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No.1042 『28週後…』
No1042 『28週後…』

2007年制作 英/スペイン
監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ

≪キャッチコピー≫
『誰もが終わったと思っていた...』

≪ストーリー≫
人間を凶暴化させる“RAGEウイルス”の猛威が収まり、復興計画が始まったイギリス。スペイン旅行中でウイルスの難を逃れたタミー(イモジェン・プーツ)とアンディ(マッキントッシュ・マグルトン)の姉弟は、父親のドン(ロバート・カーライル)と再会を果たす。しかし、感染を逃れたドンには子どもたちに言えない秘密があった。

≪感想≫
以前観たダニー・ボイル監督の「28日後・・・」の続編。

先に書いておくと本作はシリーズ物で3部作の真ん中なんですって。
なので、最終作への布石的要素も含んでいたのかな。
ただ2014年現在、続編作成の話題は上がってないみたい・・・(苦笑)

さて本作。
いやぁーーー、夢も希望もない絶望的な作品でしたよ・・・。
以前「ミスト」という作品でその終わり方に酷評し、怒りすら感じた私ですが、
本作もそれに劣らず、絶望的な終わり方。
ただ、「ミスト」の時のように怒りや無常感は生まれてこなくって。
それよりも
「いやぁ、良くできた作品だなぁ・・・。」
の方が強くって。

1つ目。
お話があまりにもいききっていて救いがない。
しかもそれが非現実的ではなく、リアルで残酷なんですよね。
本作はゾンビの怖さもさることながら、実はゾンビよりも人間の弱さとか浅はかさを
しっかりと描いているんです。
冒頭、ゾンビから逃げ惑う家族。
一家の主である旦那は、ゾンビにビビってしまい嫁を目の前に全力で逃げてしまう。
この描き方がえらいリアルなんですよね。
根は良い奴なんだろうけど、圧倒的恐怖を前にその場から逃げる。
夫婦とは何ぞや、愛とは何ぞやなんてお構いなし。
本能的に、「逃げる」と言う選択をとる。
観ているこっちは
「ばっきゃろーーー!!」
なんて思いつつも、自分の中にも臆病さはある訳で。
そんなことを思うとゾッとしたり。
中盤、安全地帯だったはずの場所にゾンビが蔓延しだし・・・。
どこもかしこも大騒ぎ。
ここで軍が撮った行動に思わずゾゾゾッ。
本作のゾンビは、ノロノロタイプではなくダッシュタイプ。
人間、ゾンビ入り乱れての逃亡戦。
誰がゾンビで、誰が人間か。
分からなくなった軍は一網打尽!!
とにかく殺しまくるという手段に。
これがまた、そこまでの過程を丁寧に描いているせいで、
ありえそうなお話になるんですよねぇ・・・。
クライマックス。
唯一の対抗策になり得るであろう抗体を持った子供2人。
この2人を助けるために、良い奴が犠牲になっていく。
そしてあのオチ・・・。
いやぁーーー、何とも言えない脱力感。
もとはと言えばこの子供2名が事の発端だったりもするんですけどね(苦笑)
とにかく、人間描写、ストーリーがとても良くできていました。

2つ目。
撮り方。
本作の撮り方、良い意味でも悪い意味でもガチャガチャしていて。
パッパパッパと切り替わる映像、グラグラと手ブレのような映像。
暗闇の中でピカピカ光る演出。
観にくいとさえ感じるその手法は実はとても効果的で。
恐怖心が煽られるというか、人間たちの恐怖と焦りが見事に伝わってきたんですよね。
パニック映画として、とても優れた撮り方だなと感じましたよ。

とにもかくにも。
ゾンビ映画を色々観てきましたが傑作の部類に入るのでは。
グロシーンも多々あるので、そういうのが苦手の人にはお勧めしませんが、
それ以外の方々には自信を持ってお勧めします!!
ぜひ続編制作をしてください!!


≪点数≫
  9点
                                           (14.12.25鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(1) | コメント(2)