2015-07-13 Mon

2013年制作 南アフリカ
監督:ドノヴァン・マーシュ
≪キャッチコピー≫
『 ― 』
≪ストーリー≫
ヨハネスブルグで潜入捜査に身を投じてきた刑事チリは、汚職にまみれた警察組織に嫌気が差し、捜査中に知り合った犯罪グループの強盗計画に加わることを決意。誰も殺さずに金を奪うだけの、簡単な計画のはずだったが……。
≪感想≫
ストーリーは王道の潜入捜査もの。
それでいて凸と凹のバディムービー。
場所は南アフリカ。
以前、同国が舞台の「逃走車」という作品を観まして。
作品の内容自体はまぁ置いといて、その国が醸し出す空気感みたいなものが
なかなか良くって。
本作ももれなくそうで。
ただし本作のそれは、街並みの雰囲気等ではなく、人。
登場人物のルックが醸し出す感じが独特で。
ちょっとこう、タイトルにもありますが獣感があって。
それが独特で良い感じでした。
調べてみると相棒役のシューズは「ツォツィ」の主役のあいつだったんですね!!
丸々太っちゃって・・・(笑)
僕的にはシューズは本作の良心的役どころで好きなキャラクターの一人でした。
あと、本作はけっこう登場人物が出てきましたね。
ギャング集団も何人かいたんですけど、みんなそれなりに紹介はあったものの、
もう少し活躍させて欲しかったとちと不満。
演出について。
本作でキーとなったアイテム。
それは携帯電話とトランシーバー。
バディムービーという事で、この二つを駆使して敵と対峙していきます。
この演出が、僕的にはなかなかフレッシュで、同じ場所で通信機器を使いながら、
敵を倒していく感じはとても良かったです。
良かった所はこんな感じ。
ただねぇ・・・。
本作はちょっと物語の着地の仕方や主役の思考にピンとこなかったんですよね。
先に挙げた相棒シューズや敵のギャング集団の考え方はわかるんですが、
主役のチリの考え方がむむむって。
例えば、チリはなぜにそこまでお金が欲しいのか分かんないし。
例えば、チリは最後に起こす行動への理由が分かんないし。
アクションやストーリーの展開がなかなか見応えがある感じだっただけに残念。
もう少し正義なら正義!!悪なら悪!!みたいに分かりやすいキャラクターなら
もっと楽しめたのかも。
あと、も一つ苦言を。
それは撮り方。
良くも悪くもカメラワークが粗挽きで。
恐らくあえてなんでしょうか、緊張感あるシーンが臨場感ありすぎる撮り方で、手ブレが酷かったんです。
ここまでいくと、少し観にくかったかなって。
何だかんだで全体的に△な本作。
アメリカでリメイクが決定したみたい。
どんな作品になるのかな。
≪点数≫
4点
(15.05.23鑑賞)

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