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No.1081 『青天の霹靂』
No1081 『青天の霹靂』

2014年制作 邦
監督:劇団ひとり

≪キャッチコピー≫
『人生は奇劇だ。』

≪ストーリー≫
場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会い……。

≪感想≫
まずは余談。
私、映画観賞と共に読書もちらほら。
その読書を始めるきっかけになったのが、本作の監督である劇団ひとりの処女作「陰日向に咲く」。
たまたま手に取って読んだところ、その面白さに感動。
そこから色々な小説を読み漁ってきたんです。
そんなきっかけを作ってくれた作家さん。

とは言えこの「劇団ひとり」というお方。
本職はみなさん知っての通りバリッバリの芸人さん。
もちろん色んなバラエティ番組で観させて頂いていますし、思いっきり笑わせてもらっています。
好きな芸人さんの一人。

作家もできて役者もできる多才な芸人さん。
そんなひとりさんが今度は映画監督!?
そして主題歌が大好きなMr.Children!?
これは観ないわきゃないでしょう。

さてさて作品について。

いやはや本当に器用なお方ですねぇ・・・。
本作で劇団ひとりさんは監督兼原作兼出演兼脚本。
一体なん役こなすんじゃいと、おもわずため息。
しかも本作の一番の魅力って演出力だったんですよね。

ストーリーやキャラクターについては正直詰まるところもあったんです。
タイムスリップと言う非現実的なお話。
何の納得材料も無しにスイスイとテンポよく進めていくところにちょっと
「んんっ????」
って引っかかったりもしたりして。
キャラクターについてもそう。
主人公の心情や性格についてもそう。
いくらなんでもその行動や性格はありえないんじゃないかなの連続で。
・・・上手くいえないんですけど、本作のストーリー展開や登場人物のキャラクターに
実在感が無かったんです。
映画の中の世界で完結させるためのお話ではなく、観ている僕らに向けてのお話の
進め方のように感じて。
本当にこいつらはそう思ってこの行動をしているのかな??って。
観ている僕らのためにつじつま合わせをしているんじゃないかなって。

ただそんな納得のいかない描写の中にもやっぱりのめり込むシーンが多々あって。
本作を観て感じたのが光の使い方がとても上手いなって。
終盤、晴夫が病院で母親に語るシーン。
暗い雰囲気から徐々に光が射していく。
とても美しい演出。
川沿いで晴夫と親父の正太郎が語り合うシーン。
夕陽がやけに綺麗でこれまた美しい。
ここだけでも観る価値はあるんじゃないかな。
クライマックスの手品シーンの撮り方も最高でしたね。
そこだけは恐らくマジックではない少しだけ派手な演出。
これがまたメチャクチャ効果的で感動的に映っていたんですよね。
思わずほろりと・・・。
終わり方も上手く、しっかりと完結しているんだけど余韻を残す終わり方。
そこからのMr.Children!!
抜群に良い曲!!
視覚的演出が優れているおかげで良い作品を観たなって。
あと芸人さんが監督・出演ともあって、劇団ひとりさんが舞台でマジックコントをやっている
シーンは爆笑でしたよ。
あの劇団ひとりさんの表情がすっごい笑えるんですよね。
流石ですな。

いろいろ愚痴がない訳ではないが良作なのは間違いない。
監督初作品でこのクオリティ。
まだまだ続けて撮って欲しいですね。


≪点数≫
  7点
                                           (15.04.26鑑賞)



こちら原作本。
読みたいなぁ・・・。


こちらは「陰日向に咲く」
すごい好き。


こちらMr.Children。
「放たれる」は名曲。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)