2015-02-04 Wed

2009年制作 仏/伊
監督:フランソワ・オゾン
≪キャッチコピー≫
『きみは天使? それとも・・・』
≪ストーリー≫
郊外の団地で娘のリザ(メリュジーヌ・マヤンス)と二人で暮らすシングルマザーのカティ(アレクサンドラ・ラミー)は、単調な日々を送っていた。そんなある日、カティは職場の新人パコ(セルジ・ロペス)と恋に落ち、パコは母子と共に暮らし始める。やがて、カティとパコの間に子どもが誕生しリッキーと名付けられるが、ある日リッキーに異変が起きる。
≪感想≫
フランソワ・オゾン監督作品。
地元フランスでは鬼才と呼ばれているとかいないとか。
僕は「8人の女たち」「スイミング・プール」を鑑賞。
前者は楽しめましたが、後者はまぁまぁまぁ・・・。
さて本作。
変な映画だなぁ・・・。
家族の再生を描いた作品??
親の成長を描いた作品??
ふわりと掴みどころのない作品でしたよ。
シングルマザーのカティは職場で出会ったパコと再婚。
そしてリッキーを授かる。
ある日リッキーの背中に翼が生えている事に気付くのだが・・・。
まず、この新婚夫婦のダメダメっぷりが酷くって。
フランスの夫婦間、恋人間のスタンダードってこんな感じなの??
例えば、子供に対しての対応・・・。
カティは残業したからって娘のリザをあそこまで一人ぼっちで待たすのか?とか。
例えば、カティとパコとの出会い。
二人は出会った瞬間に恋に落ち親密な関係になるまでのあのスピード!!
ちょっと口あんぐり・・・。
物語中盤。
夫婦喧嘩をして、パコが一度出て行って、帰ってきてからのあの行動。
子供の顔も見ず、すぐにベッドイン。
それを受け入れるカティ。
どんだけ自分大好きで、自分第一なんだよ!!
みたいな。
とにかくこの二人の未熟さに嫌気がさしたんですよね。
しかもそれがドラマティックではなく淡々と描かれているから、
これって普通の事なのか?と思ったり。
僕には「??」な行動が多かったです。
とにかく抑えたトーンで流れる本作。
中盤。
息子のリッキーに突然、翼が生えてきます。
これがけっこうリアルでグロイんですよね(苦笑)
ここはもうすこしほっこりファンタジックに描いても良かったのに。
エグかったぁ・・・。
クライマックス。
翼の生えたリッキーは親の手から離れ遠くまで羽ばたいていきます。
カティが紐を放してしまうシーンには、思わず
「ウソだろ、おい・・・。」
と。
帰らないリッキー、途方に暮れるカティ。
そしてあのエンディング。
「?????????」
家族は一つになった感はありますがこれでいいのでしょうか??
結局、リッキーは幻想だったのか??
リッキーに対する周りの行動がとにかく非現実的で。
何だかピンとこない。
文化の違いなのか??
感動するも何も「無」ですな。
良かった所と言えば一つぐらい。
赤ん坊のリッキーが超絶的に可愛らしかった事!!
これぐらいかなぁ・・・。
とにかく不思議で変な映画でした。
≪点数≫
4点
(14.12.27鑑賞)

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