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No.1082 『ブルージャスミン』
No1082 『ブルージャスミン』

2013年制作 米
監督:ウディ・アレン

≪キャッチコピー≫
『虚栄という名の花』

≪ストーリー≫
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。

≪感想≫
圧巻の負け犬映画の登場です!!

主演のケイト・ブランシェットは本作でアカデミー主演女優賞を受賞。
いやはや納得の演技でした。

さてさて。
ストーリーについて。
元セレブ妻のジャスミンは旦那が詐欺罪で捕まり一文無しになり
地元の妹を頼ってサンフランシスコへ。

ジャスミンは何だか変。
自意識過剰と言うか自己顕示欲の塊と言うか。
とにかく独り言も多いし嘘もつくし人を見下しては自分を正当化する。
観ているこっちはメチャクチャ腹が立つ・・・というかというとそんなこたない。
彼女の痛みを感じる訳でもなくどこか彼女に違和感を感じる。
我儘の権化といえば以前観た傑作「ヤング≒アダルト」のメイビス。
彼女も我儘で自意識過剰で周りを振り回す、いわゆるイタい女。
ただ彼女には彼女なりの生き方みたいなものがしっかりあったので、
関わりたくないなとは思うものの嫌いにはなれなかったんですよね。
本作のジャスミンはと言うと、やっている事、言っている事、行動、言動の全てがイタいんですけど、
観ているこっちは痛みを感じないというか。
共感するところが全くなくって、何だか彼女は「変」だという気持ちが募るばかり。

本作、一つ凄いオチが最後に待ち受けていて。
この真実が明らかになったときこれまでの彼女は何か「変」だの思いに辻褄が合う。
上手い!!
この作りはとても巧い!!

こんな人なかなかいないよなぁ・・・いや、いるかも。
この境界線を微妙に越えているからこそのこの感想。
あとは、この奇怪な女性を演じたケイト・ブランシェット力。
そりゃ、アカデミー賞をとるわいな。

彼女にとって幸せとはいったい何ぞや。
築きあげてきたものの崩壊。
それに伴う精神の崩壊。

今後、彼女はどう生きるのか。
光が全く見えない。

映画としてはとても素晴らしいが、ジャスミンの今後を考えるととても哀しい。

とまぁ、重々しく苦々しげに書いていますが、実は笑える部分も多々あって。
コメディタッチでもあるんですよね。
イタい女性にクスリと笑わせてもらう。
そんな描き方ができるウディ・アレン監督はやはり巨匠と言わざるをえないでしょう。


≪点数≫
  7点
                                           (15.04.27鑑賞)


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No.1081 『青天の霹靂』
No1081 『青天の霹靂』

2014年制作 邦
監督:劇団ひとり

≪キャッチコピー≫
『人生は奇劇だ。』

≪ストーリー≫
場末のマジックバーで働く、さえないマジシャンの轟晴夫(大泉洋)。ある日、彼は10年以上も関係を絶っていた父親・正太郎(劇団ひとり)がホームレスになった果てに死んだのを知る。父が住んでいたダンボールハウスを訪れ、惨めな日々を生きる自分との姿を重ね合わせて涙する晴夫。すると、突如として青空を割って光る稲妻が彼を直撃する。目を覚ますや、40年前にタイムスリップしたことにがくぜんとする晴夫。さまよった果てに足を踏み入れた浅草ホールで、マジシャンだった父と助手を務める母(柴咲コウ)と出会い……。

≪感想≫
まずは余談。
私、映画観賞と共に読書もちらほら。
その読書を始めるきっかけになったのが、本作の監督である劇団ひとりの処女作「陰日向に咲く」。
たまたま手に取って読んだところ、その面白さに感動。
そこから色々な小説を読み漁ってきたんです。
そんなきっかけを作ってくれた作家さん。

とは言えこの「劇団ひとり」というお方。
本職はみなさん知っての通りバリッバリの芸人さん。
もちろん色んなバラエティ番組で観させて頂いていますし、思いっきり笑わせてもらっています。
好きな芸人さんの一人。

作家もできて役者もできる多才な芸人さん。
そんなひとりさんが今度は映画監督!?
そして主題歌が大好きなMr.Children!?
これは観ないわきゃないでしょう。

さてさて作品について。

いやはや本当に器用なお方ですねぇ・・・。
本作で劇団ひとりさんは監督兼原作兼出演兼脚本。
一体なん役こなすんじゃいと、おもわずため息。
しかも本作の一番の魅力って演出力だったんですよね。

ストーリーやキャラクターについては正直詰まるところもあったんです。
タイムスリップと言う非現実的なお話。
何の納得材料も無しにスイスイとテンポよく進めていくところにちょっと
「んんっ????」
って引っかかったりもしたりして。
キャラクターについてもそう。
主人公の心情や性格についてもそう。
いくらなんでもその行動や性格はありえないんじゃないかなの連続で。
・・・上手くいえないんですけど、本作のストーリー展開や登場人物のキャラクターに
実在感が無かったんです。
映画の中の世界で完結させるためのお話ではなく、観ている僕らに向けてのお話の
進め方のように感じて。
本当にこいつらはそう思ってこの行動をしているのかな??って。
観ている僕らのためにつじつま合わせをしているんじゃないかなって。

ただそんな納得のいかない描写の中にもやっぱりのめり込むシーンが多々あって。
本作を観て感じたのが光の使い方がとても上手いなって。
終盤、晴夫が病院で母親に語るシーン。
暗い雰囲気から徐々に光が射していく。
とても美しい演出。
川沿いで晴夫と親父の正太郎が語り合うシーン。
夕陽がやけに綺麗でこれまた美しい。
ここだけでも観る価値はあるんじゃないかな。
クライマックスの手品シーンの撮り方も最高でしたね。
そこだけは恐らくマジックではない少しだけ派手な演出。
これがまたメチャクチャ効果的で感動的に映っていたんですよね。
思わずほろりと・・・。
終わり方も上手く、しっかりと完結しているんだけど余韻を残す終わり方。
そこからのMr.Children!!
抜群に良い曲!!
視覚的演出が優れているおかげで良い作品を観たなって。
あと芸人さんが監督・出演ともあって、劇団ひとりさんが舞台でマジックコントをやっている
シーンは爆笑でしたよ。
あの劇団ひとりさんの表情がすっごい笑えるんですよね。
流石ですな。

いろいろ愚痴がない訳ではないが良作なのは間違いない。
監督初作品でこのクオリティ。
まだまだ続けて撮って欲しいですね。


≪点数≫
  7点
                                           (15.04.26鑑賞)



こちら原作本。
読みたいなぁ・・・。


こちらは「陰日向に咲く」
すごい好き。


こちらMr.Children。
「放たれる」は名曲。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)
No.1080 『ワイルド・スピード SKY MISSION』
No1080 『ワイルド・スピード SKY MISSION』

2015年制作 米
監督:ジェイムズ・ワン

≪キャッチコピー≫
『最後のミッションは空へ──。』

≪ストーリー≫
巨大な犯罪組織を率いていたオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)一味を撃破し、彼から恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)を取り戻したドミニク(ヴィン・ディーゼル)。ロサンゼルスへと戻った彼は、相棒のブライアン(ポール・ウォーカー)や妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)らと平穏な毎日を過ごしていた。しかし、オーウェンの兄である特殊部隊出身の暗殺者デッカード(ジェイソン・ステイサム)が復讐(ふくしゅう)を開始し……。

≪感想≫
大大大好き「ワイルドスピード」シリーズ最新作。
本作は本シリーズにとって少し記念碑的な一作。
2013年11月、主役のポール・ウォーカーが不慮の事故で亡くなるという哀しいニュースが。
僕も出張先のホテルでこの訃報を知った時、思わず声を出してしまいましたもん。
それぐらい衝撃的なニュースでした。
そんな本シリーズの主役の1人であるポール・ウォーカーの最後の出演でなるであろう
シリーズ最新作。

全米では記録的大ヒットとなっているようで。
もちろんシリーズの大ファンである僕も映画館で鑑賞してきましたよ。

さてさて本作。
アクションについて。
まずカーアクション。
シリーズ7作目となる本作。
最新作なるにつれてドンドン、アクションがてんこ盛りになる本シリーズ。
こんなにもアイディアがあるのかと思うくらい限界を超えていく。
前作で戦車やジェット機が出てきたときには
「もう、カーアクションじゃないじゃん(笑)」
なんて思いながらも激烈に楽しんだわけですが。
本作でもその勢いとアイディアはてんこ盛り。
本作の新アイディアは「空」!!
タイトルの「スカイミッション」に嘘偽りなし!!
車のスカイダイビングからビルからビルへと車で飛び回るシーンと
とにかく手に汗握るカーアクション。
観ていて結構、力入りました。
序盤のラムジーを救いにいく岸壁特攻カーアクションも痺れましたねぇ・・・。
とにかくカーアクションについてはド派手に大暴れしまくっていて、期待通りの仕上がりでした。
格闘アクション。
本シリーズの見所はカーアクションと近作(前々作くらいかな)から力を入れ出した格闘アクション。
ロック様こと、ドウェイン・ジョンソン対ジェイソン・ステイサム。
大好きミシェル・ロドリゲス対ロンダ・ラウジー。
ポール・ウォーカー対トニー・ジャー。
そして最後のヴィン・ディーゼル対ジェイソン・ステイサム。
みんな少し歳を重ねてロートル感は否めませんが、それでも撮り方や演出でカバー。
テンション、ガンアガリの格闘シーンだらけでした!!!!

キャラクターについて。
過去のキャラクターはもちろん総出演。
3作目「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」の主役のルーカス・ブラックも
チョイ役で出演されていましたよ。
本シリーズは長年続いているだけあってとにかく、一人一人のキャラ立ちや役割が
確立されていて、とても愛着がわいているんですよね。
あるシーンでメンバーの一人一人の紹介では思わずうんうんとニヤついたり。
とにかくこの、ある種同窓会的なノリも悪くないんです。

もちろん本作から登場のニューキャラも最高。
前作のラストで出てきた男・・・。
そう・・・ジェイソン・ステイサム!!
本作の敵は「トランスポーター」シリーズの凄腕運び屋を演じているスーパーアクション俳優!!
これがまた最強の敵を演じてくれたんです。
無敵感がハンパなくって、敵ながらメチャクチャカッコいいんですよね。
あらゆる所に現れてドム達を追い詰めていく。
ドム達に追われているはずなのに自ら現れ戦いを挑んでいく。
ここら辺は少し「コントかよ!!」って思わず突っ込んでしまいましたが、
そんなのどうでもいい。
「見せ場を自ら作り上げているんじゃい!!」
的発想で、十二分に楽しませてもらいました。
後に書きますが、あいつやあいつとの格闘シーンは凄いシビれました。
そして、もう一人嬉しいニューキャストが。
それは「マッハ!!!!!!!!」シリーズでお馴染みタイの英雄トニー・ジャー!!
やっぱりこの人のアクションは素晴らしいの一言。
こういう肉体アクション俳優を持ってくるところに、
本シリーズの新しい可能性を見ました。

アクション、キャラクターどれをとっても楽しい一作。
ただ、実は本作を観ていて前作ほどのインパクトは感じなかったんですよね。
大満足したのは事実なんですが、もう一つスパイスが欲しかったかなって。

そんな事を思っていた矢先。
あのラストシーン。
ポール・ウォーカーが海辺で家族と戯れ、それを眺める仲間(家族)達・・・。
流れる音楽、語られる台詞、表情。
不慮の事故で亡くなってしまったポールへ捧げるあのシーンには思わず涙してしまいました。
こんなにも現実と作品を上手にリンクさせてしっかりと着地させてくれた作品は
あったでしょうか。
本当にジンとしましたよ。

このシーンには1作目から観ている方にはかなりグッとするラストだったのでは。
名残惜しいとはこの事。
まだまだこの人の作品、この人の「ワイルド・スピード」シリーズを観たかった。
残念でならないです。

とにもかくにも。
どれをとっても大満足の本作。
すでにもう一回観たくなっているぐらい。
本作から見ても、もちろん楽しめますが、一作目から観ていると何十倍も
面白さが増す本シリーズ。
シリーズまるごとおススメです!!!!!!!!

おっと、そうそう。
さっそく続編制作が決定したようで。
ポール・ウォーカーがいなくなったのはとても残念ですが、楽しみにしてます!!


≪点数≫
  10点
                                           (15.04.25鑑賞)
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No.1079 『007 第04作 サンダーボール作戦』
No1079 『007 第04作 サンダーボール作戦』

1965年制作 英
監督:テレンス・ヤング

≪キャッチコピー≫
『ジェームズ・ボンド=ショーン・コネリー』

≪ストーリー≫
 核を積んだNATO軍の戦闘機が行方不明になった。事件を操っていた国際的陰謀団スペクターは、米英首脳に対して、1億ポンドもの身の代金を支払うことを要求する。期限は一週間。核の所在探索を命じられたボンドは、わずかな手掛かりからバハマへと飛ぶが……。

≪感想≫
007シリーズ第4弾。
まだまだ4作目。
少しずつ色が見えてきたかな。

さて本作。
前作のレビューで書いたかな。
昔の作品だけあって映像もアクションもコントチック。
冒頭、格闘シーンがあったのですが、野暮ったいというか重々しいというか。
現代風のスタイリッシュとは程遠く、文字通り「取っ組み合い」を見ているよう。
まぁ、これはこれでリアリティがあって、すっごい痛そうに感じたんですが。
アクションについて。
クライマックスの水中での集団格闘シーン。
ボンドがバッタバッタと敵をやっつけていく。
ツッコミどころが満載で、全然あり得ないやり取りなんだけど、なんとなく見ていてアガりました。
このアクション風景はあまり見たことないかも。
ここだけでも観れてよかったなって。
前作から登場、ボンドカー。
本作ではあまり活躍しませんでしたね。
冒頭の謎の水攻撃と謎の防弾壁みたいな仕掛けには思わず笑ってしまいました。
水圧で敵をなぎ倒すっていくらなんでも・・・(笑)
あと、これまた冒頭のランドセル型ジェット噴射で空を飛ぶシーンはフレッシュなんだけど、
いかんせん映像がチープだからやっぱりコントチック。
凄い事やっているんだけどなぁ・・・。

キャラクターについて。
2作目から登場した謎のテロ組織スペクター。
No.で呼ばれる彼らはまだまだ謎が多い。
強い弱いは別として掴みはバッチリ。
今後の展開も含めて楽しみな集団です。
主役のジェームズ・ボンドは言わずもがなの男前。
ただし、ジェームズ・ボンドの女好きキャラクターにはまだ慣れないですが。
誰彼かまわず手を出すところに少しイラッとします(苦笑)

とにもかくにも。
まだまだ序盤の007シリーズ。
ストーリーもまだまだ粗挽き。
これからもっともっと彩付けされていくんでしょうね。
願わくば、もっともっと色んなスパイグッズを出してほしいな。


≪点数≫
  6点
                                           (15.04.23鑑賞)


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No.1078 『LEGO(R)ムービー』
No1078 『LEGO(R)ムービー』

2014年制作 米
監督:フィル・ロード, クリストファー・ミラー

≪キャッチコピー≫
『フツーのボクが、世界を救う!?』

≪ストーリー≫
エメットは、真面目を絵に描いたような性格で見た目は至って普通という、どこを取っても平均的なLEGO(R)のミニフィギュア。にもかかわらず、どういうわけか人知を超えた能力を誇り、世界を救う鍵となる人物だと周囲から勘違いされてしまう。困惑する中、謎めいたグループのメンバーに迎え入れられた上に、バットマンやスーパーマンも入り乱れる巨悪退治の冒険に出ることに。救世主やヒーローの自覚もなければ世界を救う覚悟もない彼は、行く先々で大騒動を巻き起こしていく。

≪感想≫
子供に大人気の玩具、レゴを使って映画にした本作。

クライマックスの一部を除いてレゴをふんだんに使った世界観。
こんなところやあんなところまでレゴだらけ。
冒頭の配給会社のロゴもそうだし。
シャワーの滴もそうだし、水滴もそうだし。
観ていて楽しいんですよね。
僕ももちろん子供のころ、レゴで遊んだことがある訳で。
今も甥っ子姪っ子がレゴで遊んでいる訳で。
そんな長年愛されているレゴの世界はやっぱりアガりますよねぇ。

キャラクターも多種多様で最高でしたよ。
バットマンやグリーン・ホーネット。
ハリー・ポッターのダンブルドア先生やロード・オブ・ザ・リングのガンダルフ。
他にもミケランジェロやアマゾネス(どっかで見たことあるんだよなぁ・・・。)みたいなキャラクター。
レゴでこんなキャラクターも作っていたんですね。
ふふふ。

主人公のエメットはマニュアル通りに生きてきた人間。
周りのみんなにも大して影響を与えていない、ふつーーーーの男。
勝ち犬にも負け犬にもならない男が意を決して世界を変えるために戦う姿に少しグッときたり。
あと僕的には宇宙飛行士みたいなキャラが好きだったな。
クライマックスで想像力を爆発させて、完成したスペースシップがカッコ良かったんです。
ここら辺の仕上がりは子供に愛される作品。

次に大人の僕らにも愛される作品たるゆえん。
それは、お話。
実はこのお話、人間世界と並行して描かれるいわゆる「トイ・ストーリー」的な世界観で。
父親が型通りに作り出したレゴの世界を、息子が自由な発想で世界を作り変えている世界を
レゴ世界とリンクさせていて。
クライマックスの実写になったシーンは観ていて思わず、
「なるほど!!」
と膝を打った次第。
いつでも世界を変えるのは自由な発想なんですよね。
そこら辺の普遍のテーマをレゴと言う玩具を使いながら上手に伝える。
そこに親子の関係なども盛り込みながら。
ラストは少しジンとしました。
この部分が大人にも愛される作品たるゆえん。

ラストカットも粋でしたね。
次は妹の世界が交わるという所がまた次回への伏線でGood。

とにもかくにも。
大人から子供まで楽しめる本作。
恐らく誰もが一度ぐらいは手に触れたことがあるであろうレゴ。
そんな世界的人気玩具を使った映画。
少し幼稚的な映像もお話の充実さで上手にカバー。

本作は、アカデミー長編アニメーション賞を受賞。
納得の一作でした。


≪点数≫
  8点
                                           (15.04.19鑑賞)


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No.1077 『クロッシング』
No1077 『クロッシング』

2008年制作 韓
監督:キム・テギュン

≪キャッチコピー≫
『生きるために、
    別れるしかなかった。』

≪ストーリー≫
北朝鮮に暮らすヨンスは、妻ヨンハと11歳の息子ジュニとの3人暮らし。ある日、ヨンハが結核に罹ってしまう。しかし、北朝鮮では薬が手に入らないことから、ヨンスは危険を冒して国境を越え、中国へと渡る。見つかれば即、強制送還され、確実に処刑される。そんな状況の中で、身を隠しながら、薬を得るために懸命に働くヨンス。しかし、その甲斐もなく故郷ではヨンハが静かに息を引き取る。やがて孤児となったジュニは、父との再会を信じ、国境を目指すのだが…。

≪感想≫
むむむ・・・どんよりどよどよ・・・。
重すぎる作品。

本作、実際にあったお話を基に作られた作品。
場所は北朝鮮。
炭鉱府として働くヨンスは、妻と子供と粛々と過ごしていた。
ある日、妻が妊婦にもかかわらず結核にかかってしまうも、治す手立てがない。
意を決したヨンスは脱北を図り中国へ渡る事に決めるが・・・。

とにかく負のスパイラルが止まらない。
希望の一手が負を生んでしまう。
だからと言って動かない訳にはいかない。
それじゃどうすればいいのか、どう生きていけばいいのか・・・。
ひたすら続く哀しい現状と実情。
とても痛々しく哀しい。

これが北朝鮮と言う国の現状なのか。
縛られる国民。
ただ彼ら彼女らは生まれた時からこの環境にいる訳で・・・。
それでもやはり自由を求めるのが人間の性なのでしょうか。
むむむ・・・。

亡命と言えばポーランドの「明日の空の向こうに」や、メキシコの「闇の列車、光の旅」。
ただあちらの作品はもう少し希望の光が射しこんでいたような・・・。
負のスパイラル作品と言えば最近観た傑作「そこのみにて光輝く」。
あれもひたすら負の連鎖が続く作品でしたが、ラストのワンカットは、それでも生きていく意志に
美しさすら感じたような・・・。
本作はラストシーンが終わってもどうしようもないやるせなさと言うか、モヤモヤが残る作品。

たとえば、これを学生の頃に観ていたなら。
きっと「知ることができて良かったです。」的な感想が生まれた。
ただ、僕もそこで止まることができない立場になった訳で。
知る事を次なるアクションへと繋げる事ができる年齢、立場に置かれている訳で。

うーーーん・・・。
ただ本作の場合、具体的なアクションが思いつかないのも事実。
この負の連鎖を止めるには。
現実に起きているであろうこの事実を希望に満ちた現実にするためには。
ひたすらザラッとした作品。

飲み込むにはもう少し時間がかかりそう。

≪点数≫
  5点
                                           (15.04.12鑑賞)


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No.1076 『イコライザー』
No1076 『イコライザー』

2014年制作 米
監督:アントワン・フークア

≪キャッチコピー≫
『19秒で世の不正を完全抹消する。』

≪ストーリー≫
ホームセンターに勤務するマッコール(デンゼル・ワシントン)は、かつてCIAで名をはせた工作員であったが引退し、ひっそりと生活していた。ある夜、少女の娼婦(しょうふ)、テリー(クロエ・グレース・モレッツ)がロシアンマフィアにひどい扱いを受けているのを知ったことから、マッコールは自分にしかできない仕事をすることを決意。それは、警察が手出しできない不正を瞬く間に解決へと導くことだった。

≪感想≫
これぞ王道!!
ちょっと古めな感じだけどとても楽しめた傑作。

元CIAらしき男が町に紛れ普通の暮らしをしている。
それがあるきっかけを基にヒーローへと変貌する・・・。
弱そうな親父だけど実は・・・的なお話。
思い出すのが「96時間」シリーズのリーアム・ニーソン。
あれも弱そうな父親が実はメチャクチャ無敵親父だったという気持ちの良いお話。
あと、本作を観て思い出したのはトム・クルーズの「アウトロー」。
あれは少しロートルに差し掛かった男ヒーローものでした。
そして本作。
主役はデンゼル・ワシントン。
デンゼルと言えば「トレーニング・デイ」(こちらは、本作の監督との初タッグ作品ですね。)や
アメリカン・ギャングスター」「2ガンズ」「アンストッパブル」等々。
いつも思うのは、彼って見た目がすでに強そうで無敵感が漂うんですよね(笑)
「トレーニング・デイ」の悪徳警官なんてメチャクチャでしたもん。
本作のそのキャラクターはいつもに増してさらに無敵!!
これまでに挙げたトム・クルーズやリーアム・ニーソンも無敵感漂っていましたが、
非にならない!!
それがまた、デンゼルに見事にマッチしていて、観ていて気持ちが良かったんですよね。
撮り方や演出にもよるんですけど、とにかく彼の一挙手一投足にはハラハラはなく、
どういう風に敵を始末していくんだというワクワクの方が強かったです。

演出について。
本作、撮り方もカッコ良かったな。
132分と言う長丁場なのに大事な所は意外とスパッと切っていて。
例えば、マッコールが敵のタンカーを攻め落とすシーン。
ここはとっても見せ場としてはいくらでも作れるはずなのに、あえて爆破シーンのみ。
これがまたカッコよくって・・・。
最後の最後もそうでした。
ラスボスとの決着も意外にスパっと端的に終わらせる。
これまた渋いんですよね。
テンション、ガンアガりでしたよ。
裏を返せばもっと、ガンガンアクションを見せたりドッカンドッカン派手にという事も
あるんでしょうが、この抑えた感じがまたデンゼル=マッコールのキャラクターと
合っていたんですよね。

お話の作りも丁寧でした。
色々、セリフで説明するのではなく、伏線をはっては回収する。
あざとい部分もあったりするんだけど、これはこれで不快ではなく気持ちが良かったので◎。
例えば、マッコールの同僚が警備員になるための特訓をするシーンでの会話。
後のマッコールを抱えて助けるシーンに繋がるし。
例えば、マッコールが働く日曜大工販売店。
クライマックスでのバトルシーンに繋がるし。
王道っちゃあ王道なんだけどとっても良い!!

敵キャラも最高でしたね。
今回の敵はロシアンマフィア。
中ボスのテディ。
彼のキャラクターもしっかりと立っていて、どんな奴かをしっかり説明していたので
バトルの結果が気になる気になる。
テディも賢くて残虐でこれ以上ない強者。
マッコールとの知能戦や会話のやりとりはひりつく緊張感で最高でした。

音楽もカッコ良かったな。
暗い中にもちょっとこうスタイリッシュなラップ調の音楽は◎。
エンディングテーマもイケていました。

そして本作、バイオレンス描写も意外とキツく描かれていて。
スタイリッシュなバイオレンス映画「ドライヴ」を思い出したり。
デンゼル・ワシントンのナイフアクションや日曜大工道具を使って敵をやっつけるのは、
エグいんだけど、テンションアガりながら鑑賞してました。
女性・子供を度外視した残虐アクションも好印象でした。

不満はほんとにほんの少し。
大好きクロエ・グレース・モレッツが少ししか出なかったのがなぁ(苦笑)
もうちょっと活躍して欲しかったな。
あと、こんなにも無敵すぎたらもっとできる事があるんじゃないかってふと思ったり(苦笑)

とにもかくにも。
これ以上ないほどの勧善懲悪無敵のヒーロー。
シリーズ物にしてほしいぐらい楽しい作品でしたよ。
10点に限りなく近い9点!!

余談。
本作のCMではマッコールは19秒以内で敵を云々なんて謳っていましたが、
全然そんなことは無い!!
こういうやり口は嫌いです!!
良い作品なのは間違いないので、こういう売り出し方は観終わって嫌いになる原因になるので、
止めてほしいなぁ・・・。

≪点数≫
  9点
                                           (15.04.11鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(4)
No.1075 『バタフライ・エフェクト』
No1075 『バタフライ・エフェクト』

2004年制作 米
監督:エリック・ブレス , J・マッキー・グルーバー

≪キャッチコピー≫
『きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。』

≪ストーリー≫
幼い頃、ケイリー(エイミー・スマート)のもとを去るとき、エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、「君を迎えに来る」と約束した。だが時は流れ、ケイリーとエヴァンは全く別の道を歩んでいた。

≪感想≫
みんな大好きタイムパラドックス作品。
この手の作品の時はいつも書いていますが、タイムパラドックス作品には2種類のパターンがあって。

1つ目。
過去を変えることで自分の生きている現在の環境を変えるパターン。
以前観た傑作「LOOPER/ルーパー」の様な感じ。

そして2つ目。
過去を変えても自分が生きていた世界は変わらず、もう一つの世界が生まれるというパターン。
いわゆるパラレルワールドというやつ。
マンガ「ドラゴンボール」のトランクス的な感じ。

本作は1つ目の方。
しかも本作は単なるタイムスリップとは少し違っていて、記憶を操作する事によって、
現在を変えていくみないなお話・・・。
むむむ・・・なるほどねぇ、実に興味深いですなぁ。

さて本作。
とても良くできたお話でしたよ。
いたるところに散りばめられた伏線が要所要所で回収されていく。
そこら辺がなかなか気持ち良くって。
作りとしては本当に良くできた作品。

ただね・・・。
僕的にお話自体がちょっとザラッとするところがあって。
本作の事を「最も切ないハッピーエンド」といううたい文句で宣伝していたそうですが、
確かに終わり方が切なすぎてね・・・。
これはもう、ハッピーエンドではないのではと引っかかっちゃって。
だって、ここまで記憶を操作して過去を変える事ができるのであれば、
もっといい方法を試してみることだってできるんじゃなかろうかとか、
いくらなんでもそこに収まるのは違う気がしちゃって。

あと、腑に落ちない部分もいくつか。
父親とのくだりもピンとこない。
恐らく父親も、エヴァンと同じ能力を持ち合わせていたんですよね。
それならば父親は父親でどうにか今の現状を変える事はできたのでは??
息子が同じ能力を持っている事を知れば何らかの対処はできたのでは??
なんて思ったり。

とにかくこのエヴァンのやる事が全て裏目になっているんですよね。
そもそも、そういう意図のお話だとは思うんですが、バランスが取れていないというか・・・。

ちょっとザラザラとした感触が残る作品でした。
本作は巷では凄く評判が良いらしいですね。
確かに面白い発想ではあるのだけど・・・。

ここからは余談ね。
バタフライ・エフェクト。
「ブラジルのでの蝶の羽ばたきによって、テキサスでトルネードが起こる」的な理論。
つまりここで起きた何かはめぐりめぐってどこかで何らかの影響を及ぼしているという事。
この理論は凄く大好きで、ネガティブな事ももちろん想像できるが、
ポジティブな事も無限に考えられるわけで・・・。
今やっている事がめぐりめぐって・・・。
可能性は無限大ですね。

大好き伊坂幸太郎の「フィッシュストーリー」を思い出しました。
タイムパラドックスではありませんが、バタフライ効果的なお話。
最高。

≪点数≫
  6点
                                           (15.04.04鑑賞)


こちら伊坂幸太郎のフィッシュストーリー。
映画化もされました。

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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)

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