2015-05-14 Thu

2014年制作 米
監督:フィル・ロード, クリストファー・ミラー
≪キャッチコピー≫
『フツーのボクが、世界を救う!?』
≪ストーリー≫
エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。
≪感想≫
子供に大人気の玩具、レゴを使って映画にした本作。
クライマックスの一部を除いてレゴをふんだんに使った世界観。
こんなところやあんなところまでレゴだらけ。
冒頭の配給会社のロゴもそうだし。
シャワーの滴もそうだし、水滴もそうだし。
観ていて楽しいんですよね。
僕ももちろん子供のころ、レゴで遊んだことがある訳で。
今も甥っ子姪っ子がレゴで遊んでいる訳で。
そんな長年愛されているレゴの世界はやっぱりアガりますよねぇ。
キャラクターも多種多様で最高でしたよ。
バットマンやグリーン・ホーネット。
ハリー・ポッターのダンブルドア先生やロード・オブ・ザ・リングのガンダルフ。
他にもミケランジェロやアマゾネス(どっかで見たことあるんだよなぁ・・・。)みたいなキャラクター。
レゴでこんなキャラクターも作っていたんですね。
ふふふ。
主人公のエメットはマニュアル通りに生きてきた人間。
周りのみんなにも大して影響を与えていない、ふつーーーーの男。
勝ち犬にも負け犬にもならない男が意を決して世界を変えるために戦う姿に少しグッときたり。
あと僕的には宇宙飛行士みたいなキャラが好きだったな。
クライマックスで想像力を爆発させて、完成したスペースシップがカッコ良かったんです。
ここら辺の仕上がりは子供に愛される作品。
次に大人の僕らにも愛される作品たるゆえん。
それは、お話。
実はこのお話、人間世界と並行して描かれるいわゆる「トイ・ストーリー」的な世界観で。
父親が型通りに作り出したレゴの世界を、息子が自由な発想で世界を作り変えている世界を
レゴ世界とリンクさせていて。
クライマックスの実写になったシーンは観ていて思わず、
「なるほど!!」
と膝を打った次第。
いつでも世界を変えるのは自由な発想なんですよね。
そこら辺の普遍のテーマをレゴと言う玩具を使いながら上手に伝える。
そこに親子の関係なども盛り込みながら。
ラストは少しジンとしました。
この部分が大人にも愛される作品たるゆえん。
ラストカットも粋でしたね。
次は妹の世界が交わるという所がまた次回への伏線でGood。
とにもかくにも。
大人から子供まで楽しめる本作。
恐らく誰もが一度ぐらいは手に触れたことがあるであろうレゴ。
そんな世界的人気玩具を使った映画。
少し幼稚的な映像もお話の充実さで上手にカバー。
本作は、アカデミー長編アニメーション賞を受賞。
納得の一作でした。
≪点数≫
8点
(15.04.19鑑賞)

満足ならクリック!!
スポンサーサイト