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No.1041 『いとしきエブリデイ』
No1041 『いとしきエブリデイ』

2012年制作 英
監督:マイケル・ウィンターボトム

≪キャッチコピー≫
『あたりまえが いちばん 特別。』

≪ストーリー≫
ノーフォークの村で暮らすステファニー、ロバート、ショーン、カトリーナの兄妹は、まだ暗いうちに母カレン(シャーリー・ヘンダーソン)に起こされる。その日は兄弟二人が刑務所にいる父イアン(ジョン・シム)の面会に行く日で、姉妹は隣家で留守番をすることになっている。母子三人は長い時間をかけてバスと電車を乗り継ぎ、ようやく刑務所までたどり着く。

≪感想≫
淡々と流される日常。
刑務所にいる父親。
その理由は決して語られない。
四人の子どもと妻は、定期的に父親に会いに行く。
特に何が起こるわけでは無い。
父親を待つ家族と、家族を持つ父の日常をただ流す。

シンプルですねぇ・・・。
本作、特に起承転結がある訳でないんです。
わずかな心の揺らぎや行動も淡々と映し出すので心情が読み取りにくかったりしたんです。
ただ、子供たちの表情はとても鮮明で。
無垢な子供の表情から寂しさを知り、楽しさを知り、逞しさを知る。
子供にとっての親とは何ぞやと。
「親が無くとも子は育つ」なんて言葉もあります。
確かにそれも間違いではないのでしょう。
ただ、それだけじゃやっぱり足りないんじゃないのかな。
クライマックスで父親が出所して、その夜、夫婦喧嘩が始まるシーンがありますが、
その時の子どもたちの表情がなんともね・・・。
家族皆が揃うのは幸せ。
両親のいざこざを聞くのは不幸せ。
やはり子供はいろいろな所を見て成長しているんだなとつくづく思い知る。

子供たちのリアルな表情も良かったですが、両親のリアルな大人ならではの行動も
ズキリときました。
父親は心が弱く、少しだけ悪に手を染めたり。
母親は少しだけ浮気をしてみたり。
夫婦もまだまだ成長していかなければいけないものなんですよね。

そんなこんな色々な場面、観ようによっちゃあ重たい場面も、あくまでも淡々とシンプルに。
とても澄んだ作品でした。

本作、音楽もとても良かったです。
イギリスの田舎の風景に流れるクラシカルな音楽。
これがとても爽やかで澄んでいて素敵だったんですよね。
本作はこの音楽あってこその良作だと思います。

あとは、6年と言う長い年月をかけて撮った忍耐力でしょう。
本作は、同じ役者さんを6年間追い続けて撮られた作品。
そして本作に出てきた子供たちは本当の兄弟なんですって。
キラキラ輝く子供たちの成長記としても見応えありました。
次男坊がめちゃくちゃ可愛いーーーんですよねぇ・・・。

ドキュメンタリーのような落ち着いた良作でした。

≪点数≫
  7点
                                           (14.12.23鑑賞)


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映画 | 08:00:00 | トラックバック(0) | コメント(0)