・・と思ったところも思い返せば納得できる形に。
つまるところ、デヴィッドは国の実験台になって、自分及び守ると決めた事は純粋に守っていく人間に
仕立て上げられていたっつーことですな。
最後のあの展開も優先順位が自分になっているからのあの行動な訳で、
結局、彼は被害者でもあるんだよなぁ・・・。
1つ。
終わり方が◎。
本作を観終わった後、少し調べたら監督さんはアダム・ウィンガードと言うお方。
以前観た「サプライズ」の監督。
なるほど!!思い返すと、どうりで「サプライズ」を鑑賞後の感覚に近い気が。
終わり方も似ているっちゃあ似ているし。
僕的にはこの終わり方は大好きですよ。
全体的に楽しめた本作。
アダム・ウィンガード監督。
今後も要チェックや・・・。
≪点数≫
8点
(15.06.20鑑賞)

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