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No.1094 『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』
No1094 『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』

2014年制作 邦
監督:行定 勲

≪キャッチコピー≫
『小学三年生を経験したすべての大人たちへ――』

≪ストーリー≫
大阪の団地で祖父母と両親、そして三つ子の姉たちと暮らす小学3年生の渦原琴子、通称こっこ(芦田愛菜)は、大家族の温かな愛情に包まれながらいつも不満だらけで、孤独に憧れていた。家と学校という限定された世界の中でいろいろなことに悩み、考えるこっこは、祖父・石太(平幹二朗)が教えてくれたイマジンという言葉を胸に少しずつ成長していく。

≪感想≫
小学校3年生のこっこは、周りの子供達とは少し違い、感受性の強い女の子。
なんでそう思うの??
その言葉の意味はなに??
それはダメなことなの???
自分の気持ちと人の気持ちの折り合いがなかなかつかずに悩んでばかり。
そんな純粋無垢な女の子のひと夏の物語。

むむむ・・・とても懐かしくも微笑ましい良作でした。
キャッチコピーにもあるように大人は誰でも小学校3年生を経験してきたわけで。
もちろん僕も。
うーーーん、どんな子供だったか覚えていないや。
どうやって成長したのか。
どうやって協調性をやしなったのか。
どうやって想像力を身につけたのか。
本作では、担任の先生が
「僕も子供だったのに、子供が何を考えているのかわからない。」
的な事をおっしゃっていましたが、まさしく。
僕は独身なのでもちろん子供もいなくって。
ただ、甥っ子、姪っ子の発言や行動を見聴きすると、そんな感じなんですよねぇ。
直感が先にきて理論が行動に追いつかないというか。
いつからこんな感じになっちゃったんだろうって。
少し脱線。

さて、本作の舞台は大阪。
そして現代が舞台とあって、色々ないまどきの問題が出てきていました。
在日の子どもがいたり、難民、吃音、身体的早熟な女の子、引きこもり。
それをこっこは、どう受け止めていくのか。
こっこはとにかく純粋になぜ?と向き合っていきます。
大好きなじいちゃんに想像=イマジンすることで人の事が分かるようになると聞く。
そして周りの友達や家族と一緒に成長していく。
ここら辺がとても素敵な成長の仕方で。
ふかぁーく理論立てて描くのではなく、あえて何となく分かるようになって、大人になっていくような。
まさしく僕らもこんな感じだったのかなって思ったり。

想像することはとても大事だけど、子供は想像するほどの経験、知識がない訳で。
それを少しずつ少しずつ積み重ねていく。
なんて、今なら理論立ててこんな感じと分かるのに、子供の頃はそんな事すら
つゆ知らず育ってきた。
それは周りの友人や家族、環境と共存してきたからこそ今の自分がある訳ですね。
感謝。

本作の主演は芦田真菜ちゃん。
監督の行定さんは彼女を天才だと何かのインタビューで語っていました。
まぁ、彼女は別格として僕的メガヒットのキャスティングが。
それはこっこの親友のぽっさん。
彼がまたとても純粋で素敵な奴なんです。
クライマックスでのこっことの絡みはすっごい良かったです。
「あぁ、この子たちは大丈夫。」
って強く思いましたよ。

とにもかくにも。
子供達のひと夏の成長期。
以前観た子供を主体とした作品「奇跡」もとても良い作品でしたが、
本作も負けず劣らず。
「奇跡」は本作の子どもたちが少し成長した後(5・6年生くらいかな)のお話。
ぜひ、セットで観てはいかがでしょうか。
おススメです!!


≪点数≫
  8点
                                           (15.05.17鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)